JPH04121024A - 電力動揺抑制制御方法及び装置 - Google Patents

電力動揺抑制制御方法及び装置

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JPH04121024A
JPH04121024A JP2240285A JP24028590A JPH04121024A JP H04121024 A JPH04121024 A JP H04121024A JP 2240285 A JP2240285 A JP 2240285A JP 24028590 A JP24028590 A JP 24028590A JP H04121024 A JPH04121024 A JP H04121024A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、静止形無動電力補償装置(以下、SVCとい
う)による電力動揺抑制制御に関する。
〔従来の技術〕
従来の装置においては、単に発電機出力Pgの90変進
み位相の出力をつくることで電力動揺抑制制御をおこな
っていた。したがってSVCへの入力は、検出された前
記Pgであり、ゲインは固定値であった。電圧低下時に
もこれに対応して装置の機能を切り換えることはなされ
なかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、SvCによるダンピング効果が、電力
系統の潮流条件(送電線潮流の大きさや向き)により変
化する点について配慮が充分でなく、次のような問題が
あった。
A、電力系統側の潮流条件の変化により、SvCによる
ダンピング効果が変化する。そのため、潮流条件によっ
ては期待したダンピング効果が得られないことがある。
このようなことを避けるためには、運転員が潮流条件を
配慮して制御条件のゲインを設定する必要があるが、潮
流条件は時々刻々変化するもので、このような変化に対
し、運転員が適確に対応することは実質的に不可能であ
り。
その結果期待するダンピング効果が得られなかったり、
不安定になったりする。
B、送電線潮流(以下、潮流という)方向が逆になった
場合は、SvCの応動も逆にならなければならないが、
従来技術では自動的対応ができないために、潮流が逆に
なった場合には、電力動揺が拡大される方向に制御され
ることがあった。
本発明の課題は、電力系統側の時々刻々変化する潮流条
件に合わせて制御系の特性を常に適正な値に変化させ、
系の不安定化や逆動作を防止するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題は、発電機の出力を検出し、その変化分に応
じてリアクトル電流を制御し、系統の電圧を制御し、発
電機出力の動揺を抑制する静止形無動電力補償装置を用
いた電力動揺抑制制御方法において、送電線潮流Pの絶
対値を入力として、該送電線潮流Pの方向の変化による
逆動作を防止することにより達成される。
上記の課題は、また、発電機の出力を検出し、その変化
分に応じてリアクトル電流を制御し、系統の電圧を制御
し、発電機出力の動揺を抑制する静止形無動電力補償装
置を用いた電力動揺抑制制御方法において、送電線潮流
Pの絶対値に対し、パターン化したゲインを持ち、前記
送電線潮流Pの状態に合わせ、制御ゲインを自動設定す
ることによっても達成される。
上記の課題は、また、発電機の出力を検出し、その変化
分に応じてリアクトル電流を制御し、系統の電圧を制御
し、発電機出力の動揺を抑制する静止形無動電力補償装
置を用いた電力動揺抑制制御方法において、系統の電圧
を監視し、電圧低下時は、電力動揺抑制制御機能を中断
することによっても達成される。
上記の課題は、また、発電機の出力を検出し、その変化
分に応してリアクトル電流を制御し、系統の電圧を制御
し、発電機出力の動揺を抑制する静止形無動電力補償装
置を用いた電力動揺抑制制御方法において、送電線潮流
Pの絶対値に対し、パターン化したゲインを持ち、送電
線潮fiLPの状態に合わせ、制御ゲインを自動設定す
るとともに、系統の電圧を監視し、電圧低下時は、電力
動揺抑制制御を中断することによっても達成される。
上記の課題は、また、発電機の出力を検出し、その変化
分に応じてリアクトル電流を制御し、系統の電圧を制御
し、発電機出力の動揺を抑制する静止形無動電力補償装
置を用いた電力動揺抑制制御装置に、系統電圧Vを入力
とする電圧制御手段と、送電線潮流Pの値を絶対値に変
換する絶対値化手段と、該M対値化手段の出力の変化分
