JPH04108380U - リニアパルスモ−タ - Google Patents

リニアパルスモ−タ

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JPH04108380U
JPH04108380U JP1596391U JP1596391U JPH04108380U JP H04108380 U JPH04108380 U JP H04108380U JP 1596391 U JP1596391 U JP 1596391U JP 1596391 U JP1596391 U JP 1596391U JP H04108380 U JPH04108380 U JP H04108380U
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JP
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tooth
protrusions
pitch
plate
movable element
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Application number
JP1596391U
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English (en)
Inventor
柳吉 津野
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株式会社三協精機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来技術における軟磁性材料の補強板を省く
ことができ、また、補強板が担っていた磁路が格子板の
みで構成出来るようにし、格子板の板厚を薄くすること
が可能となり、ピッチpを従来構造よりも小さくするこ
とができること。 【構成】 格子板1と補強板8とからなる固定子と、永
久磁石と該永久磁石に固定された第1・第2のコアブロ
ック3、4と該コアブロック3、4に巻回された巻線と
からなる可動子とにより構成されている。コアブロック
3、4にはピッチpの等間隔で柱状の長手方向へ沿って
配列した櫛歯状の歯状凸起3a、3b、4a、4bが可動子の進
行方向にそれぞれ複数個形成されている。格子板1はピ
ッチpで形成された孔列1a、1b、1c、1dが4列可動子の
進行方向にそれぞれ穿孔されている。各孔の間が各歯状
凸起1eとなる。巻線の端子へステップ電圧を印加すれ
ば、前記可動子は格子板1に対し、ステップ毎に1/4
・pずつ左方へ移動する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プリンタ−やグラフィックプロッタ−等へ使用されるリニアパルス モ−タに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタ−やグラフィックプロッタ−等へ使用され、パルス信号により 所定のステップ量で直線方向へ歩進運動をなすリニアパルスモ−タがある。図5 にその原理を示す。 前記リニアパルスモ−タは固定子側の格子板1′と可動子2′側の永久磁石5 ′に固定されたコアブロックの第1のコアブロック3′と第2のコアブロック4 ′とで構成されている。格子板1′は軟磁性材料からなり一定のピッチpで溝加 工が施されて歯状凸起1gが形成されている。 永久磁石5′のNS極端部へ連結された第1のコアブロック3′と第2のコア ブロック4′はコの字型の軟磁性材料からなり端部3c、3d及び4c、4dには夫々一 定のピッチpで溝加工が施されて櫛歯状の歯状凸起3e、3f、4e、4fが形成されて 格子板1′の櫛歯状の歯状凸起1gの面に非接触で対接されている。コアブロック の第1のコアブロック3′、第2のコアブロック4′へは図示のように夫々巻線 6、7が施されている。 前記歯状凸起1gと歯状凸起3e、3f、4e、4fの相互位置関係は図示のように、端 部3cの歯状凸起3eが格子板1′の歯状凸起1gとピッチズレの無い状態で対向して いる位置関係に於いては、歯状凸起1gに対して夫々端部3dの歯状凸起3fは右方へ −1/2・p、端部4cの歯状凸起4eは右方へ−1/4・p、端部4dの歯状凸起4f は左方へ+1/4・pのズレとなっている。
【0003】 今巻線6、7の端子6a、6bと7a、7bへ図6の図表に示すようなパルス電圧を印 加すると、各ステップ毎にコアブロックの第1のコアブロック3′と第2のコア ブロック4′及び永久磁石5′で一体に構成される可動子2′が格子板1′に対 して左方へ1/4・pずつ移動するようになされる。このように、1ステップ毎 の移動のピッチは、格子板1′の溝加工のピッチpで規制される。
