JPH04124503A - ドレン排出装置 - Google Patents

ドレン排出装置

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JPH04124503A
JPH04124503A JP2246747A JP24674790A JPH04124503A JP H04124503 A JPH04124503 A JP H04124503A JP 2246747 A JP2246747 A JP 2246747A JP 24674790 A JP24674790 A JP 24674790A JP H04124503 A JPH04124503 A JP H04124503A
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JP
Japan
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drain
pipe
check valve
drain pipe
pressure
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Application number
JP2246747A
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English (en)
Inventor
Takashi Izeki
崇司 井關
Osamu Hayakawa
修 早川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH04124503A publication Critical patent/JPH04124503A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、発電プラントの給水加熱器・脱気器・湿分分
離器或いは湿分分離加熱器等におけるドレン系統に係り
、特に負荷変化時及び起動・停止時に起こるドレンがフ
ラッシュして生成されるドレン配管内に蒸気部のために
発生するウォータハンマーを防止するようにしたドレン
排出装置に関する。
(従来の技術) 一般に、火力または原子力発電プラントにおいては、プ
ラントの熱効率を高めるために複数個の給水加熱器を配
設し、タービンからの抽気によリボイラまたは原子炉に
送る給水の加熱が行なわれている。
第8図は上記給水加熱器等の給水系の構成および水位制
御系統を示す図であって、復水器1からの給水は、給水
管2を通って順次器内圧力が高くなる複数の給水加熱器
3.4.5に順次流入し、そこで加熱管を介して加熱さ
れた後図示しないボイラまたは原子炉に送られる。一方
、タービンから抽出された抽気蒸気はそれぞれ抽気管6
を通って各給水加熱器3.4.5に供給され、そこで給
水と熱交換した後ドレンとなる。このドレンはその時点
ではまだ保有熱を有しているため、ドレン管7を介して
低圧側の次段給水加熱器に送られ、給水の加熱源の一部
として供される。
上記給水加熱器は、一般に、給水が高圧なため、多管式
熱交換器が採用され、加熱器内に給水を流し、管外に油
気蒸気およびそのドレンを流動させ、加熱管を介してそ
の内外表面で熱交換を行なうようになっている。したが
って、給水加熱器胴肉にはドレンが滞留するので、ドレ
ン水位を適切に制御して、熱効率のよい熱交換ができる
ように水位制御装置が設けられている。
すなわち、各給水加熱器3.4.5のドレンを低圧側の
給水加熱器に送給するドレン管7にはそれぞれ調節弁8
が設けられており、また各給水加熱器3.4.5には、
ドレン水位が異常に高くなった場合に、低圧側の給水加
熱器をバイパスしてドレンを直接復水器1に逃すドレン
管9がそれぞれ設けられ、そのドレン管9にはそれぞれ
調節弁10が設けられている。
一方、各給水加熱器3.4.5には、それぞれ標準水位
検出器11および高水位検出器12が設けられており、
標準水位検出器11からの検出信号が調節計13に入力
され、そこで標準水位設定信号と比較され、その偏差信
号によって調節弁8の開度が制御されるようになってい
