JPH0136754Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、小物入れ、食卓用容器等に使用される
積み重ね容器に関するものである。

積み重ね容器は一般に実開昭56−12037号公報
に示されるように段落部を有する容器形状とし、
容器自体を嵌合するか、若しくは実開昭57−
140328号公報に示されているように鍔その他を形
成し、鍔部分に凹凸部を設け、該凹凸部を嵌合し
て積み重ねるものである。しかし、前述した積み
重ね容器は単に積み重ねが可能であると云う利点
のみしか有していず、その使用に多様性がない。

そこで本案は積み重ね状態のままで、内容物の
取り出しができる容器を提供するものである。即
ち本案は、下部箱体１と、適当数の連結箱体２
と、上部箱体３よりなり、各々の側面に連結部を
形成したもので、連結部の基本構成は、小外径連
結体と該小外径連結体と嵌合する大内径連結体
で、下部箱体１の連結部は、箱体高さ部分と箱体
より上方に突出する部分が連続した小外径連結体
４で、連結箱体２の連結部は箱体高さ分の大内径
連結体５′と、箱体より上方に突出した小外径連
結体４′よりなり、又上部箱体３の連結部は箱と
同一高さに設けた大内径の連結体５からなるもの
である。

而かして、下部箱体１の上方に連結箱体２を載
置すると共に、下部箱体１の小外径連結体４と連
結箱体２の大内径連結体５′とを嵌合し、順次連
結箱体２を小外径連結体４′と大内径連結体５′と
を嵌合して積み重ね、最上部に上部箱体３を載置
すると共に、連結箱体２の小外径連結体４′を上
部箱体３の大内径連結体５に嵌合するものであ
る。この際、上部箱体３を第２図に示すように上
下逆して載置装着すると、蓋として機能せしめる
ことができる。更に上部箱体３を第３図に示すよ
うに下部箱体１の連結体４の下方部分を嵌合して
上部箱体３と下部箱体１とを一体とすると、連結
箱体２を特に上下に合致せしめて積み重ねずに、
連結体を中心として適宜任意角度回動すると積み
重ね状態を解除することなく、箱内の内容物を取
り出すことができるものである。

本案は以上のように上部箱体を蓋体として機能
せしめ、積み重ねた各容器を上下合致せしめる
と、各容器（箱体）は略密閉され、上部箱体を外
して下部箱体に連結すると、安定した台座を得る
ことができ、連結箱体を回動することで積み重ね
を解除することなく、箱体内の物を取り出すこと
ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は各箱体の斜視図、第２図は積み重ね状
態を示す断面図、第３図は箱体の開放状態を示す
断面図である。 １は下部箱体、２は連結箱体、３は上部箱体、
４，４′は小外径連結体、５，５′は大内径連結
体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箱体側面に連結部を設けてなる積み重ね容器に
   於て、小外径の連結体を箱体高さ及び箱体より上
   方に突設する連続連結部とした下部箱体と、箱体
   と同一高さに設けた大内径連結体と箱体より上方
   に突出する小外径の連結体を有する連結箱体任意
   数個と、箱体と同一高さに設けた大内径の連結体
   を有する上部箱体よりなる積み重ね容器。