JPH11107353A - 雨水貯留タンク - Google Patents

雨水貯留タンク

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JPH11107353A
JPH11107353A JP28601397A JP28601397A JPH11107353A JP H11107353 A JPH11107353 A JP H11107353A JP 28601397 A JP28601397 A JP 28601397A JP 28601397 A JP28601397 A JP 28601397A JP H11107353 A JPH11107353 A JP H11107353A
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JP
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storage tank
rainwater storage
tank
space
lawn
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JP28601397A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Hayashi
慎一郎 林
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SHINSHIN BLOCK KK
Original Assignee
SHINSHIN BLOCK KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地上より雨水を浸透させて一時保管すること
により、水害等を防止し、かつ必要があれば、防火用水
等として用いることもできるとともに、地上部を有効利
用できるように、最上部に安定した被覆層を構成した雨
水貯留タンクの提供。 【解決手段】 タンク用凹部空間を掘り下げ、その内面
にゴムシート4を内張し、かつその内側に砕石5、5…
を充填して雨水貯留タンク部2を構成し、その最上部に
芝生植込用舗装材3、3…を縦横に結合しつつ配し、か
つそれらに土壌及び芝生を充填して芝生舗装を構成す
る。またパイプ体9の一端を雨水貯留タンク部2の底部
まで延長し、他端を地下を通して河川まで延長し、かつ
その途中に排水用のポンプ装置10を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雨水を一時的に貯
留し、周辺に溢れて水害を発生させるのを防止するとと
もに、河川等の水位が低くなってから排水放流する又は
貯留雨水を必要に応じて使用のために汲み上げることが
できる雨水貯留タンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】雨水を一時的に貯留させて周辺の水害を
防止する手段としては調整池のようなものがあり、雨天
の際、特に台風その他に起因する豪雨により、河川等へ
の放流が間に合わない場合や、増水により放流が不可能
な場合等にはこれらの調整池に一時的に雨水を保管し
て、雨水による周辺への被害を防止し、河川等の水位が
下がってから放流するようにするものである。
【0003】このような調整池は、文字通り、池である
から、地上から当然掘り下げられており、かつ側溝等の
通常の排水設備では対応し切れない場合の雨水を貯留す
るものであるから、相応に広い敷地を必要とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明に於ては、地上
部を駐車場や公園又は公的・私的施設の広場や庭あるい
はそれらの植栽部等として用いることができるととも
に、表層部を透水性に構成し、地下に地上より浸透する
雨水を一時保管するため、若しくは防火用水その他飲用
以外の用途に用いるものとして貯留保管することができ
る雨水貯留タンクを提供することを解決の課題とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、地中に、上部
が開口したタンク用凹部空間を構成し、該タンク用凹部
空間の内面に非透水性の弾性内張材を配し、かつ該弾性
内張材を内張したタンク用凹部空間の内側に複数の空間
構成部材を充填して相互に連通する多数の小空間からな
る雨水貯留タンク部を構成するとともに、その上方に複
数の透水性単位舗装材を連設して透水性舗装を構成し、