る。また、高水位検出器12からの検出信号は調節計1
4に入力され、そこで高水位設定信号と比較され、その
偏差信号によって調節弁10の開度が制御されるように
しである。なお、図中符号6aは各抽気管6に設けられ
た逆止弁である。
しかして、定常運転状態では上記標準水位検出器11か
らの信号を受ける調節計13により調節弁8を開閉制御
することにより、各給水加熱器3.4.5のドレンが次
段の給水加熱器に送られ、ドレン水位が制御される。そ
して、タービン負荷が急激に変動して負荷が下った場合
には、上述の如きドレンの排出ができにくくなり、ドレ
ン水位が上昇するため、高水位検出器12が作動し、調
節弁10が開かれ、ドレン管9を介してドレンが直接復
水器1に排出され、高水位での水位制御が行なわれる。
また、ドレンが抽気管6を通ってタービンに逆流して過
冷却現象(ウォータインダクション)等の重大事故が起
こることを防止するため、ドレン水位が警報水位を越え
たある設定水位に達したときに、抽気管6に設けられた
逆止弁6aを強制的に全閉する方法が採用されている。
 また、第8図において、符号15は湿分分離器であっ
て、その湿分分離器15のドレンタンク 15aにも標
準水位検出器11および高水位検出器12が設けられて
おり、標準水位検出器11がらの検出信号が調節計13
を介して調節弁8に加えられ、ドレンタンク15a内の
ドレンが低温側の給水加熱器4・に供給される。また、
高水位検出器12からの検出信号は調節計14を介して
調節弁1oに加えられ、ドレンタンク−15a内のドレ
ンタンク水位が上昇すると調節弁10が制御され、ドレ
ンが直接復水器1に排出される。
さらに、湿分分離器15のドレンタンク15aからのド
レンを給水加熱器4に送給するドレン管7には逆止弁7
aを、ざらにドレンを直接復水器1に逃すドレン管9に
は逆止弁9aを設置して湿分分離器15のドレンタンク
15aにドレンがフラッシュして逆流するのを防止して
いる。
一方、第9図は脱気器2o回りのドレン系統を示したも
ので、先に説明した水位検出器、調節計は省略した図で
あり、給水加熱器3のドレンを脱気器20に送給するド
レン管7には調節弁8が設けられており、また給水加熱
器内のドレン水位が異常に高くなった場合に、脱気器2
0をバイパスしてドレンを直接復水器1に逃すドレン管
9が調節弁10を介して設けられている。さらに、脱気
器20は給水加熱器3の設置場所より高い位置に設置さ
れているので、停止時にドレンが落水しないようにドレ
ン管7の垂直部に逆止弁7aが設置されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記したタービン負荷変動及び停−正時には
タービン抽気量等が減少し、給水加熱器3.4.5ある
いはドレンタンク15a内の圧力が低下するため、その
内部に滞留しているドレンおよびドレン管7.9内のド
レンが過飽和状態になり、フラッシュしてドレン部全体
が蒸気と水の気液二相流の状態になるため調節弁8.1
0と逆止弁7a、9aとの間、水平管、垂直管等に蒸気
部が生成される。それ故、続いて行う負荷上昇時にはタ
ービン抽気量等が増加し、給水加熱器3.4.5あるい
はドレンタンク15a内の圧力が上昇スるとともに、ド
レン量が増加し、調節弁8.10が開になるため、ドレ
ン管7.9内の蒸気塊とドレンが交互に流れるいわゆる
スラッグ流を形成して流れるため配管曲り部・調節弁・
オリフィス等で蒸気塊が潰れ、ドレンが速い速度で配管
曲り部・調節弁・オリフィス等に衝突する、いわゆるウ
ォータハンマーが発生する。
この蒸気と水の気液二相流が生じることによって引き起
こされるウォータハンマー現象を第10図ないし第15
図を参照して詳しく説明する。
第10図は給水加熱器5から低温側の給水加熱器4に至
るドレン管7.9でのドレンの挙動について説明するも
ので、また第11図はタービン負荷・給水加熱器々内圧
力・ドレン管内のドレン温度に対する飽和圧力の時間履
歴を示したものである。第11図中、実線aはタービン
負荷の履歴を示しており、時間tlからt2の間に負荷
