JP2008114229A - プレス加工方法及びプレス加工装置 - Google Patents

プレス加工方法及びプレス加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008114229A
JP2008114229A JP2006296743A JP2006296743A JP2008114229A JP 2008114229 A JP2008114229 A JP 2008114229A JP 2006296743 A JP2006296743 A JP 2006296743A JP 2006296743 A JP2006296743 A JP 2006296743A JP 2008114229 A JP2008114229 A JP 2008114229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
cushion
wrinkle
mold
press
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006296743A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Kirii
一成 桐井
Tadayoshi Amano
格良 天野
Koji Tano
耕司 田野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006296743A priority Critical patent/JP2008114229A/ja
Publication of JP2008114229A publication Critical patent/JP2008114229A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】シワ押え部材によりダイス型との間にプレス素材を挟んだ状態でプレス成形を行うとともに、シワ押え部材に作用する複数のクッションピンによってシワ押え荷重を均圧化させる構成において、比較的大型のプレス加工装置であっても、シワ押え荷重の安定領域であって広い均圧領域を確保した状態で小さな型を用いることができ、装置の稼動率の向上や汎用性・生産性の向上を図ることができるプレス加工方法及びプレス加工装置を提供すること。
【解決手段】複数のクッションピン7のうち、シワ押えリング6(シワ押え部材)にクッション荷重を付与するクッションピンとは別のクッションピンに作用してシワ押え荷重を受けるダミーリング21(荷重受け部材)を用いることにより、シワ押え荷重を、ダミーリング21にクッション荷重を付与するクッションピンとは別のクッションピンに分配させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレス加工方法及びプレス加工装置に係り、詳細には、ダイス型との間にプレス素材を挟むシワ押え部材によってシワ押えした状態でプレス成形を行い、その際、シワ押え部材に作用する複数のクッションピンによりシワ押え荷重を均圧化させるプレス加工方法及びプレス加工装置に関する。
従来から、ダイス型及びポンチ型等から構成されるプレス型により行われるプレス加工においては、エアシリンダ等により所定の移動抵抗が付与されるクッションパッドと、ダイス型との間にプレス素材を挟むシワ押えリング(シワ押え部材)とを備えるとともに、クッションパッドとシワ押えリングとの間に並列に介在する複数のクッションピンからなる均圧化装置を備えるプレス加工装置により、絞り加工等のプレス加工が行われている(例えば、特許文献1参照。)。
かかる構成のプレス加工装置においては、成形されるプレス素材がシワ押えリングによってダイス型との間に挟まれてシワ押えされた状態で、前記移動抵抗に抗するダイス型のプレス方向への移動によってプレス型が衝合されることにより、ポンチ型の成形面に沿ってプレス素材が絞り加工される。この際、クッションピンが、シワ押えリングのシワ押え面(プレス素材を挟む面)と反対側の面から当接作用することによってシワ押え荷重を受けることで、シワ押え荷重の均圧化が行われる。
具体的には、例えば特許文献1にも示されているように、クッションパッドとシワ押えリングとの間に介装される複数のクッションピンそれぞれに対して、クッションパッドとの間に、圧力室が互いに連通する複数の油圧シリンダが設けられる。そして、シワ押えリングからのシワ押え荷重が、クッションピンを介して油圧シリンダに作用し、油圧シリンダのピストンを介して作動油が弾性的に圧縮され、複数の油圧シリンダのピストンがそれぞれ中立状態とされる。つまり、各クッションピンが、油圧が略均等となる複数の油圧シリンダによりそれぞれ弾性支持された状態となり、これにより、シワ押え荷重が複数のクッションピンを介してシワ押えリングに略均等に作用することとなる。
一方、プレス加工においては、装置の稼動率の向上や汎用性・生産性の向上を図る観点から、成形品の大小等にかかわらず共通のプレス加工装置によって複数種類の部品の加工を行うための技術がある(例えば、特許文献2参照。)。
この点、前記のような複数のクッションピンを備えシワ押え荷重の均圧化を図る構成においても、ダイス型及びポンチ型等から構成されるプレス型が交換されることにより、共通のプレス加工装置によって複数種類の部品の加工が行われる場合がある。この場合、交換されるプレス型によって成形品が異なり、シワ押えリングも異なるため、シワ押えリングからシワ押え荷重を受けるクッションピンの本数も変化することとなる。つまりこの場合、プレス加工装置に設けられる複数のクッションピンについては、シワ押えリングに当接するもののみがシワ押え荷重を受けて作用することとなり、その作用するクッションピンは、用いられるプレス型(シワ押えリング)によって異なることとなる。
特許第2856107号公報 特許第2704884号公報
前述したように、複数のクッションピンを備えシワ押え荷重の均圧化を図る構成のプレス加工装置においては、異なるプレス型、特にクラス(大きさ)の異なる型を交換して用いることとした場合、次のような問題が生じる。
すなわち、比較的大きな型が用いられる大型のプレス加工装置においては、その大きな型に対応してシワ押え荷重の均圧化が図られるように1本のクッションピンにかかるクッション荷重(シワ押え荷重に対向する荷重)やクッションピンの配置間隔(密度)等が設定される。このため、大型のプレス加工装置で小さな型が用いられると、クッションピンを介して得られるクッション荷重が、プレス加工装置においてダイクッションの挙動を安定させシワ押え荷重の安定領域での成形を確保するために定められるクッション荷重の使用下限(最低荷重)より低くなってしまう。
つまり、型が小さいと、用いられるシワ押えリングも小さくなるため、所定の配置間隔(密度)で設けられているクッションピンの、シワ押えリングに作用する本数が少なくなる。これにともない、プレス加工装置におけるクッション荷重が低くなってその使用下限を下回ることとなる。
このように、プレス加工装置においてクッション荷重がその使用下限を下回ると、シワ押え荷重の安定確保ができず、均圧領域での成形が確保できないこととなる。ここで均圧領域とは、シワ押えリングに作用するクッションピンの本数とシワ押え荷重との関係においてシワ押え荷重の均圧化が図れる領域を意味する。つまり、大型のプレス加工装置においてクッション荷重がその使用下限よりも低くなるような小さな型が用いられた場合、均圧化装置にてクッションピンを支持する油圧シリンダのピストンが胴付き状態(ピストンが衝突して作動油による弾性が得られない状態)となり、均圧化が図れなくなる。
