JPH04113680U - 連窓サツシ - Google Patents

連窓サツシ

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JPH04113680U
JPH04113680U JP3505791U JP3505791U JPH04113680U JP H04113680 U JPH04113680 U JP H04113680U JP 3505791 U JP3505791 U JP 3505791U JP 3505791 U JP3505791 U JP 3505791U JP H04113680 U JPH04113680 U JP H04113680U
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俊男 袋
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 台形窓と矩形窓とを連結する連窓サッシの構
造を単純化し、製造部品の少数化、取付け作業の簡易化
を図る。 【構成】 共に半外付けサッシで構成される台形窓W1
と矩形窓W2とを方立材1で連結し、該方立材の上部を
キャップ5で覆ってなる連窓サッシであって、前記窓は
共に上下枠及び左右縦枠を枠組みして形成され、これら
の縦枠の係止片と当接片を方立材の主体部分に当接させ
ると共に、縦枠水切りの折曲片を方立材の溝部に係合さ
せて、台形窓・矩形窓双方の対峙する一組の縦枠と方立
材とを取付け、前記キャップを室外側において方立材に
螺着して構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建物開口部に装着されるサッシであって、より詳しくは、半外付け サッシで構成される台形窓と同じく半外付けサッシで構成される矩形窓とを、別 製の方立材で相互に連結する連窓サッシに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、建物開口部に装着されるサッシに半外付け式のものが多用され始めてい る。この半外付けサッシは、図9及び図10に示すように、各種の窓によって必 然的に異なる各個のサッシ主体部分8を除いては、各サッシに共通に、サッシ主 体部分の背面側において、見込み幅の略中央の箇所に建物躯体取付け用の鉛直取 付片81を有し、そして屋外側が窓開口部から突出する関係上、サッシ主体部分 の室内側端部を建物躯体取付片82となして固着の確実化を図り、また、サッシ 主体部分の背面側には、建物躯体ないし補助部材に当接する一対の係止片83, 84を備えてサッシ枠固着の安定化を図っている。
【0003】 そして、最近では窓を横に連接した、いわゆる連窓について上記半外付けサッ シを用いることが行われ始めた。
【0004】 ところが、連窓の構成パターンは、例えば、左の窓が回転窓で右の窓が引違い 戸、あるいは、一方が内倒し窓で他方がはめ殺し窓、という具合に各種のパター ンが存し、それぞれのパターンに対応させるためには、異なった構造の窓サッシ を多数種用意しなければならない。殊に、一方が台形窓、他方が矩形窓である窓 サッシを相互に連結する場合は、構造が複雑となる故にあまり一般化されていな いのが現状である。
【0005】 なお、連窓の構成については、例えば実開昭55−29677号公報、実開昭 57−61071号公報等に提案がある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、これらの縦枠連結部構造は、何れも連結すべき両側の縦枠及び方立材 以外に、目板もしくは目板相当の部材を必要として構造が複雑化し、製造上も組 立て上も手間を要する。
