JPH04112237U - 合焦表示装置付きカメラ - Google Patents

合焦表示装置付きカメラ

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JPH04112237U
JPH04112237U JP2284491U JP2284491U JPH04112237U JP H04112237 U JPH04112237 U JP H04112237U JP 2284491 U JP2284491 U JP 2284491U JP 2284491 U JP2284491 U JP 2284491U JP H04112237 U JPH04112237 U JP H04112237U
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圭司 大沢
信一 塚田
利弘 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合焦表示装置を備えたオートフォーカスカ
メラにおいて、合焦表示が確実に行え、かつ、合焦から
レリーズ動作までの時間を短縮することの可能な合焦表
示装置付きカメラを提供する。 【構成】 この合焦表示装置付きカメラは、撮影画面内
に設けられた領域に対して焦点検出する焦点検出手段a
と、この焦点検出手段aによる焦点検出結果に基づいて
撮影レンズbを合焦位置に導く調節手段cと、合焦表示
を行う表示手段dとを備え、合焦後にミラーアップして
露光動作を行うことが可能である。このカメラには、前
記撮影レンズbが合焦位置に導かれる時点より所定時間
前から前記表示手段dによる合焦表示を開始させる制御
手段eが設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、オートフォーカスカメラに合焦状態を表示する表示手段が設けられ た合焦表示装置付きカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のオートフォーカスカメラにおいて、そのファインダ像に重ねて焦点検出 動作をすべき領域や合焦状態を表示する表示装置は周知である。
【0003】 図13は、特開昭56−99332号公報に示されるカメラの合焦表示装置の 従来例を示す機構図、図14は平面図である。 これら図において、1は撮影レンズ、2はクイックリターンミラー、3はフレ ネル・レンズ等を有するピント板であり、撮影レンズ1に入射された光は、クイ ックリターンミラー2で反射されてピント板3上に結像される。 4は平板状透明基体からなる合焦表示用の表示板であり、この表示板4には、 図14に示すように、その中央部にマイクロプリズムの集合体である表示部5が 2ヵ所設けられている。6は表示板4の側部に1対設けられ、各表示部5に向け て配置された点灯用LEDであり、この点灯用LED6からの光は、導光用プリ ズム7を介して表示板4内に入射され、その上下面間を反射しながら表示部5へ と至り、この表示部5を照明する。 8はコンデンサー・レンズ、9はペンタプリズム、10は接眼レンズであり、 ピント板3上に結像された像は、接眼レンズ10、ペンタプリズム9およびコン デンサー・レンズ8を介して観察することができる。
【0004】 従って、焦点検出動作中に合焦状態になった時点で点灯用LED6を点灯すれ ば、ファインダ像に重ねた状態で点灯された表示部5を表示することができる。
【0005】 一方、図15は、特開平2−56533号公報に示されるカメラの合焦表示装 置の他の従来例を示す機構図、図16は平面図である。 この従来例におけるカメラは画面内の複数の領域について焦点検出が可能であ り、従って、表示板4には複数の表示部5が設けられ、これに対応して点灯用L ED6も表示部5の個数だけ設けられている。このような多点による焦点検出の 場合には焦点検出が行われる領域を表示する必要があり、このため表示部5は焦 点検出領域表示および合焦状態表示を兼用している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のオートフォーカスカメラにおける合焦表示装置にお いて、合焦後直ちにレリーズ動作を行う場合、図17に示すように、撮影レンズ 1の駆動停止後に一定時間だけ表示部5を点灯させて合焦状態を表示し、その後 にミラーアップ動作を行うようなシーケンスが考えられる。ミラーアップ動作が 表示部5による合焦表示後に行われるのは、ファインダ像が見える状態で合焦状 態を表示しなければ表示をする意味がないため、表示部5による表示動作中はク イックリターンミラー2をファインダ観察位置に保持する必要があるからである 。特に、多点による自動焦点検出の場合には、ファインダ視野内のどの領域にピ ントが合ったかも重要であるため、合焦状態表示(これは焦点検出領域表示も兼 ねている)をレリーズ動作前に行うことは必須である。
