JP2536064Y2 - 蓋締ヘッド - Google Patents
蓋締ヘッドInfo
- Publication number
- JP2536064Y2 JP2536064Y2 JP1868491U JP1868491U JP2536064Y2 JP 2536064 Y2 JP2536064 Y2 JP 2536064Y2 JP 1868491 U JP1868491 U JP 1868491U JP 1868491 U JP1868491 U JP 1868491U JP 2536064 Y2 JP2536064 Y2 JP 2536064Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tightening
- lid
- case
- stopper
- sealing sleeve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing Of Jars (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、天壁と円筒スカート壁
を有する蓋を、瓶口部に被嵌して打栓するための蓋締ヘ
ッドに関する。
を有する蓋を、瓶口部に被嵌して打栓するための蓋締ヘ
ッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天壁と円筒形のスカート壁を有す
る蓋を、瓶口部に被嵌して打栓するための蓋締ヘッド
は、例えば特開平1ー11697号公報、特公昭58ー
10319号公報等に見られるように、種々提案されて
いる。これら従来の巻締ヘッドは、図3及び図4に示さ
れているように、下部が複数個の巻締爪20に分割され
たシーリングスリーブ12を有し、該シーリングスリー
ブをカム作用により縮径させることにより、巻締爪下部
に突出形成された巻締突部が蓋のスカート壁を押圧変形
させて瓶口部にスカート壁を巻締することによって行な
っている。シーリングスリーブの縮径量は爪間に形成さ
れたスリット19の幅sによって規制され、スリーブが
外周部からシューにより押圧されるとスリットを狭めて
各爪が密着するまでカム作用によって巻締突起が中心方
向に変位されて巻締加工が行なわれる。従って、スリッ
トの幅が大きいと巻締突起が過度に中心方向に移動して
瓶口に過大な圧力を加え破瓶を起し、逆にスリットの幅
が小さいと巻締突起の移動量が少なく巻締不良を起すこ
とになるので、シーリングスリーブの爪間のスリットの
幅は巻締度合を制御する重要な要素であり、精度の高い
加工が要求される。
る蓋を、瓶口部に被嵌して打栓するための蓋締ヘッド
は、例えば特開平1ー11697号公報、特公昭58ー
10319号公報等に見られるように、種々提案されて
いる。これら従来の巻締ヘッドは、図3及び図4に示さ
れているように、下部が複数個の巻締爪20に分割され
たシーリングスリーブ12を有し、該シーリングスリー
ブをカム作用により縮径させることにより、巻締爪下部
に突出形成された巻締突部が蓋のスカート壁を押圧変形
させて瓶口部にスカート壁を巻締することによって行な
っている。シーリングスリーブの縮径量は爪間に形成さ
れたスリット19の幅sによって規制され、スリーブが
外周部からシューにより押圧されるとスリットを狭めて
各爪が密着するまでカム作用によって巻締突起が中心方
向に変位されて巻締加工が行なわれる。従って、スリッ
トの幅が大きいと巻締突起が過度に中心方向に移動して
瓶口に過大な圧力を加え破瓶を起し、逆にスリットの幅
が小さいと巻締突起の移動量が少なく巻締不良を起すこ
とになるので、シーリングスリーブの爪間のスリットの
幅は巻締度合を制御する重要な要素であり、精度の高い
加工が要求される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、シーリ
ングスリーブの巻締爪間のスリットを高精度に形成して
も、長期使用している間に巻締爪間のスリットにゴミ等
の異物がつまり、正確な最小内径が得られなくて巻締度
合が弱い不良巻締が発生したり、逆に摩耗により正確な
最小内径よりも多く移動して蓋締時に過大な力を瓶口に
及ぼし破瓶する等の事故が発生している。そして、その
ような事故が発生しても、従来のものは巻締爪間のスリ
ット幅の大きさを調節することは出来ないので、その巻