【0004】 前記リニアパルスモ−タに於ける磁束の経路は図5の矢印βで示され、図7は 第2のコアブロック4′の端部4d及び格子板1′の歯状凸起1gの対接する近傍の 拡大図である。 図7に於いて、第2のコアブロック4′の端部4dの歯状凸起4fと格子板1′の 歯状凸起1gとの狭い間隙aと歯状凸起4fと格子板1′の凹部との広い間隙bは空 隙部分の磁路βを形成し、可動子2′が移動するための駆動力はこの狭い空隙a と広い間隙bのパ−ミアンスの差が大きいほど大きい。 歯状凸起1gの高さが小さくなるとこのパ−ミアンスの差が小さくなり、駆動力 が減少する。従ってこの歯状凸起の高さ、即ち格子板1′の溝加工の深さは或る 程度大きくなければならない。ところで、図5の格子板1′は通常図8のように 等ピッチで短冊状の孔をエッチングによりあけた軟磁性材料の格子板1′と磁路 となる軟磁性材料の補強板9を貼り合わせた構造となっている。
【0005】 一般にはこの溝加工は加工能率の点からエッチング工法がとられ、エッチング 深さにともない、ピッチpも或る程度大きくなければ、良好な歯状凸起の形状、 精度が得られない。従って、エッチング工法により歯状凸起1gを設けるようにす ると、エッチング深さを深くしようとした場合ピッチpを小さくできない問題が ある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は前記従来技術における軟磁性材料の補強板を省くことができ、 また、補強板が担っていた磁路が格子板のみで構成出来るようにし、広い空隙の 部分のパ−ミアンスによる空隙磁束の分散と、それにともなう駆動力の低下が無 く、格子板の板厚を薄くすることが可能となり、ピッチpを従来構造よりも小さ くすることができる高精度のリニアパルスモ−タを提案することである。
【0007】
【問題を解決するための手段】
本考案は、断面がH型乃至コの字型の軟磁性材料から成るブロックの前記H型 の下方両終端縁部又はコの字型両終端縁部へ可動子の移動方向に沿って前記ピッ チpで櫛歯状に歯状凸起を複数個形成し、且つ前記H型乃至コの字型の凹部へ巻 線をほどこした一対のコアブロックを有し該コアブロックは可動子の移動方向と 直交方向に、一定の間隔をへだてて永久磁石で結合されて一体となった可動子を 形成し、前記コアブロックに形成された前記歯状凸起に非接触で対接し、前記コ アブロックの第1のコアブロックに成形された2列の歯状凸起の1列に対してピ ッチずれがなく対接したとき、他の1列に対しては+1/2・p、又、第2のコ アブロックに成形された2列の歯状凸起のうち、1列に対しては+1/4・p、 他の1列に対しては−1/4・pずれて対接するようにピッチpで連続して歯状 凸起が成形された歯状凸起の配列を有する格子板を固定子としたことを要旨とす るものである。
【0008】
【作用】
巻線6、7の端子6a、6bと7a、7bへステップ電圧を印加すれば、前記可動子2 は格子板1に対し、ステップ毎に1/4・pずつ左方へ移動する。
【0009】
【実施例】
以下、図示の実施例で本考案を説明する。図1はリニアパルスモ−タの要部正 面図、図2はリニアパルスモ−タの要部側面図、図3は格子板とコアブロックが 重ねられると共にこれに対応してコアブロックとの位置関係を説明するための平 面図である。
【0010】 リニアパルスモ−タは図1、図2に於いて格子板1と補強板8とからなる固定 子と、永久磁石5と該永久磁石5に固定された第1・第2のコアブロック3、4 と該コアブロック3、4に巻回された巻線6、7とからなる可動子2とにより概 略構成されている。
【0011】 コアブロックの第1のブロック3、第2のブロック4はH型柱状の軟磁性材料 から成り、図2、図3に示されるように下端部の下方両終端縁部には、ピッチp の等間隔で柱状の長手方向へ沿って配列した櫛歯状の歯状凸起3a、3b、4a、4bが 可動子2の進行方向にそれぞれ複数個形成されている。前記コアブロックの第1 のブロック3と第2のブロック4に設けた歯状凸起3a、3b、4a、4bが可動子2の 進行方向に対して相互位置のズレがなく、また、永久磁石5のNS端部へ図1の ように柱状方向が平行となるように一定の間隔をへだてて連結されている。又、 H型コアブロックの第1のブロック3、第2のブロック4の溝部分3c、4cには巻 線6、7が可動子2の進行方向に巻回されている。このように構成された可動子 2は図示しない支持機構により格子板1に対して非接触で対接している。