はLlからL2に降下し、再びt3からt4の間に負荷
はL3からL4に上昇することを示しており、この場合
の給水加熱器々内圧力履歴は実線すで示され、負荷降下
に伴うタービン油気量減少により圧力はPIからP2へ
降下し、再度の負荷上昇においてはP2からPLに回復
する。一方実線Cはドレン管7.9内のドレン温度に対
する飽和圧力の履歴を示しており、給水加熱器々内圧力
減少時に給水加熱器々内圧力に対して、ドレンが過飽和
の状態になり、このためドレンがフラッシュして蒸気が
発生した状態をハツチングによって示している。再度の
負荷上昇において、給水加熱器々内圧力が P2からP
Iに回復する場合にはドレン管7.9内の圧力はほぼ同
時に上昇する。
このようなタービン負荷変化に対しドレン管7.9内の
流体の挙動は、上述の負荷・圧力履歴に対し、まず給水
加熱器々内圧力減少時にはドレン管7.9内は過飽和の
状態になりドレンがフラッシュして蒸気と水の気液二相
流の状態になるため、調節弁8の重量流量特性がドレン
単相流の重量流量特性に変り、流動が滞ってドレン水位
が上昇するため調節弁8の弁開度を開ける方向に制御さ
れる。次に、ドレンのフラッシュが少なくなって調節弁
8の重量流量特性がドレン単相流の重量流量特性に戻り
、さらにタービン油気量等が減少することにより給水加
熱器々内圧力すがP2の状態になってドレン水位が標準
水位より下がるため、調節弁8の弁開度がほとんど閉じ
られる。
このときのドレン管7.9内の流体の挙動を示したのが
第10図である。図は再度負荷上昇する前の状態を示し
ており、ドレン管7の水平管部には蒸気部30がドレン
31と分離して管内上部に滞留し、また調節弁8の入口
垂直管にも蒸気部30がドレン31と分離して管内上部
に滞留する。
このような状態で再度負荷上昇が開始されると、タービ
ン抽気量が増加するに従ってドレン水位および圧力が上
昇するため、調節弁8が急に開く。
このときドレン管7の蒸気部3oがドレン31が急激に
流れ始め、蒸気とドレンが交互に流れるスラッグ流とな
ってドレン管7の曲り部、調節弁8に衝突し、蒸気部が
潰れて過渡的な圧力上昇が引き起こされる。
この圧力上昇の過程を第10図のドレン管7に示した位
置(Xl、X2、X3)の圧力履歴で示したのが第12
図である。図中の実線すは、給水加熱器5の圧力履歴を
示しており、タービン抽気量の増加に伴なう圧力上昇過
程に対する各ドレン管7の位置の圧力履歴を比較するた
めに記載している。調節弁8が急開すると、調節弁8の
入口垂直部位置×3の圧力は蒸気部を潰してドレンが調
節弁8に激突することにより、急激な圧力上昇Cを生じ
、−力水平管から垂直管に変わる曲り部近傍の位置×2
の圧力は、調節弁8で生じた圧力上昇の影響による圧力
ピークと曲り部で蒸気相が潰れてドレンが激突する際に
発生する圧力ピークfが発生する。位置x1では、x2
 、x3で発生する圧力ピークの影響は少しは受けるが
、圧力履歴は給水加熱器圧力すと同じ履歴となる。この
圧力ピーク発生時にドレン管7、調節弁8に大きな力が
働き、衝撃力が大きい場合に配管を支持固定しているサ
ポートに損傷を与えたり、調節弁8に故障が生じたりす
る。
一方、次に述べるものは湿分分離器15のドレン管7.
9に逆止弁7a、9aが設置されているときの上記と同
様なドレンの挙動(第13図)およびタービン負荷・湿
分分離器々内圧力・給水加熱器々内圧力の時間履歴(第
14図)を示したものである。
第14図中、実線gはタービン負荷の履歴を示しており
、時間11からt2の間に負荷はLlからL2に降下し
再びt3からt4の間に負荷はL3からL4に上昇する
ことを示しており、湿分分離器圧力りは、湿分分離器1
5がタービンに直結しているためほとんど負荷gの履歴
と同じ状態でPLからP3に降下し、再度の負荷上昇時
においてはP3からPlに上昇することを示している。
一方、給水加熱器4の器内圧力iは負荷降下に伴なうタ
ービン抽気量の減少に従って圧力は降下し、再度の負荷
上昇においてはタービン抽気量の増加により圧力は上昇
し、初期の圧力P2に戻ることになる。この場合、図中
の斜線部jは湿分分離器15の器内圧力りと給水加熱器