かかる問題を解消するため、小さい型において、シワ押えリングに作用する型内のクッションピンを増やすことが考えられるが、これによると、偏心荷重で型構造上無理が生じる場合がある。
そこで、本発明の目的は、シワ押え部材によりプレス型(ダイス型)との間にプレス素材を挟んだ状態でプレス成形を行うとともに、シワ押え部材に作用する複数のクッションピンによってシワ押え荷重を均圧化させる構成において、比較的大型のプレス加工装置であっても、シワ押え荷重の安定領域であって広い均圧領域を確保した状態で小さな型を用いることができ、装置の稼動率の向上や汎用性・生産性の向上を図ることができるプレス加工方法及びプレス加工装置を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、プレス素材の所定の部分に接するシワ押え面を有するシワ押え部材により前記シワ押え面とダイス型との間にプレス素材を挟んだ状態で、所定の移動抵抗が付与されるクッションパッドとともに前記ダイス型を前記移動抵抗に抗してプレス方向に移動させることにより、シワ押えを行うとともにプレス加工を行い、その際、互いの圧力室が連通する複数の均圧化シリンダを介して前記クッションパッドに対して配設され、シワ押え荷重に対するクッション荷重を付与する複数のクッションピンによってシワ押え荷重を均圧化させるプレス加工方法であって、前記複数のクッションピンのうち、前記シワ押え部材に前記クッション荷重を付与するクッションピンとは別のクッションピンに作用してシワ押え荷重を受ける荷重受け部材を用いることにより、シワ押え荷重を、前記シワ押え部材に前記クッション荷重を付与するクッションピンとは別のクッションピンに分配させるものである。
請求項2においては、前記ダイス型のプレス方向への移動にともなって流体圧により前記荷重受け部材を押圧して該荷重受け部材に前記クッション荷重を受けさせる流体圧押圧部材を用い、前記ダイス型のプレス方向への移動にともない、前記シワ押え部材が前記クッション荷重を受けるのに先行して、前記荷重受け部材に前記クッション荷重を受けさせるものである。
請求項3においては、所定の移動抵抗が付与されるクッションパッドと、該クッションパッド側に設けられる第一の型及び該第一の型に対して近接離間方向に移動可能に設けられる第二の型を有し交換可能なプレス型と、プレス素材の所定の部分に接するシワ押え面を有し該シワ押え面と前記第二の型との間にプレス素材を挟むシワ押え部材と、互いの圧力室が連通する複数の均圧化シリンダを介して前記クッションパッドに対して配設され、シワ押え荷重に対するクッション荷重を付与する複数のクッションピンとを備え、前記シワ押え面と前記第二の型との間にプレス素材を挟んだ状態で、前記クッションパッドとともに前記第二の型を前記移動抵抗に抗してプレス方向に移動させることにより、シワ押えを行うとともにプレス加工を行い、その際、前記複数のクッションピンによってシワ押え荷重を均圧化させるプレス加工装置であって、前記複数のクッションピンのうち、前記シワ押え部材に前記クッション荷重を付与するクッションピンとは別のクッションピンに作用してシワ押え荷重を受ける荷重受け部材と、前記クッションパッド側に設けられ、前記荷重受け部材及び該荷重受け部材が作用するクッションピンを貫通させることにより該クッションピンに対する荷重受け部材の作用を確保するガイド部材と、を有し、シワ押え荷重を、前記シワ押え部材に前記クッション荷重を付与するクッションピンとは別のクッションピンに分配させる荷重分配手段を設けたものである。
請求項4においては、前記荷重分配手段に、前記第二の型のプレス方向への移動にともなって流体圧により前記荷重受け部材を押圧して該荷重受け部材に前記クッション荷重を受けさせる流体圧押圧部材を有し、前記第二の型のプレス方向への移動にともない、前記シワ押え部材が前記クッション荷重を受けるのに先行して、前記荷重受け部材に前記クッション荷重を受けさせる流体圧押し圧手段を設けたものである。
請求項5においては、前記ガイド部材を、前記第一の型と一体的に構成したものである。
請求項6においては、前記ガイド部材を、前記第一の型と一体的に構成するとともに、前記荷重受け部材に対してシワ押え荷重を受けさせるための型部材を、前記第二の型と一体的に構成したものである。
請求項7においては、前記ガイド部材を、前記第一の型と一体的に構成するとともに、前記流体圧押圧部材に流体圧を付与するための圧力室を形成する型部材を、前記第二の型と一体的に構成したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、比較的大型のプレス加工装置であっても、シワ押え荷重の安定領域であって広い均圧領域を確保した状態で小さな型を用いることができ、装置の稼動率の向上や汎用性・生産性の向上を図ることができる。
請求項2においては、荷重が安定した状態からプレス成形を開始することができる。これにより、プレス成形品の品質の向上を図ることができる。
請求項3においては、比較的大型のプレス加工装置であっても、シワ押え荷重の安定領域であって広い均圧領域を確保した状態で小さな型を用いることができ、装置の稼動率の向上や汎用性・生産性の向上を図ることができる。
請求項4においては、荷重が安定した状態からプレス成形を開始することができる。これにより、プレス成形品の品質の向上を図ることができる。
請求項5においては、プレス加工装置において交換されるプレス型について、必要に応じて荷重受け部材を用いることが可能となるとともに、第一の型が取り付けられる面においてガイド部材が位置するスペースを有効に利用することができる。これにより、大きな型についてのスペース的な制限が緩和され、汎用性や生産性をより向上させることができる。
請求項6においては、プレス加工装置において交換されるプレス型について、必要に応じて荷重受け部材を用いることが可能となり、この荷重受け部材に対応させて、荷重受け部材に対してシワ押え荷重を受けさせるための型部材を設けることが可能となるとともに、第一の型が取り付けられる面においてガイド部材が位置するスペース、及び第二の型が取り付けられる面において前記型部材が位置するスペースを有効に利用することができる。これにより、大きな型についてのスペース的な制限が緩和され、汎用性や生産性をより向上させることができる。
請求項7においては、プレス加工装置において交換されるプレス型について、必要に応じて荷重受け部材を用いることが可能となり、この荷重受け部材に対応させて、流体圧押圧部材に流体圧を付与するための圧力室を形成する型部材を設けることが可能となるとともに、第一の型が取り付けられる面においてガイド部材が位置するスペース、及び第二の型が取り付けられる面において前記型部材が位置するスペースを有効に利用することができる。これにより、大きな型についてのスペース的な制限が緩和され、汎用性や生産性をより向上させることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず、第一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るプレス加工装置は、所定の移動抵抗が付与されるクッションパッド2と、このクッションパッド2側に設けられる第一の型であるポンチ型4及びこのポンチ型4に対して近接離間方向に移動可能に設けられる第二の型であるダイス型5を有し交換可能なプレス型3と、プレス素材10の所定の部分に接するシワ押え面6aを有しこのシワ押え面6aとダイス型5との間にプレス素材10を挟むシワ押え部材であるシワ押えリング6と、互いの圧力室が連通する複数の均圧化シリンダ15を介してクッションパッド2に対して配設され、シワ押え荷重に対するクッション荷重を付与する複数のクッションピン7とを備える。
なお、以下の説明においては、図1における上下方向を、プレス加工装置における上下方向として説明する。
