JPH04121914A - 絶縁アルミニウム線材及びその製造方法 - Google Patents

絶縁アルミニウム線材及びその製造方法

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JPH04121914A
JPH04121914A JP24023790A JP24023790A JPH04121914A JP H04121914 A JPH04121914 A JP H04121914A JP 24023790 A JP24023790 A JP 24023790A JP 24023790 A JP24023790 A JP 24023790A JP H04121914 A JPH04121914 A JP H04121914A
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minutes
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Akira Morita
彰 森田
Takashi Kajiyama
梶山 隆
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Nikkei Techno Research Co Ltd
Nippon Light Metal Co Ltd
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Nikkei Techno Research Co Ltd
Nippon Light Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、絶縁アルミニウム線材及びその製造か法に関
し、特にリニアモータ・カーの地上用コイルやトランス
用コイルとして好適な絶縁線を提供しようとするもので
ある。
[従来の技術〕 各種設備、機器に用いられる電気導体としては、アルミ
ニウムの線9条、帯状材料(以下、「アルミニウム線材
」と称する。)が広く用いられている。
また、実用に際しては、アルミニウム線材に電気絶縁層
を形成する場合か多い。
従来、かかる電気絶縁層を形成する方法としては、絶縁
テープを巻回する方法、エナメル塗布方法、陽[i酸化
皮膜を形成する方法、電着塗装により絶縁塗膜を形成す
る方法のいずれかを採用するのか一般的である。
すなわち、絶縁テープ巻回方法は、例えばグラスファイ
バーにポリエステル樹脂等を含浸させた厚さ0.5mm
程度のテープをアルミニウム線材に巻回する方法である
。また、エナメル塗布方法はエナメルを重ね塗りする方
法である。陽極酸化処理方法は酸性洛中で線材を陽極と
して通電しつついわゆる絶縁性陽極酸化皮膜を形成する
ものである6さらに、アルミニウムに対する塗膜形成方
法は主にアニオン系樹脂塗料を用いた電着塗装処理によ
って塗膜を形成する方法か多用されている。
ここに、例えばトランス用絶縁コイル、リニアモータ・
カー用の絶縁コイル等々に供する場合、テープ巻回方法
では、巻回作業に多大な労力と時間を有するばかりか、
絶縁層か厚くなってしまうので、大型化、コスト高とな
る。特に、浮上体か走行する区間全域に渡って配設され
る多数のりニヤモータ・カー用地上コイル(浮上用と推
進用とがある)を作るために供する場合等にあっては、
コスト的にもスペースファクター的にも実用性に限界が
あるといって過言でない、また、エナメル塗布方法では
、鋭角的コーナ一部を有する上述の地上コイルのような
平角線等ではコーナ一部に均一厚さで塗布することが誼
しく、十分な絶縁性を得るためには相当回数の重ね塗り
か必要となるのて°非常に高価となる。したがって、上