4の器内圧力iが逆になる範囲が発生することを示して
いる。
このようなタービン負荷変化に対し、ドレン管7.9内
の流体の挙動は上述の負荷・圧力履歴に対し、まず湿分
分離器15の器内圧力減少時には、ドレン管7内は過飽
和の状態になり、ドレンがフラッシュして蒸気と水の気
液二相流の状態となってドレン体積が増加すること、そ
して、調節弁8の重量流量特性がドレン単相流の重量流
量特性に変り、流動が滞ること、さらに湿分分離器15
の器内圧力りと給水加熱器4の器内圧力iが逆転するこ
となどにより、ドレン管7の気液二相流が給水加熱器4
から湿分分離器15のドレンタンク15aの方へ逆流し
始める。このとき、逆止弁7aが全閉し、ドレン管7内
の気液二相流は調節弁8と逆止弁7aとの間に滞留する
ことになる。
−度滞留した気液二相流は、調節弁8を通して双方が通
じていても給水加熱器4の器内圧力とドレン管7内の圧
力の差が小さいため少しずつ給水加熱器4の側に排出さ
れるだけであり、ドレン管7内の圧力も時間をかけない
と下がらない。
この時のドレン管7.9内の流体の挙動を示したのが第
13図である。図は再度負荷上昇する前の状態を示して
おり、ドレン管7の調節弁8と逆止弁7aの間にて、蒸
気部30がドレン31と分離して水平管の管内上部に滞
留している。このように逆止弁7aが閉じている状態、
すなわち、ドレン管7の圧力がドレンタンク15の器内
圧力より高い状態では、負荷上昇時にドレンタンク圧力
りがドレン管7の圧力よりも高くなり、このとき、逆止
弁7aが開き始めると、ドレン管7の飽和温度より低い
温度のドレンが流入してくるため、蒸気部30の一部が
凝縮し、急激な体積の減少によって流入ドレンは加速さ
れ、ついに蒸気部30が消滅して加速されたドレンが曲
り部等に衝突して圧力上昇するいわゆるウォータハンマ
ーが発生する。
このウォータハンマーは再度の負荷上昇時に一度発生す
るに過ぎないが、幾つかの急激な圧力上昇をもたらす条
件が重なる場合にはドレン管7内の圧力上昇は大きくな
り、そこに作用する衝撃力も大きくなる。そして、この
場合も、ドレン管7を支持固定しているサポートに損傷
を与えたり、調節弁8に故障が生じたりする。
また、第15図は、脱気器20に接続されるドレン管7
.9で起こる上記と同様な現象について示している。す
なわち、ドレン管7の水平部の上部にはフラッシュして
発生した蒸気部30の滞留が発生し、逆止弁7aと調節
弁8の間の垂直管においては蒸気部30とドレン31が
分離した状態となっている。
本例の特徴は、逆止弁7aの下流側の垂直管が長く、こ
の部分のドレンが逆止弁7aの背圧として作用すること
から、ウォータハンマーはこの背圧以上の圧力が逆止弁
7aの片側に作用した場合に発生する。
すなわち、通常ドレン管7の内部がドレンで充満されて
いる限り、給水加熱器3のドレン水位を制御している調
節弁8は通常の応答速度で弁開度が調節されるが、調節
弁8の入口垂直管に蒸気部30が滞留したままであると
、調節弁8が開いても蒸気部30が排出されるだけでド
レン31は少ししか排出されないため、給水加熱器3の
水位の上昇により調節弁8が急開することとなる。この
ため、調節弁8と逆止弁7aの間に残されたドレンが急
に排出され始め、逆止弁7aは急開して調節弁8やドレ
ン管7の曲り部にドレンが高速で衝突し、ハンマーが発
生する。調節弁8と逆止弁7aの間に蒸気部30が多く
滞留していればいる程ウォータハンマーは激しくなり、
配管を固定しているサポート、調節弁8等には上記した
のと同様な不都合に見舞われる。
本発明はこのような点に鑑み、タービン負荷変化時及び
起動・停止時に起こるドレンがフラッシュしてドレン配
管内に蒸気部が生成され、再度の起動操作時にウォータ
11ンマーが発生するのを防止するようにしたドレン排
出装置を提供することを目的とする。
[発明の構成コ (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明は、ドレンを貯留する
一の機器から該ドレンを熱源媒体として受け入れる他の
機器にドレン管を接続し、このドレン管の経路には一の
機器から流出するドレンの流量を調節する調節弁および