クッションパッド2は、略水平面となる支持面2aを有するとともに、下方への移動に対して前記所定の移動抵抗が付与された状態で上下方向に移動可能に設けられる。具体的には、クッションパッド2は、その外側において図示せぬベース等に支持された状態で設けられるプレスキャリア11により案内される。すなわち、クッションパッド2は、その上下方向(鉛直方向)に形成される側面2bを、プレスキャリア11において同じく上下方向に形成される摺動面11bに沿わせた状態で上下方向に摺動可能に設けられる。
また、クッションパッド2は、その下方において一または複数(図1では二つ図示)設けられるダイクッションシリンダ12により、上方へ付勢された状態で設けられる。つまり、ダイクッションシリンダ12が、クッションパッド2に対して前記所定の移動抵抗を付与する手段として機能する。
ダイクッションシリンダ12は、エアシリンダにより構成され、圧力室13aを形成するシリンダ13と、このシリンダ13に対して圧力室13a内から上方に突出した状態で上下方向に摺動可能に設けられるピストン14とを有する。
圧力室13aは、図示せぬエア供給源から制御回路や開閉弁等を介して圧縮エアが供給されるエアタンクに連通され、圧力室13a内は、シワ押え荷重に応じて予め所定の圧力に調圧される。この圧力室13a内の空気圧により、ピストン14が上方に付勢される。すなわち、クッションパッド2は、その下面2cにピストン14の先端(上端)が接した状態でダイクッションシリンダ12により上方へ付勢された状態で支持される。このダイクッションシリンダ12からクッションパッド2に対する付勢力が、クッションパッド2の所定の移動抵抗となる。
なお、本実施形態においては、ダイクッションシリンダ12はエアシリンダにより構成されているが、例えば油圧シリンダ等により構成されてもよく、クッションパッド2に対して所定の付勢力、つまり所定の移動抵抗を付与することができる構成であれば特に限定されない。
クッションパッド2上には、下型となるポンチ型4が取り付けられるボルスタ8が、その周縁部がプレスキャリア11に支持された状態で設けられる。ボルスタ8は、ポンチ型4を支持するための略水平面となる下型支持面8aを有する。つまり、ボルスタ8の下型支持面8aにおける所定の位置(本実施形態では略中央位置(図2参照))にポンチ型4が取り付けられる。
また、ボルスタ8の上方には、上型となるダイス型5が取り付けられるスライドプレート9が、ボルスタ8に対して図示せぬ駆動手段により近接離間方向(上下方向)に移動可能に設けられる。スライドプレート9は、ダイス型5を支持するための略水平面となる上型支持面9aを有する。つまり、スライドプレート9の上型支持面9aにおける所定の位置(本実施形態では略中央位置(ポンチ型4に対応する位置))にダイス型5が取り付けられる。
シワ押えリング6は、プレス素材10の形状等に応じて平面視でリング状あるいは棒状等に形成され、その上面が略水平面となるシワ押え面6aとなる。シワ押えリング6は、ポンチ型4に対して上下方向に移動可能に設けられるとともに、シワ押え面6aと反対側(下側)の面を介してクッションピン7に支持される。
そして、シワ押えリング6は、そのシワ押え面6aにより、プレス加工の際にポンチ型4に対して近接するダイス型5との間にプレス素材10を挟むとともに、クッションピン7に対してシワ押え荷重を与える。
本実施形態では、ポンチ型4及びダイス型5を有しシワ押えリング6を含むプレス型3が、プレス加工装置において着脱可能に構成され、異なる種類のプレス型3が交換されて用いられる構成となっている。
したがって、プレス加工に用いられるプレス型3が異なる場合、それに対応するシワ押えリング6も異なり、シワ押えリング6に作用する(クッション荷重を付与する)クッションピン7の数が変化することとなる。つまり、プレス加工に用いられるプレス型3によってプレス素材の成形形状は異なることから、シワ押えリング6によるシワ押えする部分も異なり、それに対応してプレス素材10の所定の部分に接するシワ押えリング6が用いられる。
このため、図1に示すように、複数のクッションピン7のうち、シワ押えリング6に作用するクッションピン7(図1中7a参照)以外のクッションピン7であって、プレス型3(ポンチ型4)と平面視で重なる部分に位置するクッションピン7は、ポンチ型4にてその取付け面(下型支持面8a)側に開口するように形成される穴部4a内に納まることにより、下型支持面8aからの突出が許容される。
クッションパッド2上に配設される各クッションピン7は、ボルスタ8に形成される上下方向の多数の貫通孔8bを介して下型支持面8aから上方に突出した状態で上下方向に移動可能に設けられる。
クッションピン7は、プレス加工装置において所定の配置間隔(密度)で配設される。本実施形態では、クッションピン7は平面視で碁盤目状に配設される(図2参照)。
また、クッションピン7は、クッションパッド2に対して、圧力室が互いに連通する油圧シリンダにより構成され各クッションピン7に対応する位置に配設される複数の均圧化シリンダ15上に支持された状態で設けられる。各均圧化シリンダ15は、均圧化マニホールド16を介して互いの圧力室が連通させられる。
すなわち、クッションパッド2に対しては、その支持面2a上に、複数の均圧化シリンダ15の圧力室内を連通させる油路16aを有する均圧化マニホールド16が設けられ、この均圧化マニホールド16上において各クッションピン7に対応する位置に均圧化シリンダ15が配設される。そして、各均圧化シリンダ15は、油圧により上下方向に移動可能なピストン15aを有し、このピストン15a上に各クッションピン7が載置された状態となる。
また、図示は省略するが、均圧化マニホールド16の油路16aは、配管を介して外部に延設され、この配管に設けられる油圧ポンプや油圧制御回路等を介して給油タンクに接続される。つまり、均圧化マニホールド16の油路16aに対しては、前記油圧ポンプにより給油タンクから汲み上げられた作動油が供給される構成となっている。
かかる構成により、シワ押えリング6を支持するクッションピン7が、プレス加工にともなうシワ押え荷重を受けた場合、均圧化シリンダ15のピストン15aが全て中立状態となるように、前記油圧ポンプや油圧制御回路等によって油路16a内等の作動油の油圧が調圧される。これにより、クッションピン7が受けるシワ押え荷重が均圧化される。
つまり、「シワ押え荷重」とは、シワ押えリング6がダイス型5との間にプレス素材10を挟んだ状態で、ダイス型5のプレス方向(下方向)への移動により、シワ押えリング6(クッションピン7)にかかる荷重である。そして、このシワ押え荷重に対し、クッションピン7を介する均圧化シリンダ15のピストン15aが全て中立状態となるように保たれる荷重が「クッション荷重」となり、シワ押えリング6を支持するクッションピン7は、シワ押え荷重を受けるとともにシワ押えリング6に対してクッション荷重を付与する。
このように、本実施形態に係るプレス加工装置においては、複数のクッションピン7、均圧化シリンダ15、クッションパッド2及びダイクッションシリンダ12を含む構成により、均圧化装置が構成されている。
以上のような構成を備えるプレス加工装置において、シワ押え面6aとダイス型5との間にプレス素材10が挟まれた状態で、クッションパッド2とともにダイス型5が前記移動抵抗に抗してプレス方向に移動することにより、シワ押えが行われるとともにプレス加工が行われる。この際、複数のクッションピン7によってシワ押え荷重が均圧化される。
そして、本実施形態に係るプレス加工装置においては、シワ押え荷重を、シワ押えリング6にクッション荷重を付与するクッションピン7とは別のクッションピン7に分配させる荷重分配手段20が設けられている。