【0007】 しかしながら、図17に示すようなシーケンスでは、表示部5による表示の時 間だけミラーアップ開始が遅れ、合焦からカメラのレリーズ動作開始までの時間 、すなわちシャッタ・タイムラグが長くなる、という問題があった。
【0008】 本考案の目的は、合焦表示装置を備えたオートフォーカスカメラにおいて、合 焦表示が確実に行え、かつ、合焦からレリーズ動作までの時間を短縮することの 可能な合焦表示装置付きカメラを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
クレーム対応図である図1に対応付けて説明すると、本考案のうち請求項1に 記載の考案は、撮影画面内に設けられた領域に対して焦点検出する焦点検出手段 aと、この焦点検出手段aによる焦点検出結果に基づいて撮影レンズbを合焦位 置に導く調節手段cと、合焦表示を行う表示手段dとを備え、合焦後にミラーア ップして露光動作を行うことが可能な合焦表示装置付きカメラに適用される。 そして、上述した目的は、前記撮影レンズbが合焦位置に導かれる時点より所 定時間前から前記表示手段dによる合焦表示を開始させる制御手段eを設けるこ とにより達成される。 また、請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の合焦表示装置付きカメラに おいて、前記制御手段eが、前記撮影レンズbが合焦位置に導かれた後も前記表 示手段dによる合焦表示を所定時間だけ継続するものである。 さらに、請求項3に記載の考案は、請求項1または2に記載の合焦表示装置付 きカメラにおいて、前記焦点検出手段aが撮影画面内に設けられた複数の領域に 対して焦点検出を行い、前記カメラに前記複数の領域のうちいずれか1つの領域 を手動で選択する選択手段fを設け、前記表示手段dがこの選択手段fにより選 択された領域の表示も行い、前記制御手段eが選択領域表示の明るさと合焦表示 の明るさとが異なるように前記表示手段dによる表示を行わせるものである。
【0010】
【作用】
(1) 請求項1 制御手段eは、撮影レンズbが合焦位置に導かれる時点より所定時間前から合 焦表示を開始するように表示手段dを制御し、表示手段dは、この制御手段eの 制御に則って合焦表示を行う。 (2) 請求項3 制御手段eは、選択手段fにより選択された領域を表示する明るさと合焦表示 の明るさとが異なるようにそれぞれを表示すべく表示手段dを制御し、表示手段 dは、この制御手段eの制御に則って選択領域表示および合焦表示を行う。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照して、本考案の実施例について詳細に説明する。 図2は、本考案が適用される合焦表示装置付きカメラの一実施例の回路構成を 示すブロック図である。
【0012】 図において、20はカメラ全体の制御を司るマイクロコンピュータやその他の 周辺回路を内蔵した制御回路であり、メモリ、判断回路、演算回路、タイマ等を 備えている。21は光電変換素子等を備えた焦点検出装置、22はTTL測光用 素子等を備えた測光装置、23は撮影レンズ制御回路であり、撮影レンズを前後 に駆動するモータ24の制御を行う。25は合焦表示装置である。26は露出制 御回路であり、シャッタ機構部および絞り機構部を備えている(図示略)。
【0013】 また、S1およびS2はカメラ本体のレリーズ釦(図示略)に連動している半 押しおよび全押しスイッチであり、スイッチS1はレリーズ釦の第1ストローク でオンし、スイッチS2はレリーズ釦の第2ストロークでオンする。これらスイ ッチS1、S2のオン・オフ状態を示す信号は制御回路20に入力される。
【0014】 ここで、本実施例における焦点検出装置21は、撮影画面に対して複数の領域 を設定し、これら領域に対して焦点検出を行うことができる。すなわち、周知の ごとく焦点検出装置21は、フィルム面とほぼ等価の位置に配置された検出面上 に被写体像を結像させる焦点検出光学系と、この焦点検出光学系の検出面上の光 像を電気的なイメージ信号に変換する光電変換装置とを備え、この光電変換装置 には、撮影画面内の複数の焦点検出領域に対応する複数対のCCD等の光電変換 素子アレイが設けられる。各光電変換素子アレイ対には切換スイッチが備えられ 、これら光電変換素子アレイ対からの信号を、焦点検出装置21内の焦点検出回 路へと択一的に送出する。切換スイッチは、カメラ本体に設けられた領域切換ス イッチS3により、例えば手動でオン・オフ制御がされる。
