JPH04122400U - 放射線像変換パネル - Google Patents

放射線像変換パネル

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JPH04122400U
JPH04122400U JP3567591U JP3567591U JPH04122400U JP H04122400 U JPH04122400 U JP H04122400U JP 3567591 U JP3567591 U JP 3567591U JP 3567591 U JP3567591 U JP 3567591U JP H04122400 U JPH04122400 U JP H04122400U
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英幹 鈴木
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富士写真フイルム株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オートラジオグラフィーなどにおいて立体的
な対象物、あるいは湾曲した対象物を対象として放射線
像変換方法を実施する場合に特に有用な、任意の形状へ
の変形と、任意な時点での形状復帰が可能な放射線像変
換パネル。 【構成】 可撓性を有する輝尽性蛍光体層、可撓性支持
体、および形状記憶材料からなる形状記憶層を含む放射
線像変換パネル、あるいは可撓性を有する輝尽性蛍光体
層が、形状記憶材料からなる形状記憶性支持体上に設け
られてなる放射線像変換パネル

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、輝尽性蛍光体を利用する放射線像変換方法に用いられる放射線像変 換パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
特開昭55−12145号公報などに記載されているように、輝尽性蛍光体を 用いる放射線像変換方法が既に知られている。この方法は、輝尽性蛍光体を含有 する放射線像変換パネル(蓄積性蛍光体シートとも称する)を利用するもので、 被写体を透過したあるいは被検体から発せられた放射線を該パネルの輝尽性蛍光 体に吸収させ、そののちに蛍光体を可視光線、赤外線などの電磁波(励起光)で 時系列的に励起することにより、該輝尽性蛍光体中に蓄積されている放射線エネ ルギーを蛍光(輝尽発光光)として放出させ、この蛍光を光電的に読み取って電 気信号を得、得られた電気信号に基づいて被写体あるいは被検体の放射線像を可 視画像として再生するものである。一方、読み取りを終えたパネルは、画像の消 去を行なって残存する放射線エネルギーを放出させた後、次の撮影のために備え る。すなわち、このようにして放射線像変換パネルを繰り返し使用する。
【0003】 放射線像変換方法によれば、極めて少ない被曝線量で情報量の豊富な放射線像 を得ることができるという利点がある。さらに、この方法では放射線像変換パネ ルを繰り返し使用するので資源保護、経済効率の面からも有利である。
【0004】 放射線像変換方法は上記のような利点を持っているため、医療診断、非破壊検 査、オートラジオグラフィーなどにおいて従来用いられてきた放射線写真フィル ムと増感スクリーンとの組合せのシステムによる放射線像の可視化技術の優れた 代替技術として利用が進んでいる。
【0005】 放射線像変換方法に用いられる放射線像変換パネルは、基本構造として、支持 体とその上に設けられた輝尽性蛍光体層とからなるものであるが、輝尽性蛍光体 層が自己支持性である場合には必ずしも支持体を必要としない。
【0006】 輝尽性蛍光体はX線などの放射線を吸収したのち励起光の照射を受けると輝尽 発光を示す性質を有するものであるから、被写体を透過したあるいは被検体から 発せられた放射線は、その放射線量に比例して放射線像変換パネルの蛍光体層に 吸収され、パネルには被写体あるいは被検体の放射線像が放射線エネルギーの蓄 積像として形成される。この蓄積像は、上記励起光を照射することにより輝尽発 光光として放出させることができ、この輝尽発光光を光電的に読み取って電気信 号に変換することにより放射線エネルギーの蓄積像を画像化することが可能とな る。
