JPH04109099U - 蓋締ヘツド - Google Patents

蓋締ヘツド

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JPH04109099U
JPH04109099U JP1868491U JP1868491U JPH04109099U JP H04109099 U JPH04109099 U JP H04109099U JP 1868491 U JP1868491 U JP 1868491U JP 1868491 U JP1868491 U JP 1868491U JP H04109099 U JPH04109099 U JP H04109099U
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lid
tightening
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stopper
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亘 宇都宮
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日本クラウンコルク株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻締爪の変位量を調節することができ、長期
使用しても常に適正な変位量を保ち破瓶事故等を防ぐこ
とができる蓋締ヘッドを得る。 【構成】 内周下端部にシュー7を有するケース1はそ
の内面上部に下降位置規制面23が形成され、ケース内
部に相対移動可能に設けられた蓋巻締部材組立体3はス
トッパー面24が形成されたロックナットストッパー1
4を有し、下降位置規制面23とストッパー面24との
係合により巻締爪の縮径方向への移動量を規制して巻締
度合を調節する。両面間の距離は巻締調節用シム15の
厚さを任意に選択することによって、容易に調節が可能
であり、巻締突起部21が過度に瓶口に押圧されること
を防ぎ、破瓶事故等を防止することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、天壁と円筒スカート壁を有する蓋を、瓶口部に被嵌して打栓するた めの蓋締ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、天壁と円筒形のスカート壁を有する蓋を、瓶口部に被嵌して打栓するた めの蓋締ヘッドは、例えば特開平1ー11697号公報、特公昭58ー1031 9号公報等に見られるように、種々提案されている。これら従来の巻締ヘッドは 、図3及び図4に示されているように、下部が複数個の巻締爪20に分割された シーリングスリーブ12を有し、該シーリングスリーブをカム作用により縮径さ せることにより、巻締爪下部に突出形成された巻締突部が蓋のスカート壁を押圧 変形させて瓶口部にスカート壁を巻締することによって行なっている。シーリン グスリーブの縮径量は爪間に形成されたスリット19の幅sによって規制され、 スリーブが外周部からシューにより押圧されるとスリットを狭めて各爪が密着す るまでカム作用によって巻締突起が中心方向に変位されて巻締加工が行なわれる 。従って、スリットの幅が大きいと巻締突起が過度に中心方向に移動して瓶口に 過大な圧力を加え破瓶を起し、逆にスリットの幅が小さいと巻締突起の移動量が 少なく巻締不良を起すことになるので、シーリングスリーブの爪間のスリットの 幅は巻締度合を制御する重要な要素であり、精度の高い加工が要求される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、シーリングスリーブの巻締爪間のスリットを高精度に形成して も、長期使用している間に巻締爪間のスリットにゴミ等の異物がつまり、正確な 最小内径が得られなくて巻締度合が弱い不良巻締が発生したり、逆に摩耗により 正確な最小内径よりも多く移動して蓋締時に過大な力を瓶口に及ぼし破瓶する等 の事故が発生している。そして、そのような事故が発生しても、従来のものは巻 締爪間のスリット幅の大きさを調節することは出来ないので、その巻締度合を調 節することは不可能であった。また、巻締爪に過大な力が作用する等のため、シ ーリングスリーブの折損寿命が短い等の欠点があった。 本考案は、従来の蓋締ヘッドの前記欠点を解消するために創案されたものであ って、長期使用しても常に適正な巻締爪の変位量を得て、破瓶事故等を防ぎ常に 良好な巻締ができ、且つその加工量も調節することができ、そしてシーリングス リーブの寿命を長くすることができる蓋締ヘッドを提供するとを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本考案の蓋締ヘッドは、内周下端部にシューを有するケー スと、該ケース内部に上部に圧縮ばねを介して嵌合されて相対移動可能に設けら れた蓋巻締部材組立体からなる蓋締ヘッドにおいて、前記ケースはその内面上部 に該ケースと前記蓋巻締部材組立体との相対移動範囲を規定する下降位置規制面 が形成され、前記蓋巻締部材組立体は、蓋を上部より押圧する蓋押圧用プランジ ャー、複数の巻締爪を有するシーリングスリーブ、下端に前記ケースとの係止面 を有するプレッシャースリーブ、前記下降位置規制面と係合するストッパー面が 上面に形成されたロックナットストッパー、巻締調整用シムの組合せから構成さ れ、前記ケースの下降位置規制面と前記ロックナットストッパーのストッパー面 との係合により巻締爪の縮径方向への移動量を規制して巻締度合を調節するよう にしたことを特徴とする技術手段を採用した。