更に上記雨水貯留タンク部に溜った水を排水する排水手
段を構成した雨水貯留タンクである。
【0006】前記タンク用凹部空間は、その領域に於け
る雨水の一時貯留用としての必要性を考慮してその容量
を決定する。またこのタンク用凹部空間を掘り下げる領
域は、特定の場所である必要はない。個人の家庭の庭、
公園、畑、運動場等どのようなところでも不都合ではな
い。盛土をして若干盛り上げたような領域でも不都合で
はない。
【0007】前記非透水性の弾性内張材は、これを前記
タンク用凹部空間に内張した場合に、雨水を浸透させ
ず、その内部に貯留させることができるものであって、
前記空間構成部材をその内部に充填した際にその充填状
態に応じて変形可能であり、かつ地震その他によっても
自在に変形して容易に損傷を生じないものであれば、特
定のそれに限定されない。
【0008】前記空間構成部材は、タンク用凹部空間
に、複数のそれを単に充填し、若しくはそれらを何らか
の手段で結合しつつ充填することにより、内部に雨水を
貯留することができる多数の小空間からなる雨水貯留タ
ンク部を構成できるものであり、加えて、その上に配し
た単位舗装材を連設してなる透水性舗装上を走歩行する
人や自動車その他による圧力に耐えられるものを構成で
きるものであれば、特定のそれに限定されない。
【0009】また前記排水手段は、前記非透水性の弾性
内張材の内側の雨水貯留タンク部に貯留されている水
を、河川等への放流のために使用可能なものであれば、
特定のそれに限定されない。なお火等の必要に応じて汲
み上げることのできるポンプ手段を併設することもでき
る。これらの排水手段又はポンプ手段は、手動又は電動
等のポンプ手段を採用することができる。防火等に使用
するポンプ手段は、適当な容量を持った電動その他の原
動機付のポンプで構成されるものが適当である。災害時
に電源又は燃料が失われた場合の対応も考慮すれば、手
動のポンプ手段等も併設するのが適当である。
【0010】したがって本発明の雨水貯留タンクによれ
ば、雨水貯留タンク部は多数の透水性単位舗装材を連結
しつつ配してなる透水性舗装によって覆われ、空間構成
部材に対する上方からのさまざまな外力が遮断されてお
り、空間構成部材が、舗装上を走行する自動車等によっ
て移動させられたリ、掘り返されたりすることはない。
また雨水貯留タンク部は多数の空間構成部材によっても
必要な耐圧が確保されているものであるため、地上部
は、駐車場又は公園等に自由に用いることが可能とな
る。
【0011】また雨水貯留タンク部の上方は、前記のよ
うに、透水性単位舗装材を連結しつつ配してなる透水性
舗装で覆われているものであるから、雨水は地上よりそ
れらを通じて浸透し、徐々に該雨水貯留タンク部に流下
することとなる。
【0012】また本発明の雨水貯留タンクに於ては、そ
の雨水貯留タンク部に貯留されている雨水を汲み上げる
排水手段を構成してあるので、豪雨の後等で河川の水位
が下がってからその内部に貯留した水を排水放流するこ
とができるし、その周辺で火災が発生した場合等には、
適当なポンプ手段で、これを汲み上げて消火の用に供す
ることもできる。それ以外に、この雨水貯留タンクの地
上部に、公園等を構成した場合には、それらに植栽した
植物のための散水用に用いたりすることもできる。飲用
以外の用途には、自由に用いることができる。また本発
明では、地上部を自由に用いることができるので、スペ
ースを有効利用しつつ雨水を貯留保管できる利点を有す
るものである。
【0013】以上の本発明の雨水貯留タンクに於いて、
前記弾性内張材としてゴムシートを採用することがで
き、このように構成した場合には、その構成が極めて簡
単であると共に、それ自体が柔軟であるため地震その他
によっても容易に破断する等の問題が生じない。
【0014】なお前記弾性内張材としてのゴムシート
は、これを前記タンク用凹部空間の底部から周側にかけ
て直接当接状態に配しても良いが、前記タンク用凹部空
間の底部及び周側の全ての部位に砂利又は砕石等を配し
た上で、これらの砂利等を介して、前記位置に配するこ
ととしても良い。
【0015】前記空間構成部材として砕石を採用するこ
とができ、このように構成した場合は、タンク用凹部空
間の内部形状がどのようなものであれ、自在に対応でき
るとともに、単に所要量を所定の部位に投入するだけで
構成し得るので、極めて容易にかつ安価に構成し得るも
のである。
【0016】前記空間構成部材として籠状部材を採用
し、前記非透水性の弾性内張材を配したタンク用凹部空
間内に、複数の上記籠状部材を上下方向及び縦横方向に
