JPH04117005U - ゴルフコースの地下調整池構造物 - Google Patents

ゴルフコースの地下調整池構造物

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JPH04117005U
JPH04117005U JP2906591U JP2906591U JPH04117005U JP H04117005 U JPH04117005 U JP H04117005U JP 2906591 U JP2906591 U JP 2906591U JP 2906591 U JP2906591 U JP 2906591U JP H04117005 U JPH04117005 U JP H04117005U
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underground
golf course
water
water tank
course
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JP2906591U
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邦欣 菅
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ゴルフコースを構成するフェアウェー、ラフ、
ティーグランド、池、景観植栽、バンカー、ウォーター
ハザード等の地下部分に地下調整池を造成する。 【構成】造形された心土地盤1の基礎底面上に、鉄筋コ
ンクリート造で一体成形した地下貯水槽2を設け、その
上部近傍に池、バンカー、ハザード地帯を配置する。 【効果】ゴルフコースの各構成地帯の直下地下を貯水槽
として活用し、その集水を再利用したり、コース造成に
あたり、狭小な土地を有効利用できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ゴルフコースのコースを構成するフェアウェー、ラフ、ティグラ ンド等の全地域の景観植栽、各種バンカー、ウォーターハザード等の地下に構築 するゴルフコースの地下調整池構造物に関するもので、ゴルフコースの管理のた めに相当量の農薬散布や施肥、灌水が頻繁に行なわれ、大量の水使用を必要とす る場合において、農薬等を含有した水をゴルフコース施設外に流出せずに循環的 に再利用できると共に、コース用地の地下を調整池として使用することにより、 狭小なコース用地を有効活用せんとするものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、ゴルフ場環境問題についての関心度は高く、特にゴルフ場の農薬使用に よる水質汚染についてはゴルフ場の公害が社会問題として取り上げられ造成時に おける大規模な土地の形状変更や樹木の伐採が自然環境の破壊の要因となってい ることや、ゴルフコースの植栽樹木や芝生管理のための大量の農薬散布がゴルフ 場の環境汚染を招いているとされ、特に、このゴルフ場の農薬使用による農薬含 有水のゴルフ場施設外への流出防止の技術的解決を必要とされていた。
【0003】 従来、ゴルフコースで芝生や植栽植木等の管理に使用される大量の散布水や農 薬散布のための含薬散布水、天然の降雨水は、コース内に設けた調整池に集水し 、これを灌水として使用したり、余剰水はコース施設外に流出させていた。
【0004】 また、現今のように新しいゴルフコースを造成するに対して、その用地の確保 が困難で、狭小な土地を有効に使用せねばならず、狭いコース用地域に調整池と して用地を宛て行わなくてはならないのみか、その工事や防水、防災工事に多大 な工事費を必要としていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 この考案は、ゴルフ場における調整池を造成するにあたり、コースを構成する フェアウェー地域、雑草、低木、樹木などで形成するラフ地域(非整備地帯)、 砂地や長いグラス殖生のバンカーや景観池、貯水池、クリークなどの水域からな るハザード地域(障害地帯)、さらにティインググランドやパッティング・グリ ーンの造成される地下部分に、造成工事現場の地下水位の高低に応じた調整池の 造成が行えるとともに、前記したゴルフコースの各構成地帯の直下地下部分その ものを調整池としての貯水槽として利用でき、ここに集水された水を放流したり 、灌水設備によって再利用できると共に調整池地下構築工事により狭小なコース 用地の有効利用、造築費の低減、工期の短縮、施工の能率向上と構造の簡素、単 一規格化を図ることが期待できるゴルフコースの地下調整池構造物を提供するこ とを課題として案出されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、以上の目的を達成するため、ゴルフコースにおける造形された心 土地盤の基礎底面上に、鉄筋コンクリート造で基礎床盤、側壁、天井スラブを長 方形に一体に造成して地下貯水槽を設け、この地下貯水槽内に数本の支柱サポー トを直立させて天井スラブを支持するとともに配管システムを連結し、この地下 貯水槽の上部近傍に池、バンカー、ハザード地帯や景観樹木等のラフ地帯を配設 したことを特徴とするゴルフコースの地下調整池構造物を提供することを課題と して考案されたものである。
【0007】
【作用】
この考案は、ゴルフコースのコースを構成するフェアウェー、ラフ、ティグラ ンド等の全地域の景観植栽、各種バンカー、ウォーターハザード等の地下に構築 するため、ゴルフコースの管理に相当量の農薬散布や施肥、灌水が頻繁に行なわ れ、大量の水使用を必要とする場合において、農薬等を含有した水をゴルフコー ス施設外に流出せずに循環的に再利用できると共に、コース用地の地下を調整池 として使用することにより、狭小なコース用地を有効活用することができる。
