JPH04118928U - 物品供給装置 - Google Patents

物品供給装置

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JPH04118928U
JPH04118928U JP5006391U JP5006391U JPH04118928U JP H04118928 U JPH04118928 U JP H04118928U JP 5006391 U JP5006391 U JP 5006391U JP 5006391 U JP5006391 U JP 5006391U JP H04118928 U JPH04118928 U JP H04118928U
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昌信 秋永
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太陽誘電株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品供給が必要な場所に任意に移動でき汎用
性に優れた物品供給装置を提供すること。 【構成】 物品収納部11と押出し手段21とを備えた
装置本体1に、押出し手段作動用の電源33と、物品供
給の要否を検知する供給検知手段41と、供給検知手段
41からの供給要の検知信号に基づいて押出し手段21
の作動を制御する制御手段42とを設けて構成している
ので、装置全体を所望の場所に簡単に持ち運び設置で
き、しかも配線,配管等を必要とせずに設置状態でその
まま使用できる利点がある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電子部品等の角形物品の供給に有用な物品供給装置に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来、角形をなす電子部品を順次供給可能な供給装置を開示するものとして、 特開昭62−149200号公報が知られている。
【0003】 この供給装置は図13に示すように、電子部品Pを縦方向に積み重ねて収納可 能なマガジン101 と、該マガジン101 を直立状態で支持するスタンドブロック10 2 と、スタンドブロック102 の下側に配置され、電子部品Pを所定方向に案内す るガイドブロック103 と、マガジン101 に収納された最下位の電子部品P1をガ イドブロック103 の溝内に押出す押出し手段104 とを具備している。
【0004】 上記押出し手段104 は、エアシリンダ104aと、エアシリンダ104aのロッドに連 結されたピン104b付きのスライダ104cと、長穴104dにスライダ104cのピン104bを 挿入したエスケ−ププレ−ト104eと、スライダ104cの後端に連結され、その自由 端でエスケ−ププレ−ト104eの後端を押圧支持する板バネ104fとから構成されて いる。
【0005】 即ち、上記の供給装置では、エアシリンダ104aのロッドの伸長によって板バネ 104fを介してエスケ−ププレ−ト104eを押圧前進させ、該エスケ−ププレ−ト10 4eの先端でマガジン101 に収納された最下位の電子部品P1をガイドブロック10 3 の溝内に押出すことができ、またエアシリンダ104aのロッドの縮長によってエ スケ−ププレ−ト104eを元の位置に後退させ、これを繰返すことで電子部品Pを 順次ガイドブロック103 の溝内に押出すことができるようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上述の供給装置は構造上、エアシリンダ104aにエアを供給するエア供給源とそ の制御を行なう制御装置を別途必要とし、またこれら機器からエアシリンダ104a への配線,配管等を要するため、部品供給位置を変更する場合には装置自体を所 定の場所に設置するに加え、エア供給源及び制御装置を移動させ、しかも配線, 配線等を新たに施す必要があり、変更に際して手間とコストが嵩む欠点がある。 つまり、上述の供給装置は、品種に応じてライン及び部品供給位置が頻繁に変 更される多品種少量生産の如き製造ラインには全く不向きであり、また往々にし ていくつかの供給装置が不使用状態のまま放置されるような問題も併発する。
