JPH04113372U - 分割型メカニカルシール - Google Patents
分割型メカニカルシールInfo
- Publication number
- JPH04113372U JPH04113372U JP2520791U JP2520791U JPH04113372U JP H04113372 U JPH04113372 U JP H04113372U JP 2520791 U JP2520791 U JP 2520791U JP 2520791 U JP2520791 U JP 2520791U JP H04113372 U JPH04113372 U JP H04113372U
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- JP
- Japan
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- sealing
- natural fracture
- sliding
- sliding ring
- sliding surface
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- Withdrawn
Links
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- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 3
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Landscapes
- Mechanical Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 摺動リングの分割面間からの漏れを減少し、
安定したシール性を確保する。 【構成】 摺動リング40の分割面42が、密封摺動面
S近傍の自然破断面42aと、この自然破断面42aか
ら連続した反密封摺動面側の機械切断面42bからな
り、前記自然破断面42a,42a同士を互いに符合す
るとともに、前記機械切断面42b,42b間にガスケ
ット43を介装することによって、分割面42を通じて
の漏れを減少させ、密封摺動面Sに組み合わせの誤差に
よる微小な段差の発生を防止して密封摺動面Sでのシー
ル性も向上させる。
安定したシール性を確保する。 【構成】 摺動リング40の分割面42が、密封摺動面
S近傍の自然破断面42aと、この自然破断面42aか
ら連続した反密封摺動面側の機械切断面42bからな
り、前記自然破断面42a,42a同士を互いに符合す
るとともに、前記機械切断面42b,42b間にガスケ
ット43を介装することによって、分割面42を通じて
の漏れを減少させ、密封摺動面Sに組み合わせの誤差に
よる微小な段差の発生を防止して密封摺動面Sでのシー
ル性も向上させる。
Description
【0001】
本考案は、メンテナンス時の分解が困難な工業用大型ポンプ等の機器の軸封部
に装着される分割型メカニカルシールに関する。
【0002】
工業用の大型ポンプ等においては、分解がきわめて困難なものがあり、このよ
うな機器の場合、環状部品を組み合わせたメカニカルシールではメンテナンス作
業に大変な労力を必要とするため、メンテナンス作業の軽減を目的として、一部
又は全ての部品を周方向に分割した構造とした分割型メカニカルシールが用いら
れている。
【0003】
従来、この種の分割型メカニカルシールにおいては、図4及び図5に示すよう
に、端面を相手摺動リングとの密封摺動面Sとする環状突起2を備えた例えば二
つ割の摺動リング1の分割面3が、機械切断によって形成されている。
【0004】
しかしながら、上記構造を有する従来の分割型メカニカルシールによると、摺
動リング1の分割面3,3間の隙間を通じての漏れが著しく、また漏洩量が不安
定であった。
【0005】
そこで本考案は、上記した問題に鑑み、摺動リングの分割面間からの漏れを減
少し、安定したシール性を確保することを課題としてなされたものである。
【0006】
上記課題を解決するため、本考案の分割型メカニカルシールは、摺動リングの
分割面が、密封摺動面近傍の自然破断面と、この自然破断面から連続した反密封
摺動面側の機械切断面からなり、前記自然破断面同士が互いに符合するとともに
、前記機械切断面間にガスケットを介装したものである。
【0007】
上記構成によると、摺動リングを複数の弧状片に分割している分割面のうち、
密封摺動面近傍の自然破断面間においては、不規則かつ極めて多数の凹凸面同士
で咬合してラビリンス状のシール面が形成され、また、この自然破断面に続く反
密封摺動面側の機械切断面間においては、ガスケットの介在によって密着シール
面が形成されるので、分割面間のシール性が向上する。
【0008】
次に、本考案に係る分割型メカニカルシールを、図示の一実施例を参照しなが
ら説明すると、図1において、10は工業用ポンプの軸封部ハウジング、20は
このハウジング10に挿通されたシャフトで、ハウジング10の内周面にはOリ
ング30を介して静止側摺動リング40が、またシャフト20の外周面には前記
静止側摺動リング40に気密的に摺接する回転側摺動リングを含む回転側シール
部品群50が組み付けられている。
【0009】
摺動リング40は、半円弧状の弧状片40a,40bに二つ割されたもので、
軸方向一端に前記回転側摺動リングとの密封摺動面Sが形成された環状突起41
を備えている。両弧状片40a,40bの合わせ面である分割面42は、図2に
示すように、環状突起41に形成した密封摺動面S近傍の自然破断面42aと、
この自然破断面42aから連続し環状突起41を除く部分を機械加工により軸線
を通る平面上で切断した反密封摺動面側の機械切断面42bとからなり、自然破
断面42a,42a同士を互いに符合した状態に組み合わせる一方、機械切断面
42b,42b間にはエラストマー等の弾性体からなるガスケット43を介装し