締度合を調節することは不可能であった。また、巻締爪
に過大な力が作用する等のため、シーリングスリーブの
折損寿命が短い等の欠点があった。本考案は、従来の蓋
締ヘッドの前記欠点を解消するために創案されたもので
あって、長期使用しても常に適正な巻締爪の変位量を得
て、破瓶事故等を防ぎ常に良好な巻締ができ、且つその
加工量も調節することができ、そしてシーリングスリー
ブの寿命を長くすることができる蓋締ヘッドを提供する
とを目的とする。
ングスリーブの巻締爪間のスリットを高精度に形成して
も、長期使用している間に巻締爪間のスリットにゴミ等
の異物がつまり、正確な最小内径が得られなくて巻締度
合が弱い不良巻締が発生したり、逆に摩耗により正確な
最小内径よりも多く移動して蓋締時に過大な力を瓶口に
及ぼし破瓶する等の事故が発生している。そして、その
ような事故が発生しても、従来のものは巻締爪間のスリ
ット幅の大きさを調節することは出来ないので、その巻
締度合を調節することは不可能であった。また、巻締爪
に過大な力が作用する等のため、シーリングスリーブの
折損寿命が短い等の欠点があった。本考案は、従来の蓋
締ヘッドの前記欠点を解消するために創案されたもので
あって、長期使用しても常に適正な巻締爪の変位量を得
て、破瓶事故等を防ぎ常に良好な巻締ができ、且つその
加工量も調節することができ、そしてシーリングスリー
ブの寿命を長くすることができる蓋締ヘッドを提供する
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本考
案の蓋締ヘッドは、内周下端部にシューを有するケース
と、該ケース内部に上部に圧縮ばねを介して嵌合されて
相対移動可能に設けられた蓋巻締部材組立体からなる蓋
締ヘッドにおいて、前記ケースはその内面上部に該ケー
スと前記蓋巻締部材組立体との相対移動範囲を規定する
下降位置規制面が形成され、前記蓋巻締部材組立体は、
蓋を上部より押圧する蓋押圧用プランジャー、複数の巻
締爪を有するシーリングスリーブ、下端に前記ケースと
の係止面を有するプレッシャースリーブ、前記下降位置
規制面と係合するストッパー面が上面に形成されたロッ
クナットストッパー、巻締調整用シムの組合せから構成
され、前記ケースの下降位置規制面と前記ロックナット
ストッパーのストッパー面との係合により巻締爪の縮径
方向への移動量を規制して巻締度合を調節するようにし
たことを特徴とする技術手段を採用した。
案の蓋締ヘッドは、内周下端部にシューを有するケース
と、該ケース内部に上部に圧縮ばねを介して嵌合されて
相対移動可能に設けられた蓋巻締部材組立体からなる蓋
締ヘッドにおいて、前記ケースはその内面上部に該ケー
スと前記蓋巻締部材組立体との相対移動範囲を規定する
下降位置規制面が形成され、前記蓋巻締部材組立体は、
蓋を上部より押圧する蓋押圧用プランジャー、複数の巻
締爪を有するシーリングスリーブ、下端に前記ケースと
の係止面を有するプレッシャースリーブ、前記下降位置
規制面と係合するストッパー面が上面に形成されたロッ
クナットストッパー、巻締調整用シムの組合せから構成
され、前記ケースの下降位置規制面と前記ロックナット
ストッパーのストッパー面との係合により巻締爪の縮径
方向への移動量を規制して巻締度合を調節するようにし
たことを特徴とする技術手段を採用した。
【0005】
【作用】ケースが巻締部材組立体に対して相対的に上下
動できる最大距離Lは、通常状態における下降位置規制
面とストッパー面間の距離である。従って、ケースがそ
の最大距離を相対移動した状態で、シーリングスリーブ
の巻締爪間のスリットの隙間が残存しているのであれ
ば、巻締爪の移動量、即ち巻締加工量は前記距離Lによ
って規制されることになる。即ち、ケースの下降位置規
制面がロックナットストッパーのストッパー面と係止す
ると、ケースはそれ以上下降することができず、巻締が
終了する。このように本考案では、巻締度合の調節は従
来のようにシーリングスリーブの巻締爪間のスリットに
よって規定される最小内径Daによって規定されるので
なく、ケースの下降位置規制面とロックナットのストッ
パー面との距離Lによって規定される。該距離は巻締調
節用シムの厚さを任意に選択することによって、容易に
調節が可能である。従って、シームの厚さを調節するこ
とによって、図2に示すように一点破線で示すような位
置での巻締も可能であり、巻締突起部が過度に瓶口に押