【0015】 このため、本実施例の合焦表示装置25は、ピント板上部に設けられた表示板 と、この表示板の略中央部に設けられた表示部とそれを照明するLED等からな り、表示部は、撮影画面内において焦点検出装置21の焦点検出領域に対応する 複数の位置に設けられている。
【0016】 なお、本実施例の構成要素と請求の範囲の構成要素との対応において、焦点検 出手段は焦点検出装置21に、調節手段は撮影レンズ制御回路23に、表示手段 は合焦表示装置25に、選択手段は領域切換スイッチS3に、制御手段は制御回 路20にそれぞれ対応している。
【0017】 次に、図2〜図12を参照して、本実施例の動作について説明する。 周知のごとく、オートフォーカスカメラの焦点検出モードには、 a.シングルモード……一度合焦すると撮影レンズが停止し、合焦しないとレ (AF−S) リーズできないモード b.コンティニュアスモード……一度合焦しても被写体が動けばそれに合わせ て継続して焦点検出動作を行うモード の2種類があり、コンティニュアスモードはさらに、合焦しないとレリーズでき ないモード(AF−CF)および合焦を待たずにレリーズできるモード(AF− C)の2種類に分けられる。
【0018】 一方、上述のように複数の焦点検出領域を有する本実施例のカメラにおいては 、撮影者が手動で領域を選択する(マニュアル選択)モードと、カメラ自身が各 焦点検出領域の測距情報に基づいてピントを合わせる領域を決定する(自動選択 )モードの2種類の焦点検出領域モードが存在する。 従って、これらモードの組合せにより、6種類のモードが選択可能である。以 下、これらモードの組合せについて説明する。
【0019】 (1) AF−Sモードの場合(図3〜図8) 半押しスイッチS1のオンにより図3〜図6のフローチャートに示すプログラ ムが開始する。
【0020】 まず、ステップS101では焦点検出領域の選択モードがマニュアル選択モー ドであるか否かが判定される。この結果、焦点検出領域がマニュアルで選択され る場合はプログラムはステップS102に移行し、自動選択される場合はステッ プS107に移行する。
【0021】 これと同時に、図4に示すステップS151では、焦点検出装置21において オートフォーカス演算が行われる。すなわち、選択された領域に対応する焦点検 出光学系で結像された被写体像を光電変換素子アレイにより電気的なイメージ信 号に変換し、これを焦点検出回路に送信する。焦点検出回路は、この光電変換素 子アレイからのイメージ信号に基づいて、位相差検出方式等により周知の焦点検 出演算を行い、撮影レンズによる結像面とフィルム面等の予定結像面との差、す なわちデフォーカス量およびデフォーカス方向を表す焦点検出信号を算出する。
【0022】 ステップS152では撮影レンズの位置が読み込まれ、焦点検出信号に基づい て定まる撮影レンズの位置と比較して撮影レンズを駆動する必要があるかどうか が判定される。その結果、撮影レンズを駆動する必要がなければステップS15 3に移行して合焦信号フラグFFを立て、そうでなければステップS154に移 行する。
【0023】 ステップS154では、焦点検出回路から撮影レンズ制御回路23へ焦点検出 信号が送出され、撮影レンズ制御回路23は、入力された焦点検出信号に基づい て撮影レンズを合焦位置まで駆動するのに必要なモータ駆動信号を算出し、モー タ24に供給する。この後、制御回路20は、内部に備えられた第1のタイマを 用いて、モータ24の駆動開始からの時刻t1を計時する。なお、撮影レンズ制 御回路23は、モータ駆動信号を撮影レンズの移動量に比例したパルス数に変換 して、モータ24に付設されたフォトインタラプタ等のパルス式移動量検出手段 (図示略)からのパルス数と比較し、両者が一致するとモータ24を停止させる 。
【0024】 ステップS155では、ステップS151で算出したデフォーカス量が所定値 以内にあるかどうかを判定し、所定値以下であれば再測距動作を行う必要がない としてステップS156に移行し、所定値より大きければステップS157に移 行して再測距フラグFDを立てる。一般に、デフォーカス量が大きい場合は、撮 影レンズを駆動した後に再度焦点検出動作が行われることがある。本実施例では 、再測距が行われる場合とそうでない場合とで手順が異なるので、レンズ駆動前 に再測距の有無を判断している。