積み重ねて相互に連通する多数の小空間からなる雨水貯
留タンク部を構成することができ、このように構成した
場合は、タンク用凹部空間の形状がどのようなものであ
れ、容易にそれに対応した形状に積み上げることがで
き、しかもタンク用凹部空間内に充分大きな容量の雨水
貯留空間を残すことができるものである。
【0017】前記透水性単位舗装材として、平面から見
て格子状のベース部材の各交点に踏圧筒体を立設してな
る本体と、その隣接する二側辺の各交点から延長した各
腕片の先端に、他の本体の他の辺に立設した踏圧筒体に
下方から嵌合することのできる結合突起を立設してなる
結合部とで構成した芝生植込用舗装材を採用することが
でき、このように構成した場合は、多数のこれらを、空
間構成材を充填してなる雨水貯留タンク部の最上部に縦
横に相互に連結しつつ配し、そうした上で、それらの踏
圧筒体の間にまず土壌を配し、更にその上に芝生を配し
て、芝生の駐車場等の広場を容易に構成することができ
る。またこのように構成することにより、これらの上を
自動車が走行し又は人が歩いても、これらより下部の空
間構成材に無用な外力が加わって移動を生じることがな
い。
【0018】前記透水性単位舗装材としては、以上のよ
うなものの外、複数の木レンガ保持区画を縦横に構成し
た枠体であって、その四辺に隣接する枠体相互を接続す
るための接続手段を構成した枠体を採用することもでき
るし、上記木レンガに代えてタイル類を縦横に保持する
ように構成した枠体を採用することもできる。あるい
は、四辺に連結手段を備えた芝生保護用の格子状部材等
を採用し、前記雨水貯留タンク部に充填した空間構成部
材の最上部に芝生を植え付け、その芝生上に芝生保護用
の格子状部材を縦横に配設するようにしても良い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しつつ実施例に基づいて詳細に説明する。図
1〜図4は本発明を適用した実施例1を示しており、図
1は、実施例1の雨水貯留タンクを示す概略断面説明
図、図2は、単位舗装材である芝生植込用舗装材を示す
平面説明図、図3は、透水性単位舗装材である芝生植込
用舗装材を示す正面説明図、図4は芝生植込用舗装材を
雨水貯留タンクの最上部に敷設して芝生を植え込んだ状
態を示した断面説明図である。
【0020】図5〜図7は本発明を適用した実施例2を
示しており、図5は、実施例2の雨水貯留タンクを示す
概略断面説明図、図6は、空間構成部材である籠状部材
を結合した状態を示す平面説明図、図7は、空間構成部
材である籠状部材の一部切欠正面図である。
【0021】(実施例1)先ず、所望の領域の地面を掘
り下げ、ここでは、当該の地域の雨水の保管容量として
十分な容量の雨水貯留タンク部2を備え得るタンク用凹
部空間を構成する。図1では、既に上部に芝生植込用舗
装材(透水性単位舗装材)3、3…を被覆した状態を示
しているが、当初は、云うまでもなく、上部が完全に開
口した状態に掘り下げるものである。こうして、ここで
は、平面から見て四辺形の底部1aから上広がりになる
四面の側部斜面1b、1b…を立ち上げるべく掘り下げ
たものである。
【0022】次いでこのタンク用凹部空間の底部1a及
び側部斜面1b、1b…に沿ってゴムシート(弾性内張
材)4を配し、その内側に多数の砕石(空間構成部材)
5、5…を充填する。砕石5、5…は、図1に示すよう
に、グランドラインGLより僅かに低い位置まで充填す
る。こうしてゴムシート4の内側に砕石5、5…を充填
した雨水貯留タンク部2を構成する。
【0023】上記雨水貯留タンク部2の最上部に芝生植
込用舗装材3、3…を相互に連結しつつ縦横に配設し、
かつそれらの芝生植込用舗装材3、3…に土壌6を充填
した上で、芝生7を植え付ける。
【0024】上記芝生植込用舗装材3は、図2及び図3
に示すように、平面から見て格子状のベース部材3aの
各交点に踏圧筒体3b、3b…を立設してなる本体3x
と、その隣接する二側辺の各交点から延長した各腕片3
c、3c…の先端に、他の本体3xの他の辺に立設した
踏圧筒体3b、3b…に下方から嵌合することのできる
結合突起3dを立設してなる結合部3yとで構成したも
のである。
【0025】しかして隣接して敷設される相互の芝生植
込用舗装材3、3は、一方のそれの結合部3yを他方の
それの本体3xの一辺に対応させ、上記結合部3yの各
結合突起3d、3d…をそれぞれ他方の本体3xの対応
する辺の各踏圧筒体3b、3b…に上下対応させ、かつ
前者を後者に下方から嵌合させる。こうして隣接する芝