【0008】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】 図面はこの考案の各実施例を示すものである。
【0010】 図1は、ゴルフコースにおけるハザード(hazard、障害地域)のうちのウォー ターハザード(water hazard)の一つであるコース内に配設した池Lにこの考案 の地下調整池構造物を実施した例を示している。
【0011】 図において、全体として符号1で示すのは、ゴルフコースの造形された心土地 盤で、地山、盛土、埋土等である。
【0012】 符号2は、この心土地盤1内に埋設した地下貯水槽で、心土地盤1の平坦な基 礎底面1a上に鉄筋コンクリート造で構築した長方形に組立てた構造物で、図に おいては、鉄筋コンクリート構造(ラーメン式構造)で、基礎床盤2a、側壁2 b、天井スラブ2cを一体に造成し、周囲からの荷重や曲げなどの外力を共同し て支えた堅固な構造としてある。
【0013】 この構造手段は、必ずしも限定されるものでなく、例えば、前記側壁2bと基 礎床盤2a及び天井スラブ2cの各面を箱形に組合せた壁式構造でも実施できる 。
【0014】 また、前記地下貯水槽2の各構成部材である基礎床盤2a、側壁2b、天井ス ラブ2cをプレキャスト(P.C)組立て式構造とすることもできる。
【0015】 符号3は、基礎床盤2aと天井スラブ2c間に殖設された支柱サポートで、天 井スラブ2cを支えるものである。
【0016】 符号4は、前記地下貯水槽2に連結するコースからの水の流入、槽2内からの 放流を司るための配管システムであり、必要により、槽2内の水を再利用できる ようにしてある。
【0017】 符号5は、前記天井スラブ2cの表部を被う表土層6の全表面に被覆敷設した 防水シート7を底面とするゴルフコースのウォーターハザードとしての池であり 、コースのフェアウェー地帯に配設したり、或はラフ地帯にコースとほぼ平行し て設置するラテラル・ウォーターハザードとしての池のときもある。
【0018】 尚、図中8は表土層6と一体をなすゴルフコースのラフ地帯、9は地下水位を 示す。
【0019】 次に図2は、この考案に係る地下調整池構造物を図1の実施例と異り、ゴルフ コースにおけるハザード(障害地域)の一つであるグラスバンカー10の直下部 に実施した例を示している。
【0020】 このバンカー10は砂地バンカーでもよいし、また、その設置場所は、フェア ウェーの左右に配されるサイドバンカー、ほぼ中央付近まで迫出しているクロス バンカー、グリーン周りのガードバンカーでも任意である。
【0021】 次に図3は、この考案に係る地下調整池構造物をコースのフェアウェー以外の ラフ(非整備地帯)である景観樹木11の直下部に実施した例を示している。
【0022】 次に図4は、この考案に係る地下調整池構造物を、ゴルフコースのグリーン1 2の直下部に実施した例を示している。この場合はグリーン12の排水性を考慮 して、前記表土層6の表面に遮水シート13を敷設して防水層14を形成し、そ の表面に透水性発泡ポリスチレンよりなる排水層15を設け、その上面にグリー ン11の下地層16を設けると共に、前記地下貯水槽2から連結する配水管17 を排水層15に連通し、グリーン12に対する自然降水、スプリンクラーによる 施水等を地下貯水槽2に集水できる。
【0023】 次に、図5は、前記図1ないし図4で説明した実施例と同様な、目的、作用、 効果を達成するための地下貯水槽2であるが、その地下貯水槽2の構造につき、 別の手段で構築する例を示している。 即ち、前記実施例の地下貯水槽2においては、天井スラブ2cを支持補強する ために基礎床盤2aと天井スラブ2c間に支柱サポート3を殖設したが、この実 施例では、前記支柱サポート3に代えて、地下貯水槽2の各構成部材である基礎 床盤2a、側壁2b、天井スラブ2cと一体に仕切壁18を設けてある。 この仕切壁18の構成は地下貯水槽2内において、碁盤目状に配置した壁式鉄 筋コンクリート構造としてあり、各仕切壁18の下部には、通水用の壁穴19を 穿設してあり、各仕切壁18により間仕切られた各室に貯水が均等に溜るように してある。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように、要するにこの考案によれば、ゴルフ場における調整池を 造成するにあたり、コースを構成するフェアウェー地域、雑草、低木、樹木など で形成するラフ地域(非整備地帯)、砂地や長いグラス殖生のバンカーや景観池 、貯水池、クリークなどの水域からなるハザード地域(障害地帯)、さらにティ インググランドやパッティング・グリーンの造成される地下部分に、造成工事現 場の地下水位の高低に応じた調整池の造成が行えるとともに、前記したゴルフコ ースの各構成地帯の直下地下部分そのものを調整池としての貯水槽として利用で き、ここに集水された水を放流したり、灌水設備によって再利用できると共に調 整池地下構築工事により狭小なコース用地の有効利用、造築費の低減、工期の短 縮、施工の能率向上と構造の簡素、単一規格化を図れる等の幾多の実用的効果を 期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案を池に実施した際の断面図である。
【図2】この考案をグラスバンカーに実施した際の断面
図である。
【図3】この考案を景観樹木地帯に実施した際の断面図
である。
【図4】この考案をゴルフコースのグリーンに実施した
際の断面図である。
【図5】この考案の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 心土地盤 1a 基礎底面 2
地下貯水槽 2a 基礎床盤 2b側壁 2
c 天井スラブ 3 支柱サポート 4 配管システム 5
池 6 表土層 7 防水シート 8
ラフ地帯 9 地下水位 10 グラスバンカー 1
1 景観樹木 12 グリーン 13 遮水シート 1
4 防水層 15 排水層 16 下地層 1
7 配水管 18 仕切壁 19 壁穴 L

