JPH04110186U - 飲料水用浄化器 - Google Patents
飲料水用浄化器Info
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- JPH04110186U JPH04110186U JP1909991U JP1909991U JPH04110186U JP H04110186 U JPH04110186 U JP H04110186U JP 1909991 U JP1909991 U JP 1909991U JP 1909991 U JP1909991 U JP 1909991U JP H04110186 U JPH04110186 U JP H04110186U
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Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 飲料水用浄化器内の微細多孔薄膜表面に捕捉
された微生物の代謝物や分解物質より発する異臭、悪臭
及び異味を除去する。 【構成】 流入口４より流入した原水は、カ−トリッジ
本体７の底部のプレフィルタ１３を通過して、比較的大
きな容量で粒状活性炭６を有する主吸着室１５において
殺菌用残留塩素を除去する。次に、主吸着室１５の流出
側に中空糸膜フィルタ１１を設け、このフィルタ１１に
て微生物等が捕捉され、フィルタ１１の流出側の比較的
小さな容量で繊維状活性炭１０を有する副吸着室８にお
いて微生物等より発する代謝物や分解物質による異臭、
悪臭及び異味を除去し、流出口５より水質条件を満足し
た浄水を供給する。
された微生物の代謝物や分解物質より発する異臭、悪臭
及び異味を除去する。 【構成】 流入口４より流入した原水は、カ−トリッジ
本体７の底部のプレフィルタ１３を通過して、比較的大
きな容量で粒状活性炭６を有する主吸着室１５において
殺菌用残留塩素を除去する。次に、主吸着室１５の流出
側に中空糸膜フィルタ１１を設け、このフィルタ１１に
て微生物等が捕捉され、フィルタ１１の流出側の比較的
小さな容量で繊維状活性炭１０を有する副吸着室８にお
いて微生物等より発する代謝物や分解物質による異臭、
悪臭及び異味を除去し、流出口５より水質条件を満足し
た浄水を供給する。
Description
【０００１】
本考案は、一般家庭或は飲食業において使用される飲料水より発する異臭、悪
臭及び異味の原因物質を吸着或は濾過等の分離手段を用いて浄化する飲料水用浄
化器に関するものである。
【０００２】
一般に、飲料水の味をそこねる主な物質は殺菌用遊離残留塩素、所謂カルキで
ある。この殺菌用残留遊離塩素を人体に無害で経済的且つ効率良く除去する手段
としては活性炭が広く知られており、この活性炭は飲料水を浄水化するための主
浄水手段として多く使用されている。又、この他に副浄水手段として飲料水中の
固形浮遊物を除去する微細多孔薄膜フィルタを複合させたものも知られている。
【０００３】
然し乍ら、活性炭等の吸着剤を用いた飲料水浄化器の最大の問題点は、殺菌用
の残留塩素が除去されてしまうため、浄化器本体の内部に微生物が混入した場合
、これが内部で繁殖する危険性が高いことにある。この対策として、抗菌作用の
ある銀イオンを活性炭に坦持させ微生物の繁殖を防止する方法があるが、人体に
無害な濃度の坦持では全ての種類の微生物の繁殖を１００％抑えることは不可能
である。
【０００４】
一方、微生物の繁殖を防止する有効な手段がないため、次善の方法として図２
に示す構造のものが知れられている。この構造は、原水の流入口２０と浄水の流
出口２１を有するハウジング２２の内部に活性炭２３を収納し、この活性炭２３
と中空糸膜フィルタ２４を設けて、濾過した飲料水を流出口２１より供給するも
のである。この構造は、微生物が浄化器の内部に繁殖した場合、これら微生物が
一切通過できない孔径を有するフィルタ２４を配設することにより、微生物の流
出を防止する試みが行われている。
【０００５】
上記の構造によれば、確かに微生物が繁殖した場合、微生物の多くは除菌フィ
ルタ２４の表面に捕捉されるが、これらの微生物の代謝物質、分解物質はフィル
タ２４を通過してしまうため、流出する浄水が悪臭や異臭を発することは何ら防
止できない。これは、浄化器本来の目的である「おいしい」飲料水を供給する点