【0007】 本考案は上記実情下に、台形窓と矩形窓とを連結する連窓サッシの構造を少し でも単純化し、製造部品の少数化、取付け作業の簡易化を図る目的でなされたも のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち本考案に係る連窓サッシは、共に半外付けサッシで構成される台形窓 と矩形窓とを方立材で連結し、該方立材の上部をキャップで覆ってなる連窓サッ シであって、前記窓は共に上下枠及び左右縦枠を枠組みして形成され、その中、 台形窓は上枠を傾斜して設け、前記窓の中、建物躯体に取付けられる縦枠は、建 物開口部内周面に釘着される室内側鉛直取付片と、該室内側鉛直取付片に対し直 角の位相をなして建物躯体に釘着される室外側鉛直取付片と、この室外側鉛直取 付片の適位箇所より室内方向へ突出し建物躯体に当接する係止片と、前記室内側 鉛直取付片より建物開口部内周面方向へ直角に突出しその先端部が前記係止片の 延長線上に位置する建物躯体当接片と、室外側に設けられてその先端に室内側向 き折曲片を有する水切りとを備えて構成され、前記方立材で連結される側の縦枠 は、前記縦枠と同形状のものにおいて室外側鉛直取付片を備えないで構成され、 前記方立材は、室内外方向に延出する主体部分と、該主体部分の室外側において 左右に延出する室外面板と、該室外面板の左右端部に設けられて前記折曲片と係 合する室外側向き開口の溝部とを備え、前記キャップは、前記窓のそれぞれの上 枠に載置される水平面部と傾斜面部とを備え、さらに、前記縦枠の前記係止片と 当接片を方立材の主体部分に当接させると共に、前記水切りの折曲片を方立材の 前記溝部に係合させて、前記一組の縦枠と方立材とを取付け、前記キャップを前 記室外側鉛直取付片の基部よりも室外側において方立材に螺着して構成される。
【0009】
【作用】
台形窓と矩形窓は、それぞれ上下左右枠を組み合わせて各々独立の窓を構成し 、この単位窓を方立材を以て連結することとなる。各枠は半外付けサッシであっ て、基本的には建物躯体に取付けられるものであるところ、両方の窓の方立材に 連結される縦枠は、その室外側鉛直取付片を剥取り又は折曲げて、或いは当初よ り不存在としておき、これら縦枠の前記係止片と当接片を方立材の主体部分に当 接させて取付ける。水平面部と傾斜面部とを備えたキャップは、建物躯体より室 外側へ突出する部位に設けられて、納まりを良好にするとともに、雨の浸入を防 止する。
【0010】 また、方立材には室外面板を設ける一方、この室外面板は縦枠の水切りと係合 するので、この部位に従来の目板に相当するものが形成され、したがって目板を 不要とする。
【0011】 そして、キャップは連窓のそれぞれの上枠に載置されるものであるところ、上 述のように方立材には室外面板を設けてあるので、キャップの水平面部は、少な くとも各上枠のみならず、方立材の室外面板の上端縁、縦枠の水切り上端縁、さ らには縦枠の室外側上端縁で水平に支持され、このキャップの螺着によりこれら と密着する。
【0012】
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。
【0013】 図1ないし図4は本考案の実施例図で、図1は本案連窓サッシの正面図、図2 は同上の横断面図、図3及び図4は図1のX−X、Y−Y断面図である。
【0014】 この連窓サッシは、上下枠3,4及び左右縦枠2,2で形成した引違い窓、は め殺し窓、回転窓など各種の障子部を半外付けサッシで構成するとともに、それ ら半外付け窓サッシの中から二組以上の窓サッシを選択して、一方を台形窓W1 とし、他方を矩形窓W2となし、そしてこれら窓サッシを方立材1で連結してな る連窓サッシである。実施例では、台形窓W1と矩形窓W2の両窓をともにはめ 殺し窓としている。5は方立材1のビスホールに螺着されるキャップであって、 該キャップ5の長手方向両端部は、図1(2)に示すように、それぞれ台形窓W 1の上枠3と矩形窓W2の上枠3上に重合されるのであり、当該キャップ5は、 方立材1を介して台形窓W1と矩形窓W2とが連接される部分の上部における雨 水の浸入を防止する役割を担っている。