【0007】 輝尽性蛍光体層の支持体とは反対側の表面(支持体に面していない側の表面) には一般に、保護膜が設けられていて、蛍光体層を化学的な変質あるいは物理的 な衝撃から保護している。 保護膜としては、セルロース誘導体やポリメチルメタクリレート等のような透 明な有機高分子物質を適当な溶媒に溶解して調製した溶液を輝尽性蛍光体層の上 に塗布することにより形成したもの、ポリエチレンテレフタレートなどの有機高 分子フィルムや透明なガラス板などの保護膜形成用シートを別に形成して輝尽性 蛍光体層の表面に適当な接着剤を用いて設けたもの、あるいは無機化合物を蒸着 などによって輝尽性蛍光体層上に成膜したものなどが知られている。
【0008】 放射線像変換パネルは通常、平面シートの形状で保管され、放射線の照射を受 ける工程(すなわち、放射線像の蓄積記録工程)、励起光の照射により輝尽発光 を生成させる工程(すなわち、蓄積された放射線像の読取工程)、残留放射線像 の消去工程、および各工程間の放射線像変換パネルの搬送は、いずれもその平面 シートの形状を維持した状態で実施される。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】 ねずみ、うさぎなどの実験動物に、トレーサーなどの放射性物質を注入したの ち、その放射性物質の実験動物内での移動、代謝、分布などの状態を調べるため に用いられるオートラジオグラフィーにおいては、放射線像変換パネルが実験動 物の外形に合致するように、湾曲したり、あるいは更に複雑な曲面から構成され るような変形シートの形態をとっていた方が良い場合がある。 また、上記のような変形シートは、オートラジオグラフィーのみではなく、医 療診断や建造物、機械類の非破壊検査などにおいて平面でない対象物を診断、解 析する場合などでも有用な場合も多い。
【0010】 一方、放射線像変換パネルから放射線像を読取る工程、放射線像変換パネルの 搬送工程および残留放射線像の消去工程は、いずれも放射線像変換パネルを平面 シートの状態で実施するのが一般的であり、好ましい。 しかしながら、このような任意の変形が可能な放射線像変換パネルはこれまで に検討の対象とはされず、従って、そのような放射線像変換パネルはこれまでに 提案されていなかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
可撓性を有する輝尽性蛍光体層、可撓性支持体、および形状記憶材料からなる 形状記憶層を含む放射線像変換パネル。
【0012】 特に、形状記憶層が可撓性支持体に接して設けられている上記のの放射線像変 換パネル。
【0013】 可撓性を有する輝尽性蛍光体層が形状記憶材料からなる形状記憶性支持体上に 設けられてなる放射線像変換パネル。
【0014】 ここで、形状記憶材料とは、従来より知られている形状記憶合金、あるいはそ れと同等の特性を示す材料を意味する。従来より知られている形状記憶合金は、 内在する熱弾性型マルテンサイト変態に起因して形状記憶作用を示すものであっ て、ある範囲内の変形であれば、どのように変形しても、加熱することにより完 全に変形前の形状に戻る性質を示す。あるいは、材料によっては、変形操作を冷 却して行ない、その後室温に戻すことによっても元の形態に戻すことができる。 その形状回復温度は約−100〜100℃であり、目的に合った回復温度を持つ 形状記憶材料を用いることができる。
【0015】 本考案の放射線像変換パネルについて、以下に詳細に述べる。
【0016】 本考案の放射線像変換パネルの代表的態様としては、図1に示すように、支持 体11の上に輝尽性蛍光体層12(輝尽性蛍光体粒子13と結合剤14とから構 成される)と保護層15が備えられおり、そして形状記憶層16が支持体11の 裏面に積層された形態を挙げることができる。
【0017】 また、別の代表的態様として、図2に示すように、支持体21自体が形状記憶 層を兼ねていて、その上に輝尽性蛍光体層22と保護層25が備えられた形態を 挙げることができる。
【0018】 まず、本考案の放射線像変換パネルの輝尽性蛍光体層を構成する輝尽性蛍光体 について述べる。 輝尽性蛍光体は、先に述べたように放射線を照射した後、励起光を照射すると 輝尽発光を示す蛍光体であるが、実用的な面からは波長が400〜900nmの 範囲にある励起光によって300〜500nmの波長範囲の輝尽発光を示す蛍光 体であることが望ましい。本考案の放射線像変換パネルに用いられる輝尽性蛍光 体の例としては、