を検出するΔP検出手段と、該ΔP検出手段の出力の9
0変進み位相を出力するΔP制御手段と、該ΔP制御手
段の出力に制御ゲインMpを乗ずる第1の乗算手段と、
前記電圧制御手段の出力に制御ゲインMvを乗ずる第2
の乗算手段と、該第1.第2の乗算手段の出力を加算出
力する加算手段と、前記絶対値化手段の出力と系統電圧
とに基づいて前記制御ゲインMp及びMvを出力するゲ
イン発生手段とを備えることによっても達成される。
上記の課題はまた、入力された系統電圧の値が予め設定
された値より小さいとき、送電線潮流の値を入力とする
電力動揺抑制制御を中断する信号を出力する系統電圧検
出回路を含んで構成されている請求項5に記載の電力動
揺抑制制御装置によっても達成される。。
上記の課題はさらに、ゲイン発生手段が、送電線潮流P
軸、系統電圧v軸とゲインの値の軸の3次元的ゲイン設
定してゲインMp、Mvを面の形で設定するゲイン設定
部を持つ請求項5または6に記載の電力動揺抑制制御装
置によっても達成される。
〔作用〕
電力動揺とは、発電機の内部相差角δが、なんらかの理
由で振動する現象のことであり、この場合、結果として
発電機の有効電力出力Pgが、前記発電機の内部相差角
δと同じ位相で動揺する。
一方、SVCは、無効電力を制御することにょすSVC
設置点の電圧を制御する機能を持つ。今、SVCの動作
で、設置点(発電機から見た場合には負荷)の電圧Vm
(三Em)が上昇すると、発電機の負荷pgは見掛は上
上昇し、逆にVmが下降すると、pgも下降する。
ところで、パークの発電機運動方程式では、第4A〜4
C図の如く、δの90変進み位相の発電機出力変化が、
ダンピング要素Tdとして作用することが知られている
。そこで、Svcでは、Pgを検出し、その動揺周期に
対し、90変進みで電圧制御を行えば、上記Vmのpg
に対する効果からダンピング要素Tdを発生することが
できる。
ところが、このVm−+Td、またはSVC出力■q−
+Tdの関係は、潮流条件によって変化する。
(1)SVCのΔP副制御感度 第2A図は電力系統の一例を示し、位相がEs。
E′なる電圧を発生している発電機と、該発電機を接続
する系統定数がそれぞれχe1+ χe2なる2個の送
電線と、該送電線の間に接続されたSVCとからなって
いる。第2B図は第2A図に示された系統図中の電圧の
ベクトル図で、EmはSvCの設置点における電圧の位
相を、Etは第2A図の向かって左側の送電線の電圧の
位相をそれぞれ示している。第2C図は、第2A図の系
統における制御回路の線形化近似ブロック線図である。
SVCのΔP副制御感度は、図中のゲイン(感度係数)
K1□であり、上式で表わされる。
E′ :χd′背後電圧 δ′ :χd′背後相差角 δm:sVc設置点相差角 δ′−δmは潮流Pに比例しており、系統定数(Zd’
 r Zei+ Ze2)が固定であれば、K□2は、
δ′−δmに規定される。δ′−δmとに工2の関係を
第3図に示す。同図かられかるように、δが開いている
ときほど、(潮流が大きいときはど)ゲインに1□は大
きい。また潮流方向が逆のとき、感度係数の符号は反転
する。
(2)対象発電機が発電モード時のSvCの動作対象発
電機が発電モード時、ダンピングトルクを発生させるた
めのSvCの動作を第4A〜4C図に示す。
第4A図は電力系統の一例を示し、位相がEs。
E′なる電圧を発生している発電機と、該発電機を接続
する系統定数がそれぞれχe工、χe2なる2個の送電
線と、該送電線の間に接続されたSvCとからなってい
る。δ′  δSはそれぞれE′Esのある基準に対す
る位相である。第4B図は第2A図に示された系統図中
の電圧のベクトル図で、EmはSvCの設置点における
電圧の位相を、Esは第4A図の向かって右側の発電機
の電圧の位相をそれぞれ示している。また、図の右の部
分は、発電機出力pと該発電機の回転速度変化Δωの関
係を示す概念図である。第4C図は、第4A図に示され
た発電機が発電モードの時、ダンピングトルクを発生さ
せるためのSvCの動作を示す。
(δ′−δS)の変化に対し、すなわち、ΔPに対し、
90変進みがダンピングトルクTdとなる。なお、(δ
′−δS)(支)(δ′−δm)便ΔPである。発電モ
ード時は、(δ′=δm)>0故、SvCの出力Iqは
、Tdとほぼ同位相となる。
(3)対象発電機が揚水モート時のSVCの動作対象発
電機が揚水モード時、ダンピングトルクを発生させるた
めのSvCの動作を第5A図〜第5C図に示す。第5A