荷重分配手段20は、複数のクッションピン7のうち、シワ押えリング6にクッション荷重を付与するクッションピン7とは別のクッションピン7に作用してシワ押え荷重を受ける荷重受け部材であるダミーリング21と、クッションパッド2側に設けられ、ダミーリング21及びこのダミーリング21が作用するクッションピン7を貫通させることによりこのクッションピン7に対するダミーリング21の作用を確保するガイド部材であるダミー下型22とを有する。
ダミーリング21は、複数のクッションピン7のうち、前記のとおりプレス型3が交換されることによるシワ押えリング6の交換により、それぞれ異なるシワ押えリング6に対して作用するために用いられるクッションピン7とは別のクッションピン7に作用する。つまり、プレス加工装置においては、異なる大きさや形状を有するプレス型3が用いられるため、それぞれのプレス型3(シワ押えリング6)に対応するようにクッションピン7が配設されているところ、ダミーリング21は、交換されるプレス型3にかかわらず、シワ押えリング6に作用するために用いられるクッションピン7とは別のクッションピン7に対して作用する。言い換えると、交換されるプレス型3それぞれに対してシワ押えリング6にクッション荷重を付与するために設けられるクッションピン7とは別に、クッションピン7の本数が増設され、この増設されたクッションピン7が、ダミーリング21にクッション荷重を付与するために用いられる。
以下においては、シワ押えリング6に対して用いられるクッションピン7を第一クッションピン7x、ダミーリング21に対して用いられるクッションピン7を第二クッションピン7yとも称する。
ダミーリング21は、平面視でリング状となるように、あるいは板状や棒状等に形成され、一または複数の第二クッションピン7yに作用する(クッション荷重を付与する)。つまり、ダミーリング21は、一つの第二クッションピン7yに対応して作用するように棒状に形成されたり、複数本の第二クッションピン7yに対応して作用するように板状や平面視でリング状に形成されたりし、その形状は特に限定されない。
また、ダミーリング21は、その上面が略水平面となる被押圧面21aとされ、この被押圧面21aと反対側(下側)の面を介して第二クッションピン7yに支持される。
そして、ダイス型5のプレス方向への移動にともない、シワ押えリング6にシワ押え荷重がかかるのと略同時に、ダミーリング21の被押圧面21aに荷重がかかるように構成される。したがって、複数のダミーリング21が用いられる場合、各ダミーリング21の被押圧面21aは同じ高さ位置とされる。
具体的には、ダミーリング21の被押圧面21aを押圧するための型部材として、ダミー上型23が設けられる。ダミー上型23は、スライドプレート9に形成される上型支持面9aに取り付けられ、ダミーリング21の被押圧面21aを押圧するための略水平面に形成される押圧面23aを有する。押圧面23aは、ダミーリング21の全ての被押圧面21aを押圧可能となるように面積等が設定される。すなわち、スライドプレート9のプレス方向への移動にともない、ダミーリング21の被押圧面21aが、ダミー上型23の押圧面23aにより押圧され荷重を受ける。ここで、ダミーリング21及びダミー上型23は、その被押圧面21a及び押圧面23aの間隔が、前記のとおりシワ押えリング6にシワ押え荷重がかかるのと略同時にダミーリング21の被押圧面21aに荷重がかかるように構成される。なお、ダミーリング21の被押圧面21aを押圧するための構成としては、ダミー上型23が用いられる構成に特に限定されるものではなく、ダミーリング21の全ての被押圧面21aを押圧可能となる押圧面を有する構成であればよい。
このような構成により、ダミーリング21は、シワ押えリング6にシワ押え荷重がかかり第一クッションピン7xからクッション荷重が付与されるのと略同時に、第二クッションピン7yからクッション荷重が付与される。
また、荷重分配手段20は、ダミーリング21及びこのダミーリング21が作用する第二クッションピン7yを貫通させることによりこの第二クッションピン7yに対するダミーリング21の作用を確保するダミー下型22を有する。
ダミー下型22は、ボルスタ8の下型支持面8aに取り付けられ、ダミーリング21及び第二クッションピン7yを貫通させるための貫通孔22aを有する。貫通孔22aは、第二クッションピン7yの下型支持面8aからの突出を許容するとともに、ダミーリング21の形状に合わせて形成される。つまり、ダミー下型22は、ダミーリング21が第二クッションピン7yに支持された状態を保持するとともにこれらの上下移動をガイドする手段として機能する。
図2に模式的に示すように、本実施形態では、全体として平面視で碁盤目状に配設されるクッションピン7(7x・7y)において、ダミーリング21に対して用いられる第二クッションピン7yは、ボルスタ8の一対の対向する辺部(図2において左右両側の辺部)に配設される。つまり、図2において左右両側の二列のクッションピンが第二クッションピン7yとして用いられ、これら第二クッションピン7yがダミー下型22の貫通孔22a内へと上方に突出する。
したがって、第二クッションピン7y以外のクッションピン(図2において一点鎖線で囲まれる範囲内のクッションピン)が、シワ押えリング6に対して用いられる第一クッションピン7xとなる。つまり、第一クッションピン7xのうち、ポンチ型4内に位置する(平面視でポンチ型4と重なる)クッションピンは、プレス加工に用いられるプレス型3(ポンチ型4)の大きさ等によって異なり、そして、ポンチ型4内に位置する第一クッションピン7xの一部または全部が、シワ押えリング6に作用することとなる。
図2において、シワ押えリング6またはダミーリング21に作用するクッションピンの一例を、着色したクッションピンで示す。すなわち、第一クッションピン7xについては、図2において着色した部分のクッションピンがシワ押えリング6に作用するクッションピンとなり、ポンチ型4内であってそれ以外のクッションピンは前記穴部4a内に納まり、ポンチ型4外のクッションピンは露出した状態となる。また、第二クッションピン7yについては、図2において着色した部分のクッションピンがダミーリング21に作用するクッションピンとなり、それ以外のクッションピンは貫通孔22a内に突出した状態となる。
このように、第二クッションピン7yについては、ダミーリング21が交換されたり増減されたりすることにより、ダミーリング21に作用する本数が調整され、荷重分配手段20によって分配される荷重が調整される構成となっている。なお、荷重分配手段20によって分配される荷重は、ダミーリング21に作用する第二クッションピン7yの本数が一定とされること等により、一定(固定)であってもよい。
また、ダミー下型22は、下型支持面8aに対して着脱可能(交換可能)に構成されてもよい。これにより、プレス加工に用いられるプレス型3の大きさ等に応じて第二クッションピン7yの増減範囲が拡大される。
つまりこの場合、プレス加工装置における全てのクッションピン7のうち、第一クッションピン7xと第二クッションピン7yとに割り当てる本数や、第二クッションピン7yのダミーリング21に作用させる本数等は、ダミーリング21やダミー下型22によって適宜設定される。
以上のように、本実施形態に係るプレス加工装置においては、そのプレス加工方法として、複数のクッションピン7のうち、シワ押えリング6にクッション荷重を付与する第一クッションピン7xとは別の第二クッションピン7yに作用してシワ押え荷重を受けるダミーリング21を用いることにより、シワ押え荷重を、シワ押え部材6にクッション荷重を付与する第一クッションピン7xとは別の第二クッションピン7yに分配させる。
