JPH02169885A

JPH02169885A - スクロール流体機械

Info

Publication number: JPH02169885A
Application number: JP32590188A
Authority: JP
Inventors: Naoya Morozumi; 尚哉両角; Kanji Sakata; 坂田　寛二; Makoto Hayano; 早野　誠; Hitoshi Hattori; 仁司服部; Masayuki Okuda; 正幸奥田
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1988-09-12
Filing date: 1988-12-26
Publication date: 1990-06-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）この発明は、旋回スクロールの旋回機構を改良したスク
ロール流体４Ｍに関する。

（従来の技術）従来、旋回スクロールの旋回機構としては一般にオルダ
ムリングが利用されていた。

（発明が解決しようとする課題）オルダムリングを設置する場所は、通常旋回スクロール
背面のスラスト受けの内側か外側であるが、内側に設置
する場合には、シャツ）Ｋ固定するバランサーと場所的
に雷なシ合うので構成上の困雌があり、また外側に設置
する場合は旋回スクロール鏡板の径が大きくなるので機
械全体の外径寸法が大きくなってしまうという問題がち
シ、さらにオリダムリングは元来製作コストが高いとい
う問題があった。

この発明は上記の問題点を解決するためになされたもの
で、その目的とするところは構成が容易で小型かつ低コ
ストなスクロール流体機械を提供することにある。

また、従来のスクロール流体機械においては、フレーム
のオルダムリングとの摺動面に軸方向て油戻し孔を設け
るのが普通であるが、このような構成では高速回転時に
油が落下しにくくなるため、ラップ間に侵入する油が多
くなりすぎてシール性の悪化による性能の低下やガス過
熱による性能劣化を引き起していた。

この発明の第２の目的は、油の落下量を適量とすること
ができ、信頼性を向上し性能の高いスクロール流体機械
を提供することを目的とする。

［発明の構成コ（問題点を解決するための手段および作用）この発明は
、固定されたフレームまたは固定スクロールと、旋回ス
クロールとに、軸方向から見て互いに交差しかつ旋回ス
クロールの旋回運動の範囲内で常に重なりをもつように
対をなした２組以上のキー溝を形成し、両キー溝の■な
υ合う部分に両キー溝に共通するキーを挿入したことを
特徴としている。

このようにして、大きなスペースを取ることなく容易で
小型かつ低コストで旋回スクロールを自転することなく
旋回運動させることのできるオルダム機構が得られる。

キーの形状としては各種のものがあるが、旋回スクロー
ルのキー溝に挿入される部分とフレームまたは固定スク
ロールのキー溝に挿入される部分との間に、キーの軸方
向に対して垂直な板を挾んだ形に形成したものが最も適
当である。

このキーを用いると安定して倒れることがないので、円
滑かつ確実な作動を期待することができる。

また油の落下量を適量とする構成としては、フレームの
オルダムリンクを収容する空間とフレーム外周語間との
間を連通させる油路し孔をフレーム外周壁に対し前記オ
ルダムリングの運動方向に形成したことを特徴としてい
る。

このような構成をとることによシ、オルダムリングの往
復運動を利用して油を落すことができるため高速運転時
においても効果的に油を落すことができる。したがって
両スクロールのラップ間への油の侵入が少くなり吐油量
を減少させて高信頼性化を計ることができる。また、吸
込ガスの油による過熱も小さくなシ高性能化を計ること
もてきる。

（実施例）以下、第１図〜第３図により、この発明をケース内低圧
タイプのスクロールコンプレッサに適用した実施例につ
いて説明する。

第１図はフレーム、主軸、旋回スクロールおよび旋回ス
クロールの自転を阻止するための２つのキーの立体組立
図、第２図はコンプレッサ全体の縦断正面図、第３図は
第２図ｍ−ゴ線部分の横断平面図を示している。

図において、１は主軸受１ａを備えたフレームであシ、
この主軸受１ａに主軸２が嵌合され回転自在に支持され
ている。フレーム１の円板状部１ｂには２つのキー溝１
ｃ、ｌｄが設けられている。１ｅは環状の外周突起部を
示している。なお、主軸２は上端に偏心したクランク部
２ａを価えている。

