JPH04109093U - 磁気テープカセツト用収納ケース - Google Patents

磁気テープカセツト用収納ケース

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JPH04109093U
JPH04109093U JP1869391U JP1869391U JPH04109093U JP H04109093 U JPH04109093 U JP H04109093U JP 1869391 U JP1869391 U JP 1869391U JP 1869391 U JP1869391 U JP 1869391U JP H04109093 U JPH04109093 U JP H04109093U
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magnetic tape
storage case
tape cassette
molded
cassette
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新悟 片桐
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富士写真フイルム株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気テープカセットを目視し得ると共に、削
り粉の発生を低減し得るようにした磁気テープカセット
用収納ケースを提供する。 【構成】 磁気テープカセット11の収納時にこすれ易
い部分や開閉動作時に削れ易い支軸6、突起7、係合凹
部8等を含む部分を他の部分よりも摺動性の良い合成樹
脂により成形すると共に、収納した前記磁気テープカセ
ット11のラベルやインデックスカードの記載を目視す
るための領域A,Bを透明な合成樹脂により成形した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は磁気テープカセット用収納ケースに関し、特にオーディオ用磁気テー プカセットを保管する際に用いられる磁気テープカセット用収納ケースの改良に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オーデイオ等に用いられる磁気テープカセットは、通常その保管時において、 プラスチックからなる磁気テープカセット用収納ケース(以下、単に収納ケース という)に収納される。 即ち、前記磁気テープカセット(以下、単にカセットという)は、記録再生装 置に装填された際に磁気ヘッド等が挿入されるカセット前方開口部を備え、且つ 該前方開口部を横切るようにして磁気テープを走行させるものである。
【0003】 従って、前記前方開口部からカセット内に塵埃等の異物が侵入しやすく、前記 磁気テープに塵埃が付着すると信号のドロップアウトが生じ、良好な記録・再生 が行われなくなる。また、前記カセットのハウジングは、合成樹脂を用いて成形 したものであり、落下等の衝撃により破壊されやすい。 そこで、前記磁気テープへの塵埃の付着防止及びカセット全体を保護するため に、前記収納ケースに収納している。
【0004】 前記収納ケースの基本的な構成を述べると、該収納ケースは前記カセットの一 端が収納されるポケットを備えた蓋部材と、該蓋部材に枢着され扉の如く開閉で きるケーシング部材とからなり、前記蓋部材及び前記ケーシング部材は合成樹脂 により一体成形されたものである。
【0005】 そして、前記収納ケースを成形する合成樹脂としては、透明度が高く、しかも 安価な一般用ポリスチレン(GPPS)が多用されていた。即ち、前記収納ケー スに収納したカセットのデザインをケース外から目視したり、前記カセットと共 に収納されるインデックスカードの記載事項を確認する必要から透明度の高い合 成樹脂が多用されていたものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、GPPSにより成形された前記収納ケースは透明度が高いとい う利点を有してはいるが、硬度が低く表面強度が弱いという性質を有している。 このため、前記収納ケースの開閉動作に伴って枢着部や嵌合係止部が磨耗したり 、保管時や持ち運び時に収納した前記カセットと擦れたりして削り粉が生じるこ とがある。前記削り粉は微小な粉末であるから、収納ケース内を予測不可能に拡 散し易く、前記カセットの前記開口部に露呈されている磁気テープの表面に付着 する。この結果、前記磁気テープの削り粉が付着した位置において、記録および 再生が行われなくなり、いわゆる信号のドロップアウトが生じて良好な記録・再 生を行なえないことがあるという問題がある。