てある。
【0010】
前記摺動リング40は、図3に順を追って示すような工程順で製作される。す
なわち、まず図3(A)の形状に成形された連続した環状をなす摺動リング40
の環状突起41を除く部分を、(B)に示すように180度対称に切断し、平坦
な機械切断面42bを形成し、次いで(C)に示すように機械切断面42bと対
応する環状突起41上の位置と、背面44上の機械切断面42bの両側となる位
置で、この摺動リング40に双方向の荷重Fを加えて環状突起41を破断させる
ことにより、半円弧状の弧状片40a,40bに二分割すると同時に、機械切断
面42bと連続した自然破断面42aを形成する。そしてさらに、環状突起41
を破線で示すように切削及び仕上加工して、(D)に示すような密封摺動面Sを
有する最終形状とするものである。
【0011】
分割面42のうち、自然破断面42aは、大小無数の不規則な凹凸を有する面
性状をなし、しかもこれら無数の凹凸は、弧状片40aと40bを破断前の状態
に組み合わせることによって完全に符合するので、自然破断面42a,42a間
の隙間は微小でかつ複雑に入り組んだラビリンス状となる。このため、図1の使
用状態において、自然破断面42aを通じて環状突起41を半径方向へ漏れよう
とする流体の漏れ圧力を減衰し、漏洩量を極めて少なくすることができる。
【0012】
また、自然破断面42a,42aの無数の凹凸同士が完全に符合するため、弧
状片40a側と40b側とで密封摺動面Sに組み合わせの誤差による微小な段差
が生じるようなことがなく、このため密封摺動面Sにおける漏れも減少し、弧状
片40a側と40b側での密封摺動面Sの偏荷重も生じない。
【0013】
また、自然破断面42a,42a同士を符合させた状態において、機械切断面
42b,42b同士は、図3(D)に示すように、切断加工時の刃の厚さ分だけ
離間して隙間δを形成するが、その隙間δは、摺動リング40における環状突起
41を除いた部分の断面形状、すなわち機械切断面42b,42bと同一形状の
エラストマー製ガスケット43で埋められる。さらにこのガスケット43の肉厚
tは、予め前記隙間δよりも僅かに大きく形成することにより一定の締め代が設
定されており、摺動リング40の外周テーパ面45に圧接したOリング30の円
周方向の締め付け力によって、前記機械切断面42b,42bと密接する。この
ため、図1の使用状態において、機械切断面42bを通じて環状突起41を半径
方向あるいは軸方向へ漏れようとする流体の漏洩量を極めて少なくすることがで
きる。
【0014】
なお、上記実施例では環状突起41を有するものについて説明したが、本考案
はこのような環状突起の有無に拘らず適用することができ、また、回転側シール
部品群50の回転側摺動リングについても同様に構成することが可能であり、そ
の他細部の形状や大きさ等はとくに限定するものではない。
【0015】
以上、本考案によると、摺動リングを複数の弧状片に分割している分割面のう
ち、密封摺動面近傍の自然破断面間においては、不規則かつ極めて多数の凹凸面
同士で咬合してラビリンス状のシール面が形成され、また、この自然破断面に続
く反密封摺動面側の機械切断面間においては、ガスケットの介在によって密着シ
ール面が形成されるので、分割面間からの漏洩を激減させることができ、また、
自然破断面の符合によって、密封摺動面は組み付けの誤差による微小な段差が生
じることなく完全な同一平面状となるように復元されるので、この密封摺動面に
おけるシール性も安定するといった優れた効果を奏する。
【図1】本考案の一実施例を示す概略的な断面図であ
る。
る。
【図2】同じく要部分解斜視図である。
【図3】摺動リングの加工工程説明図である。
【図4】従来例を示す摺動リングの正面図である。
【図5】図4におけるA−A断面図である。
40 静止側摺動リング
40a,40b 弧状片
41 環状突起
42 分割面
42a 自然破断面
42b 機械切断面
43 ガスケット
S 密封摺動面
Claims (1)
- 【請求項1】 摺動リングが周方向に複数の弧状片に分
割され、その分割面が、密封摺動面近傍の自然破断面
と、この自然破断面から連続した反密封摺動面側の機械
切断面からなり、前記自然破断面同士が互いに符合する
とともに、前記機械切断面間にガスケットが介装された
ことを特徴とする分割型メカニカルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2520791U JPH04113372U (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | 分割型メカニカルシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2520791U JPH04113372U (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | 分割型メカニカルシール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04113372U true JPH04113372U (ja) | 1992-10-02 |
Family
ID=31909986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2520791U Withdrawn JPH04113372U (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | 分割型メカニカルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04113372U (ja) |
-
1991
- 1991-03-25 JP JP2520791U patent/JPH04113372U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19950615 |