【0007】 本考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、電子 部品等の物品供給が必要な場所に任意に移動でき汎用性に優れた物品供給装置を 提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案では、物品案内溝を有する装置本体に、角形 物品を積み重ねて収納可能な物品収納部と、物品収納部に収納された最下位の物 品を該物品収納部から物品案内溝に押出す押出し手段を設けて構成された物品供 給装置において、上記装置本体に、押出し手段作動用の電源と、物品供給の要否 を検知する供給検知手段と、供給検知手段から供給要の信号に基づいて押出し手 段の作動を制御する制御手段とを設けている。
【0009】
【作用】
本考案に係る物品供給装置は、装置本体に物品収納部と押出し手段の他、押出 し手段作動用の電源と供給検知手段と供給制御用の制御手段を設けているので、 装置全体を所望の場所に簡単に持ち運び設置でき、しかも配線,配管等を必要と せずに設置状態でそのまま使用できる。この物品供給装置では、供給検知手段か らの供給要の信号が送出されると、該検知信号に基づき制御手段を通じて電源か ら所定の電力が押出し手段に供給され、該押出し手段が作動して物品収納部に収 納された最下位の物品が該物品収納部から物品案内溝に順次押出される。
【0010】
【実施例】
図1乃至図12は本考案の第1実施例を示すもので、図1は物品供給装置の側 面図、図2は物品供給装置の部分破断側面図、図3は装置本体の部分斜視図、図 4はマガジンの斜視図、図5は蓋板開放状態を示すマガジンの斜視図、図6は押 出し手段の斜視図、図7は物品供給装置の電気回路図、図8はスイッチの作動状 態を示す電気回路図、図9乃至図12は物品供給の動作説明図である。
【0011】 まず、図1乃至図6を参照し、物品供給装置の構成について説明する。同図に 示した物品供給装置は角形をなすスモ−ルアウトラインパッケ−ジのIC(以下 、物品Pという)を供給対象とするもので、装置本体1と、物品収納用のマガジ ン11と、押出し手段21と、押出し手段作動用の電源部31と、物品供給の要 否を検知する操作スイッチ41と、押出し手段の作動を制御する制御スイッチ4 2とから構成されている。
【0012】 装置本体1の上面にはマガジン取付け用の凹部2を間に挟んで、押出された物 品Pを所定方向に案内する物品案内溝3と、押出し手段21の押出し片22の前 進後退を案内する押出し片案内溝4とが直線的に形成されている。
【0013】 上記物品案内溝3は物品Pよりも僅かに大きな幅及び高さを有すると共に、最 前端部分を除く上面を天板3aによって閉塞されており、最前端部分を1個分の 物品Pが余裕をもって露出する取出し口3bとして開口している。また、物品案 内溝3aの前端壁には、最前端の物品Pを物品案内溝3の一側寄りに保持する、 詳しくは物品PたるICを磁力によって吸着して物品案内溝3の一側寄りに保持 する磁石3cが装着されている。
【0014】 上記押出し片案内溝4は押出し片22が前進後退可能な断面形状を有すると共 に、上面を天板4aによって閉塞されており、側面の一部を押出し片22の係合 部22aが突出状態で移動する移動孔4bとして横長に開口している。
【0015】 また、装置本体1の下面には、装置本体1を金属性の台板等に取付ける際に使 用する直角な切欠き5が形成されている。この切欠き5の上面には位置決めのた めのピン5aが2箇所に突設され、また装置本体1を磁力によって台板側に固定 するための磁石5bが装着されている。
【0016】 マガジン11は縦長の直方体形状をなし、物品Pよりも僅かに大きな幅を有し て対向配置された一対の側板12と、側板12の後端間に介装された背板13と 、側板12の上端間に介装された天板14と、側板12の下端から間隔をおいた 位置に介装された底板15と、一方の側板12に側縁を回動自在に支持された蓋 板16とから構成されている。
【0017】 上記底板15の上面と背板13の下端との間には、押出し手段21の押出し片 22の先端よりも僅かに大きな高さ及び幅を有する押出し片挿入用の挿入口17 が形成されている。また、底板15の上面と蓋板16の下端との間には、物品P よりも僅かに大きな高さ及び幅を有する物品排出用の排出口18が形成されてお り、該排出口18の形状は挿入口17よりも大きい。
【0018】 また、上記天板14の蓋板側には磁石14aが、また蓋板16には該磁石14 aと向き合う位置に金属片16aが夫々装着されており、金属片16aを磁石1 4aで吸着することで蓋板16を閉塞状態で保持できるようになっている。
