JP3001507U - 梯子型ハンガー掛け具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンガー掛け具を梯子状に形成して複数のハ
ンガーを同時に一か所に纏めて懸架する梯子型ハンガー
掛け具を提供する。 【構成】 ネジ止め用の孔の穿設された長さ調節可能な
二本のベルトと、二本のベルトを掛け渡す金属製または
プラスチック製のパイプと、パイプをベルトに装着する
ネジと、ベルトの上端部に装着される係合フックとから
なり、係合フックが、略数字の２型からなり、数字２型
の先端が鴨居に懸架するように鉤型に屈折しているとと
もに、中央がパイプに係合する半円形に屈曲し、数字２
型の底部に平坦に懸架したベルトが滑り落ちないように
後端が鉤型に屈曲した構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はハンガーの掛け具に関し、特に複数のハンガーを狭い場所に集中して 懸架する梯子型ハンガー掛け具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の家屋では収納部分が少ないという基本的な欠点があり、洋服等がハンガ ーに掛けられて鴨居に吊るされているという状況が多く見られた。また、豊かな 生活と生活様式の多様化に伴い、個々人が所有する衣類の種類も量も飛躍的に増 大している。 一方、収納部分が十分に用意されている状態でも、クローゼット収納では、ク ローゼットに設けられたパイプだけでは全ての衣服を懸架できない状態もあり、 また、掛ける物によっては中間部分に空きができて有効に利用できない無駄なス ペースが生じていた。また、これらの中間部分の利用やこの部分に適当な衣類を 収納することは困難なことが多く、スペースの空いた収納部分にボックスを積み 重ねる等の方法が採られていた。

【０００３】 和室の場合は、基本的に衣類を掛けるスペースがないことが多く、鴨居にハン ガーを引っかけていることが多いが、デザイン上も機能上も鴨居形状にフィット していなかった点に問題があった。また、衣類が一か所に集中して掛けられてい るのではなく、部屋の周囲を取り囲むように懸架されている乱雑な状態となり、 美的感覚に欠けると同時に、整理整頓されていない状態でとなっていた。 収納スペースの有効利用については、種々の工夫がなされているが、ハンガー の掛け具を工夫して、収納スペースを有効に利用することは行われていなかった 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、ハンガー掛け具を梯子状に形成して複数のハンガーを同時に 一か所に纏めて懸架する梯子型ハンガー掛け具を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために、本考案に係る梯子型ハンガー掛け具は、ネジ止め 用の孔の穿設された長さ調節可能な二本のベルトと、該二本のベルトを掛け渡す 金属製またはプラスチック製のパイプと、該パイプをベルトに装着するネジと、 ベルトの上端部に装着される係合フックとからなる構成である。 また、係合フックは、概ね数字の２の型からなり、数字２型の先端が鴨居に懸 架するように鉤型に屈折しているとともに、中央がパイプに係合する半円形に屈 曲し、数字２型の底部に平坦に懸架したベルトが滑り落ちないように後端が鉤型 に屈曲した構成である。

【０００６】

【作用】

前記構成の梯子型ハンガー掛け具は、図５で示すように、和室の鴨居に二本の ベルトの上端に装着された係合フックの先端を平行に懸架するとともに、二本の ベルトの間に掛け渡された金属製またはプラスチック製のパイプに複数のハンガ ーを懸架して洋服を吊して使用するものである。図４は洋室での使用の例であり 、収納部であるクローゼットの中に設けられたハンガー懸架用のパイプに二本の ベルトの上端に装着された係合フックを掛けて使用するものである。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案に係る梯子型ハンガー掛け具を図面に示す実施例に基づいて詳細 に説明する。図１は本考案に係る梯子型ハンガー掛け具の正面図であり、図２と 図３はそれぞれベルトとフックの斜視図である。 本考案に係る梯子型ハンガー掛け具１は、二本のベルト２と、該二本のベルト を掛け渡すパイプ３と、該パイプをベルトに装着するネジ４と、ベルトの上端部 に装着される係合フック５とからなる。

【０００８】 二本のベルト２、２’にはネジ止め用の孔２１、２１’が共に同一位置になる 様に複数個所に穿設されており、また、長さ調節ができるように、調節用の留め 具２４、２４’がそれぞれのベルトに装着されている。 従って、パイプの高さや、テープの長さは用途にようじて任意に調節すること が可能である。この実施例ではベルトな長さは１０５ｃｍである。

【０００９】 パイプ３は、金属製（ステンレス製）またはプラスチック製のパイプであり、 二本のベルトの間に掛け渡すものである。パイプの両端面の中央には、ネジ４を 嵌合するネジ溝の切られた孔３２が穿設されている。この実施例ではパイプの長 さは４０ｃｍであるが、パイプの長さはこれに限定されるものではない。

