JPH04121817U - 化粧用パツク体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】手指を汚すことなく、パック剤を顔の表面に均
等にワンタッチで装着する。一度剥がしても再使用で
き、顔の表面から確実に汚れをとり皮膚に水分や栄養素
を効果的に補給できる簡易式のパック体を提供するこ
と。 【構成】通気孔を多数穿設した面材１の下面にパック剤
を設け、パック剤の下面に剥離可能にシールを貼着す
る。前記面材１、パック剤及びシールの適宜位置に眼と
口の切抜部１０及び鼻の切込線１３を形成する。手指を
汚すことなく簡単に顔の表面にパックでき、しみ、そば
かす、小じわ等を短時間で処置できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は塗布する化粧用のパックに代えて、顔の表面の一部または全体に貼着 する簡易式の化粧用パック体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

不要な角質を除去し皺をのばすと共に皮膚に栄養を供給して保護するため、パ ック剤を基礎化粧品として使用している。従来のパック剤は、ポリビニルアルコ ール等の水溶性高分子を含有するＯ／Ｗ型エマルジョン状に形成されたパック剤 、あるいはゼリー状の被覆形成能力を有するパック剤がよく使用される。これら のパック剤はチューブから必要量を取出して、顔の表面にくまなく塗布すること によりパックより水分や栄養分を補給し、乾燥させたパック剤を剥離して皮膚の 不要な角質や汚れを除去する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしパック剤をのばす際に手指が汚れ、顔の表面に均等に伸ばすには時間が かかる。また一度剥がしてしまうと再使用できず、剥離する際に薄い部分が破れ 、破れカスが顔の表面に残留することがあった。そのため、顔の表面から汚れを とり、水分及び栄養を均等に補給しにくくなっている。

【０００４】 本考案は、これらの問題点を解決し、手指を汚すこともなくワンタッチでパッ ク剤を顔の表面に均等な厚さで展開でき、効果的な水分や栄養素の補給ができる 簡易式のパック体を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案は、表面に通気孔を多数穿設した面材を設け、 該面材の下面にパック剤を設けると共にパック剤の下面に剥離可能にシールを貼 着し、前記面材の適宜位置に眼と口の切抜部及び鼻の切込線を形成したことを特 徴とする。また、面材とパック剤とを剥離可能に形成してもよく、面材の形状を 方形状とし、任意の大きさに切り取り顔の局部に使用することもできる。

【０００６】

【作用】

眼と口に相当する切抜部を切抜き、パック剤下面のシールを剥離し面材を表に してパック剤を顔の表面に置く。鼻部の隆起分だけ切込線の部分が広がりパック 剤が顔の表面に密着する。面材の通気孔によってパック剤の乾燥が促進される。 パック処理の終了後、面材と共にパック剤を除去する。あるいはパック剤を顔の 表面に密着させたときに予め面材だけを除去する。また、面材及びパック剤を所 望のサイズに切抜いて、しみ、そばかす、小じわ等の局部に貼着する。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案の第１実施例の平面図、図２は図１のＩＩ−ＩＩ線断面図、図３ は図２の一部拡大説明図、図４は本実施例の装着状態を示す側面図及び図５は本 実施例を真空包装した状態を示す説明図である。

【０００８】 第１実施例は、顔の表面と略同形状の面材１に小さな通気孔２を多数穿設し、 この面材１の下面にパック剤７を固着し、このパック剤７の下面に剥離可能なシ ール９を貼着して構成する。面材１は耐水性紙を使用し表面を膚色に着色し模様 を入れてもよい。パック剤７は従来使用されているものを用いる。シール９はパ ック剤７の乾燥を防止するもので薄い透明フイルムを使用する。これら面材１、 パック剤７及びシール９の両眼と口の位置に、切取り可能な切抜部１０を設ける 。この切抜部１０は楕円形状で、使用者の必要に応じて２つのサイズが選べるよ うになっている。また鼻の隆起する個所に鼻筋に沿って切込線１３を形成する。 さらに本実施例では、面材１両側の頬にあたる部分に輪ゴム３を取付るための孔 ４を穿設すると共に、こめかみ部分を突出させて留具５、５を形成し、各留具５ の裏面に粘着テープ６、６を取付けている。本実施例は、図５に示すように一枚 ずつ袋体１５に真空保存しておき、必要に応じて袋体１５を破り使用する。使用 者は自己の目と口のサイズに合うように切抜部１０を選択して切抜く。そしてパ ック剤７からシール９を剥離し、輪ゴム３、３を耳に掛け、粘着テープ６、６で こめかみに粘着する。パック剤７から、水分のほかプロテイン等の有効成分が顔 の表面に除々に供給され地肌を美しく保つ。同時に面材１の通気口によってパッ ク剤７の乾燥が促進され、皮膚の毛穴や汗腺にパック剤が密着する。パック剤７ が完全に乾燥したら面材１を外すことにより、毛穴や汗腺に付着した汚れ及び老 廃物がパック剤７と共に除去される。

【０００９】 本実施例によれば、パック剤７を手指でのばす必要がなくシール９を剥がして 顔の表面に貼付けるだけでよいため手指が汚れず短時間で処理できる。またパッ ク剤７は面材１の下面に予め均等に固着されているから顔の表面にむらなく展開 でき、より確実に汚れをとり水分及び栄養を補給できる。剥離する際もパック剤 ７が破れるおそれがなく破れカスが顔の表面に残留することがない。またパック 剤は、面材１と一体になっているため乾燥途中で一度剥がしても型くずれせず、 再使用が可能となる。

【００１０】 第２実施例はパック剤７と面材１とを剥離可能に構成したものである。本実施 例の主要構成は上記実施例と同様である。本実施例はパック剤７の粘着力によっ てパック剤７の上面に面材１を剥離容易に形成しているから装着時に面材１だけ を容易に除去できる。そのため上記実施例の効果のほか、顔の表面にかかる負担 が軽減され皮膚に化粧パック材がよくなじむという効果がある。

【００１１】 図６は第３実施例の平面図である。本実施例は第２実施例の平面形状を長方形 状とした化粧用パック体で、上記実施例と同様に袋体１５に一枚ずつ包装してあ る。本実施例の主要構成も第１実施例と同様である。本実施例は使用者が適宜の サイズに切取り、目尻や鼻の両脇あるいは唇の端部等の各局部に貼り付けて使用 する。本実施例によれば、しみ、そばかす、小じわのポイントを重点的に処置で きる。特に第１あるいは第２実施例と組合わせて使用することで顔の表面パック 処理効果をより高めることができる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によれば、手指を汚すことなく簡単に顔の表面パック処理を行うことが 可能となる。そのため、しみ、そばかす、小じわ取等を短時間で処置できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例の平面図

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線断面図

【図３】図２の一部拡大説明図

【図４】本実施例の装着状態を示す側面図

【図５】本実施例を真空包装した状態を示す説明図

【図６】第３実施例の平面図

【符号の説明】

１ 面材 ２ 通気孔 ７ パック剤 ９ シール １０ 切抜部 １３ 切込線

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】表面に多数の通気孔を穿設した面材を設
   け、該面材の下面にパック剤を形成すると共にパック剤
   の下面に剥離可能にシールを貼着し、前記面材の適宜位
   置に眼と口の切抜部及び鼻の切込線を形成した化粧用パ
   ック体。
2. 【請求項２】前記面材とパック剤とを剥離可能に形成し
   た請求項１記載の化粧用パック体。
3. 【請求項３】面材の形状を方形状とし、任意の大きさに
   切り取り顔の局部に使用する請求項１および請求項２記
   載の化粧用パック体。