これにより、比較的大型のプレス加工装置であっても、シワ押え荷重の安定領域であって広い均圧領域を確保した状態で小さな型を用いることができ、装置の稼動率の向上や汎用性・生産性の向上を図ることができる。
ここで、前記シワ押え荷重の安定領域及び均圧領域について、図3に示すグラフを用いて説明する。
図3に示すグラフは、あるプレス加工装置についての、クッションピン7の沈み込み量(均圧化シリンダ15におけるピストン15aの沈み込み量)に応じた、荷重(シワ押え荷重)とシワ押えリング6に作用するクッションピン7の本数(以下単に「ピン本数」ともいう。)との関係の一例を示すものである。横軸は荷重(シワ押え荷重)F[kN]を示し、縦軸はシワ押えリング6に作用するピン本数n[本]を示す。また、(a)〜(k)は沈み込み量が0.5〜10.0[mm]の範囲における所定の値でのグラフを示す。なお、前記沈み込み量、シワ押え荷重及びピン本数の関係は、プレス加工装置における所定の条件、例えば、プリロード油圧(予め設定される初期の油圧)や作動油の体積弾性係数や油量などにより定まる。
図3に示すグラフにおいて、Fmin(約520kN)は、プレス加工装置においてダイクッションの挙動(クッションピン7の挙動)を安定させシワ押え荷重を安定させた状態での成形を確保するために定められるクッション荷重の使用下限(最低荷重)を示す。
つまり、シワ押え荷重が最低荷重Fminを下回る領域では、クッションピン7を介して得られるクッション荷重が不安定となって安定したプレス成形を行うことが困難となり、シワ押え荷重が最低荷重Fminを上回る領域では、安定したクッション荷重が得られ、安定したプレス成形が行われる。このシワ押え荷重が最低荷重Fminを上回る領域が、シワ押え荷重の安定領域となる。
また、均圧領域とは、均等なクッション荷重が得られる所定の沈み込み量の範囲での荷重範囲(領域)であり、ピン本数が多いほど広くなる。
図3に示すように、例えば、均等なクッション荷重が得られる沈み込み量の範囲を1.0mm(グラフ(b))〜5.0mm(グラフ(f))とすると、ピン本数が25本の場合、均圧領域は約150〜約520kNとなる(矢印範囲A1参照)。これは前述したシワ押え荷重の安定領域よりも低い荷重の領域となり、その荷重範囲は約370kNとなる。ここで、ピン本数が40本に増加すると、均圧領域は約680〜約3000kNとなり、均圧領域がシワ押え荷重の安定領域に移行するとともに、その荷重範囲も約2320kNと広くなる(矢印範囲A2参照)。
このように、シワ押えリング6に作用するクッションピン7の本数が増加するほど、シワ押え荷重の安定領域であって広い均圧領域を確保した状態での成形が可能となる。そこで、前述したように、ダミーリング21等を用いることでシワ押え荷重を受けるクッションピン7の本数を増加させることにより、シワ押えリング6に作用するクッションピン7の本数を増加させるのと同様の作用が得られることから、小さな型でシワ押えリング6に作用するクッションピン7の本数が少ない場合であっても、プレス加工に際してシワ押え荷重の安定領域であって広い均圧領域を確保した状態での成形が可能となる。
すなわち、比較的大型のプレス加工装置において、異なる大きさの型、特に小さな型であっても、シワ押え荷重の安定領域かつ均圧領域で成形が可能となる。これにより、装置の稼動率の向上や汎用性・生産性の向上を図ることができる。
次に、第二実施形態について説明する。なお、第一実施形態と重複する部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態に係るプレス加工装置においては、荷重分配手段20に、流体圧押し圧手段30が設けられている。
流体圧押し圧手段30は、ダイス型5のプレス方向への移動にともなって流体圧によりダミーリング21を押圧してこのダミーリング21にクッション荷重を受けさせる流体圧押圧部材としての押圧ロッド31を有し、ダイス型5のプレス方向への移動にともない、シワ押えリング6がクッション荷重を受けるのに先行して、ダミーリング21にクッション荷重を受けさせる。
流体圧押し圧手段30は、その押圧ロッド31を、ダミーリング21に向けて(下方に)突出した状態でダミーリング21に対して近接離間方向(上下方向)に移動可能に支持する。そして、押圧ロッド31におけるダミーリング21側(下側)には、ダミーリング21の被押圧面21aを押圧するための略水平面となる押圧面31aが形成されている。
押圧ロッド31は、その押圧面31aによってダミーリング21の全ての被押圧面21aに対応して押圧できるように、押圧面31aの面積や設けられる本数が設定される。
押圧ロッド31の移動は、流体圧押し圧手段30において形成される圧力室32内の流体圧により制限される。
具体的には、流体圧押し圧手段30は、圧力室32を形成するための型部材として、ダミー上型33を有し、このダミー上型33内に圧力室32が形成される。ダミー上型33は、スライドプレート9に形成される上型支持面9aに取り付けられる。圧力室32は、各押圧ロッド31に対して設けられ、この圧力室32内から押圧ロッド31が下方に突出した状態で支持される。
つまり、圧力室32内には、押圧ロッド31に圧力を付与するための流体が充填され、押圧ロッド31は、圧力室32から流体圧を付与されるピストン部材として機能する。言い換えると、流体圧押し圧手段30は、ダミー上型33により圧力室32を形成するとともに押圧ロッド31をピストン部材とする流体圧シリンダとして構成される。そして、押圧ロッド31は、押圧面31aに荷重がかかってない状態では、自重または圧力室32内に設けられるスプリング等の付勢手段により突出端状態(図4に示す状態)に保持される。なお、圧力室32内に充填される流体は、特に限定されるものではないが、例えば窒素ガスやエアや作動油等が好適に用いられる。
また、流体圧押し圧手段30については、次のような構成を採用することもできる。すなわち、押圧ロッド31の圧力室32内の部分にオリフィスが形成され、押圧ロッド31が圧力室32内を移動する際に、その圧力室32内に充填されている作動油等の流体が前記オリフィスを通過する時の流通抵抗により、押圧ロッド31の圧力室32に対する移動が制限される構成である。
さらに、流体圧押し圧手段30は、圧力室32内の流体圧が制御可能な構成であってもよい。この場合、圧力室32内の流体圧を制御するための構成としては、周知の構成を用いることができる。
例えば、流体圧押し圧手段30がエアシリンダとして構成される場合は、圧力室32が、エア圧制御回路や開閉弁等から構成される圧力調整手段を介してエア供給源から圧縮エアが供給されるエアタンクに連通される。そして、圧力室32内の圧力が、前記圧力調整手段により制御される。また、流体圧押し圧手段30が油圧シリンダとして構成される場合は、圧力室32が、油圧制御回路や油圧ポンプ等から構成される油圧調整手段を介して給油タンクに連通される。そして、圧力室32内の圧力が、前記油圧調整手段により制御される。
そして、流体圧押し圧手段30は、ダイス型5(スライドプレート9)のプレス方向への移動にともない、シワ押えリング6がクッション荷重を受けるのに先行して、ダミーリング21にクッション荷重を受けさせるように構成される。すなわち、流体圧押し圧手段30は、ダミーリング21に対して、スライドプレート9のプレス方向への移動にともない、ダイス型5とシワ押え面6aとによりプレス素材10が挟まれる(ダイス型5がプレス素材10に接触する)のに先行して、押圧面31aが被押圧面21aに接触するように押圧面31aの高さ位置等が構成される。
このような構成により、ダミーリング21は、シワ押えリング6にシワ押え荷重がかかり第一クッションピン7xからクッション荷重が付与されるのに先行して、第二クッションピン7yからクッション荷重が付与される。