【0015】 台形窓W1と矩形窓W2の両窓を構成する縦枠2,2はその製造時において、 図5に示すように、主体部分20と、共に建物躯体に釘着される室内側鉛直取付 片21と、該室内側鉛直取付片に対し直角の位相をなして建物躯体に釘着される 室外側鉛直取付片22と、この室外側鉛直取付片22の適位箇所より室内方向へ 突出し建物躯体に当接する係止片23aと、先端部が前記係止片23aの延長線 上に位置する当接片24と、主体部分20の室外側に突設した水切り25と、こ の水切り25の先端に室内側を向いた折曲片25aとを備えていて、室外側鉛直 取付片22及び取付片基部23は共に主体部分20から突出形成されており、建 物躯体に取付けられる縦枠はこのまま使用される。尚、台形窓W1と矩形窓W2 を連結する部分の縦枠2’は、後述するように室外側鉛直取付片22がその使用 時に前記係止片23aに揃えて剥取り又は折曲げられるのであり、従って、図5 に示すように楔状の小切欠溝を係止片23aに沿って形成しておくのが好ましい 。縦枠2’として、当初より室外側鉛直取付片22のないものを用いてよいこと は勿論である。
【0016】 方立材1は、図6に示すように、主体部分11と、該主体部分11の室内側端 部に一対のねじ受け部12,12と、主体部分11の室外側において左右に延出 する室外面板14とを設け、該主体部分の適所には一対の室外側向き開口の溝部 13,13とを備え、そして主体部分11において前記室外側鉛直取付片22の 基部23よりも室外側に位置する部位にビスホール15を形成してなるもので、 前記一対のねじ受け部12,12は、縦枠の前記それぞれの室内側鉛直取付片2 1,21と重合する位置関係を有し、又、前記一対の溝部13,13は、それぞ れの縦枠2,2における一対の係止片23a,24にそれぞれ対応する位置関係 を有する。さらに、主体部分11の室外側端部に、縦枠2,2の水切り25先端 の室内側向き折曲片25aと係合する室外側向き開口の溝部13を室外面板14 に設けている。
【0017】 尚、台形窓W1と矩形窓W2の両窓の上下枠3,4は、前記従来の半外付けサ ッシ枠同様、サッシ主体部分の背面側において、見込み幅の略中央の箇所に建物 躯体取付け用の鉛直取付片31,41と、サッシ主体部分の室内側端部の取付片 32,42と、サッシ主体部分の背面側に一対の係止片33,34,43,44 とを備えている。
【0018】 次に、左右の台形窓W1と矩形窓W2を方立材1で連結する手順について説明 すると、前記一組の縦枠2,2と、方立材1とを結合するに際し、縦枠の室外側 鉛直取付片22を前記係止片23aに揃えて剥取り又は折曲げる。尚、室外側鉛 直取付片22を係止片23aに揃えて剥取るときは図5の破線の箇所にてなされ 、又折曲げる場合は二点鎖線で示すようになされる。
【0019】 さらに、台形窓W1の上枠3における方立材側の突出端部30を縦枠係止片2 3aと当接片24に揃えて切欠き形成する。これは、雨仕舞の関係上、台形窓W 1の上枠3が両側の縦枠上端を呑み込んで組込まれるので縦枠の室外側鉛直取付 片22を係止片23aに揃えて剥取り又は折曲げた場合、該台形窓の方立材側の 上枠が突出するからである。このように、台形窓W1においては、図7の二点鎖 線で示すように、縦枠2の室外側鉛直取付片22を前記係止片23aに揃えて剥 取り又は折曲げ、同様に突出端部30を縦枠係止片23aと当接片24に揃えて 切欠き形成するものである。
【0020】 そして、前記係止片23aを方立材の前記溝部13に係合し、縦枠の室内側鉛 直取付片21と方立材のねじ受け部12とを螺着する。しかる後、図8に示すよ うに、キャップ5を、その水平面部51よりビスを挿通して方立材1の前記ビス ホール15に螺着し、該方立材の上部を覆うものである。このキャップ5は、一 例として、水平面部51と傾斜面部54の前後に立上り片52と垂下片53を設 けた押出型材を用い、その立上り片52と垂下片53に切欠き52a,53aを 形成するとともに、該切欠き52a,53a間を折曲げて、図示のように台形窓 W1と矩形窓W2の両窓上枠間の傾斜に適合させる。
【0021】 55は取付金具で、台形窓W1の上枠3の方立材側端部に取付けられている。 この取付金具55は、室内側に突片56を備え、該突片56と上枠取付片31と の間にはシール材57を充填している。前記取付金具55の突片56は、上枠3 の室外側立上り片35と略同一の高さを備え、キャップ5を取付けた際、その傾 斜面部54が室内側において下方に沈み込まないようにキャップ5を保持してい る。
【0022】 なお、各縦枠は同一の見込み幅を有し、又、室内側鉛直取付片21,21、室 外側鉛直取付片22,22、及び係止片23aと当接片24のそれぞれ相互の位 置関係を同一としている。