圧されることを防ぎ、破瓶事故等を防止することができ
る。
動できる最大距離Lは、通常状態における下降位置規制
面とストッパー面間の距離である。従って、ケースがそ
の最大距離を相対移動した状態で、シーリングスリーブ
の巻締爪間のスリットの隙間が残存しているのであれ
ば、巻締爪の移動量、即ち巻締加工量は前記距離Lによ
って規制されることになる。即ち、ケースの下降位置規
制面がロックナットストッパーのストッパー面と係止す
ると、ケースはそれ以上下降することができず、巻締が
終了する。このように本考案では、巻締度合の調節は従
来のようにシーリングスリーブの巻締爪間のスリットに
よって規定される最小内径Daによって規定されるので
なく、ケースの下降位置規制面とロックナットのストッ
パー面との距離Lによって規定される。該距離は巻締調
節用シムの厚さを任意に選択することによって、容易に
調節が可能である。従って、シームの厚さを調節するこ
とによって、図2に示すように一点破線で示すような位
置での巻締も可能であり、巻締突起部が過度に瓶口に押
圧されることを防ぎ、破瓶事故等を防止することができ
る。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本考案に係る蓋締ヘッドの断面図であり、
中心線より左側が不作動位置にある状態、右側が蓋のス
カート壁を最大に押し込んで、蓋締を終了した時点の状
態を示している。図中、1が蓋締ヘッド本体のケースで
あり、ほぼ釣鐘状に底部が開口した中空状をなし、上端
に軸取付部2を有し、上方から垂下して上下動する軸の
下端に取り付けられる。該ケース1の内部には、瓶に被
嵌された蓋に直接作用して蓋を巻締する巻締部材組立体
3が、常時は本体1の内周部に突出して設けられた支持
リング4に下部が支持され、上部が本体1の内部上壁と
の間に設けられた圧縮ばね5によって加圧されて設けら
れており、圧縮ばね5に抗してケース1の軸方向に相対
移動可能に支持されている。また、前記支持リング4の
下部には、シュー保持筒6が取り付けられ、該シュー保
持筒6に取り付けられたシュー7が、後述するシーリン
グスリーブ12のカム面22に沿って押圧移動して、シ
ーリングスリーブ下端部を縮径させるようになってい
る。
る。図1は、本考案に係る蓋締ヘッドの断面図であり、
中心線より左側が不作動位置にある状態、右側が蓋のス
カート壁を最大に押し込んで、蓋締を終了した時点の状
態を示している。図中、1が蓋締ヘッド本体のケースで
あり、ほぼ釣鐘状に底部が開口した中空状をなし、上端
に軸取付部2を有し、上方から垂下して上下動する軸の
下端に取り付けられる。該ケース1の内部には、瓶に被
嵌された蓋に直接作用して蓋を巻締する巻締部材組立体
3が、常時は本体1の内周部に突出して設けられた支持
リング4に下部が支持され、上部が本体1の内部上壁と
の間に設けられた圧縮ばね5によって加圧されて設けら
れており、圧縮ばね5に抗してケース1の軸方向に相対
移動可能に支持されている。また、前記支持リング4の
下部には、シュー保持筒6が取り付けられ、該シュー保
持筒6に取り付けられたシュー7が、後述するシーリン
グスリーブ12のカム面22に沿って押圧移動して、シ
ーリングスリーブ下端部を縮径させるようになってい
る。
【0007】前記巻締部材組立体3は、図1に示すよう
に、インナープランジャー10、プレッシャープランジ
ャー11、シーリングスリーブ12、プレッシャースリ
ーブ13、ロックナットストッパー14、巻締調整用シ
ム15の組合せから構成され、下端が蓋上面中央部を押
圧する押圧面16となっているインナープランジャー1
0が軸心部に位置し、その外周部に蓋上面肩部に係合し
て押圧するプレッシャープランジャー11が嵌合されて
蓋押圧用プランジャーが構成され、その上部の小径部に
ロックナットストッパー14が固定されている。そし
て、ロックナットストッパー14の下面に巻締調整用シ
ム15が介在し、その下面にカップ状のプレッシャース
リーブ13が取り付けられ、その内部にシーリングスリ
ーブ12が嵌合し、該シーリングスリーブとプレッシャ
ープランジャー11の肩部との間に複数枚の皿バネ17
が介在している。プレッシャースリーブ13の下端面1
8がケース1の内周面から突出している支持リング4に
支持されている。即ち、巻締部材組立体3は、常時は圧
縮ばね5と支持リング4との間で狭持された状態にあ
