JPH04120246A - 耐熱鋼とその用途 - Google Patents

耐熱鋼とその用途

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JPH04120246A
JPH04120246A JP23696990A JP23696990A JPH04120246A JP H04120246 A JPH04120246 A JP H04120246A JP 23696990 A JP23696990 A JP 23696990A JP 23696990 A JP23696990 A JP 23696990A JP H04120246 A JPH04120246 A JP H04120246A
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heat
desk
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Masao Shiga
志賀 正男
Hiroshi Fukui
寛 福井
Yoshimi Maeno
前野 良美
Shintaro Takahashi
慎太郎 高橋
Mitsuo Kuriyama
栗山 光男
Hiroyuki Doi
裕之 土井
Takao Mizoi
溝井 貴夫
Hajime Toritani
初 鳥谷
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な耐熱鋼に関し、特にその耐熱鋼を用いた
デスクとそのガスタービンに関する。
〔従来の技術〕
現在、ガスタービン用デスクにはCr−Mo−V鋼が使
用されている。
近年、省エネルギーの観点からガスタービンの熱効率の
向上が望まれている。熱効率を向上させるにはガスター
ビンの燃焼ガス温度及び圧力を上げるのが最も有効な手
段である。そのためにガスタービンの燃焼ガス温度及び
圧力は年々上昇の傾向にある。これに伴って、ガスター
ビンのデスクな・どの使用条件も厳しくなり、これまで
のCr −M o −V鋼では強度不足で、より強度の
高い材料が必要である0強度としては高温特性の基本で
あるクリ−、ブ破断強度が要求される。またガスタービ
ンは、急速起動されるので、低温靭性の高い〔Vノツチ
シャルピー衝撃値が高く、破面遷移温度(FATT)が
低い〕ことも要求される。
クリープ破新強度がCr−M o−V鋼より高い構造材
料としてオーステナイト鋼、Ni基合金。
Co基合金、マルテンサ、イト−等が一般に知られてい
るが、熱間加工性、切削性及び振動減衰特性などの点で
Ni基合金及びCo基合金は望ましくない。また、オー
ステナイト鋼は400〜450℃付近の高温強度がそれ
ほど高くないことと更にガスタービン全体システムから
望ましくない。−方、マルテンサイト鋼は他の構造部品
とのマツチングが良く、高温強度も比較的高い。マルテ
ンサイト鋼として特開昭58−110661号公報、特
開昭60−138054号公報、特開昭46−279号
公報等が知られている。しかしこれらの材料は400〜
450℃クリープ破断強度及び低温靭性が必ずしも高く
なく、タービンデスクとして使用できず、ガスタービン
の効率向上は得られない。最近、このガスタービン用と
して特開昭63−171856号公報が開発されている
。しかし、近年のガスタービンの大型化及び急速起動等
により、デスクに作用する応力も高くなり、より靭性の
高い材料が求められている。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、近年のガスタービンの大型、化及び急速起動
に対処するために、特開昭63−171856号公報の
靭性を更に高めたものである。
ガスタービンの高温・高圧化に対して単に強度を高い材
料を用いるだけではガス温度の上昇はできない。一般に
、強度を向上させると靭性が低下する。本発明の目的は
高温強度と高い靭性を兼ね備えた耐熱性を提供すること
にある。
本発明の目的は、熱効率の高いガスタービンを提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、重量比で、C0,05〜0.20%。
S i 0.10%以下、Mn0.30%以下、Cr8
.0〜13.0%、Mo 1.5〜3.0%、Ni1.