図〜第5C図は、第4A図〜第4C図に対応している。
第5B図中のしは発電機に加わる負荷の大きさで、L=
−pである。
ダンピングトルクTdは、(δ′−δS)の変化に対し
、90変進みがダンピングトルクTdである。Pの検出
極性が図中に示した方向で固定であることを考えると、
TdはΔPに対しも90変進みである。 この場合、(
δ′−δm)<O故、K工、は負値となる。したがって
Svc出力Iqは、Tdと逆位相となる。
上述のように、■潮流の大きさによりV m −+ T
dのゲインは変化し、■潮流の方向が変わればその極性
も逆になることが動作原理上明らかとなった。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。図に
示された電力動揺抑制制御装置は、検出された系統電圧
Vが入力される電圧制御ブロック6と、該電圧制御ブロ
ック6の出力側に接続された乗算器7と、該乗算器7の
出力側に接続された加算器9と、検出された潮流Pが入
力される絶対値化ブロック1と、該絶対値化ブロック1
の出力側に接続されたΔP検出ブロック2と、該ΔP検
出ブロック2の出力側に接続されたΔP制御ブロック3
と、該ΔP制御ブロック3の出力側に接続された乗算器
8と、入力側を前記絶対値化ブロック1の出力側に接続
され、出力側を前記乗算器7゜8の入力側に接続された
ゲイン発生ブロック4と、入力側に前記検出された系統
電圧Vが入力され、出力側が前記乗算器7,8に接続さ
れたUV検出回Ji!5とを含んで構成されている。
図示の装置において、検出された潮流Pは絶対値化ブロ
ック1で絶対値化されて極性の影響を受けない形とされ
、続いてΔP検出ブロック2でPの変化分布ΔPが検出
される。検出されたΔPはその90変進み位相出力を得
るために、ΔP制御ブロック3に入力される。この90
変進み位相出力に対し、乗算器8において、電力動揺抑
制制御ゲインMpが掛けられる。電力動揺抑制制御ゲイ
ンMpは、IP+及び系統電圧■を入力とする、ゲイン
発生ブロック4により設定される値で、IP及びVの大
きさに応じ、適正なMpが出方される。
一方、系統電圧Vが検出され、電圧制御ブロック6に入
力される。その出力が乗算器7に入力され、前記ゲイン
発生ブロック4が出力するゲインMvが掛けられる。前
記乗算器7,8の出力が加算器9で加算され、その出力
が電力動揺抑制制御装置の制御出力として用いられる。
一方、SvCには通常、電圧制御機能があり、電圧低下
時には、電力動揺抑制制御機能を動作させず、電圧制御
機能を活用したほうがよい。そのためには、電力系統の
系統電圧Vを検出し、UV検品回路5でMp+M−vを
図示のように切り換えればよい。この場合は、ゲイン発
生ブロック4で発生されているMp、Mvの値にかかわ
りなく。
M P = Q 、 M v = 1にゲインが設定さ
れ、電圧制御が行われる。なお、制御ゲインMp + 
M vは、前記ゲイン発生ブロック4に■、IP1の関
数として予めパターン化されて設定されている。
本実施例では、第6図に示すごとく、検出された潮流P
、系統電圧■の値に対応して制御モードのゾーンが設定
されて電力動揺抑制制御機能が動作する範囲が定められ
る。すなわち、図においてΔVで示された区域は電圧制
御機能が動作する領域、ΔPで示された区域は潮流Pを
入力として電力動揺抑制制御機能が動作する領域、Δ■
+ΔPで示された区域は両者の組合せで制御が行われる
領域である。
また、検出された潮流Pに対し、第3図に示された、δ
−に工2の逆関数による可逆ゲイン制御により適正ゲイ
ンが自動設定され、潮流の大きさに係らず、常に適正な
応動が行われる。
また、Pgの方向が逆になった場合の逆動作を防止する
ために、検出された潮流Pの絶対値がとられ、この絶対
値が制御系の入力として用いられる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、電力動揺抑制制御機能のゲインと極性
が系統の潮流条件に合わせて、予め定められたパターン
に基づいて自動的に調整されるので、系統の潮流条件が
変化しても電力動揺抑制制御機能が低下したり、不安定
になるのが避けられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の要部構成を示すブロック図、
第2A図は本発明が適用される電力系統の例を示す電力
系統図、第2B図は第2A図に示された電力系統におけ
る電圧の位相を示すベクトル図、第2C図は第2A図に
