JPH04121284U - 液体噴出容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 目的とする所定場所へ確実に液を噴出するこ
とができ、取扱いが容易な液体噴出容器を提案する。 【構成】 容器体２に吸い上げポンプ３を装着した容器
であって、容器体２を把持可能な大きさに構成し、又、
ヘッド９のノズル11をヘッドの往復動方向の軸線に略沿
って延設し、更に、ヘッド９に指掛け部12を形成し、容
器を傾倒して水平保持した状態で内容物の噴出を可能に
構成した。又、吸い上げパイプ４の下端を容器体底壁上
の一側端に開口し、容器を水平に保持した際に該開口部
が容器体下端に位置する様構成している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、液体噴出容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】 【考案が解決しようとする課題】

液体噴出容器として、口頚部を起立した容器体と、該容器体に装着した吸い上 げポンプとかなるものが知られている。このポンプは、容器体口頚部外周に嵌着 させた装着筒により下端のシリンダーを容器体内へ垂下するとともに、上端のノ ズル付き押下げヘッドを容器体上方に上下動可能に突出させて装着させている。 又、シリンダーの下端には、吸い上げパイプの上端を嵌着させ、その下端を容器 体内に垂下させている。そして、押し下げヘッドを上下動させることにより吸い 上げパイプ下端より容器体内液体を吸い上げ、ヘッドの噴出口より注出する如く 構成したものである。

【０００３】 従来のこの種の容器では、噴出口を、押下げヘッドの前面或いはヘッドの前方 へ突出させたノズル先端に開口し、容器体正立状態のままで液の噴出を行ってい る。しかしながら、従来容器では、液の噴出に当たり、ヘッドを上下動させ、そ れに伴って噴出口も上下動をするため、液の噴出領域が広がり、噴出目的部位が 小範囲の場合には、目的からズレた部分にも液が噴出され、用途によっては極め て不都合である。 本考案は上記した従来技術の欠点を解消した優れた液体噴出容器を提案するも のである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案液体噴出容器は上記課題を解決するため、口頚部６を起立した容器体２ と、上記口頚部６に嵌着した装着筒７により下端のシリンダー８を容器体２内に 垂下するとともに、上端のヘッド９を口頚部６上方に上下動可能に突設してなる 吸い上げポンプ３よりなる液体噴出容器であって、上記容器体２を把持可能な大 きさに構成するとともに、その口頚部６を容器体頂壁５の一側端より立設し、上 記ヘッド９を、口頚部６の軸線に沿って往復動する筒状基部10上端中央より上記 軸線に略沿って延びるノズル11を立設し、且つノズル11基端周囲のヘッド基部10 上面を指掛け部12として構成してなり、上記シリンダー８下端に一端を嵌着した 吸い上げパイプ４の他端を、容器体底壁13上の上記口頚部６と反対の一側端に開 口して構成した。

【０００５】

【作用】

図２に示す如く、親指、薬指、小指により水平にした容器体２を掴み、人指し 指と中指をヘッド９の指掛け部12に引っ掛けてヘッド９を前後に往復動させるこ とにより、容器体２内の液体が吸い上げパイプ４末端より吸い上げられ、ノズル 11の噴出口により前方へ噴出する。この際、噴出口はヘッド９の前後動と同様に 前後動するため、噴出する液体の軌跡に変動は無く、目的とする箇所への確実な 噴出を行える。又、吸い上げパイプ４の開口部を容器体口頚部突設側と反対の一 側端に開口しているため、容器を水平保持した際、開口部が容器体下端に位置し 、容器体内の液を残らず噴出することができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図１及び図２は本考案の一実施例を示し、図中１は液体噴出容器を示す。該容 器１は、容器体２と、吸い上げポンプ３と、吸い上げパイプ４とから構成してい る。 容器体２は、正面が横長の平行四辺形状で且つ奥行きの狭い箱形をなし、頂壁 １の右側端より斜め上方へ口頚部６を起立させて構成している。そして、図２に 示す如く把持可能な大きに構成している。

【０００７】 吸い上げポンプ３は、上記容器体口頚部６外周に螺合させた装着筒７によって 容器体２に装着され、下端のシリンダー８を容器体２内へ垂下させるとともに、 上端のヘッド９を容器体口頚部６上方へ上下動可能に突出させている。又、上記 ヘッド９は、容器体口頚部６の軸線に沿って往復動可能に構成するとともに、常 時上方に付勢された円筒状の基部10の上面を構成するフラットな頂壁上面中央よ り、上記軸線に略沿って円筒状のノズル11を立設して構成している。又、頂壁外 周縁より外向きフランジを突設して上記ノズル11基端周囲に指掛け部12を設けて いる。尚、この指掛け部12は、指の係る面積があれば外向きフランジを突設しな くても良く、又、フラット面である必要もない。

【０００８】 吸い上げパイプ４は、シリンダー８の下端に、上端を嵌着させて装着している 。この吸い上げパイプ４は、シリンダー８下端より下方に垂下した後容器体底壁 13上を左方へ延び、底壁13左端部に他端を開口させている。

【０００９】 又、吸い上げポンプ３のシリンダー８内部には公知のポンプ機構を設けており 、ヘッド９を上下動させることにより、吸い上げパイプ４下端開口より容器体内 液体を吸い上げ、ノズル11の噴出口より液を噴出する如く構成している。 尚、上記各部材は全て合成樹脂により形成すると良い。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明した如く本考案液体噴出容器は、既述構成としたことにより、噴出す る液体が目的とする所定場所へ確実に噴出され、薬液の口内への投与用に使用す れば好適である。又、容器を水平保持して使用しても、容器体内液体を残らず噴 出することが出来る。更に、容器体を親指、薬指、小指にて掴み、人差指と中指 を指掛け部に掛けてヘッドの往復動を行えるため、片手での噴出操作を容易に行 える。又、不使用時には、通常容器の如く机上等の平坦部分に載置させておくこ とも可能であり、保管も容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案液体噴出容器の一実施例を示す要部縦断
面図である。

【図２】同実施例の使用状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

２ 容器体 ３ 吸い上げポンプ ４ 吸い上げパイプ ６ 容器体口頚部 ７ 装着筒 ８ シリンダー ９ ヘッド 11 ノズル 12 指掛け部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】口頚部６を起立した容器体２と、上記口頚
   部６に嵌着した装着筒７により下端のシリンダー８を容
   器体２内に垂下するとともに、上端のヘッド９を口頚部
   ６上方に上下動可能に突設してなる吸い上げポンプ３よ
   りなる液体噴出容器において、上記容器体２を把持可能
   な大きさに構成するとともに、その口頚部６を容器体頂
   壁５の一側端より立設し、上記ヘッド９を、口頚部６の
   軸線に沿って往復動する筒状基部10上端中央より上記軸
   線に略沿って延びるノズル11を立設し、且つノズル11基
   端周囲のヘッド基部10上面を指掛け部12として構成して
   なり、上記シリンダー８下端に一端を嵌着した吸い上げ
   パイプ４の他端を、容器体底壁13上の上記口頚部６と反
   対の一側端に開口してなることことを特徴とする液体噴
   出容器。