5〜3.0%、V0.05〜0.30%、Nb及びTa
の一種又は二種の合計量が0.02〜0.20%、及び
N0.02〜0.10%を含有し、残部がFe及び不可
避不純物からなり、該不可避不純物のうち、P 0.0
15%以下、S0.015%以下。
S b 0.0015%以下、Sn0.01%以下。
As0.02%以下に抑えることを特徴とする耐熱鋼に
ある。
本発明鋼は次式で計算されるCr当量が10以下になる
ように成分調整され、フェライト相を実質的に含まない
ようにすることが必要である。
Cr当量=−40G−2Mn−4Ni−3ON+63i
+Cr+4Mo+11V+5Nb+2.5Ta〔各元素
は合金中の含有量(重量%)で計算される〕 本発明は、円盤上で、該円盤上の外周部に翼が植込まれ
る凹状の翼植込み部が設けられ、前記円盤の中心部で最
大の厚さを有し、前記円盤の外周部にボルトを挿入する
貫通孔を有し前記ボルトによって複数個の前記円盤を連
結する構造を有するデスクにおいて、該デスクは450
”C,105時間クリープ破断強度が50kg/−2以
上、20℃のVノツチシャルピー衝撃値がs kg−m
 / ad以上及びFATTが20℃以下である全焼戻
マルテンサイト組織を有するマルテンサイトかシなこと
を特徴とする。
複数個のタービンデスクを該デスクの外周側でリング状
のスペーサを介しボルトによって連結される前記スペー
サは、上述の特性を有するマルテンサイト系鋼又は前述
組成を有する耐熱性によって構成されることを特徴とす
る。
複数個のタービンデスクを該デスクの外周側でリング状
のスペーサを介しボルトによって連結される前記スペー
サは、上述の特性を有する耐熱鋼によって構成されるこ
とを特徴とする。
タービンデスクとコンプレッサデスクとを円筒状デイス
タンドピースを介してボルトによって連結するデイスタ
ンドピース; 複数個のタービンデスクを連結するボルト及び複数個の
コンプレッサデイクを連結するボルトの少なくとも一方
のボルト; 円盤状で、該円盤状の外周部に翼が植込まれる凹状の翼
植込み部が設けられ、前記円盤の外周側にボルトによっ
て複数個の前記円盤を連結する構造を有し、前記円盤の
中心部及び貫通孔を有する部分で最大の厚さを有するコ
ンプレッサデスクは各々前述の特性を有するマルテンサ
イト鋼又は前述の組成を有する耐熱鋼によって構成され
ることを特徴とする。
本発明は、タービンスタブシャフトと該シャフトにター
ビンスタッキングボルトによって互いにスペーサを介し
て連結された複数個のタービンデスクと該デスクに植込
まれたタービンパケットと、該ボルトによって前記デス
クに連結されたデスタントビースと、該デスタントビー
スにコンプレッサスタッキングボルトによって連結され
た複数個のタービンデスクと、該デスクに植込まれたタ
ービンパケットと、該ボルトによって前記デスクに連結
されたデイスタンドピースと、該デイスタンドピースに
コンプレッサスタッキングボルトによって連結された複
数のコンプレッサデスクと、該デスクに植込まれたコン
プレッサブレードと、前記コンプレッサデスクの初段に
一体に形成されたコンプレッサスタブシャフトを備えた
ガスタービンにおいて、少なくとも前記タービンデスク
は。
450℃、106時間クリープ破断強度が50kg/■
2,20℃のVノツチシャルピー衝撃値が8y −m 
/ aj以上、FATTが20℃以下である全焼戻マル
テンサイト組成を有するマルテンサイト系鋼からなるこ
とを特徴とするガスタービンにある。マルテンサイト系
鋼は特に前述の組成を有する耐熱鋼によって構成される
本発明のガスタービンデスクは前述のマルテンサイト鋼
を適用することによって外径(D)を0.5〜0.3に
することができ、軽量化が可能である。特に、0.18
〜0.22とすることによりデスク間の距離を短縮でき
、熱効率の向上が期待できる。
〔作用〕
本発明材の成分範囲限定理由について説明する。
Cは高い引張強さと耐力を得るために最低0.05%必
要である。余りCを多くすると、高温に長時間さらされ
た場合に金属組織が不安定になり、10”hクリープ破
断強度を低下させるので0.20%以下にしなければな
らない。もつとも0.07〜0.15% が好ましい。
より、0.10〜0.14%が好ましい。
Siは脱酸剤、Mnは脱酸・脱酸剤で鋼の溶解の際に添
加するものであり、少量でも効果がある。
Siはδフエライト生成元素であり、多量の添加は、疲
労及び靭性を低下させる有害なδフエライト生成の原因
になるので、0.1%以下、好ましくは0.01〜0.
