JPH04118443U - 真空熱処理炉 - Google Patents

真空熱処理炉

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JPH04118443U
JPH04118443U JP2988091U JP2988091U JPH04118443U JP H04118443 U JPH04118443 U JP H04118443U JP 2988091 U JP2988091 U JP 2988091U JP 2988091 U JP2988091 U JP 2988091U JP H04118443 U JPH04118443 U JP H04118443U
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JP
Japan
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heat treatment
treatment chamber
opening
gas
furnace
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Pending
Application number
JP2988091U
Other languages
English (en)
Inventor
洋一 中西
Original Assignee
大同特殊鋼株式会社
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 気密性容器によって形成された炉体1内に断
熱壁によって区画された熱処理室3を形成し、該熱処理
室3の内壁面に沿ってヒータを装着し、該熱処理室3の
相対する壁面に開口8,9を設け、さらに該炉体1と該
熱処理室3との間の空間にクーラ16を配設し、炉体1
内のガスを該クーラ16により冷却し一壁面の開口8,
9から熱処理室3内に吹込んで他壁面の開口8,9に排
出させることにより該熱処理室3内の被熱物6をガス冷
却するようにした真空熱処理炉において、前記開口8,
9に内向に開く観音開き式の開閉扉20,21を設け、
該開閉扉20,21を熱処理室3内にて被熱物6に向け
て起立させることにより該開口8,9より熱処理室3内
に出入するガスを案内するようにした。 【効果】 真空下における輻射加熱において被熱物6を
均一加熱するため熱処理室3が充分に広く形成されてい
ても、ガス冷却時には開閉扉20,21の起立により冷
却ガスをその被熱物6に対して直に吹付けられて急冷を
可能ならしめる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は真空状態にて加熱できると共にガス循環により冷却できる真空熱処理 炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
気密性の円筒状容器よりなる炉体内に断熱壁によって熱処理室を区画形成し、 該熱処理室に設けられた被熱物をその内壁面に沿って装着されたヒータによって 加熱する真空熱処理炉は、従来から該炉体内にガスを導入し熱処理室内の被熱物 にそのガスを循環させることによって同一炉体内でガス冷却をも出来るように構 成している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし上記真空熱処理炉では、被熱物を均一加熱できるように被熱物と熱処理 室内壁面との隙間を充分に広くする必要があるが、この隙間が広いとガス冷却時 にガスが被熱物に当たらず熱処理室内を無駄に通過してしまい充分な冷却効果が 得らず、そのために急冷を必要とする焼入効果が達せられないことがあるなどの 問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記に鑑みてなされたもので、気密性容器によって形成された炉体内 に断熱壁によって区画された熱処理室を形成し、該熱処理室の内壁面に沿ってヒ ータを装着し、該熱処理室の相対する壁面に開口を設けると共に該開口に夫々開 閉扉を設け、さらに該炉体と該熱処理室との間の空間にクーラを配設し、炉体内 のガスを該クーラにより冷却し一壁面の開口から熱処理室内に吹込んで他壁面の 開口に排出させることにより該熱処理室内の被熱物をガス冷却するようにした真 空熱処理炉において、前記開口に被熱物に向けて起立するガス案内板を設けたこ とを第1の特徴とするものである。 また本考案は、気密性容器によって形成された炉体内に断熱壁によって区画さ れた熱処理室を形成し、該熱処理室の内壁面に沿ってヒータを装着し、該熱処理 室の相対する壁面に開口を設け、さらに該炉体と該熱処理室との間の空間にクー ラを配設し、炉体内のガスを該クーラにより冷却し一壁面の開口から熱処理室内 に吹込んで他壁面の開口に排出させることにより該熱処理室内の被熱物をガス冷 却するようにした真空熱処理炉において、前記開口に内向に開く観音開き式の開 閉扉を設け、該開閉扉を熱処理室内にて被熱物に向けて起立させることにより該 開口より熱処理室内に出入するガスを案内するようにしたことを第2の特徴とす るものである。
【0005】
【作用】
ガス案内板によつて冷却ガスが被熱物に良く当たるようになる。 また、観音開き式開閉扉を熱処理室内にて起立させることにより上記ガス案内 板の代用となる。
【0006】
【実施例】
次に図1,図2に従い本考案の一実施例を説明する。 図において、1は円筒状の気密性容器を横向に配置してなる炉体、2は該炉体 1の一端開口に設けられた気密性の蓋体である。炉体1内にはカーボン等の耐熱 性の断熱壁により形成された方形状の熱処理室3がブラケット4により支持され 配置されている。5は該熱処理室3内に被熱物6を装入できるように設けられた 断熱性の開閉蓋である。被熱物6は熱処理室3内に設けられたテーブル18上に 支持され熱処理室3内中央に配置される。7は熱処理室3の内壁面に沿って装着 されたヒータである。
【0007】 熱処理室3の天井壁と底壁に夫々開口8,9が開設されている。10,11は 該開口8,9に設けられた開閉扉で、開閉扉10は炉体1外側壁に設けられたシ リンダ12の作動により水平にスライドし該開口8を開閉し得る。また、開閉扉 11は炉体1外底壁に垂直に設けられたシリンダ13の作動により昇降し該開口 9を開閉し得る。14は上部開口8と相対するように炉体1内に設けられた循環 ファン、15は該循環ファン14を駆動するモーターである。また16は炉体1 と熱処理室3との間の空間に設けられた水循環式のクーラである。 そして、開口8および開口9の縁には被熱物6に向けて起立するガス案内板1 7を固設してなる。
【0008】 このように構成された熱処理炉では、炉体1内の空気を真空ポンプ(図示せず )により吸引し炉体1内を5×10ー4orr程度に減圧すると共に、開口8,9 を開閉扉10,11によつて夫々閉じヒータ7に通電することによって被熱物6 を所要焼入れ高温度に輻射加熱する。 そして被熱物6を冷却するに際しては開閉扉10,11を開けると共に、炉体 1内に窒素ガス等の不活性ガスを供給し、循環ファン14を回転させ炉体1内の ガスを図2に矢印で示したように開閉扉10,11を通して熱処理室3内に循環 させる。即ち、炉体1内のクーラ16により冷却されたガスを開口9より熱処理 室3内に吹込み該開口9に設けられたガス案内板17の案内により該ガスが被熱 物6の下面に直接吹付けられるようにする。そして熱処理室3に入ったガスは循 環ファン14の回転により開口8に設けられたガス案内板17の案内で被熱物6 の上面の至近位置より吸引されるようにする。このため被熱物6表面のガス流速 は高速になり被熱物6を急冷することが可能となる。 なお、被熱物6表面とガス案内板17の先端との間隔は、被熱物6に向けられ る風量により適宜調整される。その際ガス案内板17に通気孔を設けてガスの一 部を外方に漏洩させることによりガスの吹付位置が被熱物6の一部に局度に集中 しないようにもできる。
【0009】 図3,図4に示した実施例は、熱処理室3の開口8,9の内側に観音開き式の 開閉扉20,21を設け、該開閉扉20,21が熱処理室3内にて図4中仮想線 で示したように被熱物6に向けて起立した状態で停止位置できるようにしたもの で、このように開閉扉20,21を内向に開くことにより該開閉扉20,21は 開動時に前記実施例におけるガス案内板17と同等の機能を兼備し得るので構造 が簡略化される。なお、開閉扉20,21の支軸22は炉体1外に突出させ、そ の突出端にハンドル23が設けられ該ハンドル23を操作することで開閉扉20 ,21を炉外から開閉操作できるようにしている。
【0010】
【考案の効果】
このように本考案の真空熱処理炉は、真空下における輻射加熱において被熱物 を均一加熱するため熱処理室が充分に広く形成されていても、ガス冷却時にはガ ス案内板或いは開閉扉の起立により冷却ガスをその被熱物に対して直に吹付けら れて急冷を可能ならしめる。よって簡単な構造で熱処理効果が確実に達成できる ようになる有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示した真空熱処理炉の縦断
面図。
【図2】図1の横断面図。
【図3】本考案の他の実施例を示した真空熱処理炉の縦
断面図。
【図4】図3の横断面図。
【符号の説明】
1 炉体 3 熱処理室 6 被熱物 7 ヒータ 8,9 開口 10,11 開閉扉 14 循環ファン 16 クーラ 17 ガス案内板 20,21 開閉扉