示された電力系統における電力動揺抑制制御機能を示す
線形化近似ブロック線図、第3図は発電機内部相差角δ
と制御ゲインの関係の例を示すグラフ、第4A図は本発
明が適用される電力系統の例を示す電力系統図、第4B
図は第4A図に示された電力系統における対象発電機が
発電モードであるときの電圧の位相を示すベクトルと、
発電機出力と該発電機の回転速度変化の関係を示す概念
図、第4C図は対象発電機が発電モートであるときのS
VCの動作を示す概念図、第5A図は本発明が適用され
る電力系統の例を示す電力系統図、第5B図は第5A図
に示された電力系統における対象発電機が揚水モトであ
るときの電圧の位相を示すベクトルと発電機出力と該発
電機の回転速度変化の関係を示す概念図、第5C図は対
象発電機が揚水モートであるときのSvCの動作を示す
概念図、第6図はS■C制御モードの区分例を示す概念
図である。 1・・絶対値化ブロック、2・・ΔP検呂ブロック、3
・・・ΔP制御ブロック、4・・ゲイン発生ブロック、
5・・・UV検出回路、6・・電圧!IJ御ブロブロッ
ク。 8・・・乗算器、9・・加算器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、発電機の出力を検出し、その変化分に応じてリアク
    トル電流を制御し、系統の電圧を制御し、発電機出力の
    動揺を抑制する静止形無効電力補償装置を用いた電力動
    揺抑制制御方法において、送電線潮流Pの絶対値を入力
    とすることにより、該送電線潮流Pの方向の変化による
    逆動作を防止する電力動揺抑制制御方法。 2、発電機の出力を検出し、その変化分に応じてリアク
    トル電流を制御し、系統の電圧を制御し、発電機出力の
    動揺を抑制する静止形無効電力補償装置を用いた電力動
    揺抑制制御方法において、送電線潮流Pの絶対値に対し
    、パターン化したゲインを持ち、前記送電線潮流Pの状
    態に合わせ、制御ゲインを自動設定する電力動揺抑制制
    御方法。 3、発電機の出力を検出し、その変化分に応じてリアク
    トル電流を制御し、系統の電圧を制御し、発電機出力の
    動揺を抑制する静止形無効電力補償装置を用いた電力動
    揺抑制制御方法において、系統の電圧を監視し、電圧低
    下時は、電力動揺抑制制御機能を中断する電力動揺抑制
    制御方法。 4、発電機の出力を検出し、その変化分に応じてリアク
    トル電流を制御し、系統の電圧を制御し、発電機出力の
    動揺を抑制する静止形無効電力補償装置を用いた電力動
    揺抑制制御方法において、送電線潮流Pの絶対値に対し
    、パターン化したゲインを持ち、送電線潮流Pの状態に
    合わせ、制御ゲインを自動設定するとともに、系統の電
    圧を監視し、電圧低下時は、電力動揺抑制制御を中断す
    る電力動揺抑制制御方法。 5、発電機の出力を検出し、その変化分に応じてリアク
    トル電流を制御し、系統の電圧を制御し、発電機出力の
    動揺を抑制する静止形無効電力補償装置を用いた電力動
    揺抑制制御装置において、系統電圧Vを入力とする電圧
    制御手段と、送電線潮流Pの値を絶対値に変換する絶対
    値化手段と、該絶対値化手段の出力の変化分を検出する
    ΔP検出手段と、該ΔP検出手段の出力の90変進み位
    相を出力するΔP制御手段と、該ΔP制御手段の出力に
    制御ゲインMpを乗ずる第1の乗算手段と、前記電圧制
    御手段の出力に制御ゲインMvを乗ずる第2の乗算手段
    と、該第1、第2の乗算手段の出力を加算出力する加算
    手段と、前記絶対値化手段の出力と系統電圧とに基づい
    て前記制御ゲインMp及びMvを出力するゲイン発生手
    段とを含んで構成されていることを特徴とする電力動揺
    抑制制御装置。 6、入力された系統電圧の値が予め設定された値より小
    さいとき、送電線潮流の値を入力とする電力動揺抑制制
    御を中断する信号を出力する系統電圧検出回路を含んで
    構成されていることを特徴とする請求項5に記載の電力
    動揺抑制制御装置。 7、P軸、V軸とゲインの値の軸の3次元的ゲイン設定
    してゲインMp、Mvを面の形で設定するゲイン設定部
    を持つことを特徴とする請求項5または6に記載の電力
    動揺抑制制御装置。
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