JPH04121567U - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

Info

Publication number
JPH04121567U
JPH04121567U JP3607091U JP3607091U JPH04121567U JP H04121567 U JPH04121567 U JP H04121567U JP 3607091 U JP3607091 U JP 3607091U JP 3607091 U JP3607091 U JP 3607091U JP H04121567 U JPH04121567 U JP H04121567U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side disk
input
continuously variable
variable transmission
input side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3607091U
Other languages
English (en)
Inventor
正樹 中野
弘志 福島
Original Assignee
日産自動車株式会社
日本精工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日産自動車株式会社, 日本精工株式会社 filed Critical 日産自動車株式会社
Priority to JP3607091U priority Critical patent/JPH04121567U/ja
Publication of JPH04121567U publication Critical patent/JPH04121567U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Friction Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】トロイダル型無段変速機の性能の安定化と耐久
性の向上とを図る。 【構成】入力軸1と共に回転するカム板11と入力側デ
ィスク2との間に、ローディングカム式の加圧装置10
を設けている。この加圧装置10を構成するローラ13
にクラウニングを施す。これにより、ローラ13が傾斜
しても、カム板11及び入力側ディスク2の側面に圧痕
が付かない様にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案に係るトロイダル型無段変速機は、例えば自動車用変速機として、或 は乗用芝刈機、除雪機、電気自動車、フォークリフト等の軽車両用の変速機とし て、更には自動車エンジン用の補機を、エンジン回転数の変動に拘らず適当な回 転数で回転させる為の変速機として利用出来る。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車等、比較的エンジンの出力が小さい(例えば100馬力以下の)自 動車の変速機や、乗用芝刈機、除雪機、電気自動車、フォークリフト等、低速で 走行する軽車両の変速機として、更には、エンジン回転数の変動に拘らず、コン プレッサやジェネレータ等の補機を最適速度で回転させる為の変速機として、図 2〜3に略示する様な、トロイダル型無段変速機を使用する事が研究されている 。
【0003】 このトロイダル型無段変速機は、例えば実開昭62−71465号公報に開示 されている様に、入力軸1と同心に入力側ディスク2を支持し、出力軸3の端部 に出力側ディスク4を固定している。トロイダル型無段変速機を納めたケーシン グの内面、或はこのケーシング内に設けられた支持ブラケットには、上記入力軸 1並びに出力軸3に対して捻れの位置にある枢軸5を中心として揺動するトラニ オン6、6が設けられている。
【0004】 各トラニオン6、6は、図4に示す様に、十分な剛性を有する金属材により形 成されたもので、両端部外側面に前記枢軸5を設けている。又、各トラニオン6 の中心部に形成した円孔7には変位軸8(図2〜3)の基端部を支持し、上記枢 軸5を中心として各トラニオン6を揺動させる事により、各変位軸8の傾斜角度 の調節を自在としている。
【0005】 各トラニオン6、6に支持された変位軸8、8の周囲には、それぞれパワーロ ーラ9、9が回転自在に支持されている。そして、各パワーローラ9、9を、前 記入力側、出力側両ディスク2、4の間に挟持している。
【0006】 入力側、出力側両ディスク2、4の互いに対向する内側面2a、4aは、それ ぞれ断面が、上記枢軸5を中心とする円弧形の凹面をなしている。そして、球面 状の凸面に形成された各パワーローラ9、9の周面9a、9aは、前記内側面2 a、4aに当接させている。
【0007】 前記入力軸1と入力側ディスク2との間には、ローディングカム式の加圧装置 10を設け、この加圧装置10によって、前記入力側ディスク2を出力側ディス ク4に向け弾性的に押圧している。この加圧装置10は、入力軸1と共に回転す るカム板11と、保持器12により保持された複数個(例えば4個)のローラ1 3、13とから構成されている。前記カム板11の片側面(図2〜3の右側面) には、円周方向に亙る凹凸面であるカム面14を形成し、又、前記入力側ディス ク2の外側面(図2〜3の左側面)にも、同様のカム面15を形成している。そ して、前記複数個のローラ13、13を、前記入力軸1の中心に対して放射方向 の軸を中心に、回転自在としている。