り、ケースと共に一体に上下動する。シーリングスリー
ブ12は、その斜視図を図3に示すように、円周スカー
ト部が所定の幅を有するスリット19により複数の巻締
爪20に分割され、その下方部内周部には巻締突部21
が突出形成され、その外周面はテーパー状になってカム
面22を構成している。従って、巻締突部の内径は、ス
リットの幅をそのまま維持している通常の内径Daか
ら、巻締爪同士が接触した状態の内径Dbまで縮径が可
能である。
に、インナープランジャー10、プレッシャープランジ
ャー11、シーリングスリーブ12、プレッシャースリ
ーブ13、ロックナットストッパー14、巻締調整用シ
ム15の組合せから構成され、下端が蓋上面中央部を押
圧する押圧面16となっているインナープランジャー1
0が軸心部に位置し、その外周部に蓋上面肩部に係合し
て押圧するプレッシャープランジャー11が嵌合されて
蓋押圧用プランジャーが構成され、その上部の小径部に
ロックナットストッパー14が固定されている。そし
て、ロックナットストッパー14の下面に巻締調整用シ
ム15が介在し、その下面にカップ状のプレッシャース
リーブ13が取り付けられ、その内部にシーリングスリ
ーブ12が嵌合し、該シーリングスリーブとプレッシャ
ープランジャー11の肩部との間に複数枚の皿バネ17
が介在している。プレッシャースリーブ13の下端面1
8がケース1の内周面から突出している支持リング4に
支持されている。即ち、巻締部材組立体3は、常時は圧
縮ばね5と支持リング4との間で狭持された状態にあ
り、ケースと共に一体に上下動する。シーリングスリー
ブ12は、その斜視図を図3に示すように、円周スカー
ト部が所定の幅を有するスリット19により複数の巻締
爪20に分割され、その下方部内周部には巻締突部21
が突出形成され、その外周面はテーパー状になってカム
面22を構成している。従って、巻締突部の内径は、ス
リットの幅をそのまま維持している通常の内径Daか
ら、巻締爪同士が接触した状態の内径Dbまで縮径が可
能である。
【0008】以上の構造において、ケース1及びロック
ナットストッパー14を除いては、従来とほぼ同じ構造
であるが、本考案では、ケース1の内周上部に、巻締時
ケース1が巻締部材組立体3に対して下降する距離を規
定するリング状の下降位置規制面23が形成されてい
る。一方、ロックナットストッパー14は、ほぼケース
1の円筒内径を有する径大に形成され、その外周部上面
にケースの下降位置規制面23と係合して、ケース1の
下降を規制するストッパー面24が下降位置規制面23
と対向するように形成されている。従って、ケース1
は、巻締部材組立体3に対して相対的に上下動できる最
大距離は、図1の左側に示されているように、通常状態
における下降位置規制面23とストッパーメン24間の
距離Lである。
ナットストッパー14を除いては、従来とほぼ同じ構造
であるが、本考案では、ケース1の内周上部に、巻締時
ケース1が巻締部材組立体3に対して下降する距離を規
定するリング状の下降位置規制面23が形成されてい
る。一方、ロックナットストッパー14は、ほぼケース
1の円筒内径を有する径大に形成され、その外周部上面
にケースの下降位置規制面23と係合して、ケース1の
下降を規制するストッパー面24が下降位置規制面23
と対向するように形成されている。従って、ケース1
は、巻締部材組立体3に対して相対的に上下動できる最
大距離は、図1の左側に示されているように、通常状態
における下降位置規制面23とストッパーメン24間の
距離Lである。
【0009】本実施例に係る蓋締ヘッドは、以上のよう
に構成され、次の様にして蓋締めが行なわれる。図示し
ない上下動軸によって、蓋締ヘッドが瓶の口部に被嵌し
た蓋30に向けて下降すると、インナープランジャー1
0が蓋の上面31に係合して下降を阻止されない間は、
図1における左半分で示すように、ケース1と巻締部材
組立体3は一体となって下降する。その状態では、シー
リングスリーブ12の巻締突部内径Daは蓋スカート壁
32の外径よりも大きい。ヘッドがさらに下降すると、
インナープランジャー10の押圧面16が蓋上面31に
当接すると共にプレッシャープランジャー11の係合面
25が蓋の肩部33を押圧して、その下降を阻止される
結果、巻締部材組立体3の移動が阻止される。以後は上
下動軸の下降に伴って、圧縮ばねが圧縮されてケース1