記テープ巻回方法と同様に実用性に劣る。
[発明が解決しようとする課題] しかしなから、このいずれの方法によっても、次のよう
な問題点かある。
■ 通常の酸浴による陽i酸化処理方法(例えは、特開
昭63−90105号公報に開示された方法)では、ア
ルミニウム線材をコイルに巻き上げ加工するときに、陽
極酸化皮膜にクラックか生じるので、結果として絶縁性
が低下する。しかも、この間顕は陽極酸化皮膜か厚いほ
ど生じ易いという煩わしさがある。また、大幅なコスト
増大を招く。
■ アルミニウム材に対する電着塗装処理方法は、耐光
性に優れたアニオン系樹脂塗料を用いて電着することか
汎用されているか、30μm以−りの厚い膜を形成する
ことか雛しく、得られる耐電圧特性に限界があるという
欠点かある。また、使用中に樹脂塗膜を透湿して皮膜が
腐食されることかある。
さらに、アルミニウム線材自体か多少なりとも溶解して
塗料中に混入すると、塗膜形成後の離しい曲げ加工を行
う際に塗膜か剥離し易いという欠陥かある。と同時にア
クリル系であるから可撓性が劣る。
ところで、アニオン系電着塗装処理槽へのアルミニウム
イオンの持込みを防止するには、陽1a化皮膜下地の厚
さを3μm以上としなければならない、一方、この厚さ
を3μm以上とすると塗膜形成後の曲げ加工によりクラ
ックか発生してiit電圧が大幅に低下する、という相
反現象かあるので曲げ加工の厳しいリニアモータ・カー
用地上コイル、トランスコイル等の用途向は線材には採
用できない。
なお、カチオン系電着塗装処理においては、下地たる陽
極酸化皮膜が厚膜であると電着塗装処理中に剥離されて
しまうことから、アルミニウム材に対しては汎用されて
いない、しかし、リニアモータ・カー用地上コイルの場
合、コイル状に巻回された後最終的に樹脂封止されるた
め、耐光性を要求されず、カチオン系電着塗料を適用出
来ることに想到した。
■ 一方、アニオン系電着塗装処理の下地処理として、
クロム酸化成皮膜を形成することが提案されている。し
かし、クロムイオンか塗料液中に混入すると他の金属イ
オン混入の場合よりも悪影響が大きく、塗膜変質、塗膜
剥離か激しいので実用的でない6 かかる事情から、スペースファクターやコストの不利を
受忍した上で上記絶縁テープの巻回方法等を依然として
採用せざるを得ないのか実情であった。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、その目的は
皮膜の均一性、耐食性、加工性に潰れ、耐電圧の高い確
実な絶縁性を保証できる低コストで適応性の広い絶縁ア
ルミニウム線材およびその製造方法を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、陽fli酸化処理と電着塗装処理によって、
絶縁テープ等の補強や重ね塗り等をしなくとも、必要十
分な耐電圧特性、加工性等を得るための皮膜形成方法を
案出すべく行った幾多の試験・研究を通じ創成したもの
である。すなわち、従来、陽極酸化処理による下地皮膜
上にカチオン系電着樹脂塗料による電着塗装処理(以下
、単に「カチオン系電着塗装処理」という、)を施すこ
とは、その陽極酸化皮膜が剥離してしまうことがら意味
のないこととされていた経験則に対し、陽極酸化皮膜を
3μm以下(好ましくは300A〜3μm)とすれば剥
離もなく耐電圧か大きく曲げ加工に耐える密着性を得ら
れることを見出し、3μm以下の陽極酸化皮膜上にカチ
オン系電蓄塗装処理を施して絶縁皮膜を形成することに
より、前記目的を達成するものである。
すなわち、本発明の場合、形成される陽極酸化皮膜か3
μm以下とするように形成すれはよく、いずれの陽極酸
化浴を用いることか出来る。
例えば、酸性浴として硫酸、リン酸1蓚酸等が、中性浴