【0023】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成されるものであるから、一方が台形窓、他方が矩形 窓である窓サッシを相互に連結する場合であっても、比較的簡易な構造により連 窓サッシを実現することができる。しかも方立材を1種類だけ製作すればよく、 縦枠は現場における少しの加工で全ての窓用縦枠として用いることができ、部品 点数を最少限に押え得る。そして方立材上にキャップが螺着され、しかも水平面 部と傾斜面部とを備えて建物躯体より室外側へ突出する部位に設けられているの で、構造上仕上げの納まりを良好にするとともに、雨の浸入する心配もない。
【0024】 また、方立材には室外面板を設ける一方、この室外面板は縦枠の水切りと係合 するので、各サッシ枠と方立材は面一となって外観上すっきりとしたものになる と共に、この部位に従来の目板に相当するものが形成され、したがって外力を直 接受ける室外側において連結を堅固にでき、また目板を不要とすることにより、 連窓サッシの構造の簡素化、部品点数の少数化、取付け作業の簡易化を図ること ができる。
【0025】 そして、キャップは連窓のそれぞれの上枠に載置されるものであるところ、上 述のように方立材には室外面板を設けてあるので、キャップの水平面部は、少な くとも各上枠のみならず、方立材の室外面板の上端縁、縦枠の水切り上端縁、さ らには縦枠の室外側上端縁で水平に支持され、このキャップの螺着によりこれら と密着する。従来は目板を用いていたので、キャップは上下端部の両方に設けら れて該目板を支持するものであったが、本考案では、目板に相当するものが方立 材に一体に形成されているので、下部のキャップ(下部カバー)を不要とするこ とができる。また、本考案のように台形窓と矩形窓とを連窓する場合は、矩形窓 どうしを連窓するのと異なり、キャップの固着状態が問題となる。すなわち、従 来の場合は、キャップを方立材に螺着すると、キャップを支持する部材に考慮が なされていなかったので、キャップのネジ部が凹み、その結果キャップ端縁が反 り上るものであった。これに対し本考案は、上述のようにキャップは多くの部位 にて支持されるので、そのような反り上り現象は生じない。
【提出日】平成3年6月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、建物開口部に装着されるサッシであって、より詳しくは、半外付け サッシで構成される台形窓と同じく半外付けサッシで構成される矩形窓とを、別 製の方立材で相互に連結する連窓サッシに関するものである。
【従来の技術】
近年、建物開口部に装着されるサッシに半外付け式のものが多用され始めてい る。この半外付けサッシは、図9及び図10に示すように、各種の窓によって必 然的に異なる各個のサッシ主体部分8を除いては、各サッシに共通に、サッシ主 体部分の背面側において、見込み幅の略中央の箇所に建物躯体取付け用の鉛直取 付片81を有し、そして屋外側が窓開口部から突出する関係上、サッシ主体部分 の室内側端部を建物躯体取付片82となして固着の確実化を図り、また、サッシ 主体部分の背面側には、建物躯体ないし補助部材に当接する一対の係止片83, 84を備えてサッシ枠固着の安定化を図っている。 そして、最近では窓を横に連接した、いわゆる連窓について上記半外付けサッ シを用いることが行われ始めた。 ところが、連窓の構成パターンは、例えば、左の窓が回転窓で右の窓が引違い 戸、あるいは、一方が内倒し窓で他方がはめ殺し窓、という具合に各種のパター ンが存し、それぞれのパターンに対応させるためには、異なった構造の窓サッシ を多数種用意しなければならない。殊に、一方が台形窓、他方が矩形窓である窓 サッシを相互に連結する場合は、構造が複雑となる故にあまり一般化されていな いのが現状である。 なお、連窓の構成については、例えば実開昭55−29677号公報、実開昭 57−61071号公報等に提案がある。
【考案が解決しようとする課題】
しかし、これらの縦枠連結部構造は、何れも連結すべき両側の縦枠及び方立材 以外に、目板もしくは目板相当の部材を必要として構造が複雑化し、製造上も組 立て上も手間を要する。 本考案は上記実情下に、台形窓と矩形窓とを連結する連窓サッシの構造を少し でも単純化し、製造部品の少数化、取付け作業の簡易化を図る目的でなされたも のである。