のみが下降する。それに伴って、ケース下部に設けられ
たシュー7がシーリングスリーブ12の下部外周のカム
面22を次第に圧接し、各巻締爪20を内方に強制的に
変位させる。その結果、巻締突部が図2に示すように、
瓶35の口部端に設けられた環状突起36下端を越えた
位置で、各巻締爪の巻締突部21が蓋30のスカート壁
32を強制的に半径方向に加圧変形させて巻締を行な
う。ケース1がさらに下降して下降位置規制面23がロ
ックナットストッパーのストッパー面24と係止する
と、ケース1はそれ以上下降することができず巻締が終
了する。従って、前記距離Lは下降位置規制面23がロ
ックナットストッパーのストッパー面24とが合致した
時点で、丁度適正な巻締状態となるように予め調節して
設定されている。その距離の最適条件への調整は、巻締
調整用シム15を所望の厚さのものに交換することによ
って簡単にできる。
に構成され、次の様にして蓋締めが行なわれる。図示し
ない上下動軸によって、蓋締ヘッドが瓶の口部に被嵌し
た蓋30に向けて下降すると、インナープランジャー1
0が蓋の上面31に係合して下降を阻止されない間は、
図1における左半分で示すように、ケース1と巻締部材
組立体3は一体となって下降する。その状態では、シー
リングスリーブ12の巻締突部内径Daは蓋スカート壁
32の外径よりも大きい。ヘッドがさらに下降すると、
インナープランジャー10の押圧面16が蓋上面31に
当接すると共にプレッシャープランジャー11の係合面
25が蓋の肩部33を押圧して、その下降を阻止される
結果、巻締部材組立体3の移動が阻止される。以後は上
下動軸の下降に伴って、圧縮ばねが圧縮されてケース1
のみが下降する。それに伴って、ケース下部に設けられ
たシュー7がシーリングスリーブ12の下部外周のカム
面22を次第に圧接し、各巻締爪20を内方に強制的に
変位させる。その結果、巻締突部が図2に示すように、
瓶35の口部端に設けられた環状突起36下端を越えた
位置で、各巻締爪の巻締突部21が蓋30のスカート壁
32を強制的に半径方向に加圧変形させて巻締を行な
う。ケース1がさらに下降して下降位置規制面23がロ
ックナットストッパーのストッパー面24と係止する
と、ケース1はそれ以上下降することができず巻締が終
了する。従って、前記距離Lは下降位置規制面23がロ
ックナットストッパーのストッパー面24とが合致した
時点で、丁度適正な巻締状態となるように予め調節して
設定されている。その距離の最適条件への調整は、巻締
調整用シム15を所望の厚さのものに交換することによ
って簡単にできる。
【0010】
【考案の効果】本考案は、次のような格別の効果を奏す
る。巻締加工度合は従来のようにシーリングスリーブの
巻締爪間のスリットによって規制される最小内径によっ
て規定されるのでなく、ケースの下降位置規制面とロッ
クナットのストッパー面との距離Lによって規制される
ので、常に適正な巻締度合を維持するとができ、巻締突
起部によって過大な力が瓶口に作用することを緩和し、
破瓶事故等を防止することができる。また、従来は巻締
加工度合はシーリングスリーブを交換しない限り調整す
ることは不可能であったが、本考案では巻締調節用シム
の厚さを任意に選択することによって、簡単に調節が可
能である。シーリングスリーブは、従来のものを変更す
ることなく使用することができるので、従来の蓋締ヘッ
ドを僅かに変更するのみで構成できるから、安価に得る
ことができる。巻締爪に過大な力が作用することを防止
することができ、しかもクリンプ時に巻締爪に均一に荷
重が作用するので、シーリングスリーブの折損寿命を従
来よりも延ばすことができる。
る。巻締加工度合は従来のようにシーリングスリーブの
巻締爪間のスリットによって規制される最小内径によっ
て規定されるのでなく、ケースの下降位置規制面とロッ
クナットのストッパー面との距離Lによって規制される
ので、常に適正な巻締度合を維持するとができ、巻締突
起部によって過大な力が瓶口に作用することを緩和し、
破瓶事故等を防止することができる。また、従来は巻締
加工度合はシーリングスリーブを交換しない限り調整す
ることは不可能であったが、本考案では巻締調節用シム
の厚さを任意に選択することによって、簡単に調節が可
能である。シーリングスリーブは、従来のものを変更す
ることなく使用することができるので、従来の蓋締ヘッ
