JPH0411156Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はマイクロプレート光度計において、96
穴アイクロプレートなどのマイクロプレートを保
持するためのホルダに関するものである。

（従来の技術） これまで、１回の操作でマイクロプレートを固
定できる簡単な構造のマイクロプレートホルダは
知られていない。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は、ごく簡単な操作でマイクロプレート
保持することができ、しかも構造も簡単で、した
がつて安価に製造することができるマイクロプレ
ートホルダを提供することを目的とするものであ
る。

（問題点を解決するための手段） 実施例を示す図面を参照して説明すると、本考
案のマイクロプレートホルダでは、固定の保持部
材１０，１２の他に２個の可動の保持部材６，８
が設けられており、その可動の保持部材の一方６
は第１のレバー１４に取りつけられ、この第１の
レバー１４は摘み部２６を有する第２のレバー２
４とともに、固定軸１８に回動可能に取りつけら
れ、両レバー１４，２４の間にはバネ３４がかけ
られて両レバー１４、２４のなす角が鋭角Θ₁の
状態及び鈍角Θ₂の状態でともに安定となり、か
つ、可動の保持部材の他方８は第３のレバー１６
に取りつけられているとともに、この第３のレバ
ー１６は摘み部２６を有する第２のレバー２４と
ともに変位するように支持され、可動の両保持部
材６，８が前記安定状態のいずれかでマイクロプ
レート４を押すように構成されている。

（実施例） 第１図は本考案の一実施例を表わす。２はベー
スで、ベース２の表面にはマイクロプレート４を
保持する保持部材としての保持棒６，８，１０，
１２が突出している。保持棒１０，１２はベース
２に固定されており、保持棒６，８はそれぞれレ
バー１４，１６の先端部に取りつけられている。
レバー１４，１６の基端部はともに、ベース２に
固定された軸１８に回動可能に支持されており、
両レバー１４，１６に取りつけられた保持棒６，
８はレバー１４，１６の回動とともにベース２に
開けられた溝２０、２２に沿つて移動する。軸１
８にはまた、第３のレバー２４の基端部が回動可
能に支持されている。このレバー２４の先端部に
はベース２の表面に突出する摘み部としての棒２
６が取りつけられており、この摘み棒２６は手で
操作されて、ベース２に開けられた溝２８に沿つ
て移動する。

レバー１４，１６，２４はベース２の裏面側に
収容されている。第２図に明瞭に示されているよ
うに、レバー２４には爪３０，３２が設けられて
おり、これらの爪３０，３２は軸１８に対して互
いに反対側でレバー１６と当接する。

レバー１４とレバー２４の間には閉じる方向に
押すバネ３４がかけられ、レバー１６とレバー２
４の間には開く方向に押すバネ３６がかけられて
いる。

次に、本実施例の動作について説明する。

第２図は第１図と同じ状態であり、マイクロプ
レート４を保持棒６，８，１０，１２によつて保
持している状態を表わしている。バネ３４によつ
てレバー１４とレバー２４は両レバー１４，２４
のなす角Θ₁が小さくなる方向に押されるため、
この鋭角状態は安定状態である。そして、保持棒
６はバネ３４の力によりマイクロプレート４を図
で左方向に押し、またバネ３４の力がバネ３６の
力に打ち勝ち、レバー１６が爪３０を介してレバ
ー２４により図で上方向に押されることにより、
保持棒８はマイクロプレート４を上方向に押す。

この状態から、手で摘み棒２６を矢印Ａ方向に
移動させると、レバー２４とレバー１４は第３図
の状態に移行する。この状態ではレバー２４とレ
バー１４には、バネ３４によつて両レバー１４，
２４のなす角Θ₂が更に大きくなる方向に力が作
用している。したがつて、レバー１４とレバー２
４のこの鈍角状態もまた安定状態である。そし
て、レバー２４が第２図の状態から第３図の状態
に移行する際、レバー１６はレバー２４の爪３２
により押され、レバー２４とともに反時計回りに
回動させられる。第３図の状態では、保持棒６，
８はマイクロプレート４から離れ、マイクロプレ
ート４を取り出すことができるようになる、この
状態では保持棒６，８及び摘み棒２６は、それぞ
れ第１図に示されている溝２０，２２，２８にお
いて、第１図の位置とは反対側の端部に位置する
ことになる。

次に、第３図の状態からマイクロプレート４を
保持するには、第１図の鎖線の位置にマイクロプ
レート４を置き、手で摘み棒２６を矢印Ｂの方向
に移動させる。レバー１４とレバー２４は再び第
２図の状態に復帰するが、その際、レバー１６は
バネ３６によつて押されるため、保持棒８が先に
マイクロプレート４を図で上方向に押し、続いて
保持棒６がマイクロプレート４を図で左方向に押
す。

（考案の効果） 本考案のマイクロプレートホルダによれば、摘
み部を手で一方向に変位させるたげの操作によ
り、マイクロプレートを２個所から押して固定す
ることができ、また、摘み部を逆方向に変位させ
ることによりマイクロプレートの固定状態を解除
することができる。

そして、本考案のマイクロプレートホルダは構
造が簡単であるので、安価に製造することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す平面図、第２
図及び第３図はそれぞれレバーの安定状態を示す
平面図である。 ２……ベース、４……マイクロプレート、６，
８……可動保持棒、１０，１２……固定保持棒、
１４，１６，２４……レバー、１８……固定軸、
２６……摘み棒、３０，３２……爪、３４……バ
ネ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 固定の保持部材の他に２個の可動の保持部材が
   設けられており、 その可動の保持部材の一方は第１のレバーに取
   りつけられ、この第１のレバーは摘み部を有する
   第２のレバーとともに、固定軸に回動可能に取り
   つけられ、両レバーの間にはバネがかけられて両
   レバーのなす角が鋭角の状態及び鈍角の状態でと
   もに安定となり、 かつ、前記可動の保持部材の他方は第３のレバ
   ーに取りつけられているとともに、この第３のレ
   バーは前記摘み部を有する第２のレバーとともに
   変位するように支持され、前記可動の両保持部材
   が前記安定状態のいずれかでマイクロプレートを
   押すマイクロプレートホルダ。