JPH0354779Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、傾斜路上を自由転動する円筒磁石に対
して下方に設けた電磁石の反発力を及ぼしこの反
発力によつて円筒磁石を傾斜路外端に追い落すゲ
ーム器に関し、磁石の斥力が距離によつて異なる
ことを学習できるようにしたものである。

本案品は、左右対称で且つ中央に向つて下降す
る一対の傾斜路上に夫々１個の円筒磁石が互いの
極性を一致させた向きで自由転動可能に載置され
ると共に前記傾斜路の中央に電磁石が前記円筒磁
石の極性と同極に励磁されるように少なくとも１
個のスイツチを介して結線されて構成されてい
る。本案品においてスイツチを閉成して電磁石を
励磁すると傾斜路上の円筒磁石が斥力を受けて傾
斜路の上方即ち外端に向けて転動する。このとき
スイツチを開くと電磁石の反発力がなくなつて円
筒磁石が下方に転動する。このようにして円筒磁
石の揺動運動を増大させるようなタイミングでス
イツチを操作するものである。

円筒磁石は理論的には１個でもよいが、開始状
態を安定して得るため一対の磁石を使うのがよ
い。またゲーム性を高めるためスイツチを２個並
設してもよい。

本案の構成を図について説明すると、１は左右
対称で中央に向つて下降する傾斜路１ａ，１ｂを
有する固定腕であつて固定台２に固設されてい
る。３，４は夫々傾斜路を跨いで転動自在に載置
された円筒形磁石であつて軸方向に磁化されてい
る。５は腕の中央に固定されている電磁石であつ
て、電池６を介して操作スイツチ７と接続してい
る。円筒磁石３，４はその磁極が電磁石の磁極と
同方向即ち相互に反撥するような向きで載置され
ている。

電磁石５が励磁状態でないときは円筒磁石３，
４は重力によつて中央に下降してくるが磁石の極
性が同一であるので互いに反撥してバランスした
位置に停止している。

この状態でスイツチ７をONすると電磁石は励
磁されるので両磁石とも傾斜路の外側方向に排斥
される。スイツチ７をOFFにすると円筒磁石は
重力によつて転動下降し近接すると反撥して相互
に離反して揺動運動をする。このタイミングを見
計らつてスイツチを操作することにより反動力を
次第に大きくしていき遂には傾斜路の外端部８に
円筒磁石を受容することができる。

このような運動と観察を通して磁石の反撥性を
確認し更にゲームとして楽しむことができる。

即ちスイッチを並設して２人で夫々を個別に操
作して相手の磁石を傾斜路外に落下させて勝負を
競うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案品の平面図、第２図は側面図であ
る。 １ａ，１ｂ……傾斜路、３，４……円筒磁石、
５……電磁石。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右対称で且つ中央に向つて下降する一対の傾
   斜路上に夫々１個の円筒磁石が互いの極性を一致
   させた向きで自由転動可能に載置されると共に前
   記傾斜路の中央に電磁石が前記円筒磁石の極性と
   同極に励磁されるように少なくとも１個のスイツ
   チを介して結線されて構成され、前記自由転動す
   る一対の円筒磁石のいずれか又は双方の下降転動
   に対し任意のタイミングで前記スイツチを操作す
   ることによつて、前記電磁石の反発力により前記
   円筒磁石を前記傾斜路外端に落下させるようにし
   たことを特徴とする円筒磁石転動ゲーム器。