【0019】 このマガジン11への物品Pの収納は蓋板16を開け、両側板12,背板13 ,天板14及び底板15で区画される収納空間Kに物品Pを縦方向に積み重ねる ことで行なわれる。また、マガジン11の装置本体1への取付けは、マガジン1 1の下端に形成される凹所19を装置本体1の凹部2に形成された段部2aに嵌 合することによって行なわれ、嵌合状態ではマガジン11の挿入口17が装置本 体1の押出し片案内溝4に対向し、またマガジン11の排出口18が装置本体1 の物品案内溝3に一致する。
【0020】 押出し手段21は、押出し片22と、第1ア−ム23と、第2ア−ム24と、 ア−ム揺動用のカム25と、カム駆動用のモ−タ26とから構成されている。
【0021】 上記押出し片22は先細りに形成された平板形状をなし、後端部に第1ア−ム 係合用の係合部22aを横向きに有しており、装置本体1の押出し片案内溝4に 摺動自在に配置されている。
【0022】 上記第1ア−ム23は平板状をなし、上端部を押出し片22の係合部22aに 係合すると共に、下端部を可撓性のヒンジ部材23aを介して第2ア−ム24の 上端部寄りの背面側に揺動可能に支持されている。また、第1ア−ム23のヒン ジ部材寄りには、第1ア−ム保持用の第1磁石23bが取付けられている。
【0023】 上記第2ア−ム24は平板状をなし、その中心部寄り位置を軸部材24aを介 して装置本体1の側面に回動自在に軸支されている。また、第2ア−ム24の上 記第1磁石23bと向かい合う部分には、第1磁石23bと極性が異なる第2磁 石24bが取付けられている。つまり、第1ア−ム23と第2ア−ム24とは、 第1磁石23bと第2磁石24bとの吸着により、該吸着力に伴う所定の保持力 をもって直線的に保持されている。更に、第2ア−ム24の下端部には、カム接 触用の第3磁石24cが取付けられている。
【0024】 上記カム25は金属円板に偏心軸25aを取付けて構成されており、第3磁石 24が取付けられた第2ア−ム24の下端部は、その揺動に関係なく該第3磁石 24cの吸着によりカム25の周面に常に接触している。また、偏心軸25aに は平歯車25bが取付けられている。
【0025】 上記モ−タ26には減速機26aが取付けられ、該減速機26aの出力軸26 bには冠歯車26cが取付けられ、上記平歯車25bに歯合している。
【0026】 この押出し手段21では、モ−タ26によってカム25を所定方向に回転させ ることで、第2ア−ム24と該第2ア−ム24側に保持される第1ア−ム23と を所定方向に揺動させて、押出し片22を前進または後退させることができる。 また、押出し片22の前進時に第1,第2磁石23b,24bの吸着による保持 力を越える力が第1ア−ム23に作用すると、該第1ア−ム23が第2ア−ム2 4から離れて同位置に残り第2ア−ム24のみが回動するようになっている。
【0027】 電源部31は、装置本体1の後端壁に取付けられたホルダ32と、該ホルダ3 2に保持された電池33とから構成されている。電池33の起電力は押出し手段 21のモ−タ26に合わせて適宜選択される。
【0028】 操作スイッチ41はマイクロスイッチから成り、装置本体1の取出し口3bの 近傍に装着されている。この操作スイッチ41は、吸着パット等を用いて取出し 口3bから物品Pを取出す際に該吸着パットの一部で押釦41aを押圧されるよ うになっている。
【0029】 制御スイッチ42は操作スイッチ41と同様のマイクロスイッチから成り、押 出し手段21のカム25の近傍に装着されている。この制御スイッチ42は、押 出し手段21が待機位置にある図1及び図2の状態で、カム25の周面で押釦4 2aを押圧されている。
【0030】 ここで、図7及び図8を参照し、物品供給装置の電気回路について説明する。 同図において、41は操作スイッチ、42は制御スイッチ、26は押出し手段2 1のモ−タ、33は電源部31の電池である。操作スイッチ41の可動接点41 b及びNO接点41dと、制御スイッチ42の可動接点42b及びNC接点42 cは、モ−タ26を介して電池33に夫々接続されている。