【課題を解決するための手段】 すなわち、本考案に係る連窓サッシは、実施例で用いた符号を付して記すと、 共に半外付けサッシで構成される台形窓W1と矩形窓W2とを方立材1で連結し 、該方立材の上部をキャップ5で覆ってなる連窓サッシであって、前記窓W1, W2は共に上下枠3,4及び左右縦枠2,2’を枠組みして形成され、その中、 台形窓W1は上枠3を傾斜して設け、前記窓W1,W2の中、建物躯体に取付け られる縦枠2は、建物開口部内周面に止着される室内側鉛直取付片21と、該室 内側鉛直取付片に対し直角の位相をなして建物躯体に止着される室外側鉛直取付 片22と、この室外側鉛直取付片22の適位箇所より室内方向へ突出し建物躯体 に当接する係止片23aと、前記室内側鉛直取付片21より建物開口部内周面方 向へ直角に突出しその先端部が前記係止片23aの延長線上に位置する建物躯体 当接片24と、室外側に設けられてその先端に室内側向き折曲片25aを有する 水切り25とを備えて構成され、記方立材1で連結される側の縦枠2’は、前記 縦枠2と同形状のものにおいて室外側鉛直取付片22を備えないで構成され、前 記方立材1は、室内外方向に延出する主体部分11と、該主体部分11の室外側 において左右に延出する室外面板14と、該室外面板14の左右端部に設けられ て前記折曲片25aと係合する室外側向き開口の溝部13とを備え、前記キャッ プ5は、前記窓W1,W2のそれぞれの上枠3,3に載置される水平面部51及 び傾斜面部54と、これらの面部51,54の前後に連接される立上り片52及 び垂下片53とを備え、前記面部51,54は、前記水切り片25及び室外面板 14と前記基部23との間を覆うと共に、前記垂下片53は、前記水切り25及 び室外面板14の室外側を覆って構成され、さらに、前記縦枠2’の前記係止片 23aと当接片24を方立材1の主体部分11に当接させると共に、前記水切り 25の折曲片25aを方立材1の前記溝部13に係合させて、前記一組の縦枠2 ’,2’と方立材1とを取付け、前記キャップ5を前記室外側鉛直取付片22の 基部23よりも室外側において方立材1に螺着して連窓サッシを構成した。
【作用】
台形窓と矩形窓は、それぞれ上下左右枠を組み合わせて各々独立の窓を構成し 、この単位窓を方立材を以て連結することとなる。各枠は半外付けサッシであっ て、基本的には建物躯体に取付けられるものであるところ、両方の窓の方立材に 連結される縦枠は、その室外側鉛直取付片を剥取り又は折曲げて、或いは当初よ り不存在としておき、これら縦枠の前記係止片と当接片を方立材の主体部分に当 接させて取付ける。水平面部と傾斜面部とを備えたキャップは、建物躯体より室 外側へ突出する部位に設けられて、納まりを良好にするとともに、雨の浸入を防 止する。 また、方立材には室外面板を設ける一方、この室外面板は縦枠の水切りと係合 するので、この部位に従来の目板に相当するものが形成され、したがって目板を 不要とする。 そして、キャップは連窓のそれぞれの上枠に載置されるものであるところ、上 述のように方立材には室外面板を設けてあるので、キャップの水平面部は、少な くとも各上枠のみならず、方立材の室外面板の上端縁、縦枠の水切り上端縁、さ らには縦枠の室外側上端縁で水平に支持され、且つ、キャップの垂下片は前記水 切り及び室外面板の室外側を覆うこととなり、このキャップの螺着によりこれら と密着して所定の間隙を隠蔽する。
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。 図1ないし図4は本考案の実施例図で、図1は本案連窓サッシの正面図、図2 は同上の横断面図、図3及び図4は図1のX−X、Y−Y断面図である。 この連窓サッシは、上下枠3,4及び左右縦枠2,2で形成した引違い窓、は め殺し窓、回転窓など各種の障子部を半外付けサッシで構成するとともに、それ ら半外付け窓サッシの中から二組以上の窓サッシを選択して、一方を台形窓W1 とし、他方を矩形窓W2となし、そしてこれら窓サッシを方立材1で連結してな る連窓サッシである。