以上のように、本実施形態に係るプレス加工装置においては、ダイス型5のプレス方向への移動にともなって流体圧によりダミーリング21を押圧してこのダミーリング21にクッション荷重を受けさせる押圧ロッド31が用いられ、ダイス型5のプレス方向への移動にともない、シワ押えリング6がクッション荷重を受けるのに先行して、ダミーリング21にクッション荷重を受ける構成となっている。
具体的には、図5に示すように、プレス加工に際しては、スライドプレート9がプレス方向に移動することにより、ダイス型5とシワ押え面6aとによりプレス素材10が挟まれる(ダイス型5がプレス素材10に接触する)のに先行して、まず、押圧ロッド31の押圧面31aがダミーリング21の被押圧面21aに接触する。つまり、図5(a)に示すように、スライドプレート9のプレス方向への移動により、押圧ロッド31の押圧面31aがダミーリング21の被押圧面21aに接触した状態で、ダイス型5とプレス素材10との間に隙間dが生じた状態となる。この時点から、ダミーリング21は、第二クッションピン7yからクッション荷重を受けることとなる。
続いて、図5(b)に示すように、図5(a)に示す状態からスライドプレート9のプレス方向への移動が進むと、押圧ロッド31が圧力室32内の流体圧に抗して押し込まれるとともに、ダイス型5とシワ押え面6aとの間にプレス素材10が挟まれた状態となる。この時点から、シワ押えリング6は、第一クッションピン7xからクッション荷重を受けることとなる。
そして、図5(b)に示す状態から、さらにスライドプレート9がプレス方向に移動することで、プレス素材10のシワ押えされた状態でのプレス成形が行われる。
このように、流体圧押し圧手段30を設け、プレス加工に際し、シワ押えリング6がクッション荷重を受けるのに先行して、ダミーリング21にクッション荷重を受けさせる構成とすることにより、荷重が安定した状態からプレス成形を開始することができる。これにより、プレス成形品の品質の向上を図ることができる。
かかる効果について、図6を用いて説明する。図6はプレス成形の際における荷重の変化を示すグラフ(均圧波形)である。
図6のグラフでは、流体圧押し圧手段30が設けられてない場合において、時刻t0は、ダイス型5のプレス方向への移動によりダイス型5とシワ押え面6aとによりプレス素材10が挟まれた時点、つまりシワ押えリング6に荷重がかかった時点を示す。また、時刻t1は、成形後に、ダイス型5のプレス方向と反対方向への移動によりダイス型5がプレス素材10から離れた時点、つまりシワ押えリング6から荷重が除かれた時点を示す。
すなわち、プレス成形の際には、シワ押えリング6に荷重がかかった時点(時刻t0)から初期の段階では、ダイス型5のプレス素材10に対する衝突の際の衝撃で荷重が大きく変動して不安定となり(グラフ形状の起伏が大きくなり)、その後は荷重が安定し(グラフ形状がなだらかとなり)、成形後にダイス型5が離れシワ押えリング6から荷重が除かれる(時刻t1)。
このように、プレス成形の際には、その初期段階でシワ押え荷重に変動が生じ、プレス素材10が挟まれる力が変動することとなる。こうしたプレス成形での初期段階における荷重の変動(クッション振動)は、安定成形の観点から好ましくない。
そこで、本実施形態にかかるプレス加工装置において、プレス加工に際し、シワ押えリング6がクッション荷重を受けるのに先行して、ダミーリング21にクッション荷重を受けさせる構成とすることにより、プレス成形の際の初期段階での荷重が大きく変動する時間を避けることができ、荷重が安定した状態からプレス成形を開始することができる。
すなわち、前述したように、流体圧押し圧手段30を設けることで、前記時刻t0に相当する時刻が、押圧ロッド31の押圧面31aがダミーリング21の被押圧面21aに接触する時点となるので、その後のダイス型5とシワ押え面6aとによりプレス素材10が挟まれシワ押えリング6に荷重がかかる時点を、例えば図6のグラフに示す時刻t2に示すように、初期の荷重の変動がおさまり荷重が安定した状態での時点とすることができる。つまりこの場合、時刻t0から時刻t2までの時間が、ダミーリング21にクッション荷重がかかった時点からシワ押えリング6にクッション荷重がかかる時点までの時間となる。これにより、荷重が安定した状態のみでのプレス成形が可能となる。
一方、プレス加工装置においては、クッションパッド2に所定の移動抵抗を付与するための手段として、前述したダイクッションシリンダ12に代えて、サーボモータを動力源とするサーボクッションを用いることが検討されている。つまり、クッションパッド2に付勢力を加えるため、ダイクッションシリンダ12におけるエア圧力の代わりに、所定のコントローラにより制御されるサーボモータの駆動力が用いられる。
具体的な構成としては、例えば、プーリやベルト等の動力伝達機構によりサーボモータの動力が伝達される部材としてボールネジ等が用いられ、この部材により、クッションパッド2が支持された状態となる。つまり、サーボモータの動力が伝達されるボールネジ等の支持部材により、クッションパッド2がその下面2cを介して一または複数箇所で支持される構成となる。そして、クッションパッド2にかかるプレス荷重に応じて所定の移動抵抗が付与されるようにサーボモータが制御される。
このように、クッションパッド2に所定の移動抵抗を付与するための手段としてサーボモータが用いられる構成においては、プレス成形の際における荷重の変化を示すグラフ(均圧波形)は、図7に示すようになる。図7のグラフでは、図6のグラフと同様、時刻t0は、シワ押えリング6に荷重がかかった時点を示し、時刻t1は、成形後に、シワ押えリング6から荷重が除かれた時点を示す。
図7のグラフに示すように、クッションパッド2に移動抵抗を付与する手段としてサーボモータが用いられる場合、プレス成形の際には、シワ押えリング6に荷重がかかった時点(時刻t0)から初期の段階では、ダイス型5のプレス素材10に対する衝突の際の衝撃に対応してサーボモータが制御されることにより、荷重が一時的に増加することとなる。
すなわち、プレス成形の際には、シワ押えリング6に荷重がかかった時点(時刻t0)から初期の段階では、ダイス型5のプレス素材10に対する衝突の際の衝撃で荷重が一時的に増加し(グラフ形状が山状となり)、その後は荷重が安定し(グラフ形状がなだらかとなり)、成形後にダイス型5が離れシワ押えリング6から荷重が除かれる(時刻t1)。
こうしたプレス成形における初期段階での荷重の一時的な増加は、サーボモータの時定数を小さくすることで解消することができると考えられる。つまり、図7のグラフにおいて破線部分で示すように、サーボモータの時定数を小さくすることで、初期段階で一時的に増加した荷重を短い時間で安定させることができる。
しかし、サーボモータの時定数を小さくすることでプレス荷重を急激に変化させることは、クッションパッド2を支持する構成に負担をかける等の理由から好ましくない。このため、サーボモータの時定数をある程度大きく保つ必要があり、実際には、図7のグラフにおいて実線で示すような荷重の変化となる。つまり、サーボクッションにおいては、プレス荷重の急激な変化を回避する観点からサーボモータの時定数を一定以上大きくする必要があるため、グラフ中Δtで示すように、サーボモータの時定数を小さくする場合の破線部分に対して応答遅れが生じ、荷重が安定するまでに時間がかかることとなる。こうしたプレス成形での初期段階における荷重の一時的な増加は、安定成形の観点から好ましくない。
そこで、前記と同様、本実施形態にかかるプレス加工装置において、クッションパッド2に所定の移動抵抗を付与するための手段としてサーボクッションが用いられる場合であっても、プレス加工に際し、シワ押えリング6がクッション荷重を受けるのに先行して、ダミーリング21にクッション荷重を受けさせる構成とすることにより、プレス成形の際の初期段階での荷重の一時的に増加する時間を避けることができ、荷重が安定した状態からプレス成形を開始することができる。