【0019】 米国特許第3,859,527号明細書記載のSrS:Ce,Sm、SrS: Eu,Sm、ThO2 :Er、およびLa22 S:Eu,Sm、 特開昭55−12142号公報記載のZnS:Cu,Pb、BaO・xAl23 :Eu(ただし、0.8≦x≦10)、及びMIIO・xSiO2 :A(ただ し、MIIはMg、Ca、Sr、Zn、CdまたはBaであり、AはCe、Tb、 Eu、Tm、Pb、Tl、Bi、またはMnであり、xは、0.5≦x≦2.5 である)、
【0020】 特開昭55−12143号公報に記載の(Ba1-x-y,Mgx ,Cay )FX: aEu2+(ただし、XはClおよびBrのうちの少なくとも一つであり、xおよ びyは、0<x+y≦0.6かつxy≠0であり、aは10-6≦a≦5×10-2 である)、
【0021】 特開昭55−12144号公報記載のLnOX:xA(ただし、LnはLa、 Y、Gd、およびLuのうちの少なくとも一つ、XはClおよびBrのうちの少 なくとも一つ、AはCeおよびTbのうちの少なくとも一つ、そして、xは、0 <x<0.1である)、
【0022】 特開昭55−12145号公報に記載の(Ba1-x ,M2+ x )FX:yA(た だし、M2+はMg、Ca、Sr、Zn、およびCdのうちの少なくとも一つ、X はCl、BrおよびIのうちの少なくとも一つ、AはEu、Tb、Ce、Tm、 Dy、Pr、Ho、Nd、Yb、およびErのうちの少なくとも一つ、そしてx は、0≦x≦0.6、yは、0≦y≦0.2である)、
【0023】 特開昭55−160078号公報に記載のMIIFX・xA:yLn[ただし、 MIIはBa、Ca、Sr、Mg、Zn、およびCdのうちの少なくとも一種、A はBeO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、Al23 、Y23 、 La23 、In23 、SiO2 、TiO2 、ZrO2 、GeO2 、SnO2 、Nb25 、Ta25 、およびThO2 のうちの少なくとも一種、Lnは、 Eu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、Yb、Er、Sm、および Gdのうちの少なくとも一種、XはCl、Br、およびIのうちの少なくとも一 種であり、xおよびyはそれぞれ5×10-5≦x≦0.5および0<y≦0.2 である]の組成式で表わされる蛍光体、
【0024】 特開昭56−116777号公報に記載の(Ba1-x ,MII x )F2 ・aBa X2 :yEu,zA[ただし、MIIはベリリウム、マグネシウム、カルシウム、 ストロンチウム、亜鉛、およびカドミウムのうちの少なくとも一種、Xは塩素、 臭素、および沃素のうちの少なくとも一種、Aはジルコニウムおよびスカンジウ ムのうちの少なくとも一種であり、a、x、y、およびzはそれぞれ0.5≦a ≦1.25、0≦x≦1、10-6≦y≦2×10-1、および0<z≦10-2であ る]の組成式で表わされる蛍光体、
【0025】 特開昭57−23673号公報記載の(Ba1-x ,MII x )F2 ・aBaX2 :yEu,zB[ただし、MIIはベリリウム、マグネシウム、カルシウム、スト ロンチウム、亜鉛およびカドミウムのうちの少なくとも一種、Xは塩素、臭素、 および沃素のうちの少なくとも一種であり、a、x、y、およびzは、それぞれ 0.5≦a≦1.25、0≦x≦1、10-6≦y≦2×10-1、および0<z≦ 2×10-1である]の組成式で表わされる蛍光体、
【0026】 特開昭57−23675号公報記載の(Ba1-x ,MII x )F2 ・aBaX2 :yEu,zA[ただし、MIIはベリリウム、マグネシウム、カルシウム、スト ロンチウム、亜鉛およびカドミウムのうちの少なくとも一種、Xは塩素、臭素、 および沃素のうちの少なくとも一種、Aはヒ素およびケイ素のうちの少なくとも 一種であり、a、x、y、およびzはそれぞれ0.5≦a≦1.25、0≦x≦ 1、10-6≦y≦2×10-1、および0<z≦5×10-1である]の組成式で表 わされる蛍光体、