1%である。なお、カーボン真空脱酸法及びエレクトロ
スラブ溶解法などによればSi添加の必要がなく、Si
無添加がよい。特に、0.05%以下が好ましい。
多量のMnは靭性を低下させるので、0.3%以下にす
べきである。特に、Mnは脱酸剤として有効なので、靭
性向上の点から0.2%以下特に、0.05〜0.20
%が好ましい。
Crは耐食性と高温強度を高めるが、13%以上添加す
るとδフエライト組織生成の原因になる。
8%より少ないと耐食性及び高温強度が不十分なので、
Crは8〜13%に決定された。特に強度の点から11
〜12.5% が好ましい。
Moは固溶強化及び析出強化作用によってクリープ破断
強度を高める効果がある。1.5%以下ではクリープ破
断強度向上効果が不十分であり3.0%以上になるとδ
フエライト生成原因になるので1.5〜3.0%に限定
された。特に、1.8〜2.5%が好ましい、更に、M
oはNi量が2.1%を越える含有量のときMo量が多
いほどクリープ破断強度を高める効果があり、特に、M
o2〜3%以上での効果が大きい。
■及びNbは炭化物を析出し高温強度を高めると同時に
靭性向上効果がある。V0.1%、Nb0.02%以下
ではその効果が不十分であり、V0.3%、Nb0.2
%以上ではδフエライト生成の原因となると共にクリー
プ破断強度が低下する傾向を示すようになる。特にV0
.15〜0.25%、Nb0.04〜0.10%が好ま
しい、Nbの代わりにTaを全く同様に添加でき、複合
添加することができる。
Niは低温靭性を高め、δフエライト生成の防止効果が
ある。1.5%以下ではその効果が十分でなく、3%以
上では長時間クリープ破断強度を低下させる。特に2.
2〜3.0%好ましい。より好ましくは2.5% を越
える量である。
Nはクリープ破断強度の改善及びδフェライトの生成防
止に効果があるが0.02%未満ではその効果が十分で
なく、0.1% を越えると靭性を低下させる。特に、
0.04〜0.08%の範囲で優れた特性がある。
Si、P及びSの低減は、高温強度を損なわず、低温靭
性を高める効果があり、極力低減することが好ましい。
低温靭性向上の点からS i 0.1%以下、P0.0
5%以下、S 0.015%以下に限定した。特に、S
 i 0.01%以下、P 0.010%以下、S 0
.010%以下が望ましい、sb。
Sn及びAsの低減も、低温靭性を高める効果があり、
極力低減することが望ましいが、現状製鋼技術レベルの
点から、S b 0.0015%以下、S n 0.0
1%以下、及びA s 0.02%以下に限定した。特
に、Sb0.001,Sn0.005%及びA s 0
.01%以下が望ましい、 P0.0005〜0.01
5%、S0.OO1〜0.015%、Sb0.0001
〜0.002%、Sn0.0O05〜0.o o s%
 、 A s 0.001〜0.015%がよい。
本発明材の熱処理は、まず完全なオーステナイトに変態
するに十分な温度、最低900℃、最高1150’Cに
均一加熱し、100/h以上の速度で急冷し、次いで4
50〜600℃の温度に加熱保持しく第1次焼きもどし
)、次いで550〜650℃の温度に加熱保持し第2次
焼きもどしを行なう。焼き入れに当たっては、冷却をM
f点以上の温度で止めることが焼き割れを防止する上で
好ましい、具体的温度は150℃以上に止めるのが良い
。焼き入れ冷却は油中、水中又は水噴霧によって行なう
のが好ましく、均一なマルテンサイト組織が得られる。
前記デイスタンドピース、タービンスペーサ。
タービンスタッキングボルト、コンプレッサースタッキ
ングボルト及びコンプレッサーデスクの少なくとも最終
段の1種以上を、重量比で、C0.20%、Si0.1
0%以下、Mn0.30%以下、Cr8.0〜13.0
%、Mol、5〜3.0%。
Ni1.5〜3.0%、V0.05〜0.30%Nb及
びTaの一種又は二種の合計量が0.02〜0.20%
、及びN0.02〜0.10%を含有し、残部がFe及
び不可避不純物からなり、該不可避不純物のうち、P 
0.015%以下、 S0.015%以下、Sb0.0
