JPH04115310U

JPH04115310U - 情報記録再生装置用シリンダ

Info

Publication number: JPH04115310U
Application number: JP1568491U
Authority: JP
Inventors: 昇佐滝
Original assignee: 三洋電機株式会社
Priority date: 1991-03-18
Filing date: 1991-03-18
Publication date: 1992-10-13

Abstract

(57)【要約】【目的】ＶＴＲやＤＡＴなどの情報記録再生装置用シ
リンダに搭載されている回転ヘッドにゴミなどが付着す
ること防止する情報記録再生装置用シリンダを提供す
る。【構成】シリンダにテープ状記録媒体を所定角度巻き
付け、シリンダに回転自在に取り付けられた回転ヘッド
が前記テープ状記録媒体状を走査することにより情報の
記録あるいは再生を行う情報記録再生装置用シリンダに
おいて、回転ヘッドの回転方向であり、前記回転ヘッド
に対して先行する位置に記録再生を行わないヘッドを設
けた構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ビデオテープレコーダ（以下ＶＴＲ）やＤＡＴなどの情報記録再生装置用シリンダに搭載されている回転ヘッドにゴミなどが付着すること防止する情報記録再生装置用シリンダに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、回転ヘッドが搭載されている情報記録再生装置用シリンダに、テープ状記録媒体を所定角度巻き付け、テープ状記録媒体に情報を記録したりあるいはテープ状記録媒体に記録されている情報を再生したりする情報記録再生装置、例えばＶＴＲにおいて、磁気テープに付着している錆やカビ、そして、磁気テープが静電気により帯電して磁気テープに付着した埃、磁気テープの磁性面から剥離した磁性粉が回転ヘッドに付着し、回転ヘッドに形成されている磁気ギャップに詰まり、情報の記録再生の質の低下が起きていた。

【０００３】そこで、磁気テープに記録されている情報を正確に再生したり、磁気テープに情報を正確に記録したりすることが困難になることを防ぐために、従来は、特開平１−１９１３１７号公報（Ｇ１１Ｂ５／４１）にも開示されているように、ブラシを回転ヘッドに接触させ、回転ヘッドを清掃していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来技術では、回転ヘッドに汚れを付着させるテープ状記録媒体を清掃しないので、埃、磁性粉によって汚れた回転ヘッドを清掃しても、記録あるいは再生などを行うことによって再び回転ヘッドが汚れてしまう。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題に鑑みなされたもので、シリンダにテープ状記録媒体を所定角度巻き付け、シリンダに回転自在に取り付けられた回転ヘッドがテープ状記録媒体上を走査することにより情報の記録あるいは再生を行う情報記録再生装置用シリンダであって、回転ヘッドの回転方向であり、回転ヘッドに対して先行する位置に記録再生を行わないヘッドを設けた構成とする。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、回転ヘッドに対して先行する位置に設けられているヘッドがテープ状記録媒体上の汚れを取り除き、その汚れが取り除かれた部分を回転ヘッドが走査するので、回転ヘッドに汚れが付着することを未然に防止する。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例を図面を用いて説明する。図１及び図２は、本考案のＶＴＲにおける実施例を示している。図１において、シリンダ１は、回転シリンダ２と固定シリンダ３からなっており、回転シリンダ２は固定シリンダ３に対して回転自在に固定されており、回転ヘッド４が搭載されている。固定シリンダ３には磁気テープ５を案内するリード溝６が設けられている。ここで、回転シリンダ２は、矢印Ａ方向に回転し、磁気テープ５は矢印Ｂ方向に走行する。磁気テープ５はテープガイド７を通ってシリンダ１に進入し、シリンダ１から離脱した後、テープガイド８を通過し巻き取られる。また、回転シリンダ２には、図２に示すような記録再生を行わない清掃用ヘッド９が回転ヘッド４に対して先行する位置に取り付けられている。清掃用ヘッド９の材質は、セラミックであり、ヘッド突出量は回転ヘッド４と同等とし、トラック幅は回転ヘッド４のトラック幅と同じかそれ以上となるように約３０μｍに設定し、幅を６００μｍとし、回転ヘッド４と清掃用ヘッド９との間に埃あるいは磁性粉を落とすために、回転ヘッド４と清掃用ヘッド９の間は、２５μｍに設定されている。

【０００８】以上の構成より、図１に示すようなヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置においては、回転ヘッド４が、情報を記録あるいは再生するために磁気テープ５の磁性面上のトラックを走査するが、回転ヘッド４に対して先行する位置に清掃用ヘッド９が配されているので、清掃用ヘッド９が走行した後、回転ヘッド４がトラックを走査する。

【０００９】従って、磁気テープ５が埃あるいは磁性粉などにより汚れていても、回転ヘッド４が走査する磁気テープ５上のトラックを清掃用ヘッド９が、回転ヘッド４より先行して走行するので、磁気テープ５上のトラックは、清掃用ヘッド９により汚れが取り除かれきれいになる。その後、回転ヘッド４が磁気テープ５上のきれいになったトラックを走査するので、回転ヘッド４に汚れが付着することを防ぐことができる。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、清掃用ヘッドが通過した後のきれいな磁気テープ上のトラックを回転ヘッドが走査するので、高品質な記録再生を行うことができ、回転ヘッドに汚れが付着しないので、品質の高い記録再生が長期間にわたって行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例におけるシリンダ周辺の斜視図
である。

【図２】本考案の実施例に清掃用ヘッドの拡大図であ
る。

【符号の説明】

１シリンダ４回転ヘッド５磁気テープ（テープ状記録媒体）９清掃用ヘッド（記録再生を行わないヘッド）

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シリンダにテープ状記録媒体を所定角度
巻き付け、前記シリンダに回転自在に取り付けられた回
転ヘッドが前記テープ状記録媒体上を走査することによ
り情報の記録あるいは再生を行う情報記録再生装置用シ
リンダであって、前記回転ヘッドの回転方向であり、前
記回転ヘッドに対して先行する位置に記録再生を行わな
いヘッドを設けたことを特徴とする情報記録再生装置用
シリンダ。