JPH04123501U - 絶縁形抵抗器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、取付けや交換が容易であっ
て基板上のスペースを無駄にしない絶縁形抵抗器を提供
する。 【構成】 パッケージ１１が合成樹脂で形成されてい
る。パッケージ１１には、筺体にネジ等で取付けるため
の取付け用穴１４と、基板をネジで取付けるためのネジ
穴１２を有する外部端子１３とが設けられている。パッ
ケージ１１の筺体への取付け面には筺体取付け時の位置
決め用のピン１５が設けられている。基板の取付け面と
筺体の取付け面とは互いに平行に形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電動機を制御するモータ駆動ユニット等に用いられる絶縁形抵抗器 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図４は工作機械の電動機を制御するモータ駆動ユニットの回路の一例を示す図 であり、三相交流Ｒ、Ｓ、Ｔが電磁開閉器１を介して整流回路２に入力される。 整流回路２で直流に変換された電源は平滑コンデンサ３にて平滑化されてスイッ チング回路（トランジスタ）４に送られる。そして、スイッチング回路（トラン ジスタ）４で再び三相交流に変換された電源により電動機が駆動される。また、 事故などで制御不能となったりスイッチング回路（トランジスタ）４が破壊した 場合は電磁開閉器５がすみやかにオフし、電動機のＵ、Ｖ、Ｗ相が抵抗器Ｒ３、 Ｒ４、Ｒ５により短絡されてその短絡電流により電動機のブレーキがかけられる ようになっている。なお、電磁開閉器５は電磁開閉器１と連動する場合もある。

【０００３】 図５は従来のモータ駆動ユニットの実装例を示す斜視図であり、特に放熱を必 要とするスイッチング回路（トランジスタ）４や整流回路２は筺体の一部である 放熱フィン６上に取付けられている。そして、スイッチング回路（トランジスタ ）４及び整流回路２の電気的接続はプリント基板７をネジ止めすることにより行 なわれる。その他の部品については、プリント基板７上にハンダ付けにて固定及 び電気的に接続されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述したモータ駆動ユニットの抵抗器は使用時間が短時間である為連続的な発 熱はしないものの大きな耐サージ特性を必要とする。しかしながら、基板上にハ ンダ付けにて固定及び電気的に接続されている抵抗器で大容量のものは存在しな いので、電動機の容量などによっては抵抗器を複数個実装しなければならない。 従って、基板上のスペースを無駄に要することになり、モータ駆動ユニットの小 型化に限界があった。また、電動機を変更した場合、その容量や特性などにより 抵抗器の抵抗値を変える必要があるが、抵抗器がハンダ付けされているので抵抗 器の交換が容易でないという問題があった。

【０００５】 本考案は上述した事情から成されたものであり、本考案の目的は、基板上のス ペースを効率良く使用でき、取付けや交換が容易な絶縁形抵抗器を提供すること にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、電動機を制御するモータ駆動ユニット等に用いられる絶縁形抵抗器 に関するものであり、本考案の上記目的は、パッケージを合成樹脂で形成し、筺 体に取付けるための取付け用穴と、基板の取付けが可能な複数の外部端子とを備 え、各取付け面を互いに平行にすることによって達成される。

【０００７】

【作用】

本考案にあっては、パッケージを合成樹脂製として筺体にネジ止め可能なよう にすると共に、外部端子に基板をネジ止め可能なようにしているので、基板上の スペースを無駄にせず、取付けや交換が容易となる。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案の絶縁形抵抗器の一例を示す斜視図であり、この絶縁形抵抗器１ ０の合成樹脂製のパッケージ１１内部に抵抗体が納められている。パッケージ１ １上部にはプリント基板をネジで取付けるためのネジ穴１２を有する外部端子１ ３が設けられており、パッケージ１１下部には筺体にネジ等で取付けるための取 付け用穴１４が設けられている。パッケージ１１の筺体への取付け面にはピン１ ５が設けられており、筺体に設けられた穴に差込んで筺体取付け時の位置決め用 に用いられる。そして、プリント基板の取付け面と筺体の取付け面とは互いに平 行に形成されている。

【０００９】 図２は上述した絶縁形抵抗器１０を用いたモータ駆動ユニットの実装例を図５ に対応させて示す斜視図であり、図３はその放熱フィン６とプリント基板７とを ネジ止めしたときの部分断面図である。従来の抵抗器Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５がプリン ト基板７から取除かれ、本考案の絶縁形抵抗器１０が放熱フィン６上に取付けら れている。そして、絶縁形抵抗器１０の電気的接続はプリント基板７をネジ止め することにより行なわれる。このとき絶縁形抵抗器１０を放熱フィン６上に精度 良く取付けなければならないが、放熱フィン６に明けられた穴１７にピン１４を 合わせるだけで特殊な治具などを必要とせずに正確な位置決めができるため、取 付け精度を考慮せずに簡単に作業を行なうことができる。

【００１０】 なお、絶縁形抵抗器１０側に穴を明け、放熱フィン６側にピンを設けるように しても良い。また、外部端子１３をパッケージ１１の筺体取付け面エリアから突 出させて隣接するスイッチング回路（トランジスタ）４などを覆うようにしても 良く、放熱フィン６上のスペースを有効に利用することができる。

【００１１】

【考案の効果】

以上のように本考案の絶縁形抵抗器によれば、基板上のスペースを効率良く使 用することができるので、モータ駆動ユニットの小型化を図ることができると共 に、取付けや交換作業が容易なため、大幅な工数低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の絶縁形抵抗器の一例を示す斜視図であ
る。

【図２】本考案の絶縁形抵抗器を用いたモータ駆動ユニ
ットの実装例を示す斜視図である。

【図３】図２のモータ駆動ユニットをネジ止めしたとき
の部分断面図である。

【図４】工作機械の電動機を制御するモータ駆動ユニッ
トの回路の一例を示す図である。

【図５】従来のモータ駆動ユニットの実装例を示す斜視
図である。

【符号の説明】

１０ 絶縁形抵抗器 １１ パッケージ １２ ネジ穴 １３ 外部端子 １４ 取付け用穴 １５ ピン

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電動機を制御するモータ駆動ユニット等
   に用いられる絶縁形抵抗器において、パッケージが合成
   樹脂で成り、筺体に取付けるための取付け用穴と、基板
   の取付けが可能な複数の外部端子とを備え、各取付け面
   が互いに平行であることを特徴とする絶縁形抵抗器。
2. 【請求項２】 前記外部端子には前記基板を取付けるた
   めのネジ穴が加工されている請求項１に記載の絶縁形抵
   抗器。
3. 【請求項３】 前記パッケージの前記筺体への取付け面
   には取付け位置決め用のピン若しくは穴が設けられてい
   る請求項１に記載の絶縁形抵抗器。
4. 【請求項４】 前記外部端子を前記パッケージの前記筺
   体への取付け面エリアから突出させるようにした請求項
   １に記載の絶縁形抵抗器。