【0027】 特開昭58−69281号公報に記載のMIII OX:xCe[ただし、MIII はPr、Nd、Pm、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、およ びBiからなる群より選ばれる少なくとも一種の三価金属であり、XはClおよ びBrのうちのいずれか一方あるいはその両方であり、xは0<x<0.1であ る]の組成式で表わされる蛍光体、
【0028】 特開昭58−206678号公報記載のBa1-xx/2x/2 FX:yEu2+ [ただし、MはLi、Na、K、RbおよびCsからなる群より選ばれる少なく とも一種のアルカリ金属を表わし;Lは、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、 Pm、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Al、Ga、 In、およびTlからなる群より選ばれる少なくとも一種の三価金属を表わし; Xは、Cl、Br、およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン を表わし;そして、xは10-2≦x≦0.5、yは0<y≦0.1である]の組 成式で表わされる蛍光体、
【0029】 特開昭59−27980号公報に記載のBaFX・xA:yEu2+[ただし、 Xは、Cl、Br、およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン であり;Aはテトラフルオロホウ酸化合物の焼成物であり;そして、xは10-6 ≦x≦0.1、yは0<y≦0.1である]の組成式で表わされる蛍光体、
【0030】 特開昭59−47289号公報に記載のBaFX・xA:yEu2+[ただし、 Xは、Cl、Br、およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン であり;Aは、ヘキサフルオロケイ酸、ヘキサフルオロチタン酸およびヘキサフ ルオロジルコニウム酸の一価もしくは二価金属の塩からなるヘキサフルオロ化合 物群より選ばれる少なくとも一種の化合物の焼成物であり;そして、xは10-6 ≦x≦0.1、yは0<y≦0.1である]の組成式で表わされる蛍光体、
【0031】 特開昭59−56479号公報に記載のBaFX・xNaX':aEu2+[ただ し、XおよびX’は、それぞれCl、Br、およびIのうちの少なくとも一種で あり、xおよびaはそれぞれ0<x≦2、および0<a≦0.2である]の組成 式で表わされる蛍光体、
【0032】 特開昭59−56480号公報に記載のMIIFX・xNaX':yEu2+:zA [ただし、MIIは、Ba、Sr、およびCaからなる群より選ばれる少なくとも 一種のアルカリ土類金属であり;XおよびX’は、それぞれCl、Br、および Iからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり;Aは、V、Cr、 Mn、Fe、Co、およびNiより選ばれる少なくとも一種の遷移金属であり; そして、xは0<x≦2、yは0<y≦0.2、およびzは0<z≦10-2であ る]の組成式で表わされる蛍光体、
【0033】 特開昭59−75200号公報記載のMIIFX・aMI X’・bM’IIX”2 ・cMIII X"'3 ・xA:yEu2+[ただし、MIIはBa、Sr、およびCaか らなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属であり;MI はLi、 Na、K、Rb、およびCsからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ 金属であり;M’IIはBeおよびMgからなる群より選ばれる少なくとも一種の 二価金属であり;MIII はAl、Ga、In、およびTlからなる群より選ばれ る少なくとも一種の三価金属であり;Aは金属酸化物であり;XはCl、Br、 およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり;X’、X” およびX"'は、F、Cl、Br、およびIからなる群より選ばれる少なくとも一 種のハロゲンであり;そして、aは0≦a≦2、bは0≦b≦10-2、cは0≦ c≦10-2、かつa+b+c≧10-6であり;xは0<x≦0.5、yは0<y ≦0.2である]の組成式で表わされる蛍光体、