他の機器から一の機器にかけて逆流するドレンを遮断す
る第1の逆止弁を設けたものにおいて、ドレン管に第1
の逆止弁を迂回し、一の機器に至るバイパス管を設け、
このバイパス管の経路内に第1の逆止弁と遮断方向を正
反対方向を向けて第2の逆止弁を介装し、ドレン管内で
ドレンがフラッシュしたとき、フラッシュ蒸気を一の機
器に逃がすように構成したことを特徴とするものである
また、別の発明はドレンを貯留するーの機器から該ドレ
ンを熱源媒体として受け入れる他の機器にドレン管を接
続し、このドレン管の経路には一の機器から流出するド
レンの流量を調節する調節弁を設けたものにおいて、ド
レン管に調節弁を迂回し、一の機器に至るバイパス管を
設け、このバイパス管の経路内にバイパス弁を介装して
なり、ドレン管内でドレンがフラッシュしたとき、バイ
パス弁を開放してフラッシュ蒸気を一の機器に逃がすよ
うに構成したことを特徴とするものである。
(作 用) プラントの負荷変動あるいは停止時にはタービン抽気量
等が減少し、ドレンを貯留する機器、例えば給水加熱器
あるいはドレンタンクの器内圧力が低下する。このため
、これらの機器のドレンおよびドレン管内に滞留してい
るドレンが過飽和状態となり、一部ドレンがフラッシュ
して蒸気が発生する。すなわち、飽和水の状態にあるド
レンが蒸気相と水との気液二相流の状態を呈してドレン
管の調節弁と第1の逆止弁との間、さらにはその水平部
および垂直部に蒸気が滞留する。このとき、ドレン管の
第1の逆止弁はフラッシュ蒸気によって閉じられてしま
うが、第1の逆止弁を迂回する経路に備えられる遮断方
向を第1の逆止弁と正反対方向に向けられた第2の逆止
弁は開かれ、フラッシュ蒸気が圧力の低下した機器に逃
がされる。この後、双方の機器の圧力が平衡すると、機
器側のドレン水頭が作用して第1の逆止弁が開放され、
第2の逆止弁は閉じてドレン管内がドレンによって満た
される。
(実施例) 以下、本発明の各実施例を図面を参照して説明する。な
お、各図の構成中、第8図および第9図による従来技術
と同一の部分には第8図および第9図と同一の符号を付
して説明を省略する。
第1図において、湿分分離器ドレンタンク15aから給
水加熱器4にドレンを導くドレン管7に逆止弁7aを迂
回する経路を構成するバイパス管40が設けられる。こ
のバイパス管40の経路には上記の逆止弁7aと正反対
の方向を向く逆止弁41が介装される。
一方、湿分分離器ドレンタンク15aから復水器1にド
レンを導くドレン管9にも逆止弁9aを迂回するように
バイパス管42が設けられ、この経路には逆止弁9aと
正反対の方向を向く逆止弁42が介装される。
次に、上記構成によるところの作用を第2図を参照して
説明する。プラントの負荷遮断が発生しタービン負荷が
降下すると、ドレン管7.9内の圧力が下がり、一部の
ドレンがフラッシュして蒸気が発生する。逆止弁7 a
 s 9 aが気液二相流となったドレンの逆流によっ
て閉じられるとき、水平管の上部には蒸気がドレン31
から分離して滞留する蒸気部30(第13図参照)が発
生するが、ドレン管7の圧力がドレンタンク15aの圧
力よりも高いので、逆止弁41が開かれ、蒸気は逆止弁
41を通ってドレンタンク15aにがけて排出される。
この後、ドレン管7とドレンタンク15aとの間の圧力
差がなくなると、逆止弁41は閉鎖され、一方、逆止弁
7aはドレンタンク15aに残っているドレンの水頭が
作用し、開き始める。
このようにドレン管7内でドレンがフラッシュしたとき
、蒸気をドレンタンク15aに逃がすことによりドレン
管7内にはドレンだけを残すことができる。かくして、
再度のタービン負荷の上昇に臨んではドレン管7内はド
レンで満たされ、そこに冷たい水が流入してきても気相
部分が圧縮されることはなく、ウォータハンマーを確実
に防止することが可能である。
また、ドレン管9に備えられるバイパス管42および逆
止弁43はタービン負荷降下時、上記と同様に機能する
一方、給水加熱器に備えられるドレン管7に対する本発
明の適用例が第3図に示される。すなわち、給水加熱器
5から低圧側の給水加熱器4にかけて接続されるドレン