生植込用舗装材3、3相互を連結するものである。
【0026】このようにして雨水貯留タンク部2の最上
部を芝生植込用舗装材3、3…で全面的に覆った後、図
4に示すように、それらの芝生植込用舗装材3、3…の
各踏圧筒体3b、3b…の間に土壌6を充填し、次い
で、それらの上から芝生7を全面に配する。その後、芝
生7の上から転圧して、踏圧筒体3b、3b…の間に該
芝生7を押し込む。この後、必要な肥料等を施し、散水
する。なおこの芝生植込用舗装材3、3…で芝生7を植
え込んだ領域には、駐車スペースを描き込んで駐車場と
する。そしてこの駐車場のエリアの周囲には、図1に示
すように、樹木8、8…を植栽する。
【0027】ところで、以上の雨水貯留タンク部2の構
成工程では、砕石5、5…を充填する際に、図1に示す
ように、パイプ体9を、タンク用凹部空間の側部斜面1
bに沿って、ゴムシート4の内側を下部まで延長し、該
パイプ体9の上部を側部斜面1bの上部から側方に引き
出し、地下を通して河川まで延長し、該パイプ体9の途
中には汲み上げ用のポンプ装置10を挿入しておくもの
とする。
【0028】以上のように、この実施例1の雨水貯留タ
ンクは、タンク用凹部空間を掘り下げて、その内面にゴ
ムシート4を内張し、かつ該ゴムシート4内に砕石5、
5…を充填して雨水貯留タンク部2を構成し、その最上
部に芝生植込用舗装材3、3…を配して透水性の芝生舗
装を構成したものである。またパイプ体9の一端を上記
雨水貯留タンク部2の底部まで延長し、他端を地下を通
して河川まで延長し、その途中に排水用のポンプ装置1
0を挿入したものである。
【0029】それ故、容易かつ簡易に雨水貯留タンクを
構成し得、かつその上部は連設した芝生植込用舗装材
3、3…で覆われているので、その上を自動車等が走行
し又は人が歩いてもその下部の砕石5、5…が乱される
ことがない。充分な耐圧を有しているということもでき
る。しかして砕石5、5…は非常に安定した状態を保持
することができる。したがって駐車場として利用するの
に極めて好都合である。
【0030】また雨水貯留タンク部2の最上部は、前記
のように、連設した芝生植込用舗装材3、3…で覆わ
れ、それに土壌6が充填され、芝生7が植え込まれてい
るだけなので、コンクリートなどで固めたものとは異な
り、雨水はこれらを通じて浸透し、徐々に該雨水貯留タ
ンク部2に流下し、その中に貯留保管されることとな
る。したがって集中豪雨のような場合には、この中に一
時的に雨水を貯留保管することにより、地上の水害を防
止し、河川等の水位が下がったところで前記ポンプ装置
10を動作させて保管雨水を河川等に放流することがで
きる。
【0031】またこの実施例1に於ては、雨水貯留タン
ク部2に貯留されている雨水を、他のポンプ装置等で汲
み上げて、周辺の火災の際の消火の用等に供することが
できる。あるいは、この雨水貯留タンクの地上部の植物
のための散水用に用いたり、飲用以外の種々の用途に自
由に用いることができる。
【0032】更にこの実施例1では、ゴムシート4で雨
水貯留タンク部2の非透水性の弾性内張材を構成してい
るので、地震等の際の大きな振動や揺動、更には地盤の
若干のずれ等が生じても、それが容易に破壊されず、タ
ンクとしての役割をその後まで充分果たし得るものであ
る。
【0033】(実施例2)この実施例2は、前記図5〜
図7に示したように、空間構成部材として砕石5、5…
に代えて籠状部材15、15…を採用したものであり、
他の構成は全て同様である。しかして異なる部分につい
てのみ説明する。なお同一構成要素には同一の符号を付
すものとする。
【0034】複数の籠状部材15、15…を上方からタ
ンク用凹部空間のゴムシート4内に持ち込み、図5及び
図6に示すように、その内部で縦横に配列し、かつ高さ
方向に重ねてこの内部に相互に連通する多数の小空間か
らなる雨水貯留タンク部12を構成する。
【0035】上記籠状部材15は、特に図7に示すよう
に、籠状の容体部の上部の開口部縁から鍔体15aを張
出させ、この鍔体15aの外端から容体部外周と平行に
スカート部15bを垂下させたものである。なお鍔体1
5a及びスカート部15bには透水孔16、16…を開
口してあり、しかして複数の籠状部材15、15…を組
立てて多数の小空間を保持する骨格構造を構成した場合
に、これらの透水孔16、16…を通じて雨水貯留タン
ク部12中を雨水が流通可能になるようにしてあるもの
である。また上記鍔体15a及びスカート部15bに
は、図7に示すように、それぞれボルト孔17、17…
を穿設してある。また籠状部材15、15…の容体部の