【0005】
【作用】
ケースが巻締部材組立体に対して相対的に上下動できる最大距離Lは、通常状 態における下降位置規制面とストッパー面間の距離である。 従って、ケースがその最大距離を相対移動した状態で、シーリングスリーブの巻 締爪間のスリットの隙間が残存しているのであれば、巻締爪の移動量、即ち巻締 加工量は前記距離Lによって規制されることになる。即ち、ケースの下降位置規 制面がロックナットストッパーのストッパー面と係止すると、ケースはそれ以上 下降することができず、巻締が終了する。 このように本考案では、巻締度合の調節は従来のようにシーリングスリーブの 巻締爪間のスリットによって規定される最小内径Daによって規定されるのでな く、ケースの下降位置規制面とロックナットのストッパー面との距離Lによって 規定される。該距離は巻締調節用シムの厚さを任意に選択することによって、容 易に調節が可能である。従って、シームの厚さを調節することによって、図2に 示すように一点破線で示すような位置での巻締も可能であり、巻締突起部が過度 に瓶口に押圧されることを防ぎ、破瓶事故等を防止することができる。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 図1は、本考案に係る蓋締ヘッドの断面図であり、中心線より左側が不作動位置 にある状態、右側が蓋のスカート壁を最大に押し込んで、蓋締を終了した時点の 状態を示している。 図中、1が蓋締ヘッド本体のケースであり、ほぼ釣鐘状に底部が開口した中空 状をなし、上端に軸取付部2を有し、上方から垂下して上下動する軸の下端に取 り付けられる。該ケース1の内部には、瓶に被嵌された蓋に直接作用して蓋を巻 締する巻締部材組立体3が、常時は本体1の内周部に突出して設けられた支持リ ング4に下部が支持され、上部が本体1の内部上壁との間に設けられた圧縮ばね 5によって加圧されて設けられており、圧縮ばね5に抗してケース1の軸方向に 相対移動可能に支持されている。また、前記支持リング4の下部には、シュー保 持筒6が取り付けられ、該シュー保持筒6に取り付けられたシュー7が、後述す るシーリングスリーブ12のカム面22に沿って押圧移動して、シーリングスリ ーブ下端部を縮径させるようになっている。
【0007】 前記巻締部材組立体3は、図1に示すように、インナープランジャー10、プ レッシャープランジャー11、シーリングスリーブ12、プレッシャースリーブ 13、ロックナットストッパー14、巻締調整用シム15の組合せから構成され 、下端が蓋上面中央部を押圧する押圧面16となっているインナープランジャー 10が軸心部に位置し、その外周部に蓋上面肩部に係合して押圧するプレッシャ ープランジャー11が嵌合されて蓋押圧用プランジャーが構成され、その上部の 小径部にロックナットストッパー14が固定されている。そして、ロックナット ストッパー14の下面に巻締調整用シム15が介在し、その下面にカップ状のプ レッシャースリーブ13が取り付けられ、その内部にシーリングスリーブ12が 嵌合し、該シーリングスリーブとプレッシャープランジャー11の肩部との間に 複数枚の皿バネ17が介在している。プレッシャースリーブ13の下端面18が ケース1の内周面から突出している支持リング4に支持されている。即ち、巻締 部材組立体3は、常時は圧縮ばね5と支持リング4との間で狭持された状態にあ り、ケースと共に一体に上下動する。 シーリングスリーブ12は、その斜視図を図3に示すように、円周スカート部 が所定の幅を有するスリット19により複数の巻締爪20に分割され、その下方 部内周部には巻締突部21が突出形成され、その外周面はテーパー状になってカ ム面22を構成している。従って、巻締突部の内径は、スリットの幅をそのまま 維持している通常の内径Daから、巻締爪同士が接触した状態の内径Dbまで縮 径が可能である。
【0008】 以上の構造において、ケース1及びロックナットストッパー14を除いては、 従来とほぼ同じ構造であるが、本考案では、ケース1の内周上部に、巻締時ケー ス1が巻締部材組立体3に対して下降する距離を規定するリング状の下降位置規 制面23が形成されている。一方、ロックナットストッパー14は、ほぼケース 1の円筒内径を有する径大に形成され、その外周部上面にケースの下降位置規制 面23と係合して、ケース1の下降を規制するストッパー面24が下降位置規制 面23と対向するように形成されている。従って、ケース1は、巻締部材組立体 3に対して相対的に上下動できる最大距離は、図1の左側に示されているように 、通常状態における下降位置規制面23とストッパーメン24間の距離Lである 。