015%以下、Sn0.01%以下、As0.02%以
下に抑えた組成からなり、全焼もどしマルテンサイト組
織を有する耐熱鋼によって構成することができるこれら
の部品の全部をこの耐熱鋼によって構成することによっ
てより高いガス温度にすることができ熱効率の向上が得
られる。
特に、これらの部品の少なくとも1種は重量比で、C0
,05〜0.20%、Si0.05%以下。
Mn0.20%以下、Cr8.0〜13.0%。
M o 1 、5〜3 、0%、Ni 1.5〜3.0
%、V0.05〜0.30%、Nb及びTaの一種又は
二種の合計量が0.02〜0.20%、及びN0.02
〜0.10% を含有し、残部がFe及び不可避不純物
からなり、該不可避不純物のうち、P0.010%以下
、80.010%以下、Sb0.0O10%以下、Sn
0.005%以下、As0.01%以下に抑えた組成か
らなり、全焼もどしマルテンサイト組織を有する耐熱鋼
によって構成されるときに高い低温靭性が得られ、安全
性の高いガスタービンが得られる。
尚、これら部品に用いる材料とて450℃。
10IShクリ一プ破断強度が50kg/m2以上、2
0℃Vノツチシャルピー衝撃値が8 kg −m / 
d以上、FATTが20℃以下のマルテンサイト鋼が用
いられるが、特に好ましい組成においては450℃、1
0”クリープ破断強度が50kg/閣2以上、20℃V
ノツチシャルピー衝撃値が10kg−m / d以上、
FATTが10℃以下を有するものである。
コンプレッサデスクの少なくとも最終段又はその全部を
前述の耐熱鋼によって構成することができるが、初段か
ら中心部まではガス温度が低いので、他の低合金鋼を用
いることができ、中心部から最終段までを前述の耐熱鋼
を用いることができる。
ガス上流側の初段から中心部までの上流側を重量比で、
C0,15〜0.30%、Si0.5%以下、Mn0.
6%以下、Cr1〜2%、Ni2.0〜4.0%、Mo
0.5〜1%、V0.05〜0.2%及び残部が実質的
にFeからなり、室温の引張強さ80kg/wn”以上
、室温のVノツチシャルビ衝撃値が20 kg −m 
/−以上のNi−Cr−M。
−V鋼が用いられ、中心部から少なくとも最終段を除き
重量比で、C0,2〜0.4%、Si0.5%以下、M
n1.0%以下、Cr0.5〜1.5%。
Ni2%以下、Mo0.5〜1%、V0.05〜0.2
%及び残部が実質的にFeからなり、室温の引張強さ8
0kg/m”以上、伸び率18%以上、絞り率50%以
上を有するC r −M o −V鋼を用いることがで
きる。コンプレッサスタブシャフト及びタービンスタブ
シャフトは上述のCr−M。
−■鋼を用いることができる。
〔実施例〕
実施例1 第1表に示す組成(重量%)の試料をそれぞれ20kg
溶解し、1150℃に加熱し鍛造して実験素材とした。
賦香1〜9の試料は、1050℃で2h加熱後衛風冷却
を行い、冷却を150℃で止め(焼入れ)、その温度か
ら570℃に加熱し5h保持後室温まで空冷しく1次焼
もどし)、次いで590℃に加熱し5h保持後室温まで
炉冷した(2次焼もどし)。
熱処理後素材からクリープ破断試験片、引張試験片およ
び及びVノツチシャルピー衝撃試験片を採取し実験に供
した。
第1表において、賦香l〜5は本発明材であり。
賦香6〜10は比較材である。
賦香10は、現用Cr−Mo−V鋼であり、鍛造後に熱
処理した。熱処理は、975℃で2h加熱後衝風冷却を
行い(焼入れ)、665℃に加熱し5h保持後室温まで
空冷しく1次隼もどし)、次いで675℃に加熱し5h
保持後室温まで炉冷した(2次焼もどし)、。
第2表はこれら試料の機械的性質を示す。本発明材(賦
香1〜5)は、高温・高圧大形ガスタービン用デスク材
として要求される高温強度(450”C,10’ hク
リープ破断強度≧50kg/■2)及び低温靭性(20
℃Vノツチシャルピー衝撃値≧8kg/m” 、FAT
T≦20℃)ヲ十分満足スることが確認された。450
℃1103h  クリープ破断強度は一般に用いられて
いるラルソンミラー法によって求めた。
これに対し、発明材よりSi、Mn及び不可避不純物の
高い比較材(賦香6〜9)は、高温・高圧大形ガスター
