JP3278066B2 - フォルマント音合成装置 - Google Patents

フォルマント音合成装置

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JP3278066B2 JP08110791A JP8110791A JP3278066B2 JP 3278066 B2 JP3278066 B2 JP 3278066B2 JP 08110791 A JP08110791 A JP 08110791A JP 8110791 A JP8110791 A JP 8110791A JP 3278066 B2 JP3278066 B2 JP 3278066B2
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2250/00Aspects of algorithms or signal processing methods without intrinsic musical character, yet specifically adapted for or used in electrophonic musical processing
    • G10H2250/131Mathematical functions for musical analysis, processing, synthesis or composition
    • G10H2250/261Window, i.e. apodization function or tapering function amounting to the selection and appropriate weighting of a group of samples in a digital signal within some chosen time interval, outside of which it is zero valued
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
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    • G10H2250/00Aspects of algorithms or signal processing methods without intrinsic musical character, yet specifically adapted for or used in electrophonic musical processing
    • G10H2250/471General musical sound synthesis principles, i.e. sound category-independent synthesis methods
    • G10H2250/481Formant synthesis, i.e. simulating the human speech production mechanism by exciting formant resonators, e.g. mimicking vocal tract filtering as in LPC synthesis vocoders, wherein musical instruments may be used as excitation signal to the time-varying filter estimated from a singer's speech

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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、人声の母音や自然楽
器音などのようなフォルマント音を電気的に合成する装
置に関し、特に、より自然なフォルマント音の合成が可
能なフォルマント音合成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、フォルマント音の一般的な振幅
スペクトル分布曲線の一例を示す。この図において、f
fはフォルマント中心周波数、Bwはフォルマントバン
ド幅である。
【0003】このようなフォルマント音波形は、図7
(b)に示すような周波数ffの第1の波形(搬送波)
と、この第1の波形の周期1/ffより長周期で基準レ
ベルから高レベルに向って立上りその後基準レベルに向
って立下る図7(a)に示すような第2の波形(ウイン
ドウ波形)とを繰返し乗算していくことにより得られ
る。すなわち、まずウインドウ波形を例えば図8(a)
あるいは(b)に示すように初期設定しながら繰返し発
生させる。発生しようとするフォルマント音の音高(基
本ピッチ)に対応する周波数f0は、ウインドウ波形の