すなわち、前述したように、流体圧押し圧手段30を設けることで、前記時刻t0に相当する時刻が、押圧ロッド31の押圧面31aがダミーリング21の被押圧面21aに接触する時点となるので、その後のダイス型5とシワ押え面6aとによりプレス素材10が挟まれシワ押えリング6に荷重がかかる時点を、例えば図7のグラフに示す時刻t3に示すように、初期の荷重の増加がおさまり荷重が安定した状態での時点とすることができる。これにより、荷重が安定した状態のみでのプレス成形が可能となる。
続いて、第三実施形態について説明する。なお、第一実施形態と重複する部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態に係るプレス加工装置においては、前記実施形態におけるダミー下型22が、ポンチ型4と一体的に構成されている。すなわち、ポンチ型4にダミー下型22に相当する部分となるダミー下型部4bが設けられ、このダミー下型部4bにダミーリング21及び第二クッションピン7yを貫通させるための貫通孔4cが形成される。そして、ポンチ型4の部分とダミー下型部4bとの間の部分(連結部)においては、クッションピン7の下型支持面8aからの突出を許容するための前記穴部4aが適宜形成される。
かかる構成により、ダミー下型部4bを有するポンチ型4が、下型支持面8aに対して一体的に着脱可能に構成される。つまり、ポンチ型4及びダイス型5を有しシワ押えリング6及びダミーリング21を含むプレス型3がプレス加工装置において着脱可能に構成される。
なお、ポンチ型4にダミー下型部4bが設けられるための構成は、特に限定されず、例えば、ポンチ型4とダミー下型部4bとが型などにより一体成形される構成や、ダミー下型部4bがポンチ型4とは別部材とされ、これらが固定具等により固定されて一体的とされる構成等を用いることができる。
このように、ダミーリング21の第二クッションピン7yに対する作用を確保するためのダミー下型を、ポンチ型4と一体的に構成することにより、プレス加工装置において交換されるプレス型3について、必要に応じてダミーリング21を用いることが可能となるとともに、下型支持面8aにおいてダミー下型が位置するスペースを有効に利用することができる。これにより、大きな型についてのスペース的な制限が緩和され、汎用性や生産性をより向上させることができる。
次に、第四実施形態について説明する。なお、上述した各実施形態と重複する部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態に係るプレス加工装置においては、第一実施形態に係るプレス加工装置(図1参照)におけるダミー下型22が、第三実施形態と同様にしてポンチ型4と一体的に構成されるとともに、ダミーリング21に対してシワ押え荷重を受けさせるための型部材であるダミー上型23が、ダイス型5と一体的に構成されている。すなわち、ダイス型5にダミー上型23に相当する部分となるダミー上型部5aが設けられ、このダミー上型部5aに、ダミーリング21の被押圧面21aを押圧するための略水平面に形成される押圧面5bが形成される。
かかる構成により、ダミー上型部5aを有するダイス型5が、上型支持面9aに対して一体的に着脱可能に構成される。
なお、ダイス型5にダミー上型部5aが設けられるための構成は、特に限定されず、例えば、ダイス型5とダミー上型部5aとが型などにより一体成形される構成や、ダミー上型部5aがダイス型5とは別部材とされ、これらが固定具等により固定されて一体的とされる構成等を用いることができる。
このように、ダミーリング21の第二クッションピン7yに対する作用を確保するためのダミー下型を、ポンチ型4と一体的に構成するとともに、ダミーリング21に対してシワ押え荷重を受けさせるためのダミー上型を、ダイス型5と一体的に構成することにより、第一実施形態に係るプレス加工装置において、第三実施形態における効果に加え次のような効果を得ることができる。
すなわち、プレス加工装置において交換されるプレス型3について、ポンチ型4側に設けられるダミーリング21に対応させてダミー上型を設けることが可能となるとともに、上型支持面9aにおいてダミー上型が位置するスペースを有効に利用することができる。
次に、第五実施形態について説明する。なお、上述した各実施形態と重複する部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10に示すように、本実施形態に係るプレス加工装置においては、第二実施形態に係るプレス加工装置(図4参照)におけるダミー下型22が、第三実施形態と同様にしてポンチ型4と一体的に構成されるとともに、押圧ロッド31に流体圧を付与するための圧力室32を形成するダミー上型33が、ダイス型5と一体的に構成されている。すなわち、ダイス型5にダミー上型33に相当する部分となるダミー上型部5cが設けられ、このダミー上型部5cに、押圧ロッド31に圧力を付与するための流体が充填される圧力室5dが形成される。
かかる構成により、ダミー上型部5cを有するダイス型5が、上型支持面9aに対して一体的に着脱可能に構成される。
このように、ダミーリング21の第二クッションピン7yに対する作用を確保するためのダミー下型を、ポンチ型4と一体的に構成するとともに、押圧ロッド31に流体圧を付与するための圧力室を形成するダミー上型を、ダイス型5と一体的に構成することにより、第二実施形態に係るプレス加工装置において、第四実施形態における効果と同様の効果を得ることができる。
本発明の第一実施形態に係るプレス加工装置の全体的な構成を示す概略図。 クッションピンの配置を模式的に示す平面図。 クッションピンの沈み込み量に応じたシワ押え荷重とピン本数との関係の一例を示す線図。 本発明の第二実施形態に係るプレス加工装置の全体的な構成を示す概略図。 流体圧押し圧手段の作用を示す説明図。 プレス成形の際における荷重の変化を示すグラフを示す図。 同じくサーボクッションの場合のグラフを示す図。 本発明の第三実施形態に係るプレス加工装置の全体的な構成を示す概略図。 本発明の第四実施形態に係るプレス加工装置の全体的な構成を示す概略図。 本発明の第五実施形態に係るプレス加工装置の全体的な構成を示す概略図。
符号の説明
2 クッションパッド
3 プレス型
4 ポンチ型(第一の型)
4b ダミー下型部(ガイド部材)
5 ダイス型(第二の型)
5a ダミー上型部(型部材)
5c ダミー上型部(型部材)
5d 圧力室
6 シワ押えリング(シワ押え部材)
6a シワ押え面
7 クッションピン
10 プレス素材
15 均圧化シリンダ
20 荷重分配手段
21 ダミーリング(荷重受け部材)
22 ダミー下型(ガイド部材)
23 ダミー上型(型部材)
30 流体圧押し圧手段
31 押圧ロッド(流体圧押圧部材)
32 圧力室
33 ダミー上型(型部材)

Claims (7)

  1. プレス素材の所定の部分に接するシワ押え面を有するシワ押え部材により前記シワ押え面とダイス型との間にプレス素材を挟んだ状態で、所定の移動抵抗が付与されるクッションパッドとともに前記ダイス型を前記移動抵抗に抗してプレス方向に移動させることにより、シワ押えを行うとともにプレス加工を行い、その際、互いの圧力室が連通する複数の均圧化シリンダを介して前記クッションパッドに対して配設され、シワ押え荷重に対するクッション荷重を付与する複数のクッションピンによってシワ押え荷重を均圧化させるプレス加工方法であって、
