JPH04107320U - 特殊エマルジヨンを用いた防水構造 - Google Patents

特殊エマルジヨンを用いた防水構造

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JPH04107320U
JPH04107320U JP1779791U JP1779791U JPH04107320U JP H04107320 U JPH04107320 U JP H04107320U JP 1779791 U JP1779791 U JP 1779791U JP 1779791 U JP1779791 U JP 1779791U JP H04107320 U JPH04107320 U JP H04107320U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 下地コンクリート内部より浸出する空気や水
蒸気等を遮断し、下地の伸縮や亀裂に柔軟に対応し、モ
ルタル押え工法時の絶縁フィルムを不要ならしめる長期
耐久性を有する継目のない防水構造を提供すること。 【構成】 高分子共重合エマルジョンに無機質防水材と
骨材を混入した複合型塗膜防水材よりなる防水プライマ
ー層2を最下層とし、同プライマー層2上にゴムシート
4を接着し、同ゴムシート4上に接着層5を介して前記
防水材よりなる防水層6を形成して3層の防水構造と
し、さらに最上層として保護層7をもつ防水構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建築物の屋根,屋上,ベランダや壁面、或いは浴室,便所,床等の 防水,防腐,防錆を目的とした防水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のシート防水構造は、図5に示すように、下地コンクリート21上にプラ イマー層22を形成し、同プライマー層22上に接着剤23を介してゴムシート 24を接着し、同ゴムシート24上に色塗装25を施しただけの2層構造であり 、最上層となる色塗装25が紫外線や風雨の影響により退色劣化するとゴムシー ト24が露出することになり、紫外線や人の歩行等によりゴムシート24が破損 して漏水するという場合が多々あった。 又、モルタル押え工法による場合は、ゴムシート24が耐アルカリ性に乏しい ため、図6に示すように絶縁フィルム26を貼ってゴムシート24とモルタル2 7とを絶縁する必要があり、時間的にもコスト的にも問題であった。
【0003】 防水層を施工する下地となるコンクリート・モルタルは、乾燥時に収縮して亀 裂を生じ、気候の変化等に伴って長大化した亀裂が防水層にも亀裂や剥がれを生 じさせていた。 又、従来のシート防水構造では、防水シートが貼物であるため防水シートの継 目部から中に浸水し、漏水の原因となっていた。 さらに、プライマーとしては有機溶剤プライマーを用いることが多く、接着剤 等もすべて有機質のため下地コンクリートと馴染まず、長期間接着力を維持でき なかった。そのため、コンクリートの表面や内部より浸出した水蒸気等によって 防水層の膨れや剥がれが生じ、大きな問題となっていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の課題は、下地コンクリート等に対して優れた接着力を有するだけでな く、弾力性や柔軟性に富んだ塗膜防水材を用いることによって、下地内部より浸 出する水蒸気や空気等を遮断し、下地の伸縮や亀裂等にも柔軟に対応し、モルタ ル押え工法においては絶縁フィルムを不要ならしめるだけでなく、押えコンクリ ートとの接着に優れ、露出工法としても継目を有することなく、防水効果を長期 維持できる防水構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本考案の要旨は、 1) 建築物の防水構造において、高分子共重合エマルジョンに無機質防水材と 骨材を混入した複合型塗膜防水材よりなる防水プライマー層を最下層とし、同プ ライマー層上に防水シートを接着し、同防水シート上に接着層を介して再度前記 複合型塗膜防水材よりなる防水層を形成した3層の防水構造に最上層として保護 層をもつ防水構造 2) 建築物の防水構造において、高分子共重合エマルジョンに無機質防水材と 骨材を混入した複合型塗膜防水材よりなる防水プライマー層を最下層とし、同プ ライマー層上に前記複合型塗膜防水材を用い、かつガラス繊維を補強材として内 包する防水補強層を形成し、同補強層上には前記複合型塗膜防水材よりなる防水 層を2重に積層した4層の防水構造に最上層として保護層をもつ防水構造 にある。
【0006】
【作用】
本考案に係る防水構造の最下層には特殊エマルジョンに無機質防水材を混入し た有機質・無機質の複合型塗膜防水材を用いた防水プライマー層が形成されてい る。前記複合型塗膜防水材は、下地となるコンクリートと同系の無機質を含んで いるため下地コンクリートに良くなじみ、浸透してコンクリートと一体化し、同 時に亀裂や空隙も埋め強力に接着されるため、下地コンクリート等の内部より浸 出する水蒸気や空気等を遮断し、防水層の膨れや剥がれ等を長期間防止すること ができる。又、弾力性にも優れているため、外部環境の変化に伴う下地コンクリ ート等の伸縮の影響も緩和して防水層を保護する作用をする。
【0007】
【実施例】
第1実施例(図1参照) 本実施例では、防水塗膜を施す下地コンクリート1上に特殊高分子共重合エマ ルジョンを主成分にアルミナセメント及び水硬性無機質防水材と骨材とを混入し た複合型塗膜防水材を用いて、防水層兼用のプライマー層2が形成してあり、同 プライマー層2上に接着層3を介してゴムシート4が接着され、同ゴムシート4 上には再度接着層5を介して前記複合型塗膜防水材を用いた防水層6が形成され た3層の防水構造となっている。以上のように構成することで、防水層には継目 がなく、めくれや剥がれを未然に防止できる。さらに、同防水層6上に、防水層 を紫外線や外気温度変化或いは人間の歩行等から保護するための保護化粧仕上7 を施して、防水構造を保護するとともに、美観上も好ましいものとしている。 以上説明したように、本実施例はシート防水と塗膜防水の利点を併せもつ構造 となっており、高い防水効果を長期維持できる。
【0008】 尚、本実施例で用いたゴムシートは加硫のものでも非加硫のものでもよいし、 塩化ビニール等の合成繊維類でもよい。又、本実施例では最上部に保護化粧仕上 を施してあるが、それに代えて図2の如く、モルタル8を打設すれば保護層とし て一層大きな効果を奏する。さらに本実施例の構造では、モルタル8と防水層6 とは馴染みよく接着されており、絶縁フィルムは不要である。
【0009】 第2実施例(図3参照) 本実施例では、第1実施例で用いたと同一の複合型塗膜防水材を用いて、下地 コンクリート11上に防水層兼用のプライマー層12が形成してあり、同プライ マー層12上に前記防水材を用いて、かつ耐アルカリのガラス繊維13を芯材と して内包する補強層14が積層され、さらに同補強層14上には前記複合型塗膜 防水材よりなる防水層15,16が2重に積層された4層の防水構造を形成し、 最上層として前記防水層16上に保護化粧仕上17が施されており、屋上はもち ろん室内や一般の壁面防水としても使用され、人の歩行や紫外線等に対して長期 耐久性をもつ。又図4の如く、モルタル18を打設した構造にすれば、一層強固 な防水構造となる。
【0010】
【考案の効果】
本考案に係る防水構造は、3層或いは4層の防水構造となっており、防水層に 継目部をもたないので、防水層のめくれや剥がれを防止できるだけでなく、紫外 線や風雨等に対しても長期耐久性を有する。又防水層が接着力に優れ、弾力性に も富んでおり、下地コンクリートの表面や内部から生ずる水蒸気等を遮断し、コ ンクリート乾燥時の伸縮や亀裂にも対応して防水層の膨れや剥がれ等を防止する ので、下地コンクリート等が湿っている場合でも施工でき、高い防水効果を長期 維持できる。その上、柔軟な構造であるから異形屋根や歩行用・非歩行用屋上は もちろんベランダや室内の防水にも適用でき、化粧仕上等採色も自在で美観上も 優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す断面図である。
【図2】第1実施例の一部変更例を示す断面図である。
【図3】第2実施例を示す断面図である。
【図4】第2実施例の一部変更例を示す断面図である。
【図5】従来の露出工法によるシート防水構造の例を示
す断面図である。
【図6】従来のモルタル押え工法によるシート防水構造
の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 下地コンクリート 2 防水プライマー層 3 接着層 4 ゴムシート 5 接着層 6 防水層 7 保護化粧仕上 8 モルタル 11 下地コンクリート 12 防水プライマー層 13 ガラス繊維 14 補強層 15 防水層 16 防水層 17 保護化粧仕上 18 モルタル