管7の水平部と調節弁8の上流側垂直部上端からそれぞ
れ分岐される分岐管50a、50bが一本の集合管51
に接続されており、この集合管51の出口はドレン管7
の水平部と結ばれている。また、分岐管50aの経路に
ハバイパス弁52が設けられる。このバイパス弁52に
はボイド率検出器54から出力されるボイド率信号を入
力し、これと設定値と比較してボイド率が高くなったと
き、バイパス弁52を開く信号を出力する制御器53が
接続される。
上記構成において、タービン線菌降下に伴なう圧力変動
が給水加熱器5からドレン管7に及ぶと、ドレン管7の
内部に滞留しているドレンは圧力降下によりフラッシュ
し、ドレン中のボイド率が高くなる。このとき、ドレン
管7に備えられるボイド率検出器54はこの高いボイド
率を検出し、これを制御器53に出力し、ボイド率が予
め決められた値を超えたとき、制御器53がらバイパス
弁52に対し開動作させる信号が出力される。これによ
りバイパス弁52が開かれ、分岐管5C)a、50bお
よび集合管51を通してフラッシュ蒸気が低圧側の給水
加熱器4に逃がされる。
この長、う、1こドレン管7内でドレンがフラッシュし
てボイド率が上昇したとき、蒸気を低圧側の給水加熱器
4に逃がすことにょリドレン管7内にはドレンだけを残
すことができる。したがって、再度のタービン負荷上昇
によって給水加熱器5の水位が上昇し、調節弁8が急開
するような場合もドレン管7内はドレンで充満しており
、蒸気相とドレンがスラッゾとなって流れ、ドレン管7
の曲り部および調節弁8で生じるウォータハンマーを確
実に防止することが可能である。
さらに、給水加熱器から脱気器にがけてドレンを導くド
レン管7に対する本発明の適用例が第4図に示される。
すなわち、ドレン管7に備えられる調節弁8には水位検
出器11から与えられる標準水位信号を入力して偏差に
応じて調節弁8の開度を決める開度信号を出力する調節
計13と、調節弁8の開度を微開状態に保つ開度信号を
出力する微開信号発生器60とが接点61を介して接続
される。この接点61は調節弁8の上流側のドレン管7
垂直部のボイド率を検出しているボイド率検出器54か
ら与えられる信号を入力し、接点61に対して切換信号
を出力する切換器62と接続されている。
上記構成において、タービン負荷が降下し、その圧力変
動がドレン管7に及ぶと、ドレン管7の内部に滞留して
いるドレンは圧力降下によりフラッシュし、ボイド率が
高くなる。このときボイド率検出器54はこの高いボイ
ド率を検出し、これを切換器62に出力し、しきい値を
超えると、接点61が調節計13の出力を切り、微開信
号発生器60の出力を与えるように切換わる。これによ
り調節弁8の開度は微開状態に保たれ、ドレン管7内で
フラッシュした蒸気が脱気器2oに逃がされる。このフ
ラッシュ蒸気が減少する過程でドレン管7内のボイド率
が下がり、ボイド率検出器54から入力される値が小さ
くなって接点61が調節計13の8カを与えるように再
び切換ゎる。
かくして、再度のタービン負荷の上昇においてはドレン
管7内はドレンで満たされ、そこに冷たい水が流入して
きても、気相部分が圧縮されることはなく、ウォータハ
ンマーを確実に防止することが可能である。
一方、第5図ないし第7図は本発明に係るボイド率の検
出に使用される装置について示している。
第5図はボイド率検出器として電極ボイド検出器を用い
るもので、一般に、液体と気体との間には電気伝導度に
差があることが知られており、双方の値を比較してボイ
ド率を決定する。すなわち、検出器70の先端部と回り
の円筒外周部とに電極が設けられ、双方の電極の間に生
じる電圧の変化を演算器71にて比較してボイド率を決
定する。
また、第6図は超音波検出器による方法を示している。
測定原理は超音波流量計の原理と同一であり、2つの超
音波発信器および超音波受信器を備えた超音波検出器7
2により液体と気体との間で音の伝播速度が異なること
を利用して気相の有無を検出する。双方の超音波の変化
を比較するために演算器73が備えられる。
さらに、箇7図はドレン管7等の垂直部で気相が生じた