繰返しの周期により規定される。すなわち、ウインドウ
波形の繰返しの周期を1/f0としたとき発生されるフ
ォルマント音の周波数がf0となる。このようなウイン
ドウ波形に図7(b)に示す第1の波形を乗算する。第
1の波形の位相は、ウインドウ波形の開始点ごとにリセ
ットされる。以上のようにしてフォルマント音波形が合
成される。
【0004】このようなフォルマント音合成装置の具体
的構成は、例えば本出願人による特開平2−27139
6号などに開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のフォ
ルマント音合成装置では、フォルマントスペクトルは得
られるが、単調な音色であり、自然感に溢れる楽音また
は音声は得られなかった。また、ピッチや振幅をノイズ
などでランダム変調して揺らぎを与えたとしても、音声
や自然楽器音に見られる自然な揺らぎ感は得られなかっ
た。
【0006】この発明は、上述の従来例における問題点
に鑑み、単調な音色でなく、自然感に溢れる楽音または
音声を得ることのできるフォルマント音合成装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明に係るフォルマント音合成装置は、第1の
繰返し周期を有する第1の波形を発生する第1の波形発
生手段と、上記第1の波形発生手段における第1の波形
の発生開始時の位相情報を出力する位相出力手段と、上
記第1の繰返し周期より長い第2の周期を有する第2の
波形を発生する第2の波形発生手段と、発生すべきフォ
ルマント音の音高に対応した周期の制御信号を繰返し発
生する制御信号発生手段と、上記第1および第2の波形
発生手段から発生される波形を乗算してフォルマント音
波形を出力する乗算手段とを備え、上記制御信号に応じ
て上記第2の波形発生手段から繰返し初期設定して上記
フォルマント音の音高に対応した周期で第2の波形を繰
返し発生させるとともに、上記位相出力手段から第1の
波形の位相情報を順次異ならせて発生させ、上記制御
号ごとに上記第1の波形発生手段から発生される第1の
波形の位相をその制御信号ごとに変化させることを特徴
とする。
【0008】
【作用】繰返し発生される第2の波形(ウインドウ波
形)に乗算される第1の波形(搬送波)は、第2の波形
の開始点において位相が異なるようにされる。したがっ
て、位相の揺らぎによる波形揺らぎが付与されたことと
なる。これにより、より自然なフォルマント音波形が実
現される。
【0009】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。
【0010】図1は、この発明の一実施例に係るフォル
マント音合成装置を適用した電子鍵盤楽器のブロック構
成図である。この電子鍵盤楽器は、発生すべきフォルマ
ント音の音高を指定するための鍵盤1および各種のパラ
メータを指定・表示するための設定・表示部2を有す
る。制御部3は、鍵盤1や設定・表示部2などの操作を
検出して所定のパラメータを音源4−1ないし4−nに
出力する。制御部3はMIDIインターフェースを有す
る。音源はn個用意されており複音化されている。な
お、時分割構成をとってもよい。各音源4−i(i=1
〜n)はフォルマント音合成装置となっている。音源4
−1ないし4−nの各出力は、加算器5で加算され、デ
ィジタル/アナログ変換器(D/A変換器)6でアナロ
グ信号に変換されて最終的なアナログ楽音信号として出
力される。このアナログ楽音信号は、図示しない増幅器
およびスピーカシステム等からなるサウンドシステムを
介して音響に変換され、フォルマント音響として発音さ
れる。
【0011】制御部3から各音源4−i(i=1〜n)
に入力されるパラメータは以下のようなものである。 (1)FORM フォルマント周波数すなわち第1の波形の周波数を指定
するフォルマント周波数指定情報である。 (2)KONP 鍵盤1の鍵の押下を検出したとき出力されるキーオンパ
ルスである。 (3)KON 鍵盤1の鍵が押下されているとき出力されるキーオン信
号である。 (4)LFOSP 音源内の低周波発振器(以下、LFOと呼ぶ)のスピー
ド(周期)を指定するスピード指定情報である。 (5)LFOLVL 音源内のLFOの出力レベルを設定するLFO出力レベ
ル設定情報である。 (6)NGLVL 音源内のノイズ発生器の出力レベルを設定するノイズ出
力レベル設定情報である。 (7)PITCH 発生すべきフォルマント音のピッチ周波数(音高)を指
定するピッチ周波数指定情報である。第2の波形の繰返
し発生のピッチとなる。 (8)BW フォルマント音の帯域幅を指定するためのフォルマント
帯域幅指定情報である 。(9)EGPAR エンベロープジェネレータ(EG)で発生するエンベロ
ープ波形を規定する各種のEGパラメータである。 (10)TOUCH 鍵盤1の鍵のタッチ情報であり、音量指定情報である。
【0012】図2は、図1の1つの音源4−i(i=1