として硼酸アンモニウムや酒石酸アンモニウム等か、ア
ルカリ性情としてメタ硅酸ソータリン酸ソーダ等かそれ
ぞれ適用され、常法によって、それらの浴組成に応じた
陽極酸化処理条件が設定される。
一般的には、浴温10〜30℃で一釦極やステンレス極
を対極として、陽極電流密度0.03〜4A/dピ、電
解電圧15〜400Vで、30秒〜30分間陽極電解処
理を行ない、300A〜3μmの陽極酸化皮膜を形成さ
せる。
次いで、水洗処理した後、カチオン系電着塗装処理を行
なう。カチオン系電着樹脂塗料としては、エポキシ樹脂
、アミノエポキシ樹脂、アミノエポキシイソシアネート
樹脂、エポキシアミノアクリル樹脂等を主成分とする適
宜の市販の樹脂塗料が適用される。
電着塗装処理に際しては、アルミニウム線材を陰極とし
てステンレスなどを対極として、浴温25〜30℃、電
流密度20〜500mA/dr/。
電解電圧250〜350■で処理し、10〜40μmの
塗膜を形成させる。電着塗装処理が完了したアルミニウ
ム線材は、次いで150〜250℃で10〜40分闇、
焼付炉中で焼付処理される。
ここに、請求項第1項記載の発明は、3μm以下の陽極
酸化薄膜下地上にカチオン系電着樹脂塗膜を形成したこ
とを特徴とする絶縁アルミニウム線材である。
また、請求項第2項記載の発明は、アルミニウム線材に
陽極酸化処理を施して3μm以下の陽極酸化薄膜下地を
形成し、しかる後にカチオン系電着塗装処理を行ない陽
極酸化薄膜下地上に電着塗膜を形成することを特徴とす
る。
[作 用] 請求項第1項記載の発明では、3μm以下の陽極酸化薄
膜下地上にカチオン系電着樹脂塗膜を形成した絶縁アル
ミニウム線材であるから、塗膜密着性9表面硬度等か優
れ、曲げ加工を行っても高い耐電圧を保持できる。した
かって、スペースファクターか小さく低コストなりニア
モータ・カー用地上コイル等を製作することに貢献する
ところ火である。
また、請求項第2項記載の発明では、3μm以下の陽極
酸化薄膜下地上にカチオン系電着塗装処理を施す方法で
あるが、酸性、中性、アルカリ性情のいずれでも円滑で
迅速な陽極酸化処理を施すことかでき、かつ電着塗装時
にその陽極酸化薄膜下地か剥離しない。
したがって、密着性に優れ、耐電圧の高い絶縁皮膜を形
成できる。
[実施例] 以下、本発明の詳細な説明する。
ここに、各実施例におけるアルミニウム線材は、アルミ
ニウム純度99.8重量%の平角線であり、その形状は
厚さ3.8mm、幅10mm、長さ300mmで、コー
ナ一部は半径0.5mmの円弧形成とされている。
また、処理プロセスは、アルカリ脱脂処理(表面酸化皮
膜を除去する)■程−中和処理工程一陽′!fl酸化処
理工程−電着塗装処理工程−焼付工程等からなる。
(第1実施例) a)陽極酸化処理条件: 浴組成等−15重量%硫酸水溶液、 b) PH0,3−浴温20℃。
処理条件−IA/dば、6分通電。
なお、対極はpbである。
カチオン系電着塗装処理条件: 塗料液−パワートップU100(日本ペイント族)の1
0重量%水溶液、 浴温27℃。
処理条件−0,1A/drrl’、2分通電。
なお、対極はステンレスである。
C)焼付条件 電熱式熱風循環焼付炉で170℃にて30分間焼付処理
した。
上記処理条件の下に、2μmの陽極酸化皮膜と20μm
の塗膜からなる絶縁皮膜を形成した。
この絶縁皮膜は、第1表に示す如く、平均耐電圧が12
10Vと非常に高く、表面硬度(5H)も′大きい、し
かも、密着性が優れているので曲げ加工後の耐電圧平均
値も350〜500Vという高圧を保持できる。また、
陽極酸化下地皮膜の耐食性も良くかつ塗膜外観も良好で
ある。
なお、耐電圧測定は、JISC2110規格およびJI