【0012】 格子板1は非磁性材料の補強板8上に貼付されている。格子板1は図3に示さ れるようにピッチpで形成された孔列1a、1b、1c、1dが4列可動子2の進行方向 にそれぞれ穿孔されている。ここにおいて各孔の間が図2に示す各歯状凸起1eと なる。図3において、破線は下方に実線で示した前記コアブロックの第1・第2 のコアブロック3、4を格子板1に重ねた状態を示したものであり、この状態で は、第1のコアブロック3に成形された2列の歯状凸起3a、3bの1列3aに対して 孔列1aはピッチずれがなく対接し、他の1列3bに対して孔列1bは左方へ+1/2 ・pずれて対接し、又第2のコアブロック4に成形された2列の歯状凸起4a、4b のうち、1列4aに対して孔列1cは左方へ+1/4・p、他の1列4bに対して孔列 1dは右方へ−1/4・pずれて対接している。 又、孔列1aに対し孔列1bは右方へ−1/2・pずれ、孔列1aに対し孔列1cは左 方へ+1/4・pずれ、孔列1aに対し孔列1dは右方へ−1/4・pずれている。
【0013】 このような構成での磁路は図1の矢印αで示されるような経路となり、格子板 1中の磁束の方向は従来例の図5の場合に対して直角方向、即ち、可動子2の進 行方向と直交方向となる故、従来例の図8のように磁路となる軟磁性材料の補強 板9を特に必要とせず図8の格子板1′のみで、単純な磁路を形成出来ることが わかる。 本考案においては、図3に示す如く、格子板1に、可動子2の進行方向に4列 の孔列1a、1b、1c、1dを設け、且つ、コイル6によって励磁される歯状凸起3a、 3b及びコイル7によって励磁される歯状凸起4a、4bを可動子2の進行方向と直交 方向に配置したから、格子板1における磁路は孔以外の箇所において可動子2の 進行方向と直交方向に形成することができるのである。 今前記巻線6、7の端子6a、6bと7a、7bとし図6の図表のように各端子へステ ップ電圧を印加すれば、前記可動子2は格子板1に対し、ステップ毎に1/4・ pずつ左方へ移動する。この原理は従来構造のものと何ら差異は無い。
【0014】 図4は格子板1の変形例を示し、格子板とコアブロックが重ねられると共にこ れに対応してコアブロックとの位置関係を説明するための平面図である。
【0015】 図4で、格子板1の孔形状は途中に屈曲を有する長方形の孔1fで形成されてい る。図3の実施例との違いは、可動子2の進行方向に関し、孔1a、1dとの位置関 係、又、孔1bと孔1cとの位置関係を一致させ、且つ、孔1a、1dと孔1b、1cとの間 隔を1/2ピッチずらせたものである。一方、コアブロックの第1のコアブロッ ク3と第2のコアブロック4の相互位置は1/4・pずれた状態で永久磁石5の NS端部へ連結されて可動子2が組立てられている。コアブロックの第1のコア ブロック3と第2のコアブロック4に形成された歯状凸起3a、3b、4a、4bの各列 の配置と格子板1の孔列1fとの位置関係は前記図3の場合と全く同一になり、こ のような孔1fの形状でも支障はない。 更に可動子2用のコアブロックの第1のコアブロック3と第2のコアブロック 4に形成された歯状凸起3a、3b、4a、4bの各列の配置と格子板1の孔列1fとの配 置が上述の関係にあり、且つ磁路の断絶が無ければ、特に孔形状は問われない。 又、このような孔1f形状はエッチング工法により、容易に成形することが出来 る。
【0016】 以上のように本考案による構造では、従来例図8に示す軟磁性材料の補強板9 が必要なくなるので図5に示す格子板1′の歯状凸起1gの高さを薄くすることが 出来、従って前述のように格子板1のピッチpを小さく設定することが出来る。
【0017】 本考案の構造は次のような利点も有している。図2に示される歯状凸起3aは従 来構造である図5の場合に比べて、1極当り4倍以上の歯数の配列が可能である ため、1ピッチp当りの停止精度が向上し、その分だけ格子板1の成形精度を落 すことが出来、ピッチpを小さくするのに有利である。又、図3に示したように 、歯状凸起3a、3b、4a、4bの配列も相互にずらす必要は無く、格子板1の溝パタ −ンで行うことが出来るので、可動子2の製作が容易となるというメリットもあ る。因みに図1、図3のコアブロックの第1のブロック3と第2のブロック4及 び図4のコアブロックの第1のブロック3′と第2のブロック4′の作成はソフ トフェライトを研削盤加工することにより、ピッチpも小さく且つ精度良く加工 することができる。又、図2の補強板8は非磁性材料でなくても、従来のように 、軟磁性材料を使用することも可能でありこの場合でも、前記のように停止精度 の向上によるピッチの減少、可動子作成上のメリットが大きい。
