JPH04111837U - 床板材 - Google Patents
床板材Info
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- JPH04111837U JPH04111837U JP1449591U JP1449591U JPH04111837U JP H04111837 U JPH04111837 U JP H04111837U JP 1449591 U JP1449591 U JP 1449591U JP 1449591 U JP1449591 U JP 1449591U JP H04111837 U JPH04111837 U JP H04111837U
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
- Floor Finish (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 断熱性および防振性に優れるとともに、製造
工程も簡単にでき、低コストを実現できる床板材を提供
する。 【構成】 比重0.27以下で独立気泡1aを内在した
発泡アルミニウム製板状芯材1と、この板状芯材1の表
面と裏面に使用目的に応じて接着材2によりそれぞれ接
着された金属製や木製、樹脂製などの端板3とで構成し
た。
工程も簡単にでき、低コストを実現できる床板材を提供
する。 【構成】 比重0.27以下で独立気泡1aを内在した
発泡アルミニウム製板状芯材1と、この板状芯材1の表
面と裏面に使用目的に応じて接着材2によりそれぞれ接
着された金属製や木製、樹脂製などの端板3とで構成し
た。
Description
【0001】
本考案は、断熱性および防振性(防音性)に優れた複合床板材に関する。
【0002】
従来、高強度で断熱性および防振性に優れた複合パネルは、芯材にハニカム形
状の板材を使用したものがあり、また芯材に発泡アルミニウムを使用したもので
は、発泡アルミニウム製板材を圧縮して通気性を与えた後サンドイッチ状に積層
したもの(実開昭62−187727号公報)が提案されている。
【0003】
しかし、上記芯材にハニカム形状の板材を使用した複合パネルおよび芯材に圧
縮発泡アルミニウム使用した複合パネルは、断熱性および防振性が低く、また製
造工程が複雑で製造コストが高いという問題点があった。
【0004】
本考案は、上記問題点を解決して断熱性および防振性に優れるとともに、製造
工程も簡単にでき、低コストを実現できる床板材を提供することを目的とする。
【0005】
上記問題点を解決するために本考案は、比重0.27以下で独立気泡を内在し
た発泡アルミニウム製板状芯材の表面と裏面に、端板をそれぞれ接着したもので
ある。
【0006】
上記構成によれば、発泡アルミニウムを0.27以下にすることで、内部に大
きい気泡が形成され、しかもそれぞれの気泡が独立していることから、気泡内の
気体によって熱伝導率を低く抑えて断熱性を向上させるとともに、大きさの異な
る気泡内空間の容量差による振動の干渉作用が大きく働いて振動を早く減衰させ
防振防音性を向上させることができる。さらに表面および裏面に使用目的に応じ
て接着された金属製、木製あるいは樹脂製の端板により必要な強度が確保される
。したがって、従来のようにハニカム状の芯材を製造する複雑な工程や発泡アル
ミニウム芯材を圧縮する工程を無くすことができ、低コストで断熱性および防振
性(防音性)に優れた床板材を提供できる。
【0007】
以下、本考案の一実施例の床板材を図1〜図3に基づいて説明する。
図1において、1は独立気泡1aを内在した発泡アルミニウム製板状芯材で、
板厚が少なくとも15mm以上に切断して形成され、その比重は0.27以下、望
ましくは0.19〜0.21の範囲に設定されている。そして、この板状芯材1
の表面と裏面には接着剤2を介して所定厚さのアルミニウム製端板3A,3Bが
それぞれ接着固定されている。
【0008】
前記板状芯材1の比重を0.27以下としたのは、0.27以上では独立気泡
1aの直径が小さいため、熱伝導率が高くかつ防振性が低く目的とする性能が得
られないためであり、比重が0.19〜0.21の範囲で最も高い断熱性および
防振性が得られるからである。
【0009】
また、前記端板3A,3Bはアルミニウム製としたが、その使用目的に応じて
他の金属板や木板、樹脂板であってもよく、芯材の板状芯材1を補強しかつ目的
に応じて外観に美観を与えるものであればよい。
【0010】
比重は0.27以下の発泡アルミニウムは、アルミニウム素材を金属カルシウ
ムによって粘度を増加させ、水素化チタニウムを加えて発泡させるが、気泡の直
径をできるだけ大きくするには、発泡過程における気泡制御が重要となる。この
ように製造した発泡アルミニウム体を板厚15mm以上に切断して前記板状芯材1
として使用する。
【0011】
上記構成の床板材によれば、パネルの芯材となる発泡アルミニウム板状芯材1
は独立した大きい気泡1aを内在し、大きい独立した気泡1a内の気体によって
熱伝導率を低く抑えて断熱性を向上させるとともに、大きさの異なる気泡1a内
空間の容量差による振動の干渉作用が大きく働いて振動を早く減衰させ防振防音
性を向上させることができる。また、非常に軽量で、端板3により曲げ強度を中
心とする総合強度も高く、断熱性および防振性に極めて優れている。したがって
、ビルの床材や車両等の床材にその効果を発揮させることができ、衝突音や機械
から発せられる騒音を効果的に防音することができるとともに、室内や車両内を
保温して熱効率を向上させることができる。
【0012】
図2(a)〜(c)は上記の床板材の衝撃音の減衰性能を測定した結果を示す
。この衝撃音減衰性能試験は、図3に示すように、直径D=100mmの試験片1
1を立てて固定し、直径d=10mmの鋼球12を表面11aからL1 =70mm離
れた位置から振子状に打ち当て、裏面11bからL2 =150mm離れた位置でそ
の衝撃音をマイク13により集音して検出し、減衰曲線に表している。
【0013】
図2(a)に示す試験片11は、本考案に係る発泡アルミニウム製芯材の床板