【0008】 上述の様に構成されるトロイダル型無段変速機の作用は、次の通りである。
【0009】 入力軸1の回転に伴なってカム板11が回転すると、カム面14によって複数 個のローラ13、13が、入力側ディスク2外側面のカム面15に押圧される。 この結果、前記入力側ディスク2が、前記複数のパワーローラ9、9に押圧され ると同時に、前記1対のカム面14、15と複数個のローラ13、13との噛合 に基づいて、前記入力側ディスク2が回転する。そして、この入力側ディスク2 の回転が、前記複数のパワーローラ9、9を介して出力側ディスク4に伝達され 、この出力側ディスク4に固定の出力軸3が回転する。
【0010】 入力軸1と出力軸3との回転速度を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3と の間で減速を行なう場合には、図2に示す様に枢軸5、5を中心として各トラニ オン6、6を揺動させ、各パワーローラ9、9の周面9a、9aが、入力側ディ スク2の内側面2aの中心寄り部分と、出力側ディスク4の内側面4aの外周寄 り部分とに、それぞれ当接する様に、各変位軸8、8を傾斜させる。
【0011】 反対に、増速を行なう場合には、前記トラニオン6、6を図3に示す様に揺動 させ、各パワーローラ9、9の周面9a、9aが、入力側ディスク2の内側面2 aの外周寄り部分と、出力側ディスク4の内側面4aの中心寄り部分とに、それ ぞれ当接する様に、各変位軸8、8を傾斜させる。
【0012】 各変位軸8、8の傾斜角度を、図2と図3との中間にすれば、入力軸1と出力 軸3との間で、中間の変速比を得る事が出来る。
【0013】 図5は、上述の様に構成され作用するトロイダル型無段変速機を、軽車両用の 変速機等、実際の変速機に組み込んだ状態を示している(詳しくは、特開平2− 300549号公報参照)。
【0014】 図示しない動力伝達機構を通じて歯車16に伝達され、更にこの歯車16と噛 合した歯車17を介して、動力伝達軸18に伝達された回転駆動力は、クラッチ 装置19を介して、トロイダル型無段変速機20の入力軸1に伝達される。
【0015】 従って、前記クラッチ装置19の接続時には、動力伝達軸18の回転駆動力が 、ローディングカム式の加圧装置10、入力側ディスク2、変位軸8、8を中心 として回転するパワーローラ9、9を介して、出力側ディスク4に伝達される。 更に、この回転駆動力は、出力側ディスク4の外側面4bに固設され、出力軸と して機能する円筒部21の外周面に固定した歯車22と、この歯車22に噛合し た歯車23とを介して取り出される。
【0016】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述の様に構成され作用し、更に実際の変速機等に組み込んで使用 されるトロイダル型無段変速機のローディングカム式の加圧装置10を構成する ローラ13は、従来は図6に示す様に、両端部外周縁に面取り24、24を施し ただけで、両面取り24、24の間部分25は、軸方向に亙って外径が全く変化 しない単なる円筒面とするか、或は母線形状が直線的な、単なる円錐面としてい た。
【0017】 この為、トロイダル型無段変速機の運転に伴なって、ローラ13が本来の配列 方向に対して傾斜すると、前記面取り24、24と間部分25とが連続する角部 26、26が、カム板11の側面及び入力側ディスク2の外側面に強く食い込み 、各側面に筋状の圧痕を付けてしまう。
【0018】 各側面にこの様な圧痕が付くと、ローラ13の転動が円滑に行なわれなくなる 等、トロイダル型無段変速機の性能劣化の原因となるだけでなく、その耐久性も 阻害してしまう。
【0019】 本考案のトロイダル型無段変速機は、上述の様な事情に鑑みて考案されたもの である。
【0020】
【課題を解決する為の手段】
本考案のトロイダル型無段変速機は、前述した従来のトロイダル型無段変速機 と同様に、入力軸の端部に固定され、この入力軸と共に回転するカム板と、前記 入力軸と同心の軸を中心として回転自在な入力側ディスクと、この入力側ディス クと前記カム板との互いに対向する面の少なくとも一方に形成された、円周方向 に亙る凹凸を有するカム面と、入力側ディスクと前記カム板との互いに対向する 面同士の間に、放射方向に配置された複数のローラと、前記入力側ディスクと同 心に配置され、且つこの入力側ディスクに対する回転自在に支持された出力側デ ィスクと、入力側、出力側両ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を 中心として揺動するトラニオンに支持された変位軸に回転自在に支持され、入力 側、出力側両ディスクの間に挟持されたパワーローラとから構成され、入力側、 出力側両ディスクの互いに対向する内側面を、それぞれ断面が円弧形の凹面とし 、パワーローラの周面を球面状の凸面として、この周面と前記内側面とを当接さ せる事で構成されている。