ビン用デスク材に使用するには、低温靭性が低い、比較
材賦香10は強度特にクリープ破断強度が著しく低く、
高温・高圧大形ガスタービン用デスク材には使用できな
い。
実施例2 第1図は前述のデスクを使用した本発明の一実施例を示
すガスタービンの回転部の断面図である。
1はタービンスタブシャフト、2はタービンスタブシャ
フト、3はタービンスタッキングボルト、4はタービン
スペーサ、5はデスタントピース、6はコンプレッサデ
スク、7はコンプレッサブレード、8はコンブレラサス
クツキングボルト、9はコンプレッサスタブシャフト、
10はタービンデスク、11はボルトである。本発明の
ガスタービンはコンプレッサ6が17段あり、又タービ
ンパケット2が2段のものである。タービンパケット2
が3段の場合もあり、いずれも本発明の鋼が適用できる
本発明鋼で実デスクを、エレクトロスラブ再溶解法によ
り溶製し、鍛造熱・処理を行った。鍛造は850〜11
50℃の温度範囲内で、熱処理は第3表に示した条件で
行った。第3表はこのデスクの化学組織を示す。このデ
スクの組織は全焼ももどしマルテンサイト組織であった
。第2図はこの本発明のガスタービンデスクの断面図で
ある。
このデスクは外径1000■、厚さ2.10膿であり、
熱処理後に図に示す形状に加工したも、のである。中心
孔はφ700mである。第3表には室温引張、20’C
ノツチシャルピー衝撃値、FATT及びクリープ破断強
度を示す0本デスクの機械的性質は、高温・高圧大形ガ
スタービン用デスクに要求される特性(室温引張強さ≧
110kg/mm”20℃V・ノツチシャルピー衝撃値
≧8kg−7m / ai 。
FATT≦20℃及びクリープ破断強度≧50kg/m
”)を十分満足することが確認された。
実施例3 第3図は本発明の耐熱鋼を使用したガスタービンデスク
を有する一実施例を示すガスタービンの回転部分の部分
断面図である6本実施例におけるタービンデスク1oは
3段有しており、ガス流れの上流側より初段及び2段目
には中心孔11が設けられている0本実施例においては
いずれも第3表に示す耐熱鋼によって構成したものであ
る。
以上の構成によって高温・高圧大形ガスタービンの初段
ノズル入口の燃焼ガス温度を1260℃まで高められ、
ガスタービンの熱効率を32%以上にまで向上できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、高温・高圧大形ガスタービン用デスク
に要求されるクリープ破断強度及び低温靭性が満足する
ものが得られ、これを使用したガスタービンは極めて高
い熱効率が達成される顕著な効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すガスタービン回転部の
断面図、第2図は本発明のタービンデスクの一実施例を
示す断面図、第3図は本発明の一実施例を示すガスター
ビン回転部付近の部分断面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、重量比で、C0.05〜0.20%、Si0.10
    %以下、Mn0.30%以下、Cr8.0〜13.0%
    、Mo1.5〜3.0%、Ni1.5〜3.0%、V0
    .05〜0.30%、Nb及びTaの一種又は二種の合
    計量が0.02〜0.20%、及びN0.02〜0.1
    0%を含有し、残部がFe及び不可避不純物からなり、
    該不可避不純物のうち、P0.015%以下、S0.0
    15%以下、Sb0.0015%以下、Sn0.01%
    以下、As0.02%以下に抑えることを特徴とする耐
    熱鋼。 2、重量比で、C0.05〜0.20%、Si0.10
    %以下、Mn0.30%以下、Cr8.0〜13.0%
    、Mo1.5〜3.0%、Ni1.5〜3.0%、V0
    .05〜0.30%、Nb及びTaの一種又は二種の合
    計量が0.02〜0.20%、及びN0.02〜0.1
    0%を含有し、残部がFe及び不可避不純物からなり、