材で、板状芯材1の厚さが15mmで、表面側のアルミニウム製端板3Aの厚さが
1.5mm、裏面側のアルミニウム製端板3Bの厚さが1.2mmのものを使用した
。
【0014】
図2(b)に示す試験片11は、従来例で示した圧縮発泡アルミニウム製芯材
の複合パネル材で、芯材の発泡アルミニウム製板状芯材1を厚さが15mmから1
2mmになるように圧縮して成形したもので、表面側のアルミニウム製端板3Aの
厚さが1.5mm、裏面側のアルミニウム製端板3Bの厚さが1.2mmのものであ
る。
【0015】
図2(c)に示す試験片11は、従来例で示したアルミニウム製ハニカム状芯
材の複合パネル材で、芯材のハニカム状板状芯材1の厚さが20.2mmで、表面
側のアルミニウム製端板3Aの厚さが1.5mm、裏面側のアルミニウム製端板3
Bの厚さが1.2mmのものを使用した。
【0016】
図2で明らかなように、衝撃音の減衰は、図2(a)に示す発泡アルミニウム
製芯材の床板材が最も大きく、次に図2(c)に示すアルミニウム製ハニカム状
芯材の複合パネル材、図2(b)に示す圧縮発泡アルミニウム製芯材の複合パネ
ル材と続き、本考案に係る発泡アルミニウム製芯材の床材が、従来の複合パネル
材に比べて衝撃音の減衰すなわち防振性(防音性)が著しく高いのがわかる。
【0017】
以上に述べたごとく本考案によれば、芯材となる発泡アルミニウムを0.27
以下にすることで、内部に大きい気泡が形成され、しかもそれぞれの気泡が独立
していることから、気泡内の気体によって熱伝導率を低く抑えて断熱性を向上さ
せるとともに、大きさの異なる独立気泡内空間の容量差による振動の干渉作用が
大きく働いて振動を早く減衰させ防振防音性を向上させることができる。さらに
表面および裏面に使用目的に応じて接着された金属製、木製あるいは樹脂製など
の端板により必要な強度が確保される。したがって、従来のようにハニカム状の
芯材を製造する複雑な工程や発泡アルミニウム芯材を圧縮する工程を無くすこと
ができ、低コストで断熱性および防振性(防音性)に優れた床板材を提供できる
。
【図1】本考案に係る床板材の断面図である。
【図2】パネル材の衝撃音減衰性能試験の結果を示すグ
ラフである。 (a)は本考案に係る床板材 (b)は従来の圧縮発泡アルミニウム製芯材の複合パネ
ル材 (c)は従来のハニカム状芯材の複合パネル材
ラフである。 (a)は本考案に係る床板材 (b)は従来の圧縮発泡アルミニウム製芯材の複合パネ
ル材 (c)は従来のハニカム状芯材の複合パネル材
【図3】図2の衝撃音の減衰性能試験の説明図である。
1 発泡アルミニウム製板状芯材
2 接着剤
3A,3B 端板
Claims (1)
- 【請求項1】 比重0.27以下で独立気泡を内在した
発泡アルミニウム製板状芯材の表面と裏面に、端板をそ
れぞれ接着したことを特徴とする床板材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1449591U JPH04111837U (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 床板材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1449591U JPH04111837U (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 床板材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04111837U true JPH04111837U (ja) | 1992-09-29 |
Family
ID=31902016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1449591U Pending JPH04111837U (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 床板材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04111837U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009025013A1 (ja) * | 2007-08-20 | 2009-02-26 | Daisen Co., Ltd. | 発泡樹脂成形機の蒸気室及び発泡樹脂成形機及び発泡樹脂成形方法 |
WO2012111720A1 (ja) * | 2011-02-15 | 2012-08-23 | 株式会社神戸製鋼所 | 吸音パネル |
JP2015058970A (ja) * | 2013-09-20 | 2015-03-30 | 株式会社松田技術研究所 | パネル材及びこれを用いた輸送用コンテナ |
-
1991
- 1991-03-14 JP JP1449591U patent/JPH04111837U/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009025013A1 (ja) * | 2007-08-20 | 2009-02-26 | Daisen Co., Ltd. | 発泡樹脂成形機の蒸気室及び発泡樹脂成形機及び発泡樹脂成形方法 |
WO2012111720A1 (ja) * | 2011-02-15 | 2012-08-23 | 株式会社神戸製鋼所 | 吸音パネル |
JP2012168415A (ja) * | 2011-02-15 | 2012-09-06 | Kobe Steel Ltd | 吸音パネル |
US8887864B2 (en) | 2011-02-15 | 2014-11-18 | Kobe Steel, Ltd. | Sound absorption panel |
JP2015058970A (ja) * | 2013-09-20 | 2015-03-30 | 株式会社松田技術研究所 | パネル材及びこれを用いた輸送用コンテナ |
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