【0034】 特開昭60−84381号公報記載のMII2 ・aMIIX’2 :xEu2+[た だし、MIIはBa、SrおよびCaからなる群より選ばれる少なくとも一種のア ルカリ土類金属であり;XおよびX’はCl、BrおよびIからなる群より選ば れる少なくとも一種のハロゲンで、かつX≠X’であり;そしてaは0.1≦a ≦10.0、xは0<x≦0.2である]の組成式で表わされる輝尽性蛍光体、
【0035】 特開昭60−101173号公報記載のMIIFX・aMI X’:xEu2+[た だし、MIIはBa、SrおよびCaからなる群より選ばれる少なくとも一種のア ルカリ土類金属であり;MI はRbおよびCsからなる群より選ばれる少なくと も一種のアルカリ金属であり;XはCl、BrおよびIからなる群より選ばれる 少なくとも一種のハロゲンであり;X’はF、Cl、BrおよびIからなる群よ り選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり;そして、aおよびxは、それぞれ 0≦a≦4.0および0<x≦0.2である]の組成式で表わされる輝尽性蛍光 体、
【0036】 特開昭62−25189号公報に記載のMI X:xBi[ただし、MI はRb およびCsからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属であり;Xは Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり; そしてxは0<x≦0.2の範囲の数値である]の組成式で表わされる輝尽性蛍 光体、
【0037】 特開平2−229882号公報に記載のLnOX:xCe(但し、LnはLa 、Y、Gd、およびLuのうちの少なくとも一つ、XはCl、BrおよびIのう ちの少なくとも一つ、xは0<x≦0.2であり、LnとXとの比率が原子比で 0.500<X/Ln≦0.998であり、かつ輝尽性励起スペクトルの極大波 長λが550nm<λ<700nm)で表わされるセリウム賦活希土類オキシハ ロゲン化物蛍光体、 などを挙げることができる。
【0038】 なお、前記特開昭60−84381号公報に記載のMII2 ・aMIIX’2 : xEu2+輝尽性蛍光体には、以下に示すような添加物がMII2 ・aMIIX’2 1モル当り以下の割合で含まれていてもよい。 特開昭60−166379号公報に記載のbMI X”(ただし、MI はRbお よびCsからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属であり、X”は F、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであ り、そしてbは0<b≦10.0である);特開昭60−221483号公報に 記載のbKX”・cMgX"'2 ・dMIII X""3 (ただし、MIII はSc、Y、 La、Gd及びLuからなる群より選ばれる少なくとも一種の三価金属であり、 X”、X"'およびX""はいずれもF、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれ る少なくとも一種のハロゲンであり、そしてb、cおよびdはそれぞれ、0≦b ≦2.0、0≦c≦2.0、0≦d≦2.0であって、かつ2×10-5≦b+c +dである);特開昭60−228592号公報に記載のyB(ただし、yは2 ×10-4≦y≦2×10-1である);特開昭60−228593号公報に記載の bA(ただし、AはSiO2 およびP25 からなる群より選ばれる少なくとも 一種の酸化物であり、そしてbは10-4≦b≦2×10-1である);特開昭61 −120883号公報に記載のbSiO(ただし、bは0<b≦3×10-2であ る);特開昭61−120885号公報に記載のbSnX”2 (ただし、X”は F、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであ り、そしてbは0<b≦10-3である);特開昭61−235486号公報に記 