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密性容器によって形成された炉体内に
    断熱壁によって区画された熱処理室を形成し、該熱処理
    室の内壁面に沿ってヒータを装着し、該熱処理室の相対
    する壁面に開口を設けると共に該開口に夫々開閉扉を設
    け、さらに該炉体と該熱処理室との間の空間にクーラを
    配設し、炉体内のガスを該クーラにより冷却し一壁面の
    開口から熱処理室内に吹込んで他壁面の開口に排出させ
    ることにより該熱処理室内の被熱物をガス冷却するよう
    にした真空熱処理炉において、前記開口に被熱物に向け
    て起立するガス案内板を設けたことを特徴とする真空熱
    処理炉。
  2. 【請求項2】 気密性容器によって形成された炉体内に
    断熱壁によって区画された熱処理室を形成し、該熱処理
    室の内壁面に沿ってヒータを装着し、該熱処理室の相対
    する壁面に開口を設け、さらに該炉体と該熱処理室との
    間の空間にクーラを配設し、炉体内のガスを該クーラに
    より冷却し一壁面の開口から熱処理室内に吹込んで他壁
    面の開口に排出させることにより該熱処理室内の被熱物
    をガス冷却するようにした真空熱処理炉において、前記
    開口に内向に開く観音開き式の開閉扉を設け、該開閉扉
    を熱処理室内にて被熱物に向けて起立させることにより
    該開口より熱処理室内に出入するガスを案内するように
    したことを特徴とする真空熱処理炉。
JP2988091U 1991-04-03 1991-04-03 真空熱処理炉 Pending JPH04118443U (ja)

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