SC3003規格の測定法に準じ約7mm幅のアルミニ
ウム箔を直線部分あるいは曲げ部分に巻き付は東洋精機
製作断裂の耐電測定装置により測定した。曲げ加工は、
J I 5H8684規格(変形ひび割れ抵抗性試験)
およびJISC3003規格に準じ線の厚さ方向に治っ
て半径10mmの曲げを施した。表面硬度は、JISK
5400規格およびJISC3003規格の鉛筆硬度試
験法に基づき測定した。また、耐食性試験は、下地処理
後のサンプルについて、湿潤試験(50°Cで湿度98
〜100%の雰囲気下で50時間放置した)を行ったも
のである。「塗膜外観」の観察は、焼付完了後の表面状
態を肉眼観察した時の状態を示す。以下の各実施例およ
び比較例も同じである。
(第2実施例) 陽極酸化処理条件: 浴組成等−10重量%メタケイ酸ソータ水溶液、PH1
1,0、浴温30 °C6 処理条件−〇、5A/drn’(100V)、45秒通
電。
なお、対極はステンレスである。
カチオン系電着塗装処理条件: 塗料液−パワートップUIO○(日本ペイント族)の1
0重量%水溶液、 浴温27℃。
処理条件−0,IA/di、3分通電。
なお、対極はステンレスである。
上記処理条件の下に、0.1μmの陽極酸化皮膜と40
μmの塗膜からなる絶縁皮膜を形成し、実施例1と同一
の焼付処理した。この絶縁皮膜は、第1表に示す如く、
第1実施例に比較して曲げ加工前の平均耐電圧が870
■とやや低いが、塗膜が40μmと厚く密着性も良いの
で、曲げ加工後の平均耐電圧は375vと第1実施例の
場合よりも高い値である。また、表面硬度も5Hと大き
い。
(第3実施例) 陽極酸化処理条件: 浴組成等−20重量%リン酸ソーダ水溶液、PH12,
7、浴温18℃。
処理条件−3A/dd、3分通電。
なお、対極はステンレスである。
カチオン系電着塗装処理条件: 塗料液〜パワートップU100(日本ペイント族)の1
0重量%水溶液、 浴温27℃。
処理条件−0,1A/drrr、3分通電。
なお、対極はステンレスである。
上記処理条件の下に、1.4μmの陽極酸化皮膜と40
μmの塗膜からなる絶縁皮膜を形成し、実施例1と同一
焼付処理した。この絶縁皮膜は、第1表に示す如く、平
均耐電圧が1138Vと高く、密着性9表面硬度、外観
等いずれも良好である。
特に、曲げ加工後の平均耐電圧が390Vと高くかつバ
ラツキのないことか注目される。
(第4実施例) 陽極酸化処理条件:・ 浴組成環−10重i″3≦リン酸水溶液、PH1,5、
浴温20℃。
処理条件−電圧100Vで15分間通電。
なお、対極はステンレスである。
カチオン系電蓄塗装処理条件: 塗料液−パワードツブU100 (日本ペイント族)の
10重量%水溶液、 浴温27℃。
処理条件−0,1A/drri’、3分通電。
なお、対極はステンレスである。
上記処理条件の下に、1,5μmの陽極酸化処理と40
μmの塗膜からなる絶縁皮膜を形成し、実施例1と同一
の焼付処理を行なった。この絶縁皮膜は、第1表に示す
如く、第3実施例の場合とほぼ同様の特性を有する。陽
極酸化処理の条件か絶縁皮膜特性に与える影響は軽微で
あることがわかる。
(第5実施例) 陽極酸化処理条件: 浴組成等−3重量%ホウ酸および2重量%ホウ酸アンモ
ンの混合水溶液、 PH6,8、浴温20’C。
処理条件−電圧250■で20分間通電。
なお、対極はアルミニウムであ る。
カチオン系電着塗装処理条件: 塗料液−ニレクロンKG310(関西ペイント族)の1
0重量%水溶液、 浴温27℃。
処理条件−〇、IA/dr#、2.5分通電。
なお、対極はステンレスである。
上記処理条件の下に、0.25μmの陽極酸化皮膜と3
0μmの塗膜からなる絶縁皮膜を形成し、実施例1と同
一の焼付処理を行なった。この絶縁皮膜は、第1表に示
