JPH04108930U - 金型のパンチ高さ微調整装置 - Google Patents

金型のパンチ高さ微調整装置

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JPH04108930U
JPH04108930U JP830691U JP830691U JPH04108930U JP H04108930 U JPH04108930 U JP H04108930U JP 830691 U JP830691 U JP 830691U JP 830691 U JP830691 U JP 830691U JP H04108930 U JPH04108930 U JP H04108930U
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明 山内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、スライドまたはボルスタに取り付
けられる金型に配置される複数のパンチの高さを、パン
チ毎に微調整するための金型のパンチ高さ微調整装置に
関し、パンチ高さ、および下死点位置の調整を、簡易,
迅速に行うことを目的とする。 【構成】 スライドまたはボルスタに所定間隔を置いて
配置され、金型を押圧し、金型に微小変形を与える複数
の油圧シリンダから構成する。また、スライドと金型と
の間、または、ボルスタと金型との間に配置されるユニ
ット部材と、このユニット部材に所定間隔を置いて配置
され、金型を押圧し、金型に微小変形を与える複数の油
圧シリンダとから構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、順送加工を行うプレス機械のスライドまたはボルスタに取り付けら れる金型に配置される複数のパンチの高さを、パンチ毎に微調整するための金型 のパンチ高さ微調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、順送加工を行うプレス機械では、図6に示すように、プレス機械のス ライド11またはボルスタに取り付けられる金型13に、複数のパンチ15を配 置し、このパンチ15を用いて複数のステージにおいてプレス加工が行われてい る。
【0003】 そして、このような順送加工を行うプレス機械では、スライド11またはボル スタに、金型13を取り付けて、実際に加工を行う時には、機械あるいは金型1 3の精度の問題から、各ステージにおけるパンチ15の高さを個々に調整する必 要が生じる。 従来、このような場合のパンチ15高さの調整方法としては、スライド11ま たはボルスタと金型13との間にシムを挿入する方法、あるいは、スライド11 またはボルスタへの金型13の締め付け力を部分的に変化させ、または、締め付 け方法を変える等の方法が行われている。
【0004】 さらに、このような順送加工を行うプレス機械では、プレス機械の運転による 機械の熱変位等によりパンチ15の下死点位置が変化するため、これを調整する 必要が生じる。 従来、このような場合の調整方法としては、下死点検出センサに油温コントロ ール装置を組み合わせ下死点位置を調整する方法、あるいは、下死点検出センサ にスライドアジャスト装置を組み合わせ下死点位置を調整する方法等の方法が行 われている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の方法により、パンチ15高さの調整、あるいは 、パンチ15の下死点位置の調整を行うためには、調整作業者に充分な熟練が要 求され、また、調整に多大な時間が必要になるという問題があった。 さらに、熱変位等によりパンチ15の下死点位置が変化した時の調整は、従来 、スライド11全体に対する調整であり、各パンチ15の下死点位置を個々に調 節することができないという問題があった。
【0006】 本考案は、かかる従来の問題を解決するためになされたもので、パンチ高さ、 および下死点位置の調整を、簡易,迅速に行うことができる金型のパンチ高さ微 調整装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の金型のパンチ高さ微調整装置は、順送加工を行うプレス機械のスラ イドまたはボルスタに取り付けられる金型に配置される複数のパンチの高さをパ ンチ毎に微調整するための金型のパンチ高さ微調整装置であって、前記スライド またはボルスタに所定間隔を置いて配置され、前記金型を押圧し、金型に微小変 形を与える複数の油圧シリンダでもって構成してなるものである。