旋回スクロール３にはクランク軸受３ａが設けられ、こ
の軸受３ａＫ前記クランク部２ａが嵌合される。また旋
回スクロール３の鏡板３ｂの背面にはフレーム１のキー
溝１ｃ、１ｄとそれぞれ対をなし午−溝１ｅ、ｌｄと軸
方向から見て交差するようにキー溝３ｃ、３ｄが設けら
れている。

対をなすフレームｌのキー溝１ｃ、１ｄと旋回スクロー
ル３のキー溝３ｅ、３ｄとにはそれぞれ共通のキー４，
５が挿入される。これらの関係は、第３図によって一層
明らかであυ、この実施例はキー溝ｌｃと３ｏ、ｌｄと
３ｄがそれぞれ軸方向から見て互いに直交する場合であ
り、キー４，５に直方体状のものを用いる場合を示して
いる。

第２図において、６は密閉容器、７は固定スクロール、
８は吐出ボート、９は吸込パイプ、１０は吐出パイプ、
１１は主軸回転用の電動機であシ１１ａはそのロータ、
１１ｂはステータである。

以上のような構成のスクロールコンプレッサにおいて、
電動機１１を駆動して主軸２を回転させると、この回転
がクランク部２１Ｌ、クランク軸受３ａの結合を通じて
旋回スクロール３に伝達されるが、旋回スクロール３は
キー４．５によって自転が阻止されるので、固定スクロ
ール７に対して自転することなく旋回運動し、旋回スク
ロール３およヒ固定スクロール７の間に形成された複数
個の圧縮室においてガスの圧縮を行なうことができる。

かくして大きなスペースを取ることなく構成が容易で小
型かつ低コストなオルダム機構を得ることができる。

次に油の落下を適量とする構成の実施例を第４図および
第５図によって説明する。第４図は同実施例の縦断面図
、第５図は同じくフレームの平面図である。

フレーム２１のオルダムリング２２ｔ−収容する空間２
３とフレーム外周空間２４を連通させる油落し孔２５が
その外周壁２１＆に設けられている。

この油落し孔２５はフレーム外周ｆｉ２１ａに対し上記
オルダムリング２２の運動方向に形成されている。

主軸２６に設けられた遠心ポンプｚ７と粘性ポンプ２８
によシ汲み上げられた油はクランク南西に導かれ、バラ
ンサ３０の遠心力により、フレーム傾斜面２１ｂを通シ
空間２３へ導かれる。この油はオルダムリング２２の往
復運゛動によυ押し出されて油落し孔２５よりケース２
１内下部の前針溜部３１に落下する。

このようにし高速運転時においても油の循還を効率的に
行なうことができるので前針溜部３１における油の保有
量を所定の値に維持することができる。かくして、ラッ
プ間に侵入する油を低減することができ、吐油が少なく
、吸込ガスの過熱の少ない高信頼性・高性能のスクロー
ル流体機械とすることができる。

なお、第４図および第５図において、３３は旋回スクロ
ール、ａ４ｆ”ｔ、固定スクロール、３５は電＠＠、３
６はスラスト受である。

なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく
狭旨を変更しない範囲において種々変形して実施するこ
とができる。

例えば上記第１図〜第３図の実施例においては、フレー
ムと旋回スクロールにキー溝を設けた場合を示したが、
この発明は固定スクロールの背面と旋回スクロールの上
面にそれぞれキー溝を設けるようにしてもよい。

またこの実施例は対をなすキー溝が直交する場合を示し
たが、これは必ずしも直交する場合に限るものではない
。

さらにキーは直方体に限らず第６図＋ａ＞〜ｆ、）に示
す異なる形状のものを用いることができる。［ａ）は円
柱形の場合で２つのキー溝はほぼ直交でよく、ｆｂ）（
ｃ）は旋回スクロールのキー溝に挿入される部分とフレ
ームまたは固定スクロールのキー溝に挿入される部分と
で異なる大きさにした場合である。