載のbCsX”・cSnX"'2 (ただし、X”およびX"'はそれぞれF、Cl、 BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、そして bおよびcは、それぞれ、0<b≦10.0および10-6≦c≦2×10-2であ る);および特開昭61−235487号公報に記載されているbCsX”・y Ln3+(ただし、X”はF、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なく とも一種のハロゲンであり、LnはSc、Y、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、 Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuからなる群より選ばれる少なく とも一種の希土類元素であり、そしてbおよびyはそれぞれ、0<b≦10.0 および10-6≦y≦1.8×10-1である)。
【0039】 上記の輝尽性蛍光体のうちで、二価ユーロピウム賦活アルカリ土類金属ハロゲ ン化物系蛍光体およびセリウム賦活希土類オキシハロゲン化物蛍光体は高輝度の 輝尽発光を示すので特に好ましい。ただし、本考案に用いられる輝尽性蛍光体は 上述の蛍光体に限られるものではなく、放射線を照射したのちに励起光を照射し た場合に輝尽発光を示す蛍光体であればいかなるものであってもよい。
【0040】 本考案の放射線像変換パネルの輝尽性蛍光体層は可撓性(柔軟性)を有するも のであり、通常は、輝尽性蛍光体とこれを分散状態で含有支持する結合剤とから 形成される。
【0041】 以下に、輝尽性蛍光体層が輝尽性蛍光体とこれを分散状態で含有支持する結合 剤とからなる場合を例にとって、本考案の放射線像変換パネルを製造する方法を 説明する。 輝尽性蛍光体層は、たとえば、次のような方法により支持体上に形成すること ができる。
【0042】 まず、上記した輝尽性蛍光体と結合剤とを適当な溶剤に加え、これを充分に混 合して、結合剤溶液中に輝尽性蛍光体が均一に分散した塗布液を調製する。 輝尽性蛍光体層の結合剤の例としては、ゼラチン等の蛋白質、デキストラン等 のポリサッカライド、またはアラビアゴムのような天然高分子物質;およびポリ ビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、エチルセルロース、塩 化ビニリデン・塩化ビニルコポリマー、ポリアルキル(メタ)アクリレート、塩 化ビニル・酢酸ビニルコポリマー、ポリウレタン、セルロースアセテートブチレ ート、ポリビニルアルコール、線状ポリエステルのような合成高分子物質などに より代表される結合剤を挙げることができる。このような結合剤のなかで特に好 ましいものは、ニトロセルロース、線状ポリエステル、ポリアルキル(メタ)ア クリレート、ポリウレタン、ニトロセルロースと線状ポリエステルとの混合物、 及びニトロセルロースとポリアルキル(メタ)アクリレートとの混合物である。
【0043】 塗布液調製用の溶剤の例としては、メタノール、エタノール、n−プロパノー ル、n−ブタノールなどの低級アルコール;メチレンクロライド、エチレンクロ ライドなどの塩素原子含有炭化水素;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ ソブチルケトンなどのケトン;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの低級 脂肪酸と低級アルコールとのエステル;ジオキサン、エチレングリコールモノエ チルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル;そして それらの混合物を挙げることができる。
【0044】 塗布液における結合剤と輝尽性蛍光体との混合比は、目的とする放射線像変換 パネルの特性、蛍光体の種類などによって異なるが、一般には結合剤と蛍光体と の混合比は1:1乃至1:100(重量比)の範囲から選ばれ、そして特に1: 8乃至1:40(重量比)の範囲から選ぶのが好ましい。
