JPH04124401A - オルダムリング機構及びこれを備えたスクロール型流体機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はオルダムリング機構及びこれを備えたスクロー
ル型流体機械に関する。

（従来の技術） 従来のスクロール型圧縮機の１例が第６図ないし第８図
に示されている。

第８図に示すように、密閉ハウジング８内上部にはスク
ロール型圧縮機構Ｃが、下部には電動モータ４が配設さ
れ、これらは回転シャフト５によって互いに連動連結さ
れている。

スクロール型圧縮機構Ｃは固定スクロール１、旋回スク
ロール２、旋回スクロール２の公転旋回運動を許容する
がその自転を阻止するオルダムリング３からなる自転阻
止機構、固定スクロール１及び電動モータ４が係止され
るフレーム６、回転シャフト５を軸支する上部軸受７１
及び下部軸受７２、旋回スクロール２を支持する旋回軸
受７３及びスラスト軸受７４を具えている。

固定スクロール１は端板１１とうず巻体１２よりなり、
端板１１には吐出ボート１３とこれを開閉する吐出弁１
７が設けられている。

旋回スクロール２は端板２１とうず巻体２２とボス２３
よりなり、このポス２３内にはドライブブツシュ５４が
嵌合され、旋回軸受７３を介して回転自在に軸支されて
いる。そして、このドライブブツシュ５４に穿設された
偏心穴内には回転シャフト５の上端に突設された偏心ピ
ン５３が回転自在に嵌挿されている。また、このドライ
ブブツシュ５４にはバランスウェイト８４が取り付けら
れている。

ハウジング８内底部に貯溜された潤滑油８１は回転シャ
フト５の下部に設けられた遠心ポンプ５１によって吸い
上げられ、給油孔５２を通って下部軸受７２、偏心ピン
５３、上部軸受７１、オルダムリング３、旋回軸受７３
、スラスト軸受７４等を潤滑した後、室６１、排油孔６
２を経てハウジング８の底部に排出される。

電動モータ４を回転駆動すると、この回転は回転シャフ
ト５、偏心ピン５３、ドライブブツシュ５４、旋回軸受
７３を介して旋回スクロール２に伝達され、旋回スクロ
ール２はオルダムリング３によってその自転を阻止され
ながら公転旋回運動する。

すると、ガスが吸入管８２を経てハウジング８内に入り
、電動モータ４を冷却した後、吸入通路１５から吸入室
１６を経て固定スクロールＩと旋回スクロール２を噛合
せることによって限界された複数の密閉空間２４内に吸
入される。そして、旋回スクロール２の公転旋回運動に
より密閉空間２４の容積が減少するのに伴って圧縮され
ながら中央部に至り、吐出ボート１３を通り吐出弁１７
を押し上げて吐出キャビティ１４に吐出され、更に、仕
切壁３１に穿設された穴１８を経て第２の吐出キャビテ
ィ１９内に入り、ここから吐出管８３を経て外部に吐出
される。

オルダムリング３は第６図及び第７図に示すように、旋
回スクロール２の端板２１の下面に穿設されたキー溝２
５内に摺動自在に嵌合する一双の旋回側キー３ａとフレ
ーム６の上面に穿設されたキー溝２６内に摺動自在に嵌
合する一双の固定側キー３ｂとこれらキー３ａ及び３ｂ
を一体的に結合するリング３ｃとからなる。そして、−
双の旋回側キー３ａはリング３ｃの中心を通る直径上に
伸長し、この直径と直交する直径上に一双の固定側キー
３ｂが伸長する。

しかして、回転シャフト５が回転すると、旋回側キー３
８はキー溝２５内をＡ天方向に往復動し、固定側キー３
ｂはキー４２６内をＢ天方向に往復動する。

かくして、旋回スクロール２は自転することなく公転旋
回運動し、また、リング３ＣはＢ天方向に往復動する。

（発明が解決しようとする諜Ｍ） 上記従来のスクロール型圧縮機においては、その運転条
件が大巾に変動すると、オルダムリング３の旋回側キー
３ａや固定側キー３ｂがキー溝２５やキー溝２６を異常
摩耗させ、甚だしいときはこれらが焼き付いて圧縮機の
運転が不能となる場合があった。

この原因は旋回スクロール２の公転旋回運動時、オルダ
ムリング３が傾斜し、旋回側キー３ａや固定側キー３ｂ
がキー溝２５やキー溝２６の底に傾斜した状態で当接し
てこれらが片当たりしながら往復動していることによる
ものであることが判明した。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記課題を解決するために提案されたものであ
って、その要旨とするところは、固定側部材に係合する
固定側キーと、公転旋回運動する旋回側部材に係合する
旋回側キーと、これら固定側キー及び旋回側キーが係止
されるリングを備えたオルダムリング機構において、上
記固定側キ又は及び旋回側キーを円筒状のピンとし、こ
の円筒状ピンを上記リングと上記固定側部材又は及び旋
回側部材のいずれか一方に固定し、いずれか他方に設け
た円形孔内に摺動自在に嵌合したことを特徴とするオル
ダムリング機構にある。

このオルダムリング機構をスクロール型流体機械の旋回
スクロールの自転阻止機構として用いることができる。

（作用） 本発明においては、上記構成を具えているため、旋回側
部材の公転旋回運動時、円筒状ピンはそれぞれ円形孔内
を摺動する。

（実施例） 本発明の１実施例が第１図ないし第３図に示されている
。

オルダムリング３０は、第１図に示すように、円環状の
リング３１と、一対の固定側キー３２と、一対の旋回側
キー３３とからなる。一対の固定側キー３２は円筒状ピ
ンからなり、リング３１の外周面に固定されてその中心
を通る直線に沿って放射方向に伸びている。また、一対
の旋回側キー３３は円筒状ピンからなり、リング３１の
内周面に固定されて上記直径と直交する直径に沿って求
心方向に伸びている。