ドを僅かに変更するのみで構成できるから、安価に得る
ことができる。巻締爪に過大な力が作用することを防止
することができ、しかもクリンプ時に巻締爪に均一に荷
重が作用するので、シーリングスリーブの折損寿命を従
来よりも延ばすことができる。
【図1】本考案の実施例に係る蓋締ヘッドの断面図であ
る。
る。
【図2】蓋締加工状態を表す要部拡大図である。
【図3】シーリングスリーブの斜視図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
1 ケース 3 巻締部材組立体 4 支持リング 5 圧縮ばね 7 シュー 10 インナープランジャー 11 プレッシャープランジャー 14 ロックナットストッパー 15 巻締調整用シム 19 スリット 20 巻締爪 21 巻締突起 22 カム面 23 下降位置規制面 24 ストッパー面
Claims (1)
- 【請求項1】 内周下端部にシューを有するケースと、
該ケース内部に上部に圧縮ばねを介して嵌合されて相対
移動可能に設けられた蓋巻締部材組立体からなる蓋締ヘ
ッドにおいて、前記ケースはその内面上部に該ケースと
前記蓋巻締部材組立体との相対移動範囲を規定する下降
位置規制面が形成され、前記蓋巻締部材組立体は、蓋を
上部より押圧する蓋押圧用プランジャー、複数の巻締爪
を有するシーリングスリーブ、下端に前記ケースとの係
止面を有するプレッシャースリーブ、前記下降位置規制
面と係合するストッパー面が上面に形成されたロックナ
ットストッパー、巻締調整用シムの組合せから構成さ
れ、前記ケースの下降位置規制面と前記ロックナットス
トッパーのストッパー面との係合により巻締爪の縮径方
向への移動量を規制して巻締度合を調節するようにした
ことを特徴とする蓋締ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1868491U JP2536064Y2 (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | 蓋締ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1868491U JP2536064Y2 (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | 蓋締ヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04109099U JPH04109099U (ja) | 1992-09-21 |
JP2536064Y2 true JP2536064Y2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=31905145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1868491U Expired - Lifetime JP2536064Y2 (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | 蓋締ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2536064Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT201900017237A1 (it) * | 2019-09-25 | 2021-03-25 | Pelliconi & C Spa | Testa, sistema e metodo di tappatura. |
CN113651275A (zh) * | 2021-08-10 | 2021-11-16 | 合肥中辰轻工机械有限公司 | 一种单头拉环盖压盖机 |
-
1991
- 1991-03-05 JP JP1868491U patent/JP2536064Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04109099U (ja) | 1992-09-21 |
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Legal Events
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