    前記複数のクッションピンのうち、前記シワ押え部材に前記クッション荷重を付与するクッションピンとは別のクッションピンに作用してシワ押え荷重を受ける荷重受け部材を用いることにより、シワ押え荷重を、前記シワ押え部材に前記クッション荷重を付与するクッションピンとは別のクッションピンに分配させることを特徴とするプレス加工方法。
  2. 前記ダイス型のプレス方向への移動にともなって流体圧により前記荷重受け部材を押圧して該荷重受け部材に前記クッション荷重を受けさせる流体圧押圧部材を用い、
    前記ダイス型のプレス方向への移動にともない、前記シワ押え部材が前記クッション荷重を受けるのに先行して、前記荷重受け部材に前記クッション荷重を受けさせることを特徴とする請求項1に記載のプレス加工方法。
  3. 所定の移動抵抗が付与されるクッションパッドと、該クッションパッド側に設けられる第一の型及び該第一の型に対して近接離間方向に移動可能に設けられる第二の型を有し交換可能なプレス型と、プレス素材の所定の部分に接するシワ押え面を有し該シワ押え面と前記第二の型との間にプレス素材を挟むシワ押え部材と、互いの圧力室が連通する複数の均圧化シリンダを介して前記クッションパッドに対して配設され、シワ押え荷重に対するクッション荷重を付与する複数のクッションピンとを備え、
    前記シワ押え面と前記第二の型との間にプレス素材を挟んだ状態で、前記クッションパッドとともに前記第二の型を前記移動抵抗に抗してプレス方向に移動させることにより、シワ押えを行うとともにプレス加工を行い、その際、前記複数のクッションピンによってシワ押え荷重を均圧化させるプレス加工装置であって、
    前記複数のクッションピンのうち、前記シワ押え部材に前記クッション荷重を付与するクッションピンとは別のクッションピンに作用してシワ押え荷重を受ける荷重受け部材と、
    前記クッションパッド側に設けられ、前記荷重受け部材及び該荷重受け部材が作用するクッションピンを貫通させることにより該クッションピンに対する荷重受け部材の作用を確保するガイド部材と、を有し、
    シワ押え荷重を、前記シワ押え部材に前記クッション荷重を付与するクッションピンとは別のクッションピンに分配させる荷重分配手段を設けたことを特徴とするプレス加工装置。
  4. 前記荷重分配手段に、
    前記第二の型のプレス方向への移動にともなって流体圧により前記荷重受け部材を押圧して該荷重受け部材に前記クッション荷重を受けさせる流体圧押圧部材を有し、前記第二の型のプレス方向への移動にともない、前記シワ押え部材が前記クッション荷重を受けるのに先行して、前記荷重受け部材に前記クッション荷重を受けさせる流体圧押し圧手段を設けたことを特徴とするプレス加工装置。
  5. 前記ガイド部材を、前記第一の型と一体的に構成したことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のプレス加工装置。
  6. 前記ガイド部材を、前記第一の型と一体的に構成するとともに、前記荷重受け部材に対してシワ押え荷重を受けさせるための型部材を、前記第二の型と一体的に構成したことを特徴とする請求項3に記載のプレス加工装置。
  7. 前記ガイド部材を、前記第一の型と一体的に構成するとともに、前記流体圧押圧部材に流体圧を付与するための圧力室を形成する型部材を、前記第二の型と一体的に構成したことを特徴とする請求項4に記載のプレス加工装置。
JP2006296743A 2006-10-31 2006-10-31 プレス加工方法及びプレス加工装置 Pending JP2008114229A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006296743A JP2008114229A (ja) 2006-10-31 2006-10-31 プレス加工方法及びプレス加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006296743A JP2008114229A (ja) 2006-10-31 2006-10-31 プレス加工方法及びプレス加工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008114229A true JP2008114229A (ja) 2008-05-22

Family

ID=39500637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006296743A Pending JP2008114229A (ja) 2006-10-31 2006-10-31 プレス加工方法及びプレス加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008114229A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107303594A (zh) * 2016-04-22 2017-10-31 会田工程技术有限公司 模具缓冲装置的垫片调整装置和方法
CN114798958A (zh) * 2021-01-22 2022-07-29 本田技研工业株式会社 模具缓冲装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107303594A (zh) * 2016-04-22 2017-10-31 会田工程技术有限公司 模具缓冲装置的垫片调整装置和方法
CN107303594B (zh) * 2016-04-22 2020-05-08 会田工程技术有限公司 模具缓冲装置的垫片调整装置和方法
CN114798958A (zh) * 2021-01-22 2022-07-29 本田技研工业株式会社 模具缓冲装置
CN114798958B (zh) * 2021-01-22 2023-08-08 本田技研工业株式会社 模具缓冲装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN203470617U (zh) 扁孔冲压模具
JPH04226898A (ja) プリント回路板用孔開け装置
JP4704047B2 (ja) ダイクッション装置
JP2000343144A (ja) プレス成形品の製造方法
JP5330817B2 (ja) プレス加工装置
KR100237517B1 (ko) 유체 탄성 디이프 드로잉 장치
JP2008114229A (ja) プレス加工方法及びプレス加工装置
CN207271931U (zh) 一种汽车封板模具
KR20090123075A (ko) 판재 곡면 성형용 프레스기의 하부펀치장치
CN102554092B (zh) 一种锻造装置
JPH08309450A (ja) プレス加工方法およびプレス加工装置
CN102836921A (zh) 汽车稳定器支架落料-冲孔复合模
CN104162591A (zh) 钣金冲孔头装置
JP2596077B2 (ja) ダイクッション装置
JP2012011421A (ja) 分割式ダイスを備えた金型装置
CN202028727U (zh) 一种锻造装置
JP3709327B2 (ja) 鍛造装置
KR20210043201A (ko) 금형장치
KR101471980B1 (ko) 보상 유닛을 갖는 프레스기
JP2011041967A (ja) プレス加工用金型
KR20100132117A (ko) 가진 성형이 가능한 프레스 장치
CN110730712A (zh) 压制机的压力栓以及具有压力栓的压制机
KR20160099230A (ko) 프레스용 피어싱 다이세트
CN212917287U (zh) 控制车身外覆盖件滑移线的活动机构
CN208288820U (zh) 汽车纵梁加强板冲压模具