【0009】 本実施例に係る蓋締ヘッドは、以上のように構成され、次の様にして蓋締めが 行なわれる。 図示しない上下動軸によって、蓋締ヘッドが瓶の口部に被嵌した蓋30に向け て下降すると、インナープランジャー10が蓋の上面31に係合して下降を阻止 されない間は、図1における左半分で示すように、ケース1と巻締部材組立体3 は一体となって下降する。その状態では、シーリングスリーブ12の巻締突部内 径Daは蓋スカート壁32の外径よりも大きい。ヘッドがさらに下降すると、イ ンナープランジャー10の押圧面16が蓋上面31に当接すると共にプレッシャ ープランジャー11の係合面25が蓋の肩部33を押圧して、その下降を阻止さ れる結果、巻締部材組立体3の移動が阻止される。以後は上下動軸の下降に伴っ て、圧縮ばねが圧縮されてケース1のみが下降する。それに伴って、ケース下部 に設けられたシュー7がシーリングスリーブ12の下部外周のカム面22を次第 に圧接し、各巻締爪20を内方に強制的に変位させる。その結果、巻締突部が図 2に示すように、瓶35の口部端に設けられた環状突起36下端を越えた位置で 、各巻締爪の巻締突部21が蓋30のスカート壁32を強制的に半径方向に加圧 変形させて巻締を行なう。ケース1がさらに下降して下降位置規制面23がロッ クナットストッパーのストッパー面24と係止すると、ケース1はそれ以上下降 することができず巻締が終了する。従って、前記距離Lは下降位置規制面23が ロックナットストッパーのストッパー面24とが合致した時点で、丁度適正な巻 締状態となるように予め調節して設定されている。その距離の最適条件への調整 は、巻締調整用シム15を所望の厚さのものに交換することによって簡単にでき る。
【0010】
【考案の効果】
本考案は、次のような格別の効果を奏する。 巻締加工度合は従来のようにシーリングスリーブの巻締爪間のスリットによっ て規制される最小内径によって規定されるのでなく、ケースの下降位置規制面と ロックナットのストッパー面との距離Lによって規制されるので、常に適正な巻 締度合を維持するとができ、巻締突起部によって過大な力が瓶口に作用すること を緩和し、破瓶事故等を防止することができる。 また、従来は巻締加工度合はシーリングスリーブを交換しない限り調整するこ とは不可能であったが、本考案では巻締調節用シムの厚さを任意に選択すること によって、簡単に調節が可能である。 シーリングスリーブは、従来のものを変更することなく使用することができる ので、従来の蓋締ヘッドを僅かに変更するのみで構成できるから、安価に得るこ とができる。 巻締爪に過大な力が作用することを防止することができ、しかもクリンプ時に 巻締爪に均一に荷重が作用するので、シーリングスリーブの折損寿命を従来より も延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る蓋締ヘッドの断面図であ
る。
【図2】蓋締加工状態を表す要部拡大図である。
【図3】シーリングスリーブの斜視図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 3 巻締部材組立体 4 支持リング 5 圧縮ばね 7 シュー 10 インナープランジャー 11 プレッシャープランジャー 14 ロックナットストッパー 15 巻締調整用シム 19 スリット 20 巻締爪 21 巻締突起 22 カム面 23 下降位置規制面 24 ストッパー面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周下端部にシューを有するケースと、
    該ケース内部に上部に圧縮ばねを介して嵌合されて相対
    移動可能に設けられた蓋巻締部材組立体からなる蓋締ヘ
    ッドにおいて、前記ケースはその内面上部に該ケースと
    前記蓋巻締部材組立体との相対移動範囲を規定する下降
    位置規制面が形成され、前記蓋巻締部材組立体は、蓋を
    上部より押圧する蓋押圧用プランジャー、複数の巻締爪
    を有するシーリングスリーブ、下端に前記ケースとの係
    止面を有するプレッシャースリーブ、前記下降位置規制
    面と係合するストッパー面が上面に形成されたロックナ
    ットストッパー、巻締調整用シムの組合せから構成さ
    れ、前記ケースの下降位置規制面と前記ロックナットス
    トッパーのストッパー面との係合により巻締爪の縮径方
    向への移動量を規制して巻締度合を調節するようにした
    ことを特徴とする蓋締ヘッド。
JP1868491U 1991-03-05 1991-03-05 蓋締ヘッド Expired - Lifetime JP2536064Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT201900017237A1 (it) * 2019-09-25 2021-03-25 Pelliconi & C Spa Testa, sistema e metodo di tappatura.
CN113651275A (zh) * 2021-08-10 2021-11-16 合肥中辰轻工机械有限公司 一种单头拉环盖压盖机

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