〜n)であるフォルマント音合成装置の構成を示すブロ
ック図である。また、図5(a)〜(f)は、図2の装
置の各部の動作タイミング波形図である。
【0013】図2の装置は、位相発生器11、正弦波
(sinx)テーブル12、LFO13、ノイズ発生器
14、ピッチパルス発生部18、位相発生器21、サイ
ン二乗波(sin2(x/2))テーブル22、エンベ
ロープジェネレータ24、乗算器15,16,23,2
5、加算器17、およびNチャンネルアキュムレータ2
6を具備する。この装置は上述したパラメータを入力
し、これらのパラメータに基づいてフォルマント音を合
成する。
【0014】ピッチパルス発生部18は、位相発生器1
9および微分器20からなる。位相発生器19は、所定
のクロックパルスφに同期して上記ピッチ周波数指定情
報PITCHを累算する。ピッチ周波数指定情報PIT
CHは、発生しようとするフォルマント音の基本周波
数、すなわち音高(基本ピッチ)に対応する値に設定さ
れており、位相発生器19は、累算値q×PITCH
(q=1,2,3,‥‥‥)を出力する。図5(a)は
位相発生器19の累算値出力を示し、図5(a′)はこ
の累算値の最上位ビット(MSB)の出力を示す。微分
器20はこのMSB出力の立下がりを微分する。したが
って、このピッチパルス発生部18は、この微分器20
の出力として、発生しようとするフォルマント音の音高
に対応した周期のピッチパルス信号PITCHP(図5
(b))を繰返し発生する。このピッチパルス信号PI
TCHPは、第1の波形を発生するための位相発生器1
1および第2の波形であるウインドウ波形を発生するた
めの位相発生器21へ初期設定信号として供給される。
【0015】位相発生器11および正弦波テーブル12
は、第1の波形である搬送波を発生する。位相発生器1
1は、ピッチパルス信号PITCHPの出力のタイミン
グで初期値PHASEを取り込み、クロックパルスφに
同期してこの初期値PHASEに上記フォルマント周波
数指定情報FORMを累算していく。そして、その累算
結果PHASE+q×FORM(q=0,1,2,3,
‥‥)を正弦波テーブル12の読出しアドレス信号とし
て順次出力する。正弦波テーブル12には正弦波の1周
期の順次サンプル点振幅値sinxが各アドレスに記憶
されており、位相発生器11から出力されるアドレス信
号(PHASE+q×FORM)により指定されたアド
レスに記憶されている正弦波振幅値が順次読出される。
これにより、正弦波テーブル12からはクロツクパルス
φに従ってフォルマント周波数指定情報FORMに対応
する周波数ffで正弦波の順次サンプル点振幅値が順次
出力される。出力された正弦波の順次サンプル点振幅値
(第1の波形)は、乗算器23に入力する。
【0016】フォルマント周波数指定情報FORMは、
発生すべきフォルマント音の音高f0とは独立してフォ
ルマント音の音色を示すパラメータの1つであるフォル
マント中心周波数ffに対応する値に設定されている。
したがって、位相発生器11および正弦波テーブル12
からは、発生すべきフォルマント音の音高とは独立して
所望の音色に対応して任意に設定されたフォルマント中
心周波数ffに等しい周波数の正弦波(図5(e))が
発生することになる。また、このとき位相情報PHAS
Eを初期値としてフォルマント周波数指定情報FORM
を累算していくので、初期位相は位相情報PHASEに
より決定されることとなる。
【0017】LFO13、ノイズ発生器14、乗算器1
5,16および加算器17は、位相発生器11および正
弦波テーブル12で発生する第1の波形の発生時の位相
を決定する位相情報PHASEを出力する。上述したよ
うに、位相発生器11は正弦波テーブル12の読出しア
ドレスを発生するから、位相情報PHASEとしてこの
読出しアドレスの初期値を出力するようにしている。
【0018】LFO13は、所定のクロックパルスφに
同期して低周波信号の振幅値を出力する。出力される低
周波信号の周波数は、LFOのスピード指定情報LFO
SPにより決定される。すなわち、スピード指定情報L
FOSPは、出力する低周波信号の発振周波数に対応す
る値に設定されている。乗算器15は、LFO13の出
力とLFOの出力レベル設定情報LFOLVLとを乗算
する。乗算結果は加算器17に入力する。ノイズ発生器
14は、所定のクロックパルスφに同期して所定範囲の
ランダムな値を発生する。乗算器16は、ノイズ発生器
14の出力とノイズ出力レベル設定情報NGLVLとを
乗算する。乗算結果は加算器17に入力する。加算器1
7は、乗算器15の出力と乗算器16の出力とを加算す
る。加算結果は、所定のレベルの低周波信号にランダム
ノイズを加味した値となり、これを位相情報PHASE
として位相発生器11に入力する。ランダムノイズが加
味されているので、位相情報PHASEは、所定範囲で
揺らいでいる値となる。