【0007】 又、上記の如き削り粉の発生を防止すべく、例えば前記収納ケースを耐磨耗性 の高い樹脂や摺動性の良い樹脂等で成形すると、このような樹脂は透明度が低い ので、前記収納ケース内に収容したインデックスカードがケース外から目視でき なくなるという問題がある。 即ち、本考案の目的は上記課題を解消することにあり、磁気テープカセットを 目視し得ると共に、削り粉の発生を低減し得るようにした磁気テープカセット用 収納ケースを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る上記目的は、磁気テープカセットの一端部を収容するためのポケ ットを有する蓋部材と回転防止突起を有するケーシング部材とが回転自在に枢着 された磁気テープカセット用収納ケースにおいて、少なくとも前記磁気テープカ セットの厚み増大部に対向する前記蓋部材と前記ケーシング部材の平板部及び前 記枢着部分を含む前記蓋部材と前記ケーシング部材の側壁部が、ケース外から透 視可能な樹脂によりより成形された他の部分よりも摺動性の良い樹脂により成形 されていることを特徴とする磁気テープカセット用収納ケースによって達成され る。 尚、上記透明な樹脂としては、GPPS等の合成樹脂を用い、上記摺動性の良 い樹脂としては、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)にシリコンオイルを 添加した樹脂等の合成樹脂を用いることができる。
【0009】
【実施態様】
以下、添付図面を参照して本考案の一実施態様を詳細に説明する。なお、図1 は磁気テープカセット用収納ケース及び磁気テープカセットの斜視図である。 磁気テープカセット用収納ケース1は、ポケット4を有する蓋部材2と、一対 の回転防止突起5を有するケーシング部材3とからなっており、前記ケーシング 部材3の左右側壁部3aの内側に突設された支軸6と前記ポケット4の左右側壁 部4aに透設された嵌合孔(図示せず)とが嵌合されていることにより、前記蓋 部材2と前記ケーシング部材3が扉の如く開閉できるようになされている。
【0010】 前記ポケット4は、磁気テープカセット11の厚み増大部12を収納するもの であり、前記一対の回転防止突起5は前記カセット11のシャフト挿通孔13を 挿通してハブに係合し、磁気テープTのたるみ等を防止するものである。 また、前記左右側壁部4aには突起7が形成され、該突起7に対応する前記左 右側壁部3aには係合凹部8が形成されている。そこで、前記蓋部材2と前記ケ ーシング部材3とを閉じた時、前記突起7に前記係合凹部8が係合し、前記蓋部 材2と前記ケーシング部材3とを閉じ状態に保持する。
【0011】 更に、前記磁気テープカセット11の上下面に対向する前記蓋部材2及びケー シング部材3の平板部であって、前記磁気テープカセット11の厚み増大部12 を少なくとも除く領域に対応する部分A,Bは、透明なGPPS樹脂によって成 形し、図1に斜線で示した他の部分は摺動性の高いHIPSにシリコンオイルを 添加した樹脂により成形した。
【0012】 即ち、前記磁気テープカセット11の収納時にこすれ易い部分、前記支軸6と 嵌合孔の嵌合部及び前記突起7と係合凹部8の嵌合係止部等の削れ易い部分を摺 動性の良い合成樹脂により成形したので、該磁気テープカセット用収納ケース1 は勿論、前記磁気テープカセット11をも削ることがなくなり、削り粉の発生を 低減することができた。又、前記磁気テープカセット11の厚み増大部12を除 く領域に対応する部分A,Bは透明なので、収納した前記磁気テープカセット1 1のラベルやインデックスカードの記載を目視することができる。
【0013】 従って、前記磁気テープカセット11を収納した状態で前記磁気テープカセッ ト用収納ケース1を保管したり持ち運ぶ際に、前記磁気テープに削り粉が付着す ることがなくなり、信号ドロップアウトの発生原因が解消される。 なお、上記の如き磁気テープカセット用収納ケース1は、二種類の合成樹脂に より成形されるが、この種の成形は当業者間で二色成形法と呼ばれている成形方 法にて成形することができる。
【0014】 次に、図2を参照して本考案の他の実施態様を説明する。 なお、本実施態様は、最近流通するようになった磁気テープカセット用薄型収 納ケース(以下、薄型収納ケースという)21への適用例を示すものである。ま た、該薄型収納ケース21に収納する磁気テープカセットについては図1に示し た前記磁気テープカセット11を援用する。 前記薄型収納ケース21を構成する蓋部材22には、ポケット23が形成され ているが、該薄型収納ケース21においては前記厚み増大部12が収納されるの ではなく、前記磁気テープカセット11の後端部が収納される。そして、前記蓋 部材22の開放側端部に前記厚み増大部12を受容するための台形凹部24が形 成されている。
【0015】 一方、ケーシング部材25には、一対の回転防止突起26が形成され、更に該 ケーシング部材25を前記蓋部材21に合わせた時、前記台形凹部24に対向す る位置に台形凹部27が形成されている。 そこで、前記薄型収納ケース21に前記磁気テープカセット11を収納し、前 記蓋部材22と前記ケーシング部材25とを閉じると、前記厚み増大部12が前 記台形凹部24,27に受容される。従って、従来構造のものに比較してケース 厚みを大幅に縮小することができる。
【0016】 また、前記蓋部材22と前記ケーシング部材25も支軸28により開閉自在に 軸支されると共に、前記ポケット23の左右側壁部23aには突起29が形成さ れ、該突起29に対応する前記ケーシング部材25の左右側壁部25aには係合 凹部30が形成されている。そこで、前記蓋部材22と前記ケーシング部材23 とを閉じた時、前記突起29に前記係合凹部30が係合し、前記蓋部材22と前 記ケーシング部材23とを閉じ状態に保持する。