実施例では、台形窓W1と矩形窓W2の両窓をともにはめ 殺し窓としている。5は方立材1のビスホールに螺着されるキャップであって、 該キャップ5の長手方向両端部は、図1(2)に示すように、それぞれ台形窓W 1の上枠3と矩形窓W2の上枠3上に重合されるのであり、当該キャップ5は、 方立材1を介して台形窓W1と矩形窓W2とが連接される部分の上部における雨 水の浸入を防止する役割を担っている。 台形窓W1と矩形窓W2の両窓を構成する縦枠2,2はその製造時において、 図5に示すように、主体部分20と、共に建物躯体に釘着される室内側鉛直取付 片21と、該室内側鉛直取付片に対し直角の位相をなして建物躯体に釘着される 室外側鉛直取付片22と、この室外側鉛直取付片22の適位箇所より室内方向へ 突出し建物躯体に当接する係止片23aと、先端部が前記係止片23aの延長線 上に位置する当接片24と、主体部分20の室外側に突設した水切り25と、こ の水切り25の先端に室内側を向いた折曲片25aとを備えていて、室外側鉛直 取付片22及び取付片基部23は共に主体部分20から突出形成されており、建 物躯体に取付けられる縦枠はこのまま使用される。尚、台形窓W1と矩形窓W2 を連結する部分の縦枠2’は、後述するように室外側鉛直取付片22がその使用 時に前記係止片23aに揃えて剥取り又は折曲げられるのであり、従って、図5 に示すように楔状の小切欠溝を係止片23aに沿って形成しておくのが好ましい 。縦枠2’として、当初より室外側鉛直取付片22のないものを用いてよいこと は勿論である。 方立材1は、図6に示すように、主体部分11と、該主体部分11の室内側端 部に一対のねじ受け部12,12と、主体部分11の室外側において左右に延出 する室外面板14とを設け、該主体部分の適所には一対の室外側向き開口の溝部 13,13とを備え、そして主体部分11において前記室外側鉛直取付片22の 基部23よりも室外側に位置する部位にビスホール15を形成してなるもので、 前記一対のねじ受け部12,12は、縦枠の前記それぞれの室内側鉛直取付片2 1,21と重合する位置関係を有し、又、前記一対の溝部13,13は、それぞ れの縦枠2,2における一対の係止片23a,24にそれぞれ対応する位置関係 を有する。さらに、主体部分11の室外側端部に、縦枠2,2の水切り25先端 の室内側向き折曲片25aと係合する室外側向き開口の溝部13を室外面板14 に設けている。 尚、台形窓W1と矩形窓W2の両窓の上下枠3,4は、前記従来の半外付けサ ッシ枠同様、サッシ主体部分の背面側において、見込み幅の略中央の箇所に建物 躯体取付け用の鉛直取付片31,41と、サッシ主体部分の室内側端部の取付片 32,42と、サッシ主体部分の背面側に一対の係止片33,34,43,44 とを備えている。 前記キャップ5は、前記窓W1,W2のそれぞれの上枠3,3に載置される水 平面部51及び傾斜面部54と、これらの面部51,54の前後に連接される立 上り片52及び垂下片53とを備える。前記立上り片52と垂下片53に切欠き 52a,53aを形成するとともに、該切欠き52a,53a間を折曲げて、図 示のように台形窓W1と矩形窓W2の両窓上枠間の傾斜に適合させる。これによ り、前記面部51,54は、前記水切り片25及び室外面板14と前記基部23 との間を覆うと共に、前記垂下片53は、前記水切り25及び室外面板14の室 外側を覆うものである。 次に、左右の台形窓W1と矩形窓W2を方立材1で連結する手順について説明 すると、前記一組の縦枠2,2と、方立材1とを結合するに際し、縦枠の室外側 鉛直取付片22を前記係止片23aに揃えて剥取り又は折曲げる。尚、室外側鉛 直取付片22を係止片23aに揃えて剥取るときは図5の破線の箇所にてなされ 、又折曲げる場合は二点鎖線で示すようになされる。 さらに、台形窓W1の上枠3における方立材側の突出端部30を縦枠係止片2 3aと当接片24に揃えて切欠き形成する。これは、雨仕舞の関係上、台形窓W 1の上枠3が両側の縦枠上端を呑み込んで組込まれるので縦枠の室外側鉛直取付 片22を係止片23aに揃えて剥取り又は折曲げた場合、該台形窓の方立材側の 上枠が突出するからである。