【0031】 この電気回路では、図7に示す待機状態において操作スイッチ41の可動接点 41bはNC接点41c側に、また制御スイッチ42の可動接点42bはカム2 5の押圧によってNO接点42d側にあり、モ−タ26は停止している。操作ス イッチ41の押釦41aが押圧されると、図8に示すように操作スイッチ41の 可動接点41bがNO接点41d側に切替わってモ−タ26が作動する。このモ −タ26の作動でカム25が待機位置から回転すると、やがてカム25による制 御スイッチ42の押釦42aの押圧が解かれて、制御スイッチ42の可動接点4 2bがNC接点42c側に切替わる(破線参照)。モ−タ26の作動でカム25 が待機位置から360°回転すると、該カム25の周面で制御スイッチ42の押 釦42aが再び押圧され、該スイッチ42の可動接点42bがNO接点42d側 に切替わり、図7の状態に戻ってモ−タ26が停止する。即ち、上記の電気回路 では、操作スイッチ41の押釦41aが押圧されると、押出し手段21のモ−タ 26にはカム25が360°回転するだけの間電力が供給されることになる。
【0032】 次に、図9乃至図12を参照し、物品供給装置の供給動作について説明する。 物品案内溝3内に物品Pがない図2の状態では、まず指先等で操作スイッチ41 の押釦41aを押圧して押出し手段21を始動させる。
【0033】 図2の状態からカム25が180°回転すると、図9に示すようにカム25の 回転によって第2ア−ム24の下端部が右方向に押圧され、該第2ア−ム24が 軸支部分を中心として反時計回り方向に揺動する。この第2ア−ム24の揺動時 には、第1磁石23bと第2磁石24bとの吸着で保持される第1ア−ム23も 同期して同方向に揺動する。この第1ア−ム23の揺動により該第1ア−ム23 と係合する押出し片22が押出し片案内溝4内を前進し、該押出し片22の先端 がマガジン11の挿入口17に挿入される。これにより、マガジン11内の最下 位の物品P1が排出口18から物品案内溝3内に押出される。
【0034】 図9の状態からカム25がさらに180°回転すると、図10に示すようにカ ム25の回転によって第2ア−ム24の下端部が第3磁石24cの吸着力によっ て左方向に引込まれ、該第2ア−ム24が軸支部分を中心として時計回り方向に 揺動する。この第2ア−ム24の揺動時にも、第1磁石23bと第2磁石24b との吸着で保持される第1ア−ム23も同期して同方向に揺動する。この第1ア −ム23の揺動により該第1ア−ム23と係合する押出し片22が押出し片案内 溝4内を後退し、該押出し片22がマガジン11から抜出されて元の位置に復帰 し、抜出し完了と同時にマガジン11内の物品Pが1個分全体的に降下する。押 出し後の復帰も含めて、第2ア−ム24とカム25とは第3磁石24cの吸着力 によって接触状態を常に保持される。
【0035】 上記の押出し動作を繰返すと、図11に示すように物品案内溝3内が物品Pで 一杯になり、最前端の物品P2が取出し口3bから露出する。ここで操作スイッ チ41の押圧を止める。
【0036】 供給装置からの物品の取出しは取出し口3を通じて行なわれ、例えば図示省略 の吸着パットで取出し口3b位置の物品P2を吸着することで行なわれる。物品 を取出し口3bから取出すと同時に吸着パット等で操作スイッチ41の押釦41 aが押圧されると、先に述べたように押出し手段21のモ−タ26にカム25が 360°回転するだけの間電力が供給され、これにより取出し口3b位置に次の 物品Pが送り込まれる。
【0037】 取出し不良等で図11の取出し口3b位置の物品P2が取出されないままカム 25が回転すると、図12に示すように押出し初期にはカム25の回転によって 第2ア−ム24の下端部が右方向に押圧され、該第2ア−ム24と同期して第1 ア−ム23も時計回り方向に揺動するが、押出し片22の前進に高抵抗がかかる と同時に第1,第2磁石23b,24bの吸着による保持力を越える力が第1ア −ム23に作用して保持が解かれ、該第1ア−ム23が第2ア−ム24から離れ て同位置に残り第2ア−ム24のみが反時計回り方向に揺動する。つまり、第1 ,第2磁石23b,24bの吸着による保持が解除された時点では、物品案内溝 3内に並んだ物品Pには押出し片22から全く力が作用しない。
【0038】 図12の状態からカム25がさらに180°回転すると、カム25の回転によ って第2ア−ム24の下端部が第3磁石24cの吸着力によって左方向に引込ま れ、該第2ア−ム24が軸支部分を中心として時計回り方向に揺動する。この第 2ア−ム24の揺動途中で該第2ア−ム24の第2磁石24bと第1ア−ム23 の第1磁石23bが吸着し、第1ア−ム23が第2ア−ム24側に再び保持され て元の位置に復帰する。
