JPH04117836U - 回路部品供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 チップ状回路部品ａ、ａ…を多くの部品搬送
路１０、１０…に供給する。 【構成】 ベース部材３８から筒体４１が起立してホッ
パ１が構成されている。ベース部材３８の底面に漏斗状
の勾配が形成され、この底部中央の通孔から２本の部品
排出パイプ４９の上端部が上下にスライド自在に挿入さ
れている。ホッパ１の上下動により、部品排出パイプ４
９の上端がホッパ１に対して相対的に上下に往復運動
し、これに伴い、チップ状回路部品ａが部品排出パイプ
４９に順次入り込む。スライダ５４に設けられた通孔６
４が前記部品排出パイプ４９の下端と部品搬送路１０の
上端との間を往復し、回路部品ａが、部品搬送路１０へ
１つずつ送り出され、搬送される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ホッパにバルク状に収納された回路部品を一列に取り出して供給す る装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来におけるこの種の部品供給装置は、図４に示されたように、ベース部材３ ８とそこから起立した筒体４１とでホッパ１が形成されると共に、ベース部材３ ８の底面に漏斗状の勾配が形成され、この底部中央に開設された貫通孔から部品 排出パイプ４９の上端部が上下にスライド自在に挿入されている。この部品排出 パイプ４９の上端は、斜に開口している。前記ベース部材３８の底から突設され たスライド部材３７がフレーム３５に固定されたガイド部材３６の凹部にスライ ド自在に嵌合し、これにより、ホッパ１が上下にスライド自在に案内され、この 状態で駆動機構（図示せず）により上下に往復動される。

【０００３】 このように、ホッパ１が上下に駆動されることにより、部品排出パイプ４９の 上端がホッパ１の中で相対的に上下に往復運動する。そして、部品排出パイプ４ ９の上端がベース部材３８の底から上がったところでホッパ１の中の部品ａ、ａ …が突き崩され、部品排出パイプ４９の上端が下がったところでその開口部から 回路部品ａが一つず部品排出パイプ４９の中に入る。このようにして、部品排出 パイプ４９の中に入った回路部品ａは、一列に並んで下方へ順次送られる。 この部品排出パイプ４９の下端には、パイプ状の部品搬送路１０、１０…へ回 路部品ａを１つずつ逃がす通孔６４を有するスライド板５４が設けられている。 これが矢印で示すように往復し、前記通孔が部品搬送路１０の上に位置したとこ ろで、通孔６４の中の回路部品ａが、部品搬送路１０へ送り出され、搬送される 。

【０００４】

【考案が解決しようとしている課題】 このような従来の回路部品供給装置においては、スライド板５４の通孔６４が ２つの部品搬送路１０、１０と部品排出パイプ４９との間を移動しながら、２本 の部品搬送路１０、１０にチップ状回路部品ａを供給することが可能である。し かし、それ以上の数の部品搬送路１０、１０…にチップ状回路部品ａを供給する ことは不可能であった。

【０００５】 このため、チップ状回路部品ａのマウント装置にこの供給装置を適用する場合 に、より多くの部品搬送路１０、１０にチップ状回路部品ａを送り出すには、そ れだけ多くの部品供給装置を備え付けなければならない。チップ状回路部品のマ ウント装置では、装置の小形化と部品の大量供給によるマウント装置の可動サイ クルの高速化という要請があるが、従来の回路部品供給装置では、これを同時に 満たすことができなかった。 本考案の目的は、前記従来の問題を解消し、供給装置から回路部品を多数に供 給することが可能な回路部品供給装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

すなわち本考案は、前記目的を達成するため、回路部品ａ、ａ…がバルク状に 収納されるホッパ１と、 該ホッパ１の底から同ホッパ１の中に挿入され、同ホ ッパ１に対して相対的に上下動する部品排出パイプ４９とを有する回路部品供給 装置において、前記部品排出パイプ４９がホッパ１の中に複数本挿入されている ことを特徴とする回路部品供給装置を提供する。

【０００７】 さらに、回路部品ａ、ａ…がバルク状に収納されるホッパ１と、 該ホッパ１ の底から同ホッパ１の中に挿入され、同ホッパ１に対して相対的に上下動する部 品排出パイプ４９とを有する回路部品供給装置において、前記部品排出パイプ４ ９が複数の部品通路を有することを特徴とする回路部品供給装置を提供する。

【０００８】

【作用】

前記本考案による第一の回路部品供給装置では、ホッパ１の中に部品排出パイ プ４９が複数本挿入されているため、複数本の部品排出パイプ４９から同時にチ ップ状回路部品ａを供給することができる。このため、従来の部品供給装置に比 べて部品排出パイプ４９の数の倍数の部品搬送路１０、１０…にチップ状回路部 品ａを送り出すことができる。 さらに、本考案による第二の回路部品供給装置でも、同様にして多くの本数の 部品搬送路１０、１０…にチップ状回路部品ａを供給することが可能である。こ れにより、単位時間当りのチップ状回路部品ａの供給数を多くすることが可能と なる。