【0019】位相発生器21およびサイン二乗波メモリ
22は、第2の波形であるウインドウ波形を発生する。
位相発生器21は、バンド幅値BW をクロックパルス
φに同期して累算し、その累算値q×BW(q=1,
2,3,‥‥)をサイン二乗波メモリ22の読出しアド
レス信号として順次出力する。また、この位相発生器2
1は、図5(c)に示すように、累算値が2πに相当す
る値になると累算動作を停止して2π相当値を出力し続
ける。サイン二乗波メモリ22にはサイン二乗波の1/
2周期の順次サンプル点振幅値sin2 (x/2)が各
アドレスに記憶されており、位相発生器21から出力さ
れるアドレス信号(累算値q×BW)により指定された
アドレスに記憶されているサイン二乗波振幅値が順次読
出される(図5(d))。読み出されたサイン二乗波振
幅値(ウインドウ波形)は、乗算器23に入力する。
【0020】乗算器23においては、正弦波テーブル1
2から出力される正弦波振幅値(図5(e))とサイン
二乗波メモリ22から出力されたサイン二乗波振幅値
(図5(d))とを乗算する。これにより、乗算器23
の出力として、積すなわちフォルマント音波形(図5
(f))が得られる。
【0021】エンベロープジェネレータ24は、EGパ
ラメータEGPAR、音量指定情報TOUCHおよびキ
ーオン信号KONを入力し、これらのパラメータに基づ
いてエンベロープ波形データを作成出力する。出力され
たエンベロープ波形データは、乗算器25に入力する。
【0022】乗算器25は、フォルマント信号にエンベ
ロープを付与するためのものであり、乗算器23の出力
と上記エンベロープ波形データとを乗算する。これによ
り、フォルマント音振幅値とエンベロープ波形との積が
得られる。この積は、フォルマント音の順次サンプル点
振幅値を示している。乗算器25から出力されるフォル
マント音の順次サンプル点振幅値データは、Nチャンネ
ルアキュムレータ26でアキュムレートされ、図1の加
算器5に出力される。
【0023】図3を参照して、位相発生器11を詳細に
説明する。位相発生器11は、加算器31、セレクタ3
2およびシフトレジスタ33を具備する。図2および図
3に示す装置はNチャンネルの時分割多重処理を行って
いるので、シフトレジスタ33は各チャンネルに対応し
てN段の記憶領域を有する。シフトレジスタ33の最終
段に記憶された値は、正弦波テーブル12へのアドレス
となるとともに、加算器31に入力する。加算器31
は、フォルマント周波数指定情報FORMとシフトレジ
スタ33の最終段の値とを加算する。加算結果は、セレ
クタ32に入力する。セレクタ32には、また、位相情
報PHASEが入力する。セレクタ32は、ピッチパル
ス発生部18からのピッチパルス信号PITCHP(図
5(b))が「1」のとき位相情報PHASEを選択出
力し、ピッチパルス信号PITCHPが「0」のとき加
算器31からの入力を選択出力する。セレクタ32から
の出力はシフトレジスタ33の第1段の記憶領域に書き
込まれる。
【0024】図4は、位相発生器11の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。Nチャンネル分の各
チャンネルスロットが一巡する間を1サイクルと呼ぶも
のとする。ピッチパルス信号PITCHPはフォルマン
ト音の音高に対応した周期で発生されるが、そのピッチ
パルス信号PITCHPのピッチ周期(1ピッチ)をm
サイクルとする。図4において、1サイクル目の第1チ
ャンネルのチャンネルスロットCH1の区間でキーオン
パルスKONPがオンし、これに応じてピッチパルス信
号PITCHPが出力されたとする。このとき図3のセ
レクタ32はシフトレジスタ33の第1段の記憶領域に
初期値として位相情報PHASEaを書込む。位相情報
PHASEaは、図2の加算器17からその時点で出力
された値である。位相情報PHASEは、LFO13の
出力にノイズ発生器14からのランダムノイズ成分が加
えられているので、出力されるたびに異なる値を示す。
シフトレジスタ33の第1段の記憶領域に書込まれた位
相情報PHASEaは、2サイクル目のチャンネルスロ
ットCH1でシフトレジスタ33から出力される。この
出力値をアドレスとして図1の正弦波テーブル12がア
クセスされ第1の波形の振幅値が出力される。
【0025】2サイクル目のチャンネルスロットCH1
でシフトレジスタ33から出力された位相情報PHAS
Eaは、図3の加算器31に入力し、ここでフォルマン
ト周波数指定情報FORMが加算される。セレクタ32
は、この加算値PHASEa+FORMを出力し、この
値がシフトレジスタ33に書込まれる。この加算値PH
ASEa+FORMは、3サイクル目のチャンネルスロ
ットCH1でシフトレジスタ33から出力される。この
出力値をアドレスとして図1の正弦波テーブル12がア
クセスされ第1の波形の次の振幅値が出力される。以