【0039】 このように本第1実施例では、取出し口3bの物品Pを吸着パット等で取出す 際に操作スイッチ41を押圧することで、押出し手段21を1サイクルだけ作動 させて次の物品Pを順次取出し口3bに送り込むことができる。また、装置本体 1にマガジン11と押出し手段21の他、電池33と操作スイッチ41と制御ス イッチ42を設けてあるので、装置全体を所望の場所に簡単に持ち運び設置でき 、しかも配線,配管等を必要とせずに移動位置でそのまま使用できる利点があり 、部品供給位置が頻繁に変更されるライン等に極めて有用で汎用性が高い。
【0040】 図14乃至図22は本考案の第2実施例を示すもので、図14は物品供給装置 の断面図、図15は装置本体の部分斜視図、図16は図14の部分上面図、図1 7は押出し手段の斜視図、図18は押出し手段の要部断面図、図19は物品供給 装置の電気回路図、図20乃至図22は動作説明図である。本第2実施例では第 1実施例と構成を同じくする部分に同一符号を用い詳細説明を省略する。
【0041】 まず、図14乃至図18を参照し、物品供給装置の構成について説明する。同 図に示した物品供給装置は、第1実施例と同様の物品Pを供給対象とするもので 、装置本体1と、物品収納用のマガジン11と、押出し手段51と、押出し手段 作動用の電源部61と、物品供給の要否を検知する光センサ71と、押出し手段 の作動を制御するための制御スイッチ72とから構成されている。
【0042】 装置本体1の上面にはマガジン取付け用の凹部2を間に挟んで、物品案内溝3 と押出し片案内溝4が直線的に形成されている。物品案内溝3は最前端部分を除 く上面を天板3aによって閉塞され、該最前端部分を取出し口3bとして開口し ており、また物品案内溝3aの前端壁には最前端の物品Pを物品案内溝3の一側 寄りに保持する磁石3cが装着されている。また、装置本体1の下面に形成され た切欠き5の上面には位置決めのための2つのピン5aと磁石5bが装着されて いる。
【0043】 マガジン11は縦長の直方体形状をなし、物品Pよりも僅かに大きな幅を有し て対向配置された一対の側板12と、側板12の後端間に介装された背板13と 、側板12の上端間に介装された天板14と、側板12の下端から間隔をおいた 位置に介装された底板15と、一方の側板12に側縁を回動自在に支持された蓋 板16とから構成されており、底板15の上面と背板13の下端との間に押出し 片挿入用の挿入口17が、また底板15の上面と蓋板16の下端との間に物品排 出用の排出口18が形成されている。また、天板14の蓋板側には磁石14aが 、また蓋板16には該磁石14aと向き合う位置に金属片16aが夫々装着され ている。
【0044】 押出し手段51は、押出しア−ム52と、駆動ア−ム53と、駆動ア−ム進退 用のカム54と、カム駆動用のモ−タ55とから構成されている。
【0045】 上記押出しア−ム52は先細りに形成された平板形状をなし、強磁性の金属か ら成る断面円形の操作ピン52aを後端部上面に突設している。この押出しア− ム52は装置本体1の押出し片案内溝4に摺動自在に配置されている。
【0046】 上記駆動ア−ム33は平板状をなし、前端から中間部にかけて長穴53aを有 しており、該長穴53aには押出しア−ム52の操作ピン52aが摺動且つ回動 自在に係合している。また、駆動ア−ム52の前端には、長穴53aの前端部か ら磁力の及ぶ間隔を経て磁石53bが取付けられている。つまり、押出しア−ム 52と駆動ア−ム53とは、操作ピン52aと磁石53bの吸着により、該吸着 力に伴う所定の保持力をもって回動可能に保持されている。
【0047】 上記カム54は円板に偏心軸54aを取付けて構成されており、該偏心軸54 aに駆動ア−ム53の後端部を回動自在に軸支している。また、カム54の偏心 軸54aと180°対向する周縁位置には、制御スイッチ72を押圧可能な作動 突部54bが設けられている。
【0048】 上記モ−タ55には減速機55aが取付けられ、該減速機55aの出力軸に上 記カム54の中心部が連結されている。
【0049】 この押出し手段51では、モ−タ55によってカム54を所定方向に回転させ ることで、該カム54の回転運動を駆動ア−ム53によって直線運動に変換して 、押出しア−ム52を前身または後退させることができる。また、押出しア−ム 52の前進時に磁石53bの吸着による保持力を越える力が操作ピン52aに作 用すると、該押出しア−ム52が駆動ア−ム53から離れて同位置に残り駆動ア −ム24のみが進退するようになっている。