底部にも図示していないが、ボルト孔を穿設してある。
【0036】しかして、上記雨水貯留タンク部 12の
空間を保持する骨格構造は、図5に示すように、その底
部に該当するゴムシート4上では、全体にわたって籠状
部材15、15…を下向きにして縦横に敷き詰め、側方
に隣接する相互を、鍔体15aの外端に構成したスカー
ト部15b、15b相互を接合させつつ結合すること
で、構成する。
【0037】これらの下向きの籠状部材15、15…の
上には、上向きの籠状部材15、15…を載せ、必要に
応じてそれらの底部相互を接着剤で固定し、又はボルト
・ナット等により結合固定する。あるいは単に載せるだ
けとする。側方に隣接する籠状部材15、15相互を、
鍔体15aに構成したスカート部15b、15b相互を
利用して結合するのは最下部の籠状部材15、15相互
の結合をする場合と同様である。
【0038】また上向きに配した籠状部材15、15…
の上には、各々また下向きの籠状部材15、15…を載
せ、上下対面した籠状部材15、15相互は、対面接合
状態の鍔体15a、15a相互を利用して結合固定す
る。側方に隣接する籠状部材15、15相互は、鍔体1
5aの外端のスカート部15b、15b相互を利用して
結合するのは云うまでもない。
【0039】こうして、最上部に前記芝生植込用舗装材
3、3…の敷設分の厚みを残して、雨水貯留タンク部1
2の内部空間が一杯になるまで、籠状部材15、15…
相互を結合しつつ縦横に配しかつ積み上げる。
【0040】なお、上記籠状部材5、5…は、図5及び
図6に示すように、上下の籠状部材15、15相互につ
いては、それらの開口部が相互に対面接合する場合に
は、相互の鍔体15a、15aのボルト孔17、17…
を利用してボルト・ナット等で結合固定し、底部相互が
対面接合する場合は、必要に応じて、接着剤で結合し、
又はボルト・ナットで結合し、あるいは、単に下方のそ
れに上方のそれを載せるだけの結合をする。左右の籠状
部材15、15相互の結合は、相互の鍔体15a、15
aの外端から垂下したスカート部15b、15bを対面
させ、かつそれらに穿設してあるボルト孔17、17…
を利用してボルト・ナット等で結合固定する。
【0041】こうして構成された雨水貯留タンク部12
は、前記実施例1の砕石5、5…を用いて構成した雨水
貯留タンク部2の場合より空間率が高くなる利点があ
る。他の点に関しては、前記実施例1について説明した
ところと同様の作用効果を有する。
【0042】なお前記パイプ体9は、必要に応じて、対
応する位置の籠状部材15、15…の底部等に孔をあ
け、これらの孔を通じて配設することとする。
【0043】
【発明の効果】したがって本発明の雨水貯留タンクによ
れば、雨水貯留タンク部は多数の透水性単位舗装材を連
結しつつ配してなる透水性舗装によって覆われ、空間構
成部材に対する上方からのさまざまな外力が遮断されて
おり、他方、多数の空間構成部材によって雨水貯留タン
ク部は必要な耐圧が確保されているものであるため、地
上部は、駐車場又は公園等に自由に用いることが可能と
なる。即ち、自動車や人の走歩行による力の作用が多数
の透水性単位舗装材を連結しつつ配してなる透水性舗装
によって遮断され、雨水貯留タンク部に充填されている
空間構成部材がこれによって乱されることがないもので
ある。
【0044】また雨水貯留タンク部の上方は、上記のよ
うに、透水性単位舗装材を連結しつつ配してなる透水性
舗装で覆われているものであるから、雨水は地上よりそ
れらを通じて浸透し、徐々に該雨水貯留タンク部に流下
することとなる。
【0045】また本発明の雨水貯留タンクに於ては、そ
の雨水貯留タンク部に貯留されている雨水を汲み上げる
排水手段を構成してあるので、豪雨の後等で河川の水位
が下がってから、その内部に貯留した水を排水放流する
ことができる。また周辺で火災が発生した場合等には、
適当な汲み上げ手段で、これを汲み上げて消火の用に供
することもできる。それ以外に、この雨水貯留タンクの
地上部に、公園等を構成した場合には、それらに植栽し
た植物のための散水用に用いたりすることもできる。飲
用以外の用途には、自由に用いることができる。
【0046】また本発明では、地上部を自由に用いるこ
とができるので、スペースを有効利用しつつ雨水を貯留
保管できる利点を有するものでもある。
【0047】以上の本発明の雨水貯留タンクに於いて、
前記弾性内張材としてゴムシートを採用した場合には、
その構成が極めて簡単であると共に、それ自体が柔軟で
あるため地震その他によっても容易に破断する等の問題