    該不可避不純物のうち、P0.015%以下、S0.0
    15%以下、Sb0.0015%以下、Sn0.01%
    以下、As0.02%以下に抑えた組成からなり、全焼
    もどしマルテンサイト組織を有することを特徴とする耐
    熱鋼。 3、重量比で、C0.05〜0.20%、Si0.10
    %以下、Mn0.30%以下、Cr8.0〜13.0%
    、Mo1.5〜3.0%、Ni1.5〜3.0%、V0
    .05〜0.30%、Nb及びTaの一種又は二種の合
    計量が0.02〜0.20%、及びN0.02〜0.1
    0%を含有し、残部がFe及び不可避不純物からなり、
    該不可避不純物のうち、P0.015%以下、S0.0
    15%以下、Sb0.0015%以下、Sn0.01%
    以下、As0.02%以下に抑えた組成からなり、45
    0℃、10^5時間クリープ破断強度が50kg/mm
    ^2以上、20℃Vノッチシャルピー衝撃値が8kg−
    m/cm^2以上及び破面遷移温度が20℃以下である
    ことを特徴とする耐熱鋼。 4、円盤状で、該円盤状の外周部に翼が植え込まれる凹
    状の翼植込み部が設けられ、前記円盤の中心部で最大の
    厚さを有し、前記円盤外周部にボルトを挿入する貫通孔
    を有し前記ボルトによつて複数個の前記円盤を連結する
    構造を有するデスクにおいて、該デスクは量比で、C0
    .05〜0.20%、Si0.10%以下、Mn0.3
    0%以下、Cr8.0〜13.0%、Mo1.5〜3.
    0%、Ni1.5〜3.0%、V0.05〜0.30%
    、Nb及びTaの一種又は二種の合計量が0.02〜0
    .20%、及びN0.02〜0.10%を含有し、残部
    がFe及び不可避不純物からなり、該不可避不純物のう
    ち、P 0.015%以下、S0.015%以下、Sb0.00
    15%以下、Sn0.01%以下、As0.02%以下
    に抑えた組成からなり、全焼もどしマルテンサイト組織
    を有することを特徴とするガスタービンデスク。 5、デスク、スペーサ、スタッキングボルトおよびデス
    タントピースの少なくとも1つ以上が、重量比で、C0
    .05〜0.20%、Si0.10%以下、Mn0.3
    0%以下、Cr8.0〜13.0%、Mo1.5〜3.
    0%、Ni1.5〜3.0%、V0.05〜0.30%
    、Nb及びTaの一種又は二種の合計量が0.02〜0
    .20%、及びN0.02〜0.10%を含有し、残部
    がFe及び不可避不純物からなり、該不可避不純物のう
    ち、P0.015%以下、S0.015%以下、Sb0
    .0015%以下、Sn0.01%以下、As0.02
    %以下に抑えた組成からなり、全焼もどしマルテンサイ
    ト組織を有し、450℃、10^5時間クリープ破断強
    度が50kg/mm^2以上、20℃Vノッチシャルピ
    ー衝撃値が8kg−m/cm^2以上及び破面遷移温度
    が20℃以下である耐熱鋼で作製したものであることを
    特徴とするガスタービン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6129514A (en) * 1996-02-16 2000-10-10 Hitachi, Ltd. Steam turbine power-generation plant and steam turbine
US6305078B1 (en) 1996-02-16 2001-10-23 Hitachi, Ltd. Method of making a turbine blade
US6358004B1 (en) 1996-02-16 2002-03-19 Hitachi, Ltd. Steam turbine power-generation plant and steam turbine

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