す通りであり、バリアー型極薄酸化皮膜であるか、塗膜
が薄くても曲げ加工後の平均耐電圧が440Vと高く良
好であった。
(第6実維例) 陽極酸化処理条件: 浴組成等−10重量%メタケイ酸ソーダ水溶液、PH1
1,0、浴温30 ℃。
処理条件−〇、5A/drf、45秒通電。
なお、対極はステンレスである。
カチオン系電着塗装処理条件: 塗料液−パワードツブU100(日本ペイント族)の1
0重量%水溶液、 浴温29℃。
処理条件−0,1A/drrt’、3分通電。
なお、対極はステンレスである。
上記処理条件の下に、0.1μmの陽極酸化皮膜と50
μmの塗膜からなる絶縁皮膜を形成し、実施例1と同一
の焼付処理を行なった。この絶縁皮膜は、第1表に示す
如く、塗膜厚さか50μmと非常に厚く液温も29℃と
高いので、塗膜外観上やや見掛か悪いが、平均耐電圧は
1600Vと高く、曲げ加工後の平均耐電圧も420V
と高い。
また、密着性もよく、硬度も7Hと優れている。
(第7実施例) 陽極酸化処理条件: 浴組成等−10重量%メタゲイ酸水溶液、PH11,0
,浴温20℃。
処理条件−0,5A/dn−r、45秒通電。
なお、対極はステンレスである。
カチオン系電着塗装処理条件: 塗料液−ニレクロンKG310(関西ペイント族)の1
0重量%水溶液、 浴温27℃。
処理条件−0,1A/drrr、2.5分通電。
なお、対極はステンレスである。
上記処理条件の下に、0.1μmの陽極酸化皮膜と30
μmの塗膜からなる絶縁皮膜を形成し、実施例1と同一
の焼付処理を行なった。この絶縁皮膜は、第1表に示す
如く、陽極酸化処理条件は第6実施例の場合と同じであ
るが、塗膜厚さが30μmと薄いので、第6実施例の場
合と比較して平均耐電圧が1403Vとやや低く、表面
硬度(4H)が小さい、しかし、曲げ加工後の平均耐@
庄は487Vと優れたものである。
以上の実施例から明らかな通り、陽極酸化処理浴が酸性
、中性、アルカリ性のいずれであっても陽極酸化皮膜厚
が3μm以下であれば、アルミイオンの溶出も皮膜剥離
もなくカチオン系電着塗装処理を円滑に行え、かつ密着
性1表面硬度等が良好で曲げ加工後の耐電圧か高い優れ
た絶縁アルミニウム線材を製造することかできる。
これは、以下の比較例1〜3と比較考量することにより
一層明確となる。
(比較例1) 陽極酸化処理条件: 浴組成環−15重量%硫酸水?J液、PH0゜3、浴温
20℃。
処理条件−IA/dnl”、6分通電。
なお、対極は鉛である。
アニオン系電着塗装処理条件: 塗料液−AL80ON (ハニー化成製)の9重量%水
溶液、浴温22℃。
処理条件−0,05A/drrl’、4分通電。
なお、対極はステンレスである。
上記処理条件の下に、2μmの陽極酸化皮膜と15μm
の塗膜からなる絶縁皮膜を形成し、実線例1と同一の焼
付処理を行なった。
その結果、第1表に示す如く陽極酸化処理条件か第1実
施例の場合と同一であっても、アニオン系電着塗装処理
では通電時間を4分と延はしても塗膜厚さは15μmと
薄く、かつ陽極酸化下地薄膜か2μmと第1実施例の場
合と同じでも密着性か劣るので、耐電圧は曲げ加工する
と1800Vから240■と非常に劣悪化してしまうこ
とかわかる。
(比較例2) 陽′!i!酸化処理条件: 本下地処理を施さない。
カチオン系電着塗装処理条件: 塗料液−バワードツブU100 (日本ペイント製)の
10重量%水溶液、 浴温27°C0 処理要件−0,1A/dば、2分通電。
なお、対極はステンレスである。
上記処理条件の下に、20μmの塗膜からなる絶縁皮膜
を形成し、実施例1と同一の焼付処理を行なった。その
結果を第1表に示す。
すなわち、陽極酸化処理による陽極酸化皮膜下地を形成