【0025】 ステップS156では、焦点検出信号に基づいてモータ24の駆動が停止する 合焦予定時刻kを算出する。モータ24の特性は予め知ることができ、さらに焦 点検出信号からモータ24の駆動量も算出することができるので、これらモータ 24の特性および駆動量から合焦予定時刻kは求められる。以上の手順により焦 点検出動作およびレンズ駆動指令動作が終了する。
【0026】 図3に戻って、ステップS102では、選択された領域についての領域表示が 合焦表示装置25により開始されるとともに、制御回路20に内蔵された第2の タイマにより領域表示開始からの時刻t2が計時される。ステップS103では 第2のタイマによる計時結果t2が所定時間T1に至ったか否かが判定され、T1 に至ればステップS106に移行し、そうでなければステップS104に移行す る。ステップS104ではレリーズ信号の入力の有無(つまりスイッチS2のオ ン・オフ状態)を判定し、レリーズ信号の入力があればステップS105に移行 し、レリーズ信号の入力がなければステップS103に戻る。
【0027】 ステップS105では、合焦信号フラグFFが立っていることを確認した後、 現在領域表示が行われている合焦表示装置25の表示部の輝度を上昇させ、時間 n=T3だけ表示を行った後に表示を終了する。この表示は合焦表示に相当し、 領域表示と区別するためにその輝度を異ならせている。また、制御回路20は、 合焦信号フラグFFが立っていることを確認したら直ちにレリーズ動作を開始し 、ミラーアップを行う。領域表示開始からステップS105に示す合焦表示まで のシーケンスを図7(d)に示す。
【0028】 一方、ステップS106では合焦表示装置25による領域表示が終了される。 以上の手順により、撮影者の選択した領域についての表示が時間T1だけ行われ る。
【0029】 次に、ステップS107では再測距フラグFDが立っているかどうかを判定し 、フラグが立っていればステップS108に移行し、そうでなければステップS 120に移行する。
【0030】 ステップS108では再測距動作が終了したかどうかを判定し、終了したので あればステップS111に移行し、そうでなければステップS109に移行する 。ステップS109ではレリーズ信号の入力の有無を判定し、レリーズ信号の入 力があればステップS110に移行し、レリーズ信号の入力がなければステップ S108に戻る。
【0031】 ステップS110では、再測距動作が終了するのを待ってから撮影者により選 択された領域の表示部の輝度を上昇させ、時間nだけ表示を行った後に表示を終 了する。また、制御回路20は、再測距終了後直ちにレリーズ動作を開始し、ミ ラーアップを行う。このように、合焦表示の輝度h2を領域表示の輝度h1より上 昇させる(図7(c)参照)のは、合焦表示開始と同時にミラーアップが行われ、 クイックリターンミラーがある程度上昇してしまうとファインダ内の被写体像が 見えなくなるので、撮影者に対する残像効果を輝度上昇で補うためである。領域 表示開始からステップS110に示す合焦表示までのシーケンスを図7(c)に示 す。
【0032】 ステップS111では、再測距動作終了を待って、選択された領域についての 領域表示が合焦表示装置25により再度開始されるとともに、制御回路20に内 蔵された第2のタイマにより領域表示開始からの時刻t2が計時される。ステッ プS112では第2のタイマによる計時結果t2が所定時間T1に至ったか否かが 判定され、T1に至ればステップS115に移行し、そうでなければステップS 113に移行する。ステップS113ではレリーズ信号の入力の有無を判定し、 レリーズ信号の入力があればステップS114に移行し、レリーズ信号の入力が なければステップS112に戻る。
【0033】 ステップS114では、現在領域表示が行われている合焦表示装置25の表示 部の輝度を上昇させ、時間nだけ表示を行った後に表示を終了する。この表示が 合焦表示に相当することは上述のとおりである。また、制御回路20は、ステッ プS114に移行後直ちにレリーズ動作を開始し、ミラーアップを行う。以上の 手順は、撮影者による領域選択に伴う領域表示の最中にレリーズ動作が行われた 場合と同様である。一方、ステップS115では合焦表示装置25による領域表 示が終了される。
【0034】 ステップS120では、その時点において撮影レンズ制御回路23によりモー タ24が駆動されているか否かが判定される。その結果、レンズ24が駆動され ていればステップS121に移行し、合焦位置に停止していればステップS13 0に移行する。