に矛盾するものであり、これは大きな問題であった。
【０００６】
その他、特開平１−１３０７７９号公報によると、これらの異臭、悪臭の原因
である微生物の代謝物質、分解物質の多くは硫化水素等の化学物質であり、活性
炭により良く吸着されるため、中空糸膜の表面に活性炭（粉末）を付着させてお
くと有効であるとしている。
然し乍ら、実際には中空糸膜一本一本の表面に粉末活性炭を均一に付着させる
ことは難しく、悪臭の原因物質を除去するに十分な量の活性炭を用いると、却っ
て中空糸膜の微細孔を閉塞する等の問題があった。
本考案は、上記した従来の問題点に鑑みて開発したものであり、浄水が異臭、
悪臭や異味を生じることなく、いわゆる「おいしい」飲料水を供することができ
ると共に、浄化器の性能を均一にすることを目的とする。
【０００７】
上記の目的を達成するため、本考案は、原水の流入口と浄水の流出口を有する
容器の内部に大きな容量の活性炭層等を収納した主吸着室を設け、この主吸着室
の流出側に微細多孔薄膜等の微生物捕捉手段を配設し、この微生物捕捉手段の流
出側に小さな容量の活性炭層を収納した副吸着室を設けると共に、この副吸着室
の流出側と上記容器の流出口とを連通する飲料水用浄化器の構成を採用した。
【０００８】
上記した主吸着室の活性炭層には、粒状活性炭を用い、更に、上記副吸着室の
活性炭層には、粒状活性炭と比較し、吸着速度の早い繊維状活性炭を用いるのが
好ましい。また、微細多孔薄膜は、その孔径が０．０１〜０．４５μｍである中
空糸膜又は平板微細多孔薄膜を用いるのが好ましい。
【０００９】
依って、本考案によると、容器内に流入して大きな容量の活性炭層等を収納し
た主吸着室において原水に含有している殺菌用残留塩素が除去されので、浄化器
を長期間に渡って使用を停止した場合、内部に微生物が繁殖する場合がある。こ
の微生物は、微細多孔薄膜等の微生物補足手段により補足されるので、微生物自
身の流出はないものの代謝物質、分解物質等による悪臭、異臭及び異味が流出す
るが、この場合、微生物捕捉手段の流出側に小さな容量の活性炭層を収納した副
吸着室を設けたので、この副吸着室で悪臭等の原因物質を除去することができ、
水質条件を満足した飲料水を供給することができる。
【００１０】
また、本考案は、従来の除菌フィルタの流入側に粉末活性炭を付着させる方法
に比較して製品間の性能のバラツキが少ない。しかも、微生物補足手段の流出側
に設けた副吸着室は、その容量が小さいため万一この副吸着室に微生物が繁殖し
ても大事には至るおそれはない。
【００１１】
以下に本考案を飲料水用浄化器に適用した一実施例を図１に従って具体的に説
明する。原水の流入口４と浄水の流出口５を有するハウジングヘッド１とハウジ
ングヘッド２を螺着手段等により組み合わせて容器３を構成する。
この容器３の内部には、カートリッジ本体７を配設し、このカートリッジ本体
７の上部に設けた浄水流路部９を流出口５の内壁に螺子結合する。カートリッジ
本体７には、大きな容量の主吸着室１５を設け、この主吸着室１５内に粒状活性
炭（活性炭層）６を収納し、この主吸着室１５の流出側に微細多孔薄膜の微生物
捕捉手段を配設しており、本例において、微細多孔薄膜は、その孔径が０．０１
〜０．４５μｍである中空糸膜１１フィルタを用いている。この場合、微細多孔
薄膜は、上記した中空糸膜フィルタ１１以外に平板微細多孔薄膜等を用いてもよ
い。
【００１２】
更に、この中空糸膜フィルタ１１の流出側に小さな容量の副吸着室８を設け、
この副吸着室８内に繊維状活性炭（活性炭層）１０を収納している。この副吸着
室８の流出側と上記容器３の流出口５とを浄水流路部９を介して連通させる構成
を採用している。
【００１３】
また、カ−トリッジ本体１５の下方底部の開口に設けた底板１４と押え板１２
の間にプレフィルタ１３を設け、底板１４と押え板１２には、それぞれ連通孔１
４ａ、１２ａを設けている。
【００１４】
次に上記実施例の作用を説明する。
まず、流入口４より流入した原水が、プレフィルタ１３より主吸着室１５内に入
り、この主吸着室１５内において、吸着容量は大きいが吸着速度が遅い粒状活性
炭６で殺菌用残留塩素臭を除去することができ、副吸着室８に吸着容量は小さい
が吸着速度が早い繊維状活性炭１０で中空糸膜フィルタ１１の表面に捕捉された
微生物から放出される悪臭原因物質を除去でき、水質条件を満足した飲料水を供
給することができる。