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の防水構造において、高分子共重
    合エマルジョンに無機質防水材と骨材を混入した複合型
    塗膜防水材よりなる防水プライマー層を最下層とし、同
    プライマー層上に防水シートを接着し、同防水シート上
    に接着層を介して再度前記複合型塗膜防水材よりなる防
    水層を形成した3層の防水構造に最上層として保護層を
    もつ防水構造。
  2. 【請求項2】 建築物の防水構造において、高分子共重
    合エマルジョンに無機質防水材と骨材を混入した複合型
    塗膜防水材よりなる防水プライマー層を最下層とし、同
    プライマー層上に前記複合型塗膜防水材を用い、かつガ
    ラス繊維を補強材として内包する防水補強層を形成し、
    同補強層上には前記複合型塗膜防水材よりなる防水層を
    2重に積層した4層の防水構造に最上層として保護層を
    もつ防水構造。
JP1991017797U 1991-02-28 1991-02-28 特殊エマルジョンを用いた防水構造 Expired - Lifetime JP2520239Y2 (ja)

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JPH04107320U true JPH04107320U (ja) 1992-09-16
JP2520239Y2 JP2520239Y2 (ja) 1996-12-11

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010184451A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Fukuvi Chem Ind Co Ltd 建材用透湿防水シート

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5510433A (en) * 1978-07-05 1980-01-24 Shinzaburou Sugita Paving and waterproofing construction

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