JPH04114389U - 占いゲーム具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 占盤と、この占盤上で用いられるサイコロと
に夫々磁極を設け、占盤の占いの文字等の部分とサイコ
ロとを互いに吸着又は反発し合うようにして意外性の強
い占いでゲーム具とする。 【構成】 表面に占いの文字５等を表示し、この文字５
等に対応する内部に磁極を設けた占盤１と、２以上の磁
極を有するサイコロとで構成した占いゲーム具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、上面各所に干支等の占いを表示する文字等を記載した占盤上にサイ コロを転がして、運勢等を占うゲーム具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

机の上に１個か２個のサイコロを転がして、出たサイコロの目より運勢を占う ゲ−ムは昔から行なわれている。 又、占いの方法としては星占い、誕生日占い、方位占い等の種々の占いの方法 と共にぜいちくと算木を用いて吉凶を占う易占がある。 又、かかるぜいちくと算木を用いた易占に五行あるいは干支とを関連させて占 うことが一般に行なわれている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、かかる従来の占いゲームの中、単に投じたサイコロの目を読む 程度の遊びは余りにも単純すぎてゲームをしての占い手段には適していなかった 。 又、星占い、誕生日占い等の占い方においては、これを占う占者の学識あるい は性格によって占いの内容が一律となる傾向にあり、これまた占いゲームの手段 としては遊び心に欠ける不都合があった。 更に、陰陽占いは占いの内容の意外性の面で充分に満足し得るものがあるもの の、出た陰陽の結果からの推論が一律であり、占いゲームの手段としては尚遊び 心に欠ける不都合を有していた。

【０００４】 本考案はゲ−ムが複雑で大人も長く十分に楽しめる、サイコロを使用する占い ゲ−ム具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 本考案に係る占いゲ−ム具は叙上の目的を達成するものとして、占盤１と、サ イコロ１０、１１とを用意すると共に、占盤１には、表面に占いの文字５等を表 示し、しかも該文字５等に対応する内部に磁極を設けた構成とし、サイコロ１０ 、１１に、２以上の磁極を設けた構成としてある。

【０００６】

【作用】

本ゲ−ム具は、占盤に設けた各磁極の極性とサイコロの各面の磁極の極性の相 互作用により、占盤に投下されたサイコロが占いの文字等に引き寄せられあるい は反撥されて、予測できない意外な方向に転がって停止する。

【０００７】 占盤の磁極が永久磁石の場合は、これを１８０度転回させて取り付け、あるい は取り外せば、磁極の極性が反転し、あるいは消磁して、さいころの転路が変化 する。

【０００８】 又、磁極が電磁石の場合は、励磁電流の方向を逆転させ、あるいは励磁電流を 断ったり断続したりすれば、やはり磁極の極性が反転し、あるいは消磁したり、 断続的に励磁されて、サイコロの転路が変化する。

【０００９】

【実施例】

図１〜図４は本考案の一実施例を示すもので、図１の水平をなす円形の占盤１ は、木製の非磁性板２の上面に厚さの薄い合成樹脂板３を貼設したもので、脚４ …により床（図示省略）に支持されている。

【００１０】 合成樹脂板３の各所には、占いの典型例である干支を表示する絵と文字５…が 記載され、各絵と文字５の直下の非磁性板２には、上下方向を向く強磁性のたと えば軟鉄製の磁極材６が貫設されており、各磁極を構成している。

【００１１】 大部分の磁極材６…の下面には、フェライト製の永久磁石７…が吸着して、各 磁極材６の上端は永久磁石７の上端と同極に帯磁して磁極を構成してある。

【００１２】 占板１の周面には、木製の上下方向を向く扁平な囲い板８が外嵌し、その下端 には、多数の永久磁石７…の下方を覆う円形のカバー９が、着脱自在に取り付け られている。

【００１３】 図２と図３はサイコロで、図２のサイコロ１０は、フェライト等の硬質磁性粉 末を混入した合成樹脂をサイコロ１０に成形した後、図示するように磁化したも ので、図３のサイコロ１１は、合成樹脂をサイコロ１１に成形する際、山型円板 状の永久磁石１２…を封入したものである。