【0017】 更に、前記薄型収納ケース21においても、前記磁気テープカセット11の上 下面に対向する前記蓋部材22及びケーシング部材25の平板部であって、前記 磁気テープカセット11の厚み増大部12を少なくとも除く領域に対応する部分 C,Dは、透明なGPPS樹脂によって成形し、図2に斜線で示した他の部分は 摺動性の高いHIPSにシリコンオイルを添加した樹脂により成形した。
【0018】 従って、本実施態様においても、前記磁気テープカセット11の収納時にこす れ易い部分(特に、前記台形凹部24,27)、前記支軸28と嵌合孔の嵌合部 及び前記突起29と係合凹部30の嵌合係止部等の削れ易い部分を摺動性の良い 合成樹脂により成形したので、削り粉の発生を低減することができた。又、前記 磁気テープカセット11の厚み増大部12を除く領域に対応する部分C,Dは透 明なので、収納した前記磁気テープカセット11のラベルやインデックスカード の記載を目視することができる。 尚、本考案は上記各実施態様の形状に限定されるものではなく、複数個の磁気 テープカセットを収納するように構成した収納ケース等の他の収納ケースにも適 用できる。
【0019】
【考案の効果】
本考案の磁気テープカセット用収納ケースは、収納される磁気テープカセット の厚み増大部に対向する蓋部材とケーシング部材の平板部及び枢着部分を含む前 記蓋部材と前記ケーシング部材の側壁部が、ケース外から透視可能な樹脂により より成形された他の部分よりも摺動性の良い樹脂により成形されている。
【0020】 即ち、磁気テープカセットの収納時にこすれ易い部分や開閉動作時に削れ易い 部分を摺動性の良い合成樹脂により成形したので、磁気テープカセットの良好な 記録・再生を妨げる削り粉の発生を低減することができた。又、収納した前記磁 気テープカセットのラベルやインデックスカードの記載を目視するための領域を 透明な合成樹脂により成形したので、これらの記載がケース外から目視できなく なることもない。 従って、磁気テープカセットを目視し得ると共に、削り粉の発生を低減し得る ようにした良好な磁気テープカセット用収納ケースを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に基づく磁気テープカセット用収納ケー
スの一実施態様を説明するための斜視図である。
【図2】本考案に基づく磁気テープカセット用収納ケー
スの他の実施態様を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 磁気テープカセット用収納ケース 2 蓋部材 3 ケーシング部材 3a 左右側壁部 4 ポケット 4a 左右側壁部 5 回転防止突起 6 支軸 7 突起 8 係合凹部 11 磁気テープカセット 12 厚み増大部 13 シャフト挿通孔 21 磁気テープカセット用収納ケース 22 蓋部材 23 ポケット 23a 左右側壁部 24 台形凹部 25 ケーシング部材 25a 左右側壁部 26 回転防止突起 27 台形凹部 28 支軸 29 突起 30 係合凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープカセットの一端部を収容する
    ためのポケットを有する蓋部材と回転防止突起を有する
    ケーシング部材とが回転自在に枢着された磁気テープカ
    セット用収納ケースにおいて、少なくとも前記磁気テー
    プカセットの厚み増大部に対向する前記蓋部材と前記ケ
    ーシング部材の平板部及び前記枢着部分を含む前記蓋部
    材と前記ケーシング部材の側壁部が、ケース外から透視
    可能な樹脂によりより成形された他の部分よりも摺動性
    の良い樹脂により成形されていることを特徴とする磁気
    テープカセット用収納ケース。
JP1869391U 1991-03-05 1991-03-05 磁気テープカセット用収納ケース Expired - Lifetime JP2544306Y2 (ja)

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US07/845,604 US5323904A (en) 1991-03-05 1992-03-04 Magnetic tape cassette accommodating case and method and apparatus for manufacturing same
EP92103769A EP0503478B1 (en) 1991-03-05 1992-03-05 Magnetic tape cassette accommodating case and method and apparatus for manufacturing same
DE69220694T DE69220694T2 (de) 1991-03-05 1992-03-05 Behälter zum Unterbringen von einer Magnetbandkassette und Verfahren und Vorrichtung zu dessen Herstellung
US08/141,746 US5662854A (en) 1991-03-05 1993-10-27 Method for manufacturing a magnetic tape cassette accommodating case

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