さらに、（ｄ）　ｔｅ＋は旋回スクロールのキー溝に挿
入される部分とフレームまたは固定スクロールのキー溝
に挿入される部分との間にキーの軸方向に対して垂直な
板金挾んだ形に形成した場合であシこの場合には倒れる
ことがないので円滑かつ確実な作動を期待することがで
きる。なお、キーの形状並びに大きさの変化に応じてキ
ーの１ｈおよび深さ等を変える必要があることは言うま
でもない。

［発明の効果］この発明によれば、構成が容易で小型かつ低コストなス
クロール流体機械を提供することができる。

また油の落下を適量とする構成をとった場合には信頼性
を向上し性能の高いスクロール流体機械を提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１の実施例のフレーム、主軸、旋
回スクロール、および２つのキーの立体組立図、第２図
は同実施例の全体の縦断正面図、第３図は第２図ｍ　−
ｍ’線部分の４１４断乎酊図である。また、第４図はこの発明の油の落下を適量とする実施例
の縦断面図、第５図は同実施例のフレームの平面図、第
６図（、）〜（す）は第１の実施例において用いるキー
の各種例を示す斜視図である。１・・・フレーム　　　　１＆・・・主軸受１ｂ・・・
円板状部　　　　１ｅ、ｌｄ・・・キー溝１ｅ・・・外
周突起部２・・・主軸　　　　　　２ａ・・・クランク部３・・
・旋回スクロール３ａ・・・クランク軸受　　３ｂ・・・鏡板３ｃ、３ｄ
・・・キー溝４．５・・・キー６・・・密閉容器８・・・中央開口部１０・・・吐出パイプ１１ａ・・・ロータ２１・・・フレーム２１ａ・・・７レ一ム外周壁２２・・・オルダムリング２３・・・オルダムリングを収容する空間２４・・・フ
レーム外周空間２５・・・油落し孔２６・・・主軸２８・・・粘性ポンプ３０・・・バランサ３２・・・前針溜部３４・・・固定スクロール３６・・・スラスト受７・・・固定スクロール９・・・吸込パイプ１１・・・電動機１１ｂ・・・ステータ７・・・遠心ポンプ９・・・クランク室１・・・ケース３・・・旋回スクロール５・・・電動１幾２１ｂ−フレーム傾斜面代理人　弁理士　則　近　憲　佑同　　宇治　弘第２図第１図第図（ｂ）第６図（Ｃ）

Claims

【特許請求の範囲】

（１）固定スクロールに対して旋回スクロールを旋回運
動させる構成のスクロール液体機械において、旋回スク
ロールの鏡板背面とこれに対向するフレームの上面とに
、軸方向から見て互いに交差しかつ前記旋回スクロール
の旋回運動の範囲内で常に重なりをもつように対をなし
た２組以上のキー溝を形成するとともに対をなしたキー
溝の重なり合う部分に両キー溝に共通するキーを挿入し
たことを特徴とするスクロール流体機械。
（２）固定スクロールに対し旋回スクロールを旋回運動
させる機械のスクロール液体機械において、旋回スクロ
ールの鏡板上面外周部とこれに対向する固定スクロール
の下面とに軸方向から見て互いに交差しかつ前記旋回ス
クロールの旋回運動の範囲内で常に重なりをもつように
対をなした２組以上のキー溝を形成するとともに対をな
した前記キー溝の重なり合う部分に両キー溝に共通する
キーを挿入したことを特徴とするスクロール流体機械。
（３）上記キーは、旋回スクロールのキー溝に挿入され
る部分と、フレームまたは固定スクロールのキー溝に挿
入される部分との間にキーの軸方向に対して垂直な板を
挾んだ形に形成されていることを特徴とする請求項１ま
たは２記載のスクロール流体機械。
（４）フレームのオルダムリングを収容する空間とフレ
ーム外周空間との間を連通させる油落し孔をフレーム外
周壁に対し前記オルダムリングの運動方向に形成したこ
とを特徴とするスクロール流体機械。