JP3134451B2 - バッチ式熱処理炉 - Google Patents
バッチ式熱処理炉Info
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- JP3134451B2 JP3134451B2 JP04034224A JP3422492A JP3134451B2 JP 3134451 B2 JP3134451 B2 JP 3134451B2 JP 04034224 A JP04034224 A JP 04034224A JP 3422492 A JP3422492 A JP 3422492A JP 3134451 B2 JP3134451 B2 JP 3134451B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- heat treatment
- type heat
- batch type
- treatment furnace
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は金属材料，金属製品等の
被熱物を一定量一塊りとして加熱あるいは冷却等の熱処
理をするバッチ式熱処理炉に関するものである。
被熱物を一定量一塊りとして加熱あるいは冷却等の熱処
理をするバッチ式熱処理炉に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般にバッチ式熱処理炉は、例えば線材
コイル等の被熱物の一定量を一塊りとして炉内に定置
し、炉内天井部中央に設けられたファンにより炉内ガス
を攪拌して被熱物を加熱し焼鈍等の熱処理を行なわしめ
るものである。
コイル等の被熱物の一定量を一塊りとして炉内に定置
し、炉内天井部中央に設けられたファンにより炉内ガス
を攪拌して被熱物を加熱し焼鈍等の熱処理を行なわしめ
るものである。
【０００３】しかしバッチ式熱処理炉は上記のように連
続熱処理炉と異なり被熱物を加熱中に移動することのな
いものであるために、被熱物が置かれる炉内位置（上
部，下部，或いは中央部，隅角部等）の違いによつて加
熱状態が相違し均一に加熱することが難しいという問題
がある。
続熱処理炉と異なり被熱物を加熱中に移動することのな
いものであるために、被熱物が置かれる炉内位置（上
部，下部，或いは中央部，隅角部等）の違いによつて加
熱状態が相違し均一に加熱することが難しいという問題
がある。
【０００４】このようなバッチ式熱処理炉における不均
一加熱の問題を解決するために、従来から天井ファンを
炉内に多数設け、或いはファンの送風パワーを上げるこ
とによって炉内ガスを強力に攪拌しようとする努力がな
されていた。
一加熱の問題を解決するために、従来から天井ファンを
炉内に多数設け、或いはファンの送風パワーを上げるこ
とによって炉内ガスを強力に攪拌しようとする努力がな
されていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし天井ファンを多
数設け、或いはファンの送風パワーを上げたとしてもバ
ッチ式熱処理炉における不均一加熱という問題をほとん
ど解消するには至っていない。
数設け、或いはファンの送風パワーを上げたとしてもバ
ッチ式熱処理炉における不均一加熱という問題をほとん
ど解消するには至っていない。
【０００６】これは図４に示したように天井ファンａを
強力に回転させたとしても炉内ガスが炉内上半部では激
しく循環するものの下方への循環量との間に差を生ずる
からである。なお同図中ｃは被熱物，ｄ，ｅはラジアン
トチューブバーナ、ｆは被熱物ｃを支持しているローラ
を示す。
強力に回転させたとしても炉内ガスが炉内上半部では激
しく循環するものの下方への循環量との間に差を生ずる
からである。なお同図中ｃは被熱物，ｄ，ｅはラジアン
トチューブバーナ、ｆは被熱物ｃを支持しているローラ
を示す。
【０００７】そこで図５に示したように炉内に天井ファ
ンａと被熱物ｃを被うようにバッフルｂを設けて該バッ
フルｂの外側に通路ｇを形成することにより炉内ガスの
衝突をさけ炉内ガスが炉底部まで循環するようにしたも
のもあったが、このようなバッフルｂを設けたものは炉
体の製作コストが上昇すると共に、バッフルｂが熱変形
を生じ、被熱物ｃと接触するおそれが生ずるなどの問題
があった。
ンａと被熱物ｃを被うようにバッフルｂを設けて該バッ
フルｂの外側に通路ｇを形成することにより炉内ガスの
衝突をさけ炉内ガスが炉底部まで循環するようにしたも
のもあったが、このようなバッフルｂを設けたものは炉
体の製作コストが上昇すると共に、バッフルｂが熱変形
を生じ、被熱物ｃと接触するおそれが生ずるなどの問題
があった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明のバッチ式熱処理
炉は上記課題を解決しようとするもので、断熱壁により
構築された炉体の天井部および炉床部に熱源を設けると
共に、天井ファンを一方の側壁寄りに偏在させて設けて
なることを特徴とするものである。
炉は上記課題を解決しようとするもので、断熱壁により
構築された炉体の天井部および炉床部に熱源を設けると
共に、天井ファンを一方の側壁寄りに偏在させて設けて
なることを特徴とするものである。
【０００９】
【作用】一方の側壁寄りに設けられた天井ファンから下
方に吹出された炉内ガスは炉床部にて上向に反転し他方
の側壁寄りを上昇し該天井ファンに吸引されることによ
り炉内を隅無く一循する。
方に吹出された炉内ガスは炉床部にて上向に反転し他方
の側壁寄りを上昇し該天井ファンに吸引されることによ
り炉内を隅無く一循する。
【００１０】
【実施例】次に図１〜図３に従い本発明に係るバッチ式
熱処理炉の一実施例を説明する。炉体１は断熱壁により
直方体に構築されその一方の端壁２には被熱物４，４…
を出入りするための開口３が開設されている。５は該開
口３を開閉し得るようにチェーンスプロケット６，チェ
ーン７に吊下された吊扉である。
熱処理炉の一実施例を説明する。炉体１は断熱壁により
直方体に構築されその一方の端壁２には被熱物４，４…
を出入りするための開口３が開設されている。５は該開
口３を開閉し得るようにチェーンスプロケット６，チェ
ーン７に吊下された吊扉である。
【００１１】８，８…は被熱物４，４…を炉体１内に搬
入し得るように炉床部に定間隔で設けられたローラで、
該被熱物４，４…は該ローラ８，８…上を滑動するトレ
イ９上に配置されて炉体１内に定置される。なお図示し