【0045】 なお、塗布液には、該塗布液中における輝尽性蛍光体の分散性を向上させるた めの分散剤、また形成後の輝尽性蛍光体層中における結合剤と蛍光体との間の結 合力を向上させるための可塑剤など、種々の添加剤が混合されていてもよい。そ のような目的に用いられる分散剤の例としては、フタル酸、ステアリン酸、カプ ロン酸、親油性界面活性剤を挙げることができる。そして可塑剤の例としては、 燐酸トリフェニル、燐酸トリクレジル、燐酸ジフェニルなどの燐酸エステル;フ タル酸ジエチル、フタル酸ジメトキシエチルなどのフタル酸エステル;グリコー ル酸エチルフタリルエチル、グリコール酸ブチルフタリルブチルなどのグリコー ル酸エステル;そして、トリエチレングリコールとアジピン酸とのポリエステル 、ジエチレングリコールとコハク酸とのポリエステルなどのポリエチレングリコ ールと脂肪族二塩基酸とのポリエステルを挙げることができる。
【0046】 上記のようにして調製された輝尽性蛍光体と結合剤とを含有する塗布液を、次 に支持体の表面に均一に塗布することにより塗膜を形成する。この塗布操作は、 通常の塗布手段、たとえばドクターブレード、ロールコーター、ナイフコーター などを用いることにより行なうことができる。
【0047】 支持体としては、従来の放射線像変換パネルの支持体として公知の可撓性(柔 軟性)材料から任意に選ぶことができる。そのような材料の例としては、セルロ ースアセテート、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポ リイミド、トリアセテート、ポリカーボネートなどのプラスチック物質のフィル ム;アルミニウム箔、アルミニウム合金箔などの金属シート;通常の紙、バライ タ紙、レジンコート紙、二酸化チタンなどの顔料を含有するピグメント紙、ポリ ビニルアルコールなどをサイジングした紙を挙げることができる。
【0048】 公知の放射線像変換パネルにおいて、支持体と輝尽性蛍光体層の結合を強化す るため、あるいは放射線像変換パネルとしての感度もしくは画質(鮮鋭度、粒状 性)を向上させるために、蛍光体層が設けられる側の支持体表面にゼラチンなど の高分子物質を塗布して接着性付与層としたり、あるいは二酸化チタンなどの光 反射性物質からなる光反射層、もしくはカーボンブラックなどの光吸収性物質か らなる光吸収層などを設けることが知られている。本考案に用いられる支持体に ついてもこれらの各種の層を設けることができ、それらの構成は所望の放射線像 変換パネルの目的、用途などに応じて任意に選択することができる。 さらに、特開昭58−200200号公報に記載されているように、得られる 画像の鮮鋭度を向上させる目的で、支持体の輝尽性蛍光体層側の表面(支持体の 蛍光体層側表面に接着性付与層、光反射層あるいは光吸収層などが設けられてい る場合には、その表面を意味する)には微小の凹凸が形成されていてもよい。
【0049】 上記のようにして支持体上に塗膜を形成したのち塗膜を乾燥して、支持体上へ の輝尽性蛍光体層の形成を完了する。輝尽性蛍光体層の層厚は、目的とする放射 線像変換パネルの特性、蛍光体の種類、結合剤と蛍光体との混合比などによって 異なるが、通常は20μm乃至1mmとする。但し、この層厚は50乃至500 μmとするのが好ましい。 また、輝尽性蛍光体層は、必ずしも上記のように支持体上に塗布液を直接塗布 して形成する必要はなく、たとえば別に、ガラス板、金属板、プラスチックシー トなどのシート上に塗布液を塗布し乾燥することにより蛍光体層を形成した後、 これを支持体上に押圧するか、あるいは接着剤を用いるなどして支持体と蛍光体 層とを接合してもよい。
【0050】 本考案の放射線像変換パネルの特徴的な要件である形状記憶層は、形状記憶合 金あるいは同等の特性を示す材料から形成される層である。形状記憶合金として は、たとえば、Ti−Ni合金、Ni−Al合金、Ag−Cd合金、Cu−Al −Ni合金、Cu−Au−Zn合金、Cu−Sn合金、Cu−Zn合金、In− Tl合金、In−Cd合金、Ti−Ni−Fe合金、Cu−Zn−Al合金を挙 げることができる。本発明の使用において特に好ましい形状記憶合金は、Ti− Ni(Ni:50原子%)合金とNi−Al(Al:36.6原子%)合金であ る。 その他、形状記憶合金に関しては、たとえば、「新素材ハンドブック」(丸善 (株)、1988年発行、新素材ハンドブック編集委員会編集)に詳しい記載が ある。