【００１０】 ネジ４は、この実施例ではネジ頭が手で回転できる厚みの円筒形となっており 、ベルト２に設けられた孔２１に嵌合させて、二本のベルトの両端面の中央に穿 設された孔に螺合させ、パイプ３を両側からベルトに回動して固着させるもので ある。

【００１１】 係合フック５は、金属製の棒を屈曲させたものであり、数字の２に似た形状で ある。この係合フックはベルト２の上端に係合されるものであり、数字２型の先 端５２が鴨居に懸架するように鉤型に屈折しているとともに、中央５３がパイプ に係合する半円形に屈曲し、数字２型の底部５５に平坦に懸架したベルトが滑り 落ちないように後端５４が鉤型に屈曲した形状である。この実施例で示した係合 フックはパイプに係合する半円形の屈曲の直径が限定されているので、パイプの 直径も限定されているが、パイプの太さに合わせて係合フックの形状を決定する ことができる。

【００１２】 この実施例で取り付けられる衣類の量と重さの目安としては、鴨居に装着した 場合、スーツ上下４着〜５着であり、クローゼット等のパイプに装着した場合は 、ネクタイ、ズボン等々の総重量で１０Ｋｇまでは懸架可能である。 また、二本のベルトで梯子状にして使用しているが、この梯子型ハンガー掛け 具を二組利用することにより、隣接する２組の梯子型ハンガー掛け具を相互に連 結して３連の梯子型ハンガー掛を構成することも可能である。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように本考案に係る梯子型ハンガー掛け具は、クローゼットの中 間の無駄部分を有効に利用することができる。クローゼットに使用する場合、ク ローゼットのパイプにフックを掛け、ベルトにパイプを装着することにより中間 の無駄なスペースを衣類掛けとして有効に利用することができる。 また、鴨居に掛けて使用することにより、従来より多くの衣類を一か所にまと めて懸架することができるので、整理整頓が容易にできる。係合フックの形状が 特殊な形状である為に、鴨居にフックが掛かり易い。また、上下調節可能なので 畳までの距離を自由に設定することが出来る。 また、この係合フックの形状は、クローゼットのパイプや鴨居に掛けても鴨居 の木目を傷付けるものではなく、また取り付けも簡易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す梯子型ハンガー掛け具
の正面図

【図２】ベルトの斜視図

【図３】係合フックの斜視図

【図４】本考案の使用状態を示す斜視図

【図５】本考案の別の使用状態を示す斜視図

【符号の説明】

１ 梯子型ハンガー掛け具 ２ ベルト ２１ 孔 ２４ 留め具 ３ パイプ ３２ ネジ孔 ４ ネジ ５ 係合フック ５２ 先端 ５３ 半円部 ５４ 後端 ５５ 底部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 二本のベルトと、該二本のベルトを掛け
   渡すパイプと、該パイプをベルトに装着するネジと、ベ
   ルトの上端部に装着される係合フックとからなることを
   特徴とする梯子型ハンガー掛け具
2. 【請求項２】 ネジ用の穴の穿設された二本のベルト
   と、該二本のベルトを掛け渡す金属製またはプラスチッ
   ク製のパイプと、該パイプをベルトに装着するネジと、
   ベルトの上端部に装着される係合フックとからなること
   を特徴とする梯子型ハンガー掛け具
3. 【請求項３】 二本のベルトと、該二本のベルトを掛け
   渡す金属製またはプラスチック製のパイプと、該パイプ
   をベルトに装着するネジと、ベルトの上端部に装着され
   る略数字２の型で先端が鉤型に屈折しているとともに後
   端が鉤型に屈曲した係合フックとからなることを特徴と
   する梯子型ハンガー掛け具
4. 【請求項４】 ネジ止め用の孔の穿設された長さ調節可
   能な二本のベルトと、該二本のベルトを掛け渡すパイプ
   と、該パイプをベルトに装着するネジと、ベルトの上端
   部に装着される係合フックとからなることを特徴とする
   梯子型ハンガー掛け具
5. 【請求項５】 二本のベルトと二本のベルトを掛け渡す
   パイプとパイプをベルトに装着するネジとベルトの上端
   部に装着される係合フックとからなる梯子型ハンガー掛
   け具において、係合フックが、略数字２の型からなり、
   数字２型の先端が鴨居に懸架するように鉤型に屈折して
   いるとともに、中央がパイプに係合する半円形に屈曲
   し、数字２型の底部に平坦に懸架したベルトが滑り落ち
   ないように後端が鉤型に屈曲した形状であることを特徴
   とする梯子型ハンガー掛け具