下、同様にして、順次PHASEa+q×FORM(q
=0,1,2,…)がシフトレジスタ33から出力さ
れ、この出力値をアドレスとして図1の正弦波テーブル
12がアクセスされ第1の波形の振幅値が出力されてい
く。1ピッチ(mサイクル)が終了すると、次のピッチ
パルス信号PITCHPが出力される。このとき図3の
セレクタ32はシフトレジスタ33の第1段の記憶領域
に位相情報PHASEb を書込む。位相情報PHAS
Ebは、その時点で図2の加算器17から出力された値
であり、位相情報PHASEaとは異なる値である。し
たがって、発生される第1の波形の位相は前の位相情報
PHASEaを初期値とした場合とは異なることとな
る。以下、2ピッチ目以降も1ピッチ目と同様に処理さ
れていく。
【0026】上記の実施例によればピッチパルス信号P
ITCHPに応じて出力される第1の波形について、そ
の位相を変化させており、位相の揺らぎによる波形揺ら
ぎが実現され、ピッチごとの波形を微妙に変化させるこ
とができる。例えば、日本音響学会の騒音研究会資料
(資料番号N87−01−5)、聴覚研究会資料(資料
番号H−87−5)の八幡ほかによる論文「音声の自然
性における位相と波形ゆらぎの役割」などによれば、音
声(楽音)の自然感は、ピッチの揺らぎよりも位相の揺
らぎによる波形揺らぎにより左右されることが評価され
ている。この実施例によれば、このような位相の揺らぎ
による波形揺らぎが実現されるので、自然感に溢れる楽
音および音声を発生できる。
【0027】なお、上記実施例では、LFOおよびノイ
ズ発生器により位相情報を発生しているが、位相情報の
発生はこれに限ることなく、例えばホワイトノイズをB
PFに通したものなども適用できる。また、タッチや操
作子入力などの各種の演奏情報に応じて揺らぎの速さや
大きさを変化させても良い。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、パルス信号ごとに第1の波形発生手段から発生され
る第1の波形の位相をそのパルス信号ごとに変化させて
いるので、単調な音色でなく、自然感に溢れる楽音また
は音声を得ることのできるフォルマント音合成装置が実
現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のフォルマント音合成装置を適用した
電子鍵盤楽器のブロック構成図
【図2】 1つの音源であるフォルマント音合成装置の
ブロック構成図
【図3】 図2の位相発生器の詳細なブロック構成図
【図4】 図2の位相発生器の動作を説明するためのタ
イミングチャート
【図5】 図2の装置の各部の動作タイミング波形図
【図6】 フォルマント音の一般的な振幅スペクトル分
布曲線の例
【図7】 自然フォルマント音の模式的スペクトル図
【図8】 従来のフォルマント合成装置で用いられる搬
送波形およびウインドウ波形を示す図
【符号の説明】
1…鍵盤、2…設定・表示部、3…制御部、4−1ない
し4−n…音源、5…加算器、6…ディジタル/アナロ
グ変換器(D/A変換器)、11…位相発生器、12…
正弦波テーブル、13…LFO、14…ノイズ発生器、
18…ピッチパルス発生部、21…位相発生器、22…
サイン二乗波テーブル、24…エンベロープジェネレー
タ、15,16,23,25…乗算器、17,31…加
算器、26…Nチャンネルアキュムレータ、32…セレ
クタ、33…シフトレジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 13/00 - 13/08 G10H 5/00,7/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の繰返し周期を有する第1の波形を発
    生する第1の波形発生手段と、 上記第1の波形発生手段における第1の波形の発生開始
    時の位相情報を出力する位相出力手段と、 上記第1の繰返し周期より長い第2の周期を有する第2
    の波形を発生する第2の波形発生手段と、 発生すべきフォルマント音の音高に対応した周期の制御
    信号を繰返し発生する制御信号発生手段と、 上記第1および第2の波形発生手段から発生される波形
    を乗算してフォルマント音波形を出力する乗算手段とを
    備え、上記制御信号に応じて上記第2の波形発生手段か
    ら繰返し初期設定して上記フォルマント音の音高に対応
    した周期で第2の波形を繰返し発生させるとともに、上
    記位相出力手段から第1の波形の位相情報を順次異なら
    せて発生させ、上記制御信号ごとに上記第1の波形発生
    手段から発生される第1の波形の位相をその制御信号ご
    とに変化させることを特徴とするフォルマント音合成装
    置。
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