【００１５】
又、副吸着室８は小さい容量としたので、万一ここに微生物が繁殖したとして
も、僅かな間、浄化器を放流状態とすることにより、この微生物の影響を回避で
きる。更に、このような簡単な構成は、従来の方法に較べて各製品間のバラツキ
を最小限に留めることができる。
【００１６】
以上の説明で明らかなように本考案によれば、従来問題となっていた微生物か
ら発する代謝物や分解物質による異臭を完全に取り除くことができるので、所期
の目的であるおいしい水を提供できるという効果を有するものである。又、簡単
な構成としたので、製品間のバラツキを最小限度に抑えた製品を提供できる。
【図１】本考案を飲料水用浄化器に適用した一実施例を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図２】従来の浄化器の構造を示す断面図である。
１ ハウジングヘッド
２ ハウジングボ−ル
３ 容器
４ 流入口
５ 流出口
６ 粒状活性炭
７ カートリッジ本体
８ 副吸着室
１０ 繊維状活性炭
１１ 中空糸膜フィルタ
１２ 押え板
１３ プレフィルタ
１５ 主吸着室
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所
Ｃ０２Ｆ 9/00 Ｚ 6647−4Ｄ
Claims (4)
- 【請求項１】 原水の流入口と浄水の流出口を有する容
器の内部に大きな容量の活性炭層等を収納した主吸着室
を設け、この主吸着室の流出側に微細多孔薄膜等の微生
物捕捉手段を配設し、この微生物捕捉手段の流出側に小
さな容量の活性炭層を収納した副吸着室を設けると共
に、この副吸着室の流出側と上記容器の流出口とを連通
させたことを特徴とする飲料水用浄化器。 - 【請求項２】 上記主吸着室の活性炭層には、粒状活性
炭を用いたことを特徴とする請求項１記載の飲料水用浄
化器。 - 【請求項３】 上記副吸着室の活性炭層には、繊維状活
性炭を用いたことを特徴とする請求項１又は２記載の飲
料水用浄化器。 - 【請求項４】 上記微細多孔薄膜は、その孔径が０．０
１〜０．４５μｍである中空糸膜又は平板微細多孔薄膜
を用いたことを特徴とする請求項１乃至３記載の飲料水
用浄化器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1909991U JPH04110186U (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 飲料水用浄化器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1909991U JPH04110186U (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 飲料水用浄化器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04110186U true JPH04110186U (ja) | 1992-09-24 |
Family
ID=31905449
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1909991U Pending JPH04110186U (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 飲料水用浄化器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04110186U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012030218A (ja) * | 2010-07-02 | 2012-02-16 | Lixil Corp | 浄水器 |
-
1991
- 1991-03-06 JP JP1909991U patent/JPH04110186U/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012030218A (ja) * | 2010-07-02 | 2012-02-16 | Lixil Corp | 浄水器 |
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