【0050】 電源部61は、装置本体1の後端壁に取付けられたホルダ62と、該ホルダ6 2に保持された2本の電池63とから構成されている。両電池63の起電力は押 出し手段51のモ−タ55に合わせて適宜選択される。
【0051】 光センサ71は光の入射を検知可能なホトトランジスタから成り、取出し口3 bの底面部分に上向きで配置されている。この光センサ71は、取出し口3bに 物品Pが存在しない場合に外部光の入射を受けて所定の電流(供給要の信号)を 発生する。この供給要の信号は、取出し口3bに物品Pがきて光センサ71への 外部光の入射が遮断されたところで停止する。
【0052】 制御スイッチ72はマイクロスイッチから成り、押出し片案内溝4の後端部に カム54に対向して配置されている。この制御スイッチ42は、押出し手段51 が待機位置にある図14及び図16の状態で、カム54の作動突部54bで押釦 72aを押圧されている。
【0053】 ここで、図19を参照し、物品供給装置の電気回路について説明する。同図に おいて、71は光センサ、72は制御スイッチ、55は押出し手段51のモ−タ 、63は電源部61の電池、73はパワ−トランジスタ、74は押出し速度調整 用の可変抵抗器、75は電源スイッチである。パワ−トランジスタ73のコレク タとエミッタと、制御スイッチ72の可動接点72b及びNC接点72cは、モ −タ55及び電源スイッチ75を介して電池63に夫々接続されており、制御ス イッチ72のNC接点72c側には可変抵抗器74が介在されている。また、光 センサ71のコレクタとエミッタは、パワ−トランジスタ73のコレクタとベ− スの間に接続されている。
【0054】 この電気回路では、電源スイッチ75が投入されても光センサ71に外部光が 入射されていない状態ではパワ−トランジスタ73は作動せず、制御スイッチ4 2の可動接点42bはカム25の押圧によってNO接点42d側にあり、同状態 では回路が閉じておらずモ−タ55は停止している。物品Pが取出し口3bから 取出され光センサ71に外部光が入射すると、光センサ71に発生する電流でパ ワ−トランジスタ73が作動しモ−タ55が作動する。このモ−タ55の作動で カム54が待機位置から回転すると、やがて作動突部54bによる制御スイッチ 72の押釦72aの押圧が解かれて、制御スイッチ72の可動接点72bがNC 接点72c側に切替わる(破線参照)。モ−タ55の作動でカム54が待機位置 から360°回転すると、カム54の作動突部54bで制御スイッチ72の押釦 72aが再び押圧され、該制御スイッチ72の可動接点72bがNO接点72d 側に切替わり、電力供給が止まってモ−タ26が停止する。この状態では、押出 された物品Pによって光センサ71への外部光の入射が遮断されるので、次に物 品Pが取出されるまで押出し手段51は作動しない。即ち、上記の電気回路では 取出し口3bから物品Pが取出されると、押出し手段51のモ−タ55にはカム 54が360°回転するだけの間電力が供給されることになる。
【0055】 次に、図20乃至図22を参照し、上記物品供給装置の供給動作について説明 する。物品案内溝3内に物品Pがない図14の状態では、光センサ71に外部光 が入射しているので、電源スイッチ75を投入すると同時に押出し手段51が始 動する。
【0056】 図14の状態からカム54が180°回転すると、図20に実線矢印で示すよ うに該カム54の回転運動が駆動ア−ム53によって直線運動に変換され、押出 しア−ム52が押出し片案内溝4内を前進し、該押出しア−ム52の先端がマガ ジン11の挿入口17に挿入される。これにより、最下位の物品の後端が押圧さ れ、該物品が排出口18から物品案内溝3内に押出される。
【0057】 上記の状態からカム54がさらに180°回転すると、図10に2点鎖線矢印 で示すように該カム54の回転によって押出しア−ム52が押出し片案内溝4内 を後退して、該押出しア−ム52がマガジン11から抜出されて元の位置に復帰 し、抜出し完了と同時にマガジン11内の物品Pが1個分全体的に降下する。上 記の押出し動作は、物品案内溝3内が物品Pで一杯になり、最前端の物品で光セ ンサ71への外部光の入射が遮られるまで連続して行なわれる。