【0008】 請求項2の金型のパンチ高さ微調整装置は、順送加工を行うプレス機械のスラ イドまたはボルスタに取り付けられる金型に配置される複数のパンチの高さをパ ンチ毎に微調整するための金型のパンチ高さ微調整装置であって、前記スライド と前記金型との間、または、前記ボルスタと前記金型との間に配置されるユニッ ト部材と、このユニット部材に所定間隔を置いて配置され、前記金型を押圧し、 金型に微小変形を与える複数の油圧シリンダとで構成してなるものである。
【0009】
【作用】
請求項1の金型のパンチ高さ微調整装置では、スライドまたはボルスタに所定 間隔を置いて配置される複数の油圧シリンダのうち、所定の油圧シリンダに油圧 を供給すると、油圧シリンダのピストンロッドにより金型が押圧され、金型に微 小変形が与えられ、所定のパンチのスライドまたはボルスタに対する位置が変化 される。
【0010】 請求項2の金型のパンチ高さ微調整装置では、ユニット部材に所定間隔を置い て配置される複数の油圧シリンダのうち、所定の油圧シリンダに油圧を供給する と、油圧シリンダのピストンロッドにより金型が押圧され、金型に微小変形が与 えられ、所定のパンチのスライドまたはボルスタに対する位置が変化される。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の詳細を図面に示す実施例について説明する。 図1および図2は、本考案の金型のパンチ高さ微調整装置の一実施例を示して おり、図において、符号21は、順送加工を行うプレス機械のスライドを示して いる。
【0012】 このスライド21の下面には、金型23が取り付けられており、この金型23 の下面には、所定間隔を置いて複数のパンチ25,27,29が下方に突出して 固定されている。 しかして、この実施例では、スライド21には、金型23を押圧し、金型23 に微小弾性変形を与える複数の油圧シリンダ31,33,35からなる金型のパ ンチ高さ微調整装置が配置されている。
【0013】 すなわち、スライド21には、複数のシリンダ室37が形成され、このシリン ダ室37には、ピストン39が配置されている。 このピストン39の下面には、ピストンロッド41が形成され、このピストン ロッド41は、スライド39に形成されるロッド孔43に挿入されている。 そして、ピストンロッド41の下端は、金型23の上面に当接されている。
【0014】 シリンダ室37の上部は、蓋部材45により密閉され、この蓋部材45には、 ピストン39の上方のシリンダ室37内に油圧の供給を行い、また、シリンダ室 37からの油圧の排出を行う油圧孔47が形成されている。 また、シリンダ室37の下部側面には、ピストン39の下方のシリンダ室37 内に油圧の供給を行い、また、シリンダ室からの油圧の排出を行う油圧孔49が 形成されている。
【0015】 以上のような順送加工を行うプレス機械では、スライド21に、金型23を取 り付けて、実際に加工を行う時には、機械あるいは金型23の精度の問題から、 各ステージにおけるパンチ25,27,29の高さを個々に調整する必要が生じ るが、この調整は、例えば、図3に示すようにして行われる。 すなわち、例えば、図3に示すように、左側のパンチ25の下端を基準にして 、真ん中のパンチ27の下端を、例えば、0.01mmの高さΔh1 だけ下方に 移動させ、また、右側のパンチ29の下端を、例えば、0.02mmの高さΔh 2 だけ下方に移動させる必要が生じるが、この場合には、スライド21に所定間 隔を置いて配置される複数の油圧シリンダ31,33,35のうち、パンチ27 ,29の上方に配置される油圧シリンダ33,35に、油圧孔47から所定量の 油圧が供給され、ピストン39が下方に移動され、ピストンロッド41により金 型23が押圧され、金型23に、微小弾性変形が与えられ、パンチ27,29の 位置が変化される。
【0016】 なお、この場合、油圧シリンダ35には、油圧シリンダ33のほぼ倍の油量が 供給されるが、これ等の流量と圧力の制御は、図示しない制御装置により正確に 行われる。 また、以上のような順送加工を行うプレス機械では、プレス機械の運転による 機械の熱変位等によりパンチ25,27,29の下死点位置が変化するため、こ れを調整する必要が生じるが、この調整は、予めプレス機械に、プレス加工され た製品の寸法を検出する製品モニター等を配置しておき、このデータをフィード バックし、各油圧シリンダに所定量の油圧を供給することにより、各パンチ25 ,27,29毎に所定量の補正を容易に施すことができる。