た被熱物４，４…は線材コイルをその軸線が鉛直となる
ようにトレイ９上に２段に乗載してなるものである。
入し得るように炉床部に定間隔で設けられたローラで、
該被熱物４，４…は該ローラ８，８…上を滑動するトレ
イ９上に配置されて炉体１内に定置される。なお図示し
た被熱物４，４…は線材コイルをその軸線が鉛直となる
ようにトレイ９上に２段に乗載してなるものである。
【００１２】１０，１０…はこの炉床部のローラ８，８
…下空間に設けられた熱源となるラジアントチューブバ
ーナ、１１，１１…は同じく天井部に設けられた熱源と
なるラジアントチューブバーナである。
…下空間に設けられた熱源となるラジアントチューブバ
ーナ、１１，１１…は同じく天井部に設けられた熱源と
なるラジアントチューブバーナである。
【００１３】しかしてこのバッチ式熱処理炉では、天井
ファン１２，１２…を図３に示されるように一方の側壁
１３寄りに偏在させて設け、該天井ファン１２，１２…
を回転動することにとよって炉内ガスが図中矢印で示し
たように炉体１内を大きく一循するようにする。即ち、
天井ファン１２，１２…の回転により側壁１３寄りに下
向きに吹出された炉内ガスは炉床部にて反転し他方の側
壁１４寄りを上昇し天井ファン１２，１２…の背面に吸
引されるようになるため、炉体１内を大きく一循する炉
内ガスの循環系路が形成される。なお、１５は天井ファ
ン１２，１２…を回転させるため炉体１上に設けられた
モータを示す。
ファン１２，１２…を図３に示されるように一方の側壁
１３寄りに偏在させて設け、該天井ファン１２，１２…
を回転動することにとよって炉内ガスが図中矢印で示し
たように炉体１内を大きく一循するようにする。即ち、
天井ファン１２，１２…の回転により側壁１３寄りに下
向きに吹出された炉内ガスは炉床部にて反転し他方の側
壁１４寄りを上昇し天井ファン１２，１２…の背面に吸
引されるようになるため、炉体１内を大きく一循する炉
内ガスの循環系路が形成される。なお、１５は天井ファ
ン１２，１２…を回転させるため炉体１上に設けられた
モータを示す。
【００１４】このように構成したバッチ式熱処理炉で
は、ラジアントチューブバーナ１０，１０…，ラジアン
トチューブバーナ１１，１１…により加熱された炉内ガ
スが被熱物４，４…の表面に隅なく当たり該被熱物４，
４…を均一加熱することが可能となる。
は、ラジアントチューブバーナ１０，１０…，ラジアン
トチューブバーナ１１，１１…により加熱された炉内ガ
スが被熱物４，４…の表面に隅なく当たり該被熱物４，
４…を均一加熱することが可能となる。
【００１５】
【発明の効果】このように本発明のバッチ式熱処理炉
は、天井ファンを一方の側壁寄りに偏在させるだけで炉
内ガスの流れが炉内を大きく一循するものとなり、炉内
にバツフル等の案内板を設ける必要がなくて製作コスト
を上昇させることもなく、炉内の下部或いは隅角部に位
置する被熱物まで充分に炉内ガスが対流し被熱物全体を
均一加熱することを可能ならしめるなど有益な効果があ
る。
は、天井ファンを一方の側壁寄りに偏在させるだけで炉
内ガスの流れが炉内を大きく一循するものとなり、炉内
にバツフル等の案内板を設ける必要がなくて製作コスト
を上昇させることもなく、炉内の下部或いは隅角部に位
置する被熱物まで充分に炉内ガスが対流し被熱物全体を
均一加熱することを可能ならしめるなど有益な効果があ
る。
【図１】本発明に係るバッチ式熱処理炉の一実施例を示
した縦断面図。
した縦断面図。
【図２】図１の平面図。
【図３】図１の横断面図。
【図４】従来のバッチ式熱処理炉の横断面図。
【図５】従来のバッチ式熱処理炉の横断面図。
１ 炉体 ４ 被熱物 ８ ローラ １０，１１ ラジアントチューブバーナ １３，１４ 側壁
Claims (1)
- 【請求項１】 断熱壁により構築された炉体の天井部お
よび炉床部に熱源を設けると共に、天井ファンを一方の
側壁寄りに偏在させて設けてなることを特徴としたバッ
チ式熱処理炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04034224A JP3134451B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | バッチ式熱処理炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04034224A JP3134451B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | バッチ式熱処理炉 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05203371A JPH05203371A (ja) | 1993-08-10 |
| JP3134451B2 true JP3134451B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=12408179
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04034224A Expired - Fee Related JP3134451B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | バッチ式熱処理炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3134451B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103822482A (zh) * | 2012-11-16 | 2014-05-28 | 丹阳市江南工业炉有限公司 | 工业加热炉 |
| KR101485657B1 (ko) * | 2013-03-14 | 2015-01-23 | 주식회사 포스코 | 코일 소둔장치 |
-
1992
- 1992-01-23 JP JP04034224A patent/JP3134451B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05203371A (ja) | 1993-08-10 |
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Legal Events
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