このように、台形窓W1においては、図7の二点鎖 線で示すように、縦枠2の室外側鉛直取付片22を前記係止片23aに揃えて剥 取り又は折曲げ、同様に突出端部30を縦枠係止片23aと当接片24に揃えて 切欠き形成するものである。 そして、前記係止片23aを方立材の前記溝部13に係合し、縦枠の室内側鉛 直取付片21と方立材のねじ受け部12とを螺着する。しかる後、図8に示すよ うに、キャップ5を、その水平面部51よりビスを挿通して方立材1の前記ビス ホール15に螺着し、該方立材の上部を覆うものである。 55は取付金具で、台形窓W1の上枠3の方立材側端部に取付けられている。 この取付金具55は、室内側に突片56を備え、該突片56と上枠取付片31と の間にはシール材57を充填している。前記取付金具55の突片56は、上枠3 の室外側立上り片35と略同一の高さを備え、キャップ5を取付けた際、その傾 斜面部54が室内側において下方に沈み込まないようにキャップ5を保持してい る。 なお、各縦枠は同一の見込み幅を有し、又、室内側鉛直取付片21,21、室 外側鉛直取付片22,22、及び係止片23aと当接片24のそれぞれ相互の位 置関係を同一としている。
【考案の効果】
本考案は以上のように構成されるものであるから、一方が台形窓、他方が矩形 窓である窓サッシを相互に連結する場合であっても、比較的簡易な構造により連 窓サッシを実現することができる。しかも方立材を1種類だけ製作すればよく、 縦枠は現場における少しの加工で全ての窓用縦枠として用いることができ、部品 点数を最少限に押え得る。そして方立材上にキャップが螺着され、しかも水平面 部と傾斜面部とを備えて建物躯体より室外側へ突出する部位に設けられているの で、構造上仕上げの納まりを良好にするとともに、雨の浸入する心配もない。 また、方立材には室外面板を設ける一方、この室外面板は縦枠の水切りと係合 するので、各サッシ枠と方立材は面一となって外観上すっきりとしたものになる と共に、この部位に従来の目板に相当するものが形成され、したがって外力を直 接受ける室外側において連結を堅固にでき、また目板を不要とすることにより、 連窓サッシの構造の簡素化、部品点数の少数化、取付け作業の簡易化を図ること ができる。 そして、キャップは連窓のそれぞれの上枠に載置されるものであるところ、上 述のように方立材には室外面板を設けてあるので、キャップの水平面部は、少な くとも各上枠のみならず、方立材の室外面板の上端縁、縦枠の水切り上端縁、さ らには縦枠の室外側上端縁で水平に支持され、且つ、キャップの前記垂下片は、 前記水切り及び室外面板の室外側を覆うこととなり、このキャップの螺着により これらと密着して所定の間隙を隠蔽することができる。従来は目板を用いていた ので、キャップは上下端部の両方に設けられて該目板を支持するものであったが 、本考案では、目板に相当するものが方立材に一体に形成されているので、下部 のキャップ(下部カバー)を不要とすることができる。また、本考案のように台 形窓と矩形窓とを連窓する場合は、矩形窓どうしを連窓するのと異なり、キャッ プの固着状態が問題となる。すなわち、従来の場合は、キャップを方立材に螺着 すると、キャップを支持する部材に考慮がなされていなかったので、キャップの ネジ部が凹み、その結果キャップ端縁が反り上るものであった。これに対し本考 案は、上述のようにキャップは多くの部位にて支持されるので、そのような反り 上り現象は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例図で、本案連窓サッシの正面図
である。
【図2】同上の横断面図である。
【図3】図1X−X断面図である。
【図4】図1Y−Y断面図である。
【図5】外付けサッシ縦枠を示す斜視図である。
【図6】方立材の側面図である。
【図7】台形窓を示す正面図である。
【図8】連窓箇所の方立材上部部分の斜視図である。
【図9】半外付けサッシ枠を用いた窓サッシの縦断面図
である。
【図10】同上の横断面図である。
【符号の説明】
1 方立材 2 縦枠 3 上枠 30 突出端部 21 室内側鉛直取付片 22 室外側鉛直取付片 23a,24 係止片 5 キャップ W1 台形窓W2 矩形窓