が生じない。
【0048】前記空間構成部材として砕石を採用した場
合は、タンク用凹部空間の内部形状がどのようなもので
あれ、自在に対応できるとともに、単に所要量を所定の
部位に投入するだけで構成し得るので、極めて容易にか
つ安価に構成し得るものである。
【0049】前記空間構成部材として籠状部材を採用
し、前記非透水性の弾性内張材を配したタンク用凹部空
間内に、複数の上記籠状部材を上下方向及び縦横方向に
積み重ねて相互に連通する多数の小空間からなる雨水貯
留タンク部を構成した場合は、タンク用凹部空間の形状
がどのようなものであれ、容易にそれに対応した形状に
積み上げることができ、しかもタンク用凹部空間内に充
分大きな容量の雨水貯留空間を残すことができるもので
ある。
【0050】前記透水性単位舗装材として、平面から見
て格子状のベース部材の各交点に踏圧筒体を立設してな
る本体と、その隣接する二側辺の各交点から延長した各
腕片の先端に、他の本体の他の辺に立設した踏圧筒体に
下方から嵌合することのできる結合突起を立設してなる
結合部とで構成した芝生植込用舗装材を採用した場合
は、多数のこれらを、空間構成材を充填してなる雨水貯
留タンク部の最上部に縦横に相互に連結しつつ配し、そ
うした上で、それらの踏圧筒体の間にまず土壌を配し、
更にその上に芝生を配して、芝生の駐車場等の広場を容
易に構成することができる。
【0051】またこのように構成することにより、これ
らの上を自動車が走行し又は人が歩いても、これらより
下部の空間構成材に無用な外力が加わってそれらが乱さ
れたり移動が生じたりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の雨水貯留タンクを示す概略断面説明
図。
【図2】単位舗装材である芝生植込用舗装材を示す平面
説明図。
【図3】単位舗装材である芝生植込用舗装材を示す正面
説明図。
【図4】芝生植込用舗装材を雨水貯留タンクの最上部に
敷設して芝生を植え込んだ状態を示した断面説明図。
【図5】実施例2の雨水貯留タンクを示す概略断面説明
図。
【図6】空間構成部材である籠状部材を結合した状態を
示す平面説明図。
【図7】空間構成部材である籠状部材の一部切欠正面
図。
【符号の説明】
1a タンク用凹部空間の底部 1b タンク用凹部空間の側部斜面 2、12 雨水貯留タンク部 3 芝生植込用舗装材(透水性単位舗装材) 3a ベース部材 3b 踏圧筒体 3c 腕片 3d 結合突起 3x 本体 3y 結合部 4 ゴムシート(弾性内張材) 5 砕石(空間構成部材) 6 土壌 7 芝生 8 樹木 9 パイプ体 10 ポンプ装置 15 籠状部材 15a 鍔体 15b スカート部 16 透水孔 17 ボルト孔 GL グランドライン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に、上部が開口したタンク用凹部空
    間を構成し、該タンク用凹部空間の内面に非透水性の弾
    性内張材を配し、かつ該弾性内張材を内張したタンク用
    凹部空間の内側に複数の空間構成部材を充填して相互に
    連通する多数の小空間からなる雨水貯留タンク部を構成
    するとともに、その上方に複数の透水性単位舗装材を連
    設して透水性舗装を構成し、更に上記雨水貯留タンク部
    に溜った水を排水する排水手段を構成した雨水貯留タン
    ク。
  2. 【請求項2】 前記弾性内張材としてゴムシートを採用
    した請求項1の雨水貯留タンク。
  3. 【請求項3】 前記空間構成部材として砕石を採用した
    請求項1の雨水貯留タンク。
  4. 【請求項4】 前記空間構成部材として籠状部材を採用
    し、前記非透水性の弾性内張材を配したタンク用凹部空
    間内に、複数の上記籠状部材を上下方向及び縦横方向に
    積み重ねて相互に連通する多数の小空間からなる雨水貯
    留タンク部を構成した請求項1の雨水貯留タンク。
  5. 【請求項5】 前記透水性単位舗装材として、平面から
    見て格子状のベース部材の各交点に踏圧筒体を立設して
    なる本体と、その隣接する二側辺の各交点から延長した
    各腕片の先端に、他の本体の他の辺に立設した踏圧筒体
    に下方から嵌合することのできる結合突起を立設してな
    る結合部とで構成した芝生植込用舗装材を採用した請求
    項1の雨水貯留タンク。
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