【0017】 しかして、以上のように構成された金型のパンチ高さ微調整装置では、装置を 、スライド21に所定間隔を置いて配置され、金型23を押圧し、金型23に微 小変形を与える複数の油圧シリンダ31,33,35から構成したので、パンチ 25,27,29高さ、および下死点位置の調整を、簡易,迅速に行うことがで きる。
【0018】 図4は、本考案の他の実施例を示すもので、この実施例では、ボルスタ51に 所定間隔を置いて油圧シリンダ31,33,35が配置され、ボルスタ51の上 面に、金型23が固定されている。 以上のように構成された金型のパンチ高さ微調整装置においても図1に示した 実施例とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0019】 図5は、本考案のさらに他の実施例を示すもので、この実施例では、スライド 21と金型との間にユニット部材53が配置され、このユニット部材53に所定 間隔を置いて油圧シリンダ31,33,35が配置されている。 以上のように構成された金型のパンチ高さ微調整装置においても図1に示した 実施例とほぼ同様の効果を得ることができるが、この実施例では、スライド21 またはボルスタに油圧シリンダ31,33,35を配置する必要がなくなるため 、種々のプレス機械および金型に容易に適用することが可能となる。
【0020】
【考案の効果】
以上述べたように、請求項1の金型のパンチ高さ微調整装置では、装置を、ス ライドまたはボルスタに所定間隔を置いて配置され、金型を押圧し、金型に微小 変形を与える複数の油圧シリンダから構成したので、パンチ高さ、および下死点 位置の調整を、簡易,迅速に行うことができる。
【0021】 請求項2の金型のパンチ高さ微調整装置では、装置を、スライドと金型との間 、または、ボルスタと金型との間に配置されるユニット部材と、このユニット部 材に所定間隔を置いて配置され、金型を押圧し、金型に微小変形を与える複数の 油圧シリンダとから構成したので、パンチ高さ、および下死点位置の調整を、簡 易,迅速に行うことができ、さらに、スライドまたはボルスタに油圧シリンダを 配置する必要がなくなるため、種々のプレス機械および金型に容易に適用するこ とが可能になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の金型のパンチ高さ微調整装置の一実施
例を示す縦断面図である。
【図2】図1の底面図である。
【図3】図1の金型のパンチ高さ微調整装置によりパン
チ高さを調整した時の状態を示す縦断面図である。
【図4】本考案の金型のパンチ高さ微調整装置の他の実
施例を示す縦断面図である。
【図5】本考案の金型のパンチ高さ微調整装置のさらに
他の実施例を示す縦断面図である。
【図6】従来の順送用の金型の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
21 スライド 23 金型 25,27,29 パンチ 31,33,35 油圧シリンダ 51 ボルスタ 53 ユニット部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順送加工を行うプレス機械のスライドま
    たはボルスタに取り付けられる金型に配置される複数の
    パンチの高さをパンチ毎に微調整するための金型のパン
    チ高さ微調整装置であって、前記スライドまたはボルス
    タに所定間隔を置いて配置され、前記金型を押圧し、金
    型に微小変形を与える複数の油圧シリンダでもって構成
    してなることを特徴とする金型のパンチ高さ微調整装
    置。
  2. 【請求項2】 順送加工を行うプレス機械のスライドま
    たはボルスタに取り付けられる金型に配置される複数の
    パンチの高さをパンチ毎に微調整するための金型のパン
    チ高さ微調整装置であって、前記スライドと前記金型と
    の間、または、前記ボルスタと前記金型との間に配置さ
    れるユニット部材と、このユニット部材に所定間隔を置
    いて配置され、前記金型を押圧し、金型に微小変形を与
    える複数の油圧シリンダとで構成してなることを特徴と
    する金型のパンチ高さ微調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115156394A (zh) * 2022-09-05 2022-10-11 西安成立航空制造有限公司 一种航空航天飞机用铝合金变曲率多点成型设备
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