【0058】 取出し口3の物品Pが図示省略の吸着パット等で取出されると、再び光センサ 71に外部光が入射して、先に述べたように押出し手段51のモ−タ55にカム 54が360°回転するだけの間電力が供給され、これにより取出し口3b位置 に次の物品Pが送り込まれる。
【0059】 物品案内溝3内が物品Pで一杯になっている状態で、取出し不良等を原因とし て光センサ71に外部光が入射すると、図21及び図22に示すように押出し初 期にはカム54の回転によって押出しア−ム52が前進するが、該押出しア−ム 52の前進に高抵抗がかかると同時に、磁石53bの吸着による保持力を越える 力が押出しア−ム52に作用して操作ピン52aの保持が解かれ、操作ピン52 aが駆動ア−ム53の長穴53aに沿って後退して押出しア−ム52が同位置に 残る。つまり、磁石53bの吸着による保持が解除された時点では、物品案内溝 3内に並んだ物品Pには押出しア−ム52から全く力が作用しない。
【0060】 このように本第2実施例では、取出し口3bの物品Pを吸着パット等で取出す 際に、光センサ71への外部光の入射を始動タイミングとして押出し手段51を 1サイクルだけ作動させて次の物品Pを順次取出し口3bに送り込むことができ る。また、装置本体1にマガジン11と押出し手段51の他、電池63と光セン サ71と制御スイッチ72を設けてあるので、装置全体を所望の場所に簡単に持 ち運び設置でき、しかも配線,配管等を必要とせずに移動位置でそのまま使用で きる利点があり、部品供給位置が頻繁に変更されるライン等に極めて有用で汎用 性が高い。
【0061】 尚、上記各実施例で示した押出し手段は、同機能を有する他の機構で代用して もよい。また、制御スイッチは、タイマによってモ−タ回転を制御する制御回路 や、パルスによってモ−タの回転角を制御する制御回路等の他の制御手段で代用 できる。
【0062】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、装置本体に物品収納部と押出し手段の他 、押出し手段作動用の電源と供給検知手段と供給制御用の制御手段を設けている ので、装置全体を所望の場所に簡単に持ち運び設置でき、しかも配線,配管等を 必要とせずに設置状態でそのまま使用できる利点があり、部品供給位置が頻繁に 変更されるライン等に極めて有用で汎用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例を示す物品供給装置の側
面図
【図2】 物品供給装置の部分破断側面図
【図3】 装置本体の部分斜視図
【図4】 マガジンの斜視図
【図5】 蓋板開放状態を示すマガジンの斜視図
【図6】 押出し手段の斜視図
【図7】 物品供給装置の電気回路図
【図8】 スイッチの作動状態を示す電気回路図
【図9】 物品供給の動作説明図
【図10】 同動作説明図
【図11】 同動作説明図
【図12】 同動作説明図
【図13】 従来の物品供給装置を示す概略側面図
【図14】 本考案の第2実施例を示す物品供給装置の
断面図
【図15】 装置本体の部分斜視図
【図16】 図14の要部上面図
【図17】 押出し手段の斜視図
【図18】 物品供給装置の電気回路図
【図19】 物品供給の動作説明図
【図20】 同動作説明図
【図21】 同動作説明図
【図22】 同動作説明図
【符号の説明】
1…装置本体、3…物品案内溝、11…マガジン、P…
物品、21…押出し手段、33…電池、41…操作スイ
ッチ、42…制御スイッチ、51…押出し手段、63…
電池、71…光センサ、72…制御スイッチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品案内溝を有する装置本体に、角形物
    品を積み重ねて収納可能な物品収納部と、物品収納部に
    収納された最下位の物品を該物品収納部から物品案内溝
    に押出す押出し手段を設けて構成された物品供給装置に
    おいて、上記装置本体に、押出し手段作動用の電源と、
    物品供給の要否を検知する供給検知手段と、供給検知手
    段からの供給要の信号に基づいて押出し手段の作動を制
    御する制御手段とを設けた、ことを特徴とする物品供給
    装置。
JP5006391U 1991-01-25 1991-06-28 物品供給装置 Pending JPH04118928U (ja)

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