【0021】 更に、本考案のトロイダル型無段変速機に於いては、前記ローラの外径面にク ラウニングを施した事を特徴としている。
【0022】
【作用】
上述の様に構成される本考案のトロイダル型無段変速機により、入力軸と出力 軸との間で変速比を自在に変える際の作用自体は、前述した従来のトロイダル型 無段変速機の場合と同様である。
【0023】 更に、本考案のトロイダル型無段変速機の場合、ローラの外径面にクラウニン グを施した事により、このローラが傾斜した場合でも、ローラの一部によってカ ム板の側面及び入力側ディスクの外側面に圧痕が付く事がなくなる。
【0024】
【実施例】
次に、図示の実施例を説明する。
【0025】 尚、本考案のトロイダル型無段変速機は、ローディングカム式の加圧装置10 を構成するローラ13の形状に特徴があり、その他の部分は、前述した従来構造 と同様である為、以下の説明は、ローラ13を中心に行なう。
【0026】 図1は本考案の実施例を、直径方向の寸法を軸方向の寸法に比較して誇張した 状態で示す半部側面図である。全体を円柱状に形成されたローラ13の中間部に は、軸方向(図1の左右方向)に亙って外径が変化しない円筒部27を形成して いる。そして、このローラ13の両端部には、曲率半径がRのクラウニングを施 す事により、各端部28、28の外径が、前記円筒部27から端面に向かうに従 って漸減する様にしている。
【0027】 上述の様なローラ13を加圧装置10に組み込んで構成される本考案のトロイ ダル型無段変速機により、入力軸1と出力軸3(図2〜3)との間で変速比を自 在に変える際の作用自体は、前述した従来のトロイダル型無段変速機の場合と同 様である。
【0028】 但し、本考案のトロイダル型無段変速機の場合、各ローラ13の外径面にクラ ウニングを施した事により、このローラ13が傾斜した場合でも、ローラ13の 一部によってカム板11の側面及び入力側ディスク2の外側面に圧痕が付く事が なくなる。
【0029】 この為、ローラ13の転動が円滑に行なわれなくなって、トロイダル型無段変 速機の性能が劣化する事がなく、耐久性も向上する。
【0030】 尚、本考案は、図示の様なハーフトロイダル型の無段変速機に限らず、フルト ロイダル型の無段変速機にも適用出来る事は勿論である。
【0031】
【考案の効果】
本考案のトロイダル型無段変速機は、以上に述べた通り構成され作用する為、 トロイダル型無段変速機の安定化と耐久性の向上とを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を、直径方向の寸法を軸方向の
寸法に比較して誇張した状態で示す半部側面図。
【図2】本考案の対象となるトロイダル型無段変速機の
基本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
【図3】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図4】トラニオンの斜視図。
【図5】トロイダル型無段変速機を車両用変速機に組み
込んだ状態を示す部分横断面図。
【図6】従来使用されていたローラの半部側面図。
【符号の説明】
1 入力軸 2 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク 4a 内側面 4b 外側面 5 枢軸 6 トラニオン 7 円孔 8 変位軸 9 パワーローラ 9a 周面 10 加圧装置 11 カム板 12 保持器 13 ローラ 14 カム面 15 カム面 16 歯車 17 歯車 18 動力伝達軸 19 クラッチ装置 20 トロイダル型無段変速機 21 円筒部 22 歯車 23 歯車 24 面取り 25 間部分 26 角部 27 円筒部 28 端部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸の端部に固定され、この入力軸と
    共に回転するカム板と、前記入力軸と同心の軸を中心と
    して回転自在な入力側ディスクと、この入力側ディスク
    と前記カム板との互いに対向する面の少なくとも一方に
    形成された、円周方向に亙る凹凸を有するカム面と、入
    力側ディスクと前記カム板との互いに対向する面同士の
    間に、放射方向に配置された複数のローラと、前記入力
    側ディスクと同心に配置され、且つこの入力側ディスク
    に対する回転自在に支持された出力側ディスクと、入力
    側、出力側両ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあ
    る枢軸を中心として揺動するトラニオンに支持された変
    位軸に回転自在に支持され、入力側、出力側両ディスク
    の間に挟持されたパワーローラとから構成され、入力
    側、出力側両ディスクの互いに対向する内側面を、それ
    ぞれ断面が円弧形の凹面とし、パワーローラの周面を球
    面状の凸面として、この周面と前記内側面とを当接させ
    たトロイダル型無段変速機に於いて、前記ローラの外径
    面にクラウニングを施した事を特徴とするトロイダル型
    無段変速機。