旋回スクロール２のボス２３には旋回側キー３３が摺動
自在に嵌合する円形孔３４が穿設され、フレーム６の上
面から上方に伸びる突起３５には固定側キー３２が摺動
自在に嵌合する円形孔３６が穿設されている。

このオルダムリング機構を組み立てる場合には、リング
３１をボス２３のまわりに配置し、旋回側キー３３をリ
ング３１の外周からこれに穿設された孔３１ａ内に差込
んでその基端をこれに圧入して固定すると同時にその先
端を円形孔３４内に挿入する。次いで、フレーム６を所
定の位置に組み込み、その外周から円形孔３６内に固定
側キー３２を差込んでその先端をリング３１に穿設され
た孔３１ｂ内に圧入することによってこれを固定する。

しかして、旋回スクロール２を公転旋回運動させると、
旋回側キー３３は円形孔３４内を往復摺動すると同時に
固定側キー３２が円形孔３６内を往復摺動し、これに伴
ってリング３１も固定側キー３２と一緒に往復動じて、
旋回スクロール２の自転を阻止する。

旋回側キー３３及び固定側キー３２はいずれも円筒状ピ
ンとされ、これら円筒状ピン３３．３２が円形孔３４．
３６に嵌合されているので、これら円筒状ピン３３．３
２が円形孔３４．３６内を傾いた状態で往復動す゛るこ
とはなく、従って、円筒状ピン３３．３２と円形孔３４
．３６との片当たりが生じることはなく、これらの異常
摩耗や焼付きを防止できる。

第４図及び第５図には本発明の第２の実施例が示されて
いる。

この第２の実施例においては、固定側キー３２及び旋回
側キー３３が頭付円筒状ピンとされ、リング３１には３
段穴３７が穿設されている。

これら頭付状円筒ピンを３段穴３７に差し込むことによ
ってそのピン部３８を小径穴３７ａに貫通させるととも
に頭部３９を中径穴３７ｂ内に入れ、この頭部３９の背
後にコイルスプリング４０を嵌装して、大径穴３７ｃに
プラグ４１を螺入する。

しかして、このオルダムリング機構を組み立てる場合に
は、頭付円筒状ピンをコイルスプリング４０の弾発力に
抗して押し込んで指で押さえ、これら頭付円筒状ピンの
ピン部３８を図示しない円形孔３４．３６と整合させた
状態で指を離す。すると、頭付円筒状ピンはコイルスプ
リング４０の弾発力によって進出してそのピン部３８は
円形孔３４．３６内に嵌合する。

上記各実施例において、旋回側キー３３はリング３１の
内周面から求心方向に伸びているが、リング３１の外周
面から遠心方向に伸長させて旋回スクロール２の端板２
１の下面から突出する突起に穿設された円形孔に嵌挿す
ることもできる。

また、固定側キー３２又は旋回側キー３３のいずれか一
方のみを円頭状ピンとして円形孔内に嵌挿しても良い。

更に、固定側キー３２及び又は旋回側キー３３の一端を
リング３１に穿設された円形孔内に摺動自在に嵌合し、
他端をフレーム６及び又は旋回スクロール２に固定する
こともできる。

更に、本発明のオルダムリング機構はスクロール型流体
機械以外の用途にも広く適用しうろことは勿論である。

（発明の効果） 本発明においては、固定側キー又は及び旋回側キーを円
筒状のピンとし、この円筒状ピンを上記リングと上記固
定側部材又は及び旋回側部材のいずれか一方に固定し、
いずれか他方に設けた円形孔内に摺動自在に嵌合したた
め、円筒状ピンと円形孔との間の片当たり及びこれに基
く異常摩耗や焼付けを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の第１の実施例を示し、第
１図は旋回スクロールにオルダムリング機構を組み込ん
だ状態を示す第３図のｒ−１ｖＡに沿う断面図、第２図
はフレームにオルダムリング機構を組み込んだ状態を示
す第３図の■−■線に沿う断面図、第３図はオルダムリ
ング機構の斜視図である。第４図及び第５図は本発明の
第２の実施例を示し、第４図は第３図のＩ−■線に沿う
断面図、第５図は第３図のｎ−ｎ線に沿う断面図である
。第６図ないし第８図は従来のスクロール型圧縮機の１
例を示し、第６図はオルダムリング機構及びスラスト軸
受の斜視図、第７図はオルダムリング機構の断面図、第
８図はスクロール型圧縮機の縦断面図である。 オルダムリング−３０、リング−３１、固定側キー３２
、旋回側キー−３３、固定側部材−６、旋回側部材−２
、円形孔−３４，３６

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）固定側部材に係合する固定側キーと、公転旋回運
   動する旋回側部材に係合する旋回側キーと、これら固定
   側キー及び旋回側キーが係止されるリングを備えたオル
   ダムリング機構において、上記固定側キー又は及び旋回
   側キーを円筒状のピンとし、この円筒状ピンを上記リン
   グと上記固定側部材又は及び旋回側部材のいずれか一方
   に固定し、いずれか他方に設けた円形孔内に摺動自在に
   嵌合したことを特徴とするオルダムリング機構。
2. （２）上記オルダムリング機構を旋回スクロールの自転
   阻止機構としたスクロール型流体機械。