【０００９】

【実施例】

次に、図面を参照しながら、本考案の実施例について詳細に説明する。 まず、図１で示す実施例について説明すると、部品供給装置は、既に述べた従 来のものと同様に、ベース部材３８から筒体４１が起立してホッパ１が構成され ている。ベース部材３８の底面には、漏斗状の勾配が形成され、この底部中央の 通孔から部品排出パイプ４９の上端部が上下にスライド自在に挿入されている。 この部品排出パイプ４９の上端は、斜に開口している。

【００１０】 図１の実施例では、この部品排出パイプ４９が２本挿入されており、図示の場 合は、それらの開口部の勾配が互いに外側を向くよう、２本の部品排出パイプ４ ９が対称に挿入されている。部品排出パイプ４９は、２本だけでなく、３本以上 をホッパ１の中に挿入してもよく、これらの配置も一列に並べる他、複数列に配 列してもよい。

【００１１】 前記ベース部材３８の底から突設されたスライド部材３７がフレーム３５に固 定されたガイド部材３６の凹部にスライド自在に嵌合し、これにより、ホッパ１ が上下にスライド自在に案内され、この状態で駆動機構（図示せず）により上下 に往復動される。このホッパ１の上下動により、部品排出パイプ４９の上端がホ ッパ１に対して相対的に上下に往復運動する。

【００１２】 部品排出パイプ４９の下端には、パイプ状の部品搬送路１０、１０…へ回路部 品ａを１つずつ逃がすエスケープメント機構が設けられている。すなわち、前記 部品排出パイプ４９の下端と部品搬送路１０の上端との中心軸が図１上前後にず れて配置されている。そして、この間で、スライダ５４が図１において前後にス ライドし、これに設けられた通孔６４が前記部品排出パイプ４９の下端と部品搬 送路１０の上端との間を往復する。これによって、部品排出パイプ４９の中で一 列に列んだ回路部品ａが、部品搬送路１０へ１つずつ送り出され、搬送される。 既に述べたように、１本の部品排出パイプ４９当り、２本の部品搬送路１０、１ ０にチップ状回路部品ａを交互に送り出すことが可能である。

【００１３】 次に、図２の実施例では、ホッパ１の中に挿入された部品排出パイプ４９は１ 本であるが、その部品排出パイプ４９に２本の部品通路用の孔が設けられている 。従って、この場合も前記実施例と同様に、部品通路用の孔の１本当り、２本の 部品搬送路１０、１０にチップ状回路部品ａを交互に送り出すことが可能である 。 さらにこのように、１本当り複数の部品通路用の孔がある部品排出パイプ４９ を、ホッパ１の中に複数本挿入することも可能である。

【００１４】 この図２の実施例の部品排出パイプ４９の先端形状は、概ね図３（ａ）の通り であり、先端の両側に勾配が形成され、各々に部品通路用の孔４９ａ、４９ａが 開口している。また、部品排出パイプ４９の他の例が図３（ｂ）に示されており 、その先端の一方側に単一の勾配が形成され、そこに部品通路用の孔４９ａ、４ ９ａが２つ開口している。

【考案の効果】

以上説明したように、本考案では、より多くのチップ状回路部品ａ、ａ…をよ り多くの部品搬送路１０、１０…に供給が可能になり、チップ状回路部品ａの供 給の多量化、サイクルの高速化に対応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一の実施例である部品供給装置の縦
断正面図である。

【図２】本考案の第二の実施例である回路部品供給装置
の縦断正面図である。

【図３】第二の実施例の回路部品供給装置に用いられる
部品排出パイプ例を示す先端部分の斜視図である。

【図４】従来例である部品供給装置の半断面斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ ホッパ ４９ 部品排出パイプ ４９ａ 部品通路用の孔 ａ 回路部品

Claims (2)

【整理番号】 ００２１０９７−０１ 【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 回路部品（ａ）、（ａ）…がバルク状に
   収納されるホッパ（１）と、 該ホッパ（１）の底から
   同ホッパ（１）の中に挿入され、同ホッパ（１）に対し
   て相対的に上下動する部品排出パイプ（４９）とを有す
   る回路部品供給装置において、前記部品排出パイプ（４
   ９）がホッパ（１）の中に複数本挿入されていることを
   特徴とする回路部品供給装置。
2. 【請求項２】 回路部品（ａ）、（ａ）…がバルク状に
   収納されるホッパ（１）と、 該ホッパ（１）の底から
   同ホッパ（１）の中に挿入され、同ホッパ（１）に対し
   て相対的に上下動する部品排出パイプ（４９）とを有す
   る回路部品供給装置において、前記部品排出パイプ（４
   ９）が複数の部品通路を有することを特徴とする回路部
   品供給装置。