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年6月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 連窓サッシ
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例図で、本案連窓サッシの正面図
である。
【図2】同上の横断面図である。
【図3】図1X−X断面図である。
【図4】図1Y−Y断面図である。
【図5】外付けサッシ縦枠を示す斜視図である。
【図6】方立材の側面図である。
【図7】台形窓を示す正面図である。
【図8】連窓箇所の方立材上部部分の斜視図である。
【図9】半外付けサッシ枠を用いた窓サッシの縦断面図
である。
【図10】同上の横断面図である。
【符号の説明】 1 方立材 2 縦枠 3 上枠 30 突出端部 21 室内側鉛直取付片 22 室外側鉛直取付片 23a,24 係止片 5 キャップ W1 台形窓 W2 矩形窓

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共に半外付けサッシで構成される台形窓
    W1と矩形窓W2とを方立材1で連結し、該方立材の上
    部をキャップ5で覆ってなる連窓サッシであって、前記
    窓W1,W2は共に上下枠3,4及び左右縦枠2,2’
    を枠組みして形成され、その中、台形窓W1は上枠3を
    傾斜して設け、前記窓W1,W2の中、建物躯体に取付
    けられる縦枠2は、建物開口部内周面に釘着される室内
    側鉛直取付片21と、該室内側鉛直取付片に対し直角の
    位相をなして建物躯体に釘着される室外側鉛直取付片2
    2と、この室外側鉛直取付片22の適位箇所より室内方
    向へ突出し建物躯体に当接する係止片23aと、前記室
    内側鉛直取付片21より建物開口部内周面方向へ直角に
    突出しその先端部が前記係止片23aの延長線上に位置
    する建物躯体当接片24と、室外側に設けられてその先
    端に室内側向き折曲片25aを有する水切り25とを備
    えて構成され、前記方立材1で連結される側の縦枠2’
    は、前記縦枠2と同形状のものにおいて室外側鉛直取付
    片22を備えないで構成され、前記方立材1は、室内外
    方向に延出する主体部分11と、該主体部分11の室外
    側において左右に延出する室外面板14と、該室外面板
    14の左右端部に設けられて前記折曲片25aと係合す
    る室外側向き開口の溝部13とを備え、前記キャップ5
    は、前記窓W1,W2のそれぞれの上枠3,3に載置さ
    れる水平面部51と傾斜面部54とを備え、さらに、前
    記縦枠2’の前記係止片23aと当接片24を方立材1
    の主体部分11に当接させると共に、前記水切り25の
    折曲片25aを方立材1の前記溝部13に係合させて、
    前記一組の縦枠2’,2’と方立材1とを取付け、前記
    キャップ5を前記室外側鉛直取付片22の基部23より
    も室外側において方立材1に螺着したことを特徴とする
    連窓サッシ。
  2. 【請求項2】 前記方立材1は、主体部分11の室内側
    端部に一対のねじ受け部12,12と、該主体部分の適
    所に一対の室外側向き開口の溝部13,13とを備え、
    前記一対のねじ受け部は、縦枠の前記それぞれの室内側
    鉛直取付片21,21と重合する位置関係を有し、又、
    前記一対の溝部は、それぞれの縦枠における一対の係止
    片の中、先端が室内側に向いて形成された係止片23
    a,23aにそれぞれ対応する位置関係を有し、前記窓
    の相対向する縦枠と、方立材とを結合するにあたり、前
    記係止片23a,23aを方立材の前記溝部13,13
    に係合し、縦枠の室内側鉛直取付片21,21と方立材
    のねじ受け部12,12とを螺着するようにしたことを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の連窓サ
    ッシ。
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