JPH04123125U - 回転衣類収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］ 本考案は収納スペースの限られている押し入
れなどに設置する回転衣類収納装置において、この回転
衣類収納装置の構造を改良してできるだけ多くの衣類を
掛け下げることができるように構成した回転衣類収納装
置を提供する。 ［構成］ 載置体１に立設した支柱２間の内側上部に環
状ガイド体３を付設し、この環状ガイド体３に回転懸架
機構Ａを介して数体の衣類若しくは衣類掛けを掛け下げ
る掛体４を掛体４の懸架主体杆部４aが環状ガイド体３
の外側より突出しない位置に規制して回転自在に懸架
し、前記垂下状態に懸架した掛体４の懸架主体杆部４a
に外側に向けて下向き傾斜状態に掛棒体５を突設し、こ
の掛棒体５の上面に所定間隔を置いて数体の衣類掛け係
止突体６を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、衣類若しくは衣類掛けを掛け下げる数体の掛体を回転自在に懸架し た回転衣類収納装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、種々のタイプの回転衣類収納装置が提案されており、出願人も種々のタ イプの回転衣類収納装置を開発している。

【０００３】 従来の回転衣類収納装置は、いずれも衣類を掛ける掛体を回転自在に懸架する 環状ガイド体を中央部に立設した支柱により支承する構造であった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そのため、それだけ中央部のスペースを無駄に使うこととなってしまう。

【０００５】 そこで、本考案は収納スペースの限られている押し入れなどに設置する回転衣 類収納装置において、この回転衣類収納装置の構造を改良してできるだけ多くの 衣類を下げることができるように構成した回転衣類収納装置を提供することが技 術的課題である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

【０００７】 載置体１に立設した支柱２間の内側上部に環状ガイド体３を付設し、この環状 ガイド体３に回転懸架機構Ａを介して数体の衣類若しくは衣類掛けを掛け下げる 掛体４を掛体４の懸架主体杆部４aが環状ガイド体３の外側より突出しない位置 に規制して回転自在に懸架し、前記垂下状態に懸架した掛体４の懸架主体杆部４ aに外側に向けて掛棒体５を突設したことを特徴とする回転衣類収納装置に係る ものである。

【０００８】 また、掛棒体５を下向き傾斜状態に突設し、この掛棒体５の上面に所定間隔を 置いて数体の衣類掛け係止突体６を設けたことを特徴とする請求項１記載の回転 衣類収納装置に係るものである。

【０００９】

【作用】

掛棒体５に衣類若しくは衣類掛けを掛け下げ収納し、本案品を例えば押し入れ などに設置し、必要に応じて掛体４を環状ガイド体３に沿って回転させて、衣類 を掛け下げたり取り出したりする。

【００１０】

【実施例】

本実施例は、環状の載置体１の左右外側に支柱２の下端の折曲部を付設して左 右外側に一対の支柱２を立設し、この支柱２の上端の折曲部をパイプ状の環状ガ イド体３の左右外側に付設して支柱２間の内側上部に環状ガイド状３を配設して いる。

【００１１】 この環状ガイド体３に回転懸架機構Ａを介して五体の掛体４を回転自在に懸架 している。

【００１２】 本実施例の掛体４は上部水平懸架杆４bに環状ガイド体３の内側中央部に折曲 してストレートに垂下する懸架主体杆部４aを連設し、この 懸架主体杆部４aの 下端を再び逆に外側に折曲して下部水平杆４cに連設したものであって、この掛 体４の上部と中程部に外側に向けて下向き約４５度に傾斜した掛棒体５を突設し （単に水平突出してもよい。）、中程部と下部に掛棒体５に掛け下げた衣類が掛 体４を回転する際に揺れ動いて回転に支承を与えることを防止するための衣類揺 れ止め防止枠８を付設している。

【００１３】 また、本実施例では特に掛棒体５の上面には所定間隔を置いて衣類掛け（ハン ガー）のフックを掛けるピン状の係止突体６を突設し、掛棒体５の先端に掛体４ を回転せしめる際のハンドルとなるハンドル棒体７を垂設している。

【００１４】 従って、本実施例では支柱２の外側に配設し、各掛体４の懸架主体杆部４aを 内側中央部に互いに背中合わせとなるように配設し、この懸架主体杆部４aの外 側に突設した掛棒体５に衣類を掛けるから、多量の衣類を掛け下げ収納できる。 又、掛棒体５を下向き傾斜状態に突設するため、環状ガイド状３の外側から懸 架主体杆部４aが配されている中央部までの距離の中にあって、掛棒体５の距離 が長くなるため、それだけ多量の衣類を掛け下げ収納でき、またハンガーが直接 重なることがないことからも単に平行状態に重合収納するに比して多くの衣類を 多段重合状態に収納できる。