【0035】 ステップS121では、制御回路20の第1のタイマの計時結果t1が上述の ステップS156で求めた合焦予定時刻kから所定時間mを引いた値k−mに至 ったか否かが判定され、k−mに至ればステップS122に移行し、撮影者が選 択した領域の表示部を点灯して合焦表示を行い、そうでなければステップS12 1に戻る。これにより、表示部は撮影レンズが合焦位置に導かれる時刻kより所 定時間m前から合焦表示を開始する。撮影レンズが合焦位置近傍にある場合、撮 影レンズは動いていても合焦位置からの変位はわずかであり、実用上撮影者によ るファインダ像の視認は可能である。従って、合焦予定時刻kより所定時間m前 から合焦表示を行っても、撮影レンズが合焦位置に導かれてから後に合焦表示を 行う場合と大差ない表示を行うことができる。逆に、所定時間mはこのような観 点から定められる。これと同時に、制御回路20に内蔵された第2のタイマによ り領域表示開始からの時刻t2が計時される。
【0036】 ステップS123では第2のタイマによる計時結果t2が所定時間T2に至った か否かが判定され、T2に至ればステップS126に移行し、そうでなければス テップS124に移行する。この時間T2は上述したm+nに相当する時間とさ れる。ステップS124ではレリーズ信号の入力の有無を判定し、レリーズ信号 の入力があればステップS125に移行し、レリーズ信号の入力がなければステ ップS123に戻る。
【0037】 ステップS125では、現在領域表示が行われている合焦表示装置25の表示 を時間nだけ行った後に表示を終了する。また、制御回路20は、ステップS1 25に移行後直ちにレリーズ動作を開始し、ミラーアップを行う。これにより、 ミラーアップが開始しても所定時間nだけ合焦表示は継続されることになる。ミ ラーアップから微小時間経過後では、クイックリターンミラーのファインダ観察 位置からの変位はわずかであり、撮影者の残像効果も考慮すれば実用上撮影者に よるファインダ像の視認は可能である。従って、ミラーアップ開始から所定時間 nだけ継続して合焦表示を行っても、クイックリターンミラーがファインダ観察 位置にある場合と大差ない表示を行うことができる。逆に、所定時間nはこのよ うな観点から定められる。領域表示開始からステップS125に示す合焦表示ま でのシーケンスを図7(b)に示す。
【0038】 一方、ステップS126では第2のタイマによる計時結果t2が所定時間T1に 至ったか否かが判定され、T1に至ればステップS127に移行して表示を終了 し、そうでなければステップS126に戻る。この結果、合焦表示中のどの時点 でレリーズ信号が入力されても、合焦表示は最低限T2=m+n、最大限T1だけ 行われることになる。領域表示開始からステップS127に示す合焦表示までの シーケンスを図7(a)に示す。
【0039】 ステップS130ではレリーズ信号の入力の有無を判定し、レリーズ信号が入 力されていればステップS131に移行し、入力されていなければステップS1 11に移行する。ステップS131では、撮影者により選択された領域の表示部 の輝度を上昇させ、時間nだけ表示を行った後に表示を終了する。この状態は、 焦点検出動作時において既に撮影レンズが合焦位置にあり、レンズ駆動および再 測距の必要がない状態である。従って、上述のフローに示す合焦表示は未だ行わ れていないので、レリーズ信号入力と同時に合焦表示を行う。また、制御回路2 0は、ステップS131への移行後直ちにレリーズ動作を開始し、ミラーアップ を行う。
【0040】 なお、以上の説明は主に測距領域をマニュアルで選択するモードについてであ ったが、自動選択モードの場合でも殆ど手順は変わるところがなく、ステップS 102〜S106に示す最初の領域表示が省略されるのみである。自動選択モー ドでは、各領域の測距値に基づいてどの領域に合焦させるかが決定されるため、 半押しスイッチS1がオンされた後の領域表示は行わない。従って、合焦表示装 置25による表示は領域表示と合焦表示を兼用したものとなる。自動選択モード における焦点検出動作開始からステップS124に示す合焦表示までのシーケン スを図8(a)に、同様に自動選択モードにおける焦点検出動作開始からステップ S131に示す合焦表示までのシーケンスを図8(b)に示す。
【0041】 (2) AF−CFモードの場合(図9、図10) オートフォーカスカメラの焦点検出モードであるコンティニュアスモードは、 被写体が動いていることを想定して、レンズ駆動後に必ず再測距を行う。従って 、焦点検出動作時に再測距の有無を判断する必要はない。また、レリーズ動作は 、レリーズ信号が入力された後に合焦させる領域および被写体が決定され、撮影 レンズが合焦位置に導かれてから開始するので、合焦表示はミラーアップ開始後 に行うことになる。以上のことから、AF−CFモードの場合は、上述のAF− Sモードにおいて常に再測距を行う場合に該当するため、フローチャートによる 説明は省略する。