【００１４】 上述の本考案のゲ−ム具は、たとえば、サイコロ１０を占盤１上に投下して転 がした時、サイコロ１０のＮ極面が、占盤１のＮ極に帯磁している磁極材６に近 づけば、反撥されて遠ざかる方向に転路が変り、Ｓ極に帯磁した磁極材６に近づ けば、引き寄せられてますます近づく方向に転路が変り、さらに接近すれば吸着 されて停止する。

【００１５】 そしてサイコロ１０の停止した磁極材６がたとえば「亥」の場合、「亥」の表 示する北北東と夜と１０時およびその時のサイコロ１０の目「３」より運勢を占 うことができる。

【００１６】 たとえばＮ極に帯磁している磁極材６は、吸着している永久磁石７を一旦取り 外し、１８０度転回させて再び取り付ければ、その磁極材６の極性はＳ極となり 、取り外したままとすれば消磁される。

【００１７】 図５は、磁極を構成する各磁極材６の励磁手段の他の例を示すもので、近接す る両磁極材６、６の下端面には、電磁石１３の両端が、ビス１４、１４をもって 止着され、電磁石１３の励磁コイル１５は、開閉スイッチ１６を介して直流電源 １７に接続されている。

【００１８】 直流電源には、バッテリーあるいは商用１００Ｖ交流をたとえばシリコン整流 子で直流に変換して使用することができる。

【００１９】 この装置は、スイッチ１６を閉じて励磁コイル１５に通電すれば、電磁石１３ と両磁極材６、６は図示するように磁化され、スイッチ１６を開けば消磁され、 上述の永久磁石７の場合を同様に使用することができる。

【００２０】 またスイッチ１６に代えて４極双投スイッチ（図示省略）により励磁電流の方 向を反転させれば、両磁極材６、６の極性も反転する。

【００２１】 さらに図示を省略したが、上記スイッチ１６の開閉あるいは４極双投スイッチ の切替を、たとえばタイマーによりリレーを介して自動的に行なうこともできる 。

【００２２】 勿論多数の磁極材６…の磁化に、上記永久磁石７と電磁石１３を併用すること もできる。

【００２３】

【考案の効果】

本考案のゲーム具は上述のように、永久磁石の付け替えや着脱により、あるい はスイッチの操作による電磁石の励磁電流の方向転換や断続を手動もしくは自動 的に行なう等簡単な手段により、さらに各面の極性の配置の異なるサイコロを使 用することにより、占盤上のサイコロの転路を無限に変化させうるので、飽きる ことなく長く楽しむことのできるゲーム具とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案ゲーム具の平面図である。

【図２】さいころの一例を示す斜視図である。

【図３】さいころの他の例を示す斜視図である。

【図４】本考案ゲーム具の要部縦断拡大図である。

【図５】磁極材の磁化に電磁石を使用した時の縦断拡大
図である。

【符号の説明】

１ 占盤 ２ 非磁性板 ３ 合成樹脂板 ４ 脚 ５ 文字 ６ 磁極材 ７ 永久磁石 ８ 囲い板 ９ カバー 10 サイコロ 11 サイコロ 12 永久磁石 13 電磁石 14 ビス 15 励磁コイル 16 スイッチ 17 直流電源

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面に占いの文字等が表示されていると
   共に、この占いの文字等に対応する内部に磁極が設けら
   れている占盤と、２以上磁極を有するサイコロとからな
   ることを特徴とする占いゲーム具。
2. 【請求項２】 占盤に設けられている磁極が電磁石の磁
   極であることを特徴とする請求項１記載の占いゲーム
   具。
3. 【請求項３】 占盤に設けられている磁極が永久磁石の
   磁極であることを特徴とする請求項１記載の占いゲーム
   具。
4. 【請求項４】 占盤に設けられている磁極が強磁性の磁
   極材と、この磁極材の励磁手段とからなることを特徴と
   する請求項１記載の占いゲーム具。
5. 【請求項５】 サイコロが適数の永久磁石を内蔵してい
   ることを特徴をする請求項１記載の占いゲーム具。
6. 【請求項６】 サイコロが硬質磁性粉末を含有する合成
   樹脂製永久磁石からなることを特徴とする請求項１記載
   の占いゲーム具。