【００１５】 また、内側（奥）の方が高い状態で多段に収納されるから、収納した衣類を掛 け下げ状態で見分けることができる。

【００１６】 また、本実施例の回転懸架機構Ａについて第２図に基づいて詳述する。

【００１７】 回転懸架機構Ａは各掛体４の上部水平懸架杆４bの上面二カ所にＵ字状体９を 枢着し、このＵ字状体９の左右上端に懸架ローラ10a・10bを枢着して、円形パイ プ製の環状ガイド状３の左右上部外周面に当接するように設けている。

【００１８】 この懸架ローラ10a・10bを確実に環状ガイド状３に懸架状態に当接せしめるた め、Ｕ字状体９に締付ボルト11を架設し、締め付け調節するようにしている。

【００１９】 組み立て若しくは分解の際は、この締付ボルト11を緩めて外せば容易にＵ字状 体９を環状ガイド体３から外すことができる。

【００２０】 また、各掛体４の下部水平杆４cの下面二カ所には、逆Ｕ字状体12を枢着して 、この逆Ｕ字状体12の左右下端部に横動阻止ローラ13a・13bを載置体１の左右垂 直側面にわずかな間隙を置いて設け、掛体４が横ゆれする場合や、掛体４が環状 ガイド体３の曲線部を回転する場合などにおいて、載置体１の左右垂直面の一方 に当接して掛棒体５の横ゆれを阻止すると共に掛体４をスムーズに回転できるよ うにしている。図中符号14は締付ボルトである。

【００２１】 従って、この回転懸架機構Ａにより本案品は極めてスムーズに回転する回転衣 類収納装置となり、且つ、容易に分解・組み立てが可能な回転懸架機構により構 成されるから分解状態でコンパクトな箱詰め販売が可能であって容易に家庭で組 み立てることができる極めて実用性に秀れた回転衣類収納装置となる。

【００２２】

【考案の効果】

本考案は、上述のように支柱を外側に配設して環状ガイド体の内側中央部をい っぱいに使用して衣類を重合収納できる構造となるため、極めて限られたスペー スの中で効率良く多量の衣類を収納できる回転衣類収納装置を提供できる。

【００２３】 また、掛棒体を下向き傾斜状態に突設し、この掛棒体の上面に設けた係止突起 にハンガーを掛け下げるように構成すれば、環状ガイド状の外側から懸架主体杆 部が配されている中央部までの距離の中にあって、掛棒体の距離が長くなるため 、それだけ多量の衣類を掛け下げ収納でき、またハンガーが直接重なることがな いことからも単に平行状態に重合収納するに比して多くの衣類を多段重合状態に 収納できる。

【００２４】 また、内側（奥）の方が高い状態で多段に収納されるから、収納した衣類を掛 け下げ状態で見分けることができる。

【提出日】平成３年１月２５日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１８

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１８】 この懸架ローラ10a・10bを確実に環状ガイド状３に懸架状態に当接せしめるた め、Ｕ字状体９に締付調整ボルトを架設し、締め付け調節するようにして組み立 て若しくは分解の際は、この締付調整ボルトを緩めて外せば容易にＵ字状体９を 環状ガイド体３から外すことができるように構成しても良い。尚、図中符号11は Ｕ字状体９と上部水平懸架杆４bとの連結ボルトである。

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２０

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２０】 また、各掛体４の下部水平杆４cの下面二カ所には、逆Ｕ字状体12を枢着して 、この逆Ｕ字状体12の左右下端部に横動阻止ローラ13a・13bを載置体１の左右垂 直側面にわずかな間隙を置いて設け、掛体４が横ゆれする場合や、掛体４が環状 ガイド体３の曲線部を回転する場合などにおいて、載置体１の左右垂直面の一方 に当接して掛棒体５の横ゆれを阻止すると共に掛体４をスムーズに回転できるよ うにしている。尚、図中符号14は逆Ｕ字状体12と下部水平杆４cとの連結ボルト である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の斜視図である。

【図２】本実施例の回転懸架機構を示す上部の側面図で
ある。

【図３】本実施例の回転懸架機構を示す下部の側面図で
ある。

【符号の説明】

１ 載置体 ２ 支柱 ３ 環状ガイド体 ４ 掛体 ４a 懸架主体杆部 ５ 掛棒体 ６ 係止突体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 載置体に立設した支柱間の内側上部に環
   状ガイド体を付設し、この環状ガイド体に回転懸架機構
   を介して数体の衣類若しくは衣類掛けを掛け下げる掛体
   を掛体の懸架主体杆部が環状ガイド体の外側より突出し
   ない位置に規制して回転自在に懸架し、前記垂下状態に
   懸架した掛体の懸架主体杆部に外側に向けて掛棒体を突
   設したことを特徴とする回転衣類収納装置。
2. 【請求項２】 掛棒体を下向き傾斜状態に突設し、この
   掛棒体の上面に所定間隔を置いて数体の衣類掛け係止突
   体を設けたことを特徴とする請求項１記載の回転衣類収
   納装置。