【0042】 マニュアル選択モードにおいて再測距の後に被写体が動かないうちにレリーズ 信号が入力された場合のシーケンスを図9(a)に、再測距以前にレリーズ信号 が入力された場合のシーケンスを図9(b)に示し、これはいずれも焦点検出動 作開始からステップS110に示す合焦表示までのシーケンスに相当する。
【0043】 また、自動選択モードにおいて再測距以前にレリーズ信号が入力された場合の シーケンスを図10に示す。自動選択モードにおいては、上述のように半押しス イッチS1がオンされた後の領域表示は省略するので、ミラーアップ時の合焦表 示装置25による表示が領域表示と合焦表示を兼用する。
【0044】 (3) AF−Cモードの場合(図11、図12) 半押しスイッチS1のオンにより図11および図12のフローチャートに示す プログラムが開始する。
【0045】 まず、ステップS201では焦点検出領域の選択モードがマニュアル選択モー ドであるか否かが判定される。この結果、焦点検出領域がマニュアルで選択され る場合はプログラムはステップS202に移行し、自動選択される場合はステッ プS206に移行する。
【0046】 これと同時に、焦点検出装置21等による焦点検出動作およびレンズ駆動指令 動作が行われるが、その詳細は図4のフローチャートに示すものとほぼ同様であ るため、その説明を省略する。ただし、AF−Cモードでは常に再測距が行われ るため、再測距の有無の判断は行われない。
【0047】 ステップS202では、合焦表示装置25により選択された領域についての領 域表示が開始されるとともに、制御回路20に内蔵された第2のタイマにより領 域表示開始からの時刻t2が計時される。ステップS203では第2のタイマに よる計時結果t2が所定時間T1に至ったか否かが判定され、T1に至ればステッ プS205に移行し、そうでなければステップS204に移行する。ステップS 204ではレリーズ信号の入力の有無を判定し、レリーズ信号の入力があればス テップS207に移行し、レリーズ信号の入力がなければステップS203に戻 る。
【0048】 ステップS205では合焦表示装置25による領域表示が終了される。以上の 手順により、撮影者の選択した領域についての表示が時間T1だけ行われる。
【0049】 次に、ステップS206ではレリーズ信号の入力を待ち、レリーズ信号が入力 された段階でステップS207に進む。ステップS207では撮影レンズが合焦 位置に存在するか否かが判定され、合焦位置にあればステップS208に移行し 、そうでなければ合焦表示を行うことなくプログラムが終了する。AF−Cモー ドでは合焦を待つことなくレリーズ信号の入力によりレリーズ動作が行われるた め、合焦表示を行わない場合が存在する。
【0050】 ステップS208では、撮影者により選択された領域の表示部の輝度を上昇さ せ、時間nだけ表示を行った後に表示を終了する。また、制御回路20は、レリ ーズ信号が入力された後、直ちにレリーズ動作を開始してミラーアップを行う。
【0051】 以上示した手順により領域表示、合焦表示を行うことができる。ここで、本実 施例では、撮影レンズ制御回路23およびモータ24による撮影レンズの駆動が 停止する合焦予定時刻kから所定時間m前から合焦表示を開始しているので、撮 影レンズが合焦位置に到達して直ちにミラーアップしても合焦表示のための時間 を十分に確保できるとともに、撮影者はファインダ像に重ねて合焦表示を十分に 視認することができる。従って、本実施例によれば、撮影レンズが合焦位置に到 達したら直ちにミラーアップすることで、合焦からレリーズ動作までのシャッタ ・タイムラグを短縮することができ、しかも、合焦してすぐにミラーアップ動作 が行われても合焦表示を確実に行うことができる。
【0052】 また本実施例では、撮影レンズが合焦位置に到達したら直ちにミラーアップが 行われる場合でも、ミラーアップ開始後も合焦表示を所定時間nだけ継続してい るので、合焦表示のための時間をより長く確保することができ、撮影者による視 認が更に確実なものになる。
【0053】 一方、本実施例では、焦点検出領域が複数存在する場合において、領域表示と 合焦表示とを連続して行うような時、合焦表示の輝度と領域表示の輝度とを異な らせているので、撮影者が領域表示と合焦表示とを区別して視認できる、という 利点がある。
【0054】 なお、本考案の合焦表示装置付きカメラは、その細部が上述の実施例に限定さ れず、種々の変形例が可能である。一例として、実施例の合焦表示装置はファイ ンダ像に重畳して領域・合焦表示を行うものであったが、ファインダ内の撮影画 面外の領域に設けられた装置であってもよい。また、実施例の装置はLED等を 用いた光学的なものであったが、他の光学的表示手段や指針等を用いた機械的な もの等、周知の表示手段を用いてもよい。
