JPH04123118U - 弁当容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 器体と蓋とからなる弁当容器において、蓋の
積み重ねを簡単、確実にできるようにすると共に、水洗
いの容易化、不純物の付着防止を図った蓋。 【構成】 上板８の辺橋に側壁９を周設し、上板８と側
壁９の角部に傾斜重合角部を周設すると共に、側壁９の
下端に傾斜重合角部１０と対応する傾斜重合部１１を形
成させ、蓋３相互の積み重ねを前記傾斜重合角部１０と
傾斜重合部１１を利用して行うようにした弁当容器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、同種、或いは、略同種の内容の弁当を一度に多数作り、これ等を 多数の人に提供する給食センタ−や飲食店、旅館等で使用する合成樹脂製の重箱 状をした弁当容器の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、この種の弁当容器として、合成樹脂製の器体と蓋とからなる重箱状 のものが広く知られ、又、実用に供されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この種の弁当容器は給食センタ−とか飲食店、旅館等で多量に使用される関係 から、組み合わせ、積み重ねが容易にでき、分解が容易で保管に場所をとらず、 又、水洗いが容易でゴミ等の除去が簡単なことが必要とされている。 しかし、器体は上記の要件を満たすよう工夫されているが、蓋は未だ不十分な 状態にある。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

そこで、この考案においては、蓋の上辺端に略４５°に傾斜した傾斜重合角部 を周設させると共に、側壁の下端に前記傾斜重合角部と対応する略４５°に傾斜 した傾斜重合部を周設させる。 そして、前記傾斜重合角部と傾斜重合部により蓋相互を簡単、確実に積み重ね できるようにし、又、ゴミ等の除去を簡単にできるようにしたものである。

【０００５】

【作用】

この考案に係る蓋は、上辺端に傾斜重合角部を、又、側壁の下端に前記傾斜重 合角部と対応する傾斜重合部を各々周設しているので、上辺には上板と傾斜重合 角部による上向きに窄んだ凸状部分が形成され、又、下端には下向きに広がる凹 状部分が形成されることになる。 従って、複数の蓋を積み重ねて置いたり、保管するような場合、下側の蓋に次 の蓋を重ねれば、下側蓋の上方の凸状部分に上側蓋の凹状部分がすっぽり被さっ た状態となって収まる。

【０００６】

【実施例】

次に、この考案の一実施例を図面について詳述すると、弁当容器１は合成樹脂 から製作され、器体２と蓋３とから構成される。 器体２は御飯や料理を盛りつけるものであり、図示の如く、その形状は略正方 形をした箱状とされ、底板４の辺端に側壁５を周設して御飯や料理の収納部６を 形成させてある。 前記収納部６には、図示してないが、必要に応じて仕切り板が一体に成形され たり、別体として製作されて嵌め込まれる。 又、前記底板４の四つ角よりやや内側に位置した部分には、略Ｌ形をした脚部 ７が各々形成されている。 蓋３は器体２の上端を被うことができる寸法とされ、図示のように上板８の辺 端に側壁９を周設し、上板８と側壁９の角部に略４５°に傾斜した傾斜重合角部 １０を周設すると共に、側壁９の下端にも傾斜重合角部１０と対応した略４５° に傾斜する傾斜重合部１１を形成させてある。 図中１２は上板８の表面に設けた浅い凹部で、器体２と蓋３をセットし、弁当 容器１とした場合の脚部７─が入り、積み重ねが簡単、確実にできるようになっ ているが、必ずしも必要なものではない。 なお、上記実施例では正方形のものを例示したが、これに限定するものではな く、長方形とか多角形、円形、楕円形等とすることができる。

【０００７】 上記のような弁当容器１は、器体２に御飯や料理を盛りつけ、蓋３をして使用 されるが、多数の蓋３─を積み重ね状態で置いたり、保管等する際には、下側の 蓋３に次の蓋３を重ねれば、下側蓋の上方の凸状部分に上側蓋の凹状部分がすっ ぽり被さった状態となると共に、傾斜重合角部１０と傾斜重合部１１が蜜に接合 した状態で重なる。

【０００８】

【考案の効果】

この考案に係る弁当容器１の蓋３は、上板８の辺端に側壁９を周設させ、該上 板８と側壁９の角部に傾斜重合角部１０を周設すると共に、側壁９の下端部に傾 斜重合角部１０と対応する傾斜重合部１１を形成させたので、蓋３の積み重ねが 簡単、確実に行えるので、保管等に便利であるばかりか、付着したゴミ等を水洗 いで簡単に除去できるので、良好な衛生状態を保ち得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】弁当容器の斜面図である。

【図２】弁当容器の一部を切り欠いた正面図である。

【図３】蓋の平面図である。

【図４】蓋の積み重ね状態を拡大して示す一部の断面図
である。

【符号の説明】

１ 弁当容器 ２ 器体 ３ 蓋 ８ 上板 ９ 側壁 １０ 傾斜重合角部 １１ 傾斜重合部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 器体と蓋とからなる弁当容器１におい
   て、上板８の辺端に側壁９を周設させ、前記上板８と側
   壁９の角部に傾斜重合角部１０を周設させると共に、側
   壁９の下端に傾斜重合角部１０と対応する傾斜重合部１
   １を形成した蓋3 を用いることを特徴とした弁当容器。