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴルフコースにおける造形された心土地
    盤の基礎底面上に、鉄筋コンクリート造で基礎床盤、側
    壁、天井スラブを長方形に一体に造成して地下貯水槽を
    設け、この地下貯水槽内に数本の支柱サポートを直立さ
    せて天井スラブを支持するとともに配管システムを連結
    し、この地下貯水槽の上部近傍に池、バンカー、ハザー
    ド地帯や景観樹木等のラフ地帯を配設したことを特徴と
    するゴルフコースの地下調整池構造物。
  2. 【請求項2】 地下貯水槽が、碁盤目状に配置した壁式
    鉄筋コンクリート構造とし、各仕切壁の下部に通水用の
    壁穴を穿設し、基礎床盤、側壁、天井スラブと一体に形
    成した請求項1記載のゴルフコースの地下調整池構造
    物。
JP2906591U 1991-04-01 1991-04-01 ゴルフコースの地下調整池構造物 Pending JPH04117005U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59134217A (ja) * 1983-01-20 1984-08-01 Toyo Green Kk 芝生等地表植生物の給水および排水方法
JPS6135989B2 (ja) * 1975-06-18 1986-08-15 Ciba Geigy

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS59134217A (ja) * 1983-01-20 1984-08-01 Toyo Green Kk 芝生等地表植生物の給水および排水方法

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