【0055】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案のうち請求項1に記載の考案によれば、撮 影レンズが合焦位置に到達したら直ちにミラーアップすることができるので、合 焦からレリーズ動作までのシャッタ・タイムラグを短縮することができ、しかも 、合焦してすぐにミラーアップが行われても合焦表示を確実に行うことができる 。 また、請求項2に記載の考案によれば、撮影レンズが合焦位置に導かれた後も 合焦表示を所定時間だけ継続しているので、合焦表示のための時間をより長く確 保することができ、撮影者による視認が更に確実なものになる。 さらに、請求項3に記載の考案によれば、合焦表示の明るさと領域表示の明る さとを異ならせているので、領域表示と合焦表示とを連続して行う場合でも、撮 影者が領域表示と合焦表示とを区別して視認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のクレーム対応図である。
【図2】本考案の一実施例である合焦表示装置付きカメ
ラの回路構成を示すブロック図である。
【図3】本考案の一実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図4】図3と同様のフローチャートである。
【図5】図3と同様のフローチャートである。
【図6】図3と同様のフローチャートである。
【図7】マニュアル領域選択、AF−Sモードにおける
合焦表示装置の表示シーケンスを示す図である。
【図8】自動領域選択、AF−Sモードにおける合焦表
示装置の表示シーケンスを示す図である。
【図9】マニュアル領域選択、AF−CFモードにおけ
る合焦表示装置の表示シーケンスを示す図である。
【図10】自動領域選択、AF−CFモードにおける合
焦表示装置の表示シーケンスを示す図である。
【図11】本考案の一実施例の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図12】図11と同様のフローチャートである。
【図13】カメラの合焦表示装置の従来例を示す機構図
である。
【図14】図13の従来例の平面図である。
【図15】カメラの合焦表示装置の他の従来例を示す機
構図である。
【図16】図15の従来例の平面図である。
【図17】撮影カメラ、合焦表示およびミラーアップ動
作のシーケンスの一例を示す図である。
【符号の説明】
20 マイクロコンピュータ 21 焦点検出装置 23 撮影レンズ制御回路 24 モータ 25 合焦表示装置 S1 半押しスイッチ S2 全押しスイッチ S3 領域切換スイッチ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画面内に設けられた領域に対して焦
    点検出する焦点検出手段と、この焦点検出手段による焦
    点検出結果に基づいて撮影レンズを合焦位置に導く調節
    手段と、合焦表示を行う表示手段とを備え、合焦後にミ
    ラーアップして露光動作を行うことが可能な合焦表示装
    置付きカメラにおいて、前記撮影レンズが合焦位置に導
    かれる時点より所定時間前から前記表示手段による合焦
    表示を開始させる制御手段を備えたことを特徴とする合
    焦表示装置付きカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の合焦表示装置付きカメ
    ラにおいて、前記制御手段は、前記撮影レンズが合焦位
    置に導かれた後も前記表示手段による合焦表示を所定時
    間だけ継続することを特徴とする合焦表示装置付きカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の合焦表示装置
    付きカメラにおいて、前記焦点検出手段は撮影画面内に
    設けられた複数の領域に対して焦点検出を行い、前記カ
    メラには、前記複数の領域のうちいずれか1つの領域を
    手動で選択する選択手段が設けられ、前記表示手段は、
    この選択手段により選択された領域の表示も行い、前記
    制御手段は、選択領域表示の明るさと合焦表示の明るさ
    とが異なるように前記表示手段による表示を行わせるこ
    とを特徴とする合焦表示装置付きカメラ。
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