【0051】 本発明において形状記憶層は、公知の方法によりシート状あるいはフィルム状 に成形し、これを放射線像変換パネルの所望の位置に、たとえば接着剤などを介 して配設すればよい。形状記録層の層厚は0.1〜1mmの範囲にあることが好 ましい。
【0052】 本発明の放射線像変換パネルにおいて形状記憶層は支持体の裏面(支持体の表 面のうち、蛍光体層が設けられない側の表面)に設置することが好ましい。ただ し、形状記憶層は支持体の蛍光体層側の表面に設置されていてもよい。あるいは 支持体の上に光反射層を設け、その上に形状記憶層を設けるなどしてもよい。 これらの場合、輝尽性蛍光体層は、予め光反射層、形状記憶層などを付設した支 持体に形成することができる。
【0053】 輝尽性蛍光体上には透明保護膜が設けられる。透明保護膜は、輝尽性蛍光体層 の表面に塗布するか、あるいはポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ タレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミドなどからなるプラス チックシート、あるいは透明なガラス板などの保護膜形成用シートを別に形成し て、これを輝尽性蛍光体層上に接着剤を用いて接着する、などの方法により形成 することができる。透明保護膜の膜厚は一般に約0.1μm乃至0.1mmの範 囲にある。
【0054】 なお、得られる画像の鮮鋭度を向上させることを目的として、本考案の放射線 像変換パネルを構成する上記各層の少なくとも一つの層が励起光を吸収し、輝尽 発光光は吸収しないような着色剤によって着色されていてもよい(特公昭59− 23400号公報参照)。
【0055】 形状記録層は、これをそのまま支持体とすることもできる。すなわち、図2に 示したように、形状記録材料を支持体シートの形に成形し、この形状記録材料製 支持体21上に輝尽性蛍光体層22および任意の機能層(たとえば、保護層25 および光反射層、接着層など(図示なし))を前述のような方法を利用して設け ることができる。
【0056】
【考案の効果】
本考案の形状記憶層が設けられた放射線像変換パネルは、その放射線像記録操 作時、あるいは所望の他の工程において、所望の形態に変形することができる。 そして、このように変形した状態で、放射線像を蓄積記録した放射線像変換パネ ルは、その読取作業時あるいは他の所望の工程を行なう前に、形状記憶材料に固 有の変態点を越えた温度に加熱すれば、元の平面シート状に戻すことができる。
【0057】 従って、ねずみ、うさぎなどの実験動物に放射性物質を注入したのち、その放 射性物質の実験動物内での移動、代謝、分布などの状態を調べるオートラジオグ ラフィーにおいては、放射線像変換パネルが実験動物の外形に合致するように、 湾曲させたり、変形させたりすることが可能で、かつ放射線像読取作業は放射線 像変換パネルを平面シート状に基して実施することができるため、通常の放射線 像読取装置が利用できるとの利点がある。このような、利点は、オートラジオグ ラフィーのみではなく、平面にない対象物の調査、解析などを行なう場合の医療 診断や建造物、機械類の非破壊検査などにおいても有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の放射線像変換パネルの構成の一例を示
す模式図である。
【図2】本考案の放射線像変換パネルの構成の別の例を
示す模式図である。
【符号の説明】
11 支持体 12 輝尽性蛍光体層 13 輝尽性蛍光体粒子 14 結合剤 15 保護膜 16 形状記憶層 21 形状記憶性支持体 22 輝尽性蛍光体層 25 保護膜

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する輝尽性蛍光体層、可撓性
    支持体、および形状記憶材料からなる形状記憶層を含む
    放射線像変換パネル。
  2. 【請求項2】 形状記憶層が可撓性支持体に接して設け
    られている請求項1に記載の放射線像変換パネル。
  3. 【請求項3】 可撓性を有する輝尽性蛍光体層が形状記
    憶材料からなる形状記憶性支持体上に設けられてなる放
    射線像変換パネル。
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