【0018】 前記のように磁路αの構成を可動子2の移動方向に対して、直角となるように なした結果、従来例の格子板1′の裏面へ貼付した磁路用の補強板9を特に必要 としないことができるので、格子板1のエッチング精度に起因する移動ピッチp の限界を小さくすることが出来、従来より高精度のリニアパルスモ−タを作成す ることが可能となった。 又、図1の格子板1に非磁性材料の補助板8に代えて磁路用の磁性材料の補助 板9を設けた場合でも、可動子2の歯状凸起3a、3b、4a、4bの配列を大幅に増す ことが出来るため、格子板1の加工精度を落すことが出来、その分ピッチpを小 さくすることが出来、又、可動子2の構造が単純となり作成上のメリットも大き い。
【0019】
【考案の効果】
本考案は前述のように構成されたから、可動子の移動方向に対して、磁路を直 角となるようになし、格子板の厚さを薄くすることが出来ると共に、格子板のピ ッチを小さく設定することが出来る。更に構造的に磁路長は短くなるので磁気抵 抗は有利となり、全磁路に於けるこの部分の磁気抵抗比率が比較的小さく、格子 板の厚さを薄くすることが可能となり、その結果格子板のエッチング精度に起因 する移動ピッチの限界を小さくすることが出来て高精度のリニアパルスモ−タを 作成することが可能となる等実用上優れた効果を奏するリニアパルスモ−タを提 供することが出来る。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】リニアパルスモ−タの要部正面図である。
【図2】リニアパルスモ−タの要部側面図である。
【図3】格子板とコアブロックが重ねられると共にこれ
に対応してコアブロックとの位置関係を説明するための
平面図である。
【図4】格子板の変形例を示し、格子板とコアブロック
が重ねられると共にこれに対応してコアブロックとの位
置関係を説明するための平面図である。
【図5】従来のリニアパルスモ−タの要部側面図であ
る。
【図6】巻線の端子へ印加するステップ電圧を示す図表
である。
【図7】従来のコアブロックの端部及び格子板の歯状凸
起の対接する近傍の拡大図である。
【図8】同格子板の要部断面側面図である。
【図9】格子板とコアブロックが重ねられた平面図であ
る。
【符号の説明】
1 格子板 2 可動子 3 第1コアブロック 4 第2コアブロック 1e、3a、3b、4a、4b 歯状凸起 5 永久磁石 6、7 巻線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピッチpで成形された複数個の歯状凸起
    を有し、永久磁石で結合された4つの磁極を有する可動
    子が、ピッチpの歯状凸起を有し、軟磁性材料から成る
    固定子に対し、その歯状凸起を有する面が非接触で対接
    するように保持され、前記可動子の4つの磁極の歯状凸
    起の相対位置が対接する固定子の歯状凸起に対して0
    p、1/2・p又は1/4・pずれるように配置され、
    且つ前記の可動子の磁極へ巻回されたコイルにステップ
    状電圧を印加したときに各ステップ毎に可動子が固定子
    に対して1/4・pずつ移動するようになされたリニア
    パルスモ−タに於いて、断面がH型乃至コの字型の軟磁
    性材料から成るブロックの前記H型の下方両終端縁部又
    はコの字型両終端縁部へ可動子の移動方向に沿って前記
    ピッチpで櫛歯状に歯状凸起を複数個形成し、且つ前記
    H型乃至コの字型の凹部へ巻線をほどこした一対のコア
    ブロックを有し該コアブロックは可動子の移動方向と直
    交方向に、一定の間隔をへだてて永久磁石で結合されて
    一体となった可動子を形成し、前記コアブロックに形成
    された前記歯状凸起に非接触で対接し、前記コアブロッ
    クの第1のコアブロックに成形された2列の歯状凸起の
    1列に対してピッチずれがなく対接したとき、他の1列
    に対しては+1/2・p、又、第2のコアブロックに成
    形された2列の歯状凸起のうち、1列に対しては+1/
    4・p、他の1列に対しては−1/4・pずれて対接す
    るようにピッチpで連続して歯状凸起が成形された歯状
    凸起の配列を有する格子板を固定子としたリニアパルス
    モ−タ。
JP1596391U 1991-02-27 1991-02-27 リニアパルスモ−タ Withdrawn JPH04108380U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10164820A (ja) * 1996-12-02 1998-06-19 Yaskawa Electric Corp 永久磁石界磁同期機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 19950518