とき、予めドレンで満たされているときの圧力との間で
一定の差圧が生じることを利用して検出する方法を示し
ている。ここでドレン管7の液体および気体領域と水位
検出器74とは連絡管75.76を介して連通されてお
り、ドレン管7内での気相の発生を容易に検出すること
が可能である。
[発明の効果コ 以上説明したように本発明は機器同士を第1の逆止弁を
介して連絡するドレン管に第1の逆止弁を迂回し、ドレ
ンの流出側機器に至るバイパス管を設け、このバイパス
管の経路内に第1の逆止弁と遮断方向を正反対方向に向
けて第2の逆止弁を介装しているので、ドレンの回収側
機器、ドレン管内で生じたフラッシュ蒸気をドレンの流
出側機器に逃がすことができ、ドレン管内で蒸気相が圧
縮されてドレンが高速度で流動して起こるウォータハン
マーを確実に防止することが可能である。
したがって、本発明によれば発電プラントの構成機器の
損傷等が防止されるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるドレン排出装置の一実施例を示す
系統図、第2図は第1図に示される実施例の動作説明図
、第3図および第4図は本発明のそれぞれ異なる実施例
を示す系統図、第5図ないし第7図は本発明に係るボイ
ド率検出器の実施例を示す構成図、第8図および第9図
は従来のドレン系統を示す系統図、第10図はタービン
負荷変動時のドレン管内に滞留する流体の挙動を示す説
明図、第11図はタービン負荷、給水加熱器々内圧力、
ドレン管内のドレン温度に対する圧力の時間履歴を示す
線図、第12図はドレン管の各位置における圧力履歴を
示す線図、第13図は湿分分離器から給水加熱器および
復水器にかけて結ばれるドレン管内に滞留する流体の挙
動を示す説明図、第14図はタービン負荷、湿分分離器
々内圧力、給水加熱器々内圧力のドレン温度に対する圧
力の時間履歴を示す線図、第15図は給水加熱器から脱
気器にかけて結ばれるドレン管内に滞留する流体の挙動
を示す説明図である。 3.4.5・・・給水加熱器 7.9・・・ドレン管 7a、9a・・・逆止弁 8・・・・・・・・・調節弁 15・・・・・・・・・湿分分離器 20・・・・・・・・・脱気器 40.42・・・バイパス管 41.43・・・第2の逆止弁 50a、50b−分岐管 51・・・・・・・・・集合管 52・・・・・・・・・バイパス弁 54・・・・・・・・・ボイド率検出器60・・・・・
・・・・微開信号発生器61・・・・・・・・・接点 62・・・・・・・・・切換器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ドレンを貯留する一の機器から該ドレンを熱源媒
    体として受け入れる他の機器にドレン管を接続し、この
    ドレン管の経路には前記一の機器から流出するドレンの
    流量を調節する調節弁および前記他の機器から前記一の
    機器にかけて逆流するドレンを遮断する第1の逆止弁を
    設けたものにおいて、前記ドレン管に前記第1の逆止弁
    を迂回し、前記一の機器に至るバイパス管を設け、この
    バイパス管の経路内に前記第1の逆止弁と遮断方向を正
    反対方向を向けて第2の逆止弁を介装し、前記ドレン管
    内でドレンがフラッシュしたとき、フラッシュ蒸気を前
    記一の機器に逃がすように構成したことを特徴とするド
    レン排出装置。
  2. (2)ドレンを貯留する一の機器から該ドレンを熱源媒
    体として受け入れる他の機器にドレン管を接続し、この
    ドレン管の経路には前記一の機器から流出するドレンの
    流量を調節する調節弁を設けたものにおいて、前記ドレ
    ン管に前記調節弁を迂回し、前記一の機器に至るバイパ
    ス管を設け、このバイパス管の経路内にバイパス弁を介
    装してなり、前記ドレン管内でドレンがフラッシュした
    とき、前記バイパス弁を開放してフラッシュ蒸気を前記
    一の機器に逃がすように構成したことを特徴とするドレ
    ン排出装置。
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