JP3607091U 1991-04-22 1991-04-22 トロイダル型無段変速機 Pending JPH04121567U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3607091U JPH04121567U (ja) 1991-04-22 1991-04-22 トロイダル型無段変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3607091U JPH04121567U (ja) 1991-04-22 1991-04-22 トロイダル型無段変速機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04121567U true JPH04121567U (ja) 1992-10-30

Family

ID=31918096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3607091U Pending JPH04121567U (ja) 1991-04-22 1991-04-22 トロイダル型無段変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04121567U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015505019A (ja) * 2012-01-10 2015-02-16 トロトラク・(ディヴェロプメント)・リミテッド 連続可変トロイダル変速機

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60162088A (ja) * 1984-01-31 1985-08-23 Heishin Sobi Kk 一軸偏心ねじポンプのロ−タ−駆動装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60162088A (ja) * 1984-01-31 1985-08-23 Heishin Sobi Kk 一軸偏心ねじポンプのロ−タ−駆動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015505019A (ja) * 2012-01-10 2015-02-16 トロトラク・(ディヴェロプメント)・リミテッド 連続可変トロイダル変速機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3538996B2 (ja) トロイダル型無段変速機
US5368529A (en) Toroidal type continuously variable transmission
JPH04122848U (ja) トロイダル型無段変速機
JP3870592B2 (ja) ハーフトロイダル型無段変速機
US6375595B1 (en) Toroidal type continuously variable transmission
JP3870594B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2543314Y2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPH04121567U (ja) トロイダル型無段変速機
JP3651929B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPH1151135A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3638303B2 (ja) ハーフトロイダル型無段変速機用スラスト玉軸受
JP3603544B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3458495B2 (ja) トロイダル型無段変速機
US5380256A (en) Toroidal type continuously variable transmission
JP2579670Y2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3696373B2 (ja) 無段変速機
JP3293306B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3617265B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3503370B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3458490B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPH053714U (ja) トロイダル型無段変速機
JP4280963B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPH0614604U (ja) トロイダル型無段変速機
JP2601343Y2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3941275B2 (ja) トロイダル型無段変速機