しないと、第1実施例と同様にカチオン系電着塗装処理
により20μmの塗膜を形成しても、第1表に示す如く
、平均耐電圧が905■と低いばかりか、曲げ加工を施
すと塗膜か大きく剥離してしまうので、実用性がないと
理解される。
(比較例3) 陽[!酸化処理条件: 浴組成等−15%硫酸水溶液、PH0,3浴温20℃。
処理条件−IA/dイ、300分通電 なお、対極は鉛である。
カチオン系電着塗装処理条件: 塗料液−パワードツブU100 (日本ペイント製)の
101量%水溶液、 浴fA27℃。
処理条件−0,1A/dば、2分通電。
なお、対極はステンレスである。
上記処理条件の下に、9μmの陽jf1酸化皮膜と20
μmの塗膜からなる絶縁皮膜を形成し、実施例Jlと同
一の焼付処理を行なった。
すなわち、陽極酸化処理浴を第1実施例の場合と同一と
して300分通電より9μmの陽極酸化皮膜を形成し、
続いて第1実施例の場合と同じ条件でカチオン系電着塗
装処理により20μmの塗膜を形成した。しかし、陽極
酸化皮膜を9μmとすると、表面硬度は7Hと大きくな
るか、外観密着とも著しく劣る。
そして、かかる絶縁皮膜では、第1表に示す如く、曲げ
加工後の平均耐電圧か50Vと極めて低くなる。したか
って、実用性のないことから、曲げ加工前の耐電圧につ
いては測定しなかった。
(以下余白) [発明の効果] 請求項第1項記載の発明によれば、3μm以下の陽極酸
化下地薄膜上にカチオン系電着樹脂塗膜を形成した絶縁
アルミニウム線材であるから、絶縁皮膜の密着性が優れ
曲げ加工後の耐電圧が高い線材を捉供できる。したかっ
て、従来絶縁テープ巻回方法等々に比較して、スペース
ファクターか小さく低コストなりニアモータ用地上コイ
ル等を背反するために貢献するところ大である。
また、請求項第2項記載の発明によれは、陽極酸化処理
により3μm以下の陽極酸化薄膜下地を形成し、かつカ
チオン系電着塗装処理で樹脂塗膜を形成する方法である
から、次のような効果を奏する。
■ 3μm以下の下地か形成されているので、カチオン
系電着塗装処理においてアルミニウムイオンの溶出かな
い。したかつて、塗膜中にアルミニウムイオンか混入し
た場合に起る不都合が皆無となり、密着性、可視性の優
れた絶縁皮膜を形成できる。
よって、曲げ加工後の耐電圧が高い絶縁アルミニウム材
を製造できる。
■ アルミニウム線材のコーナ一部にも良好で均一な絶
縁塗膜を形成できるから、曲げ加工後の平均耐電圧を大
幅に向上できる。
■ アニオン系電着塗装に比較して、ブツやピンホール
のない良質な樹脂塗膜を形成できる。また、塗膜自体も
の可視性も大きい。したかつて、この点からも剥離の生
じない曲げ加工を行うことかでき、耐電圧を高く保持で
きる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)3μm以下の陽極酸化薄膜下地上にカチオン系電
    着樹脂塗膜を形成してなることを特徴とする絶縁アルミ
    ニウム線材。
  2. (2)アルミニウム線材に陽極酸化処理を施して3μm
    以下の陽極酸化薄膜下地を形成し、しかる後にカチオン
    系電着塗装処理を行ない陽極酸化薄膜下地上に電着樹脂
    塗膜を形成することを特徴とする絶縁アルミニウム線材
    の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07218932A (ja) * 1993-09-20 1995-08-18 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置およびその作製方法
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