JPH04107236A - 耐熱性及びロウ付け性に優れたアルミニウム合金 - Google Patents
耐熱性及びロウ付け性に優れたアルミニウム合金Info
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- JPH04107236A JPH04107236A JP22312890A JP22312890A JPH04107236A JP H04107236 A JPH04107236 A JP H04107236A JP 22312890 A JP22312890 A JP 22312890A JP 22312890 A JP22312890 A JP 22312890A JP H04107236 A JPH04107236 A JP H04107236A
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Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
［産業上の利用分野］
本発明は、製造工程又は使用環境において高温雰囲気に
晒される部品として使用されるアルミニウム合金に関す
る。
晒される部品として使用されるアルミニウム合金に関す
る。
［従来の技術］
自動車用エンジンに使用される吸気マニホルドは、エン
ジン性能の向上を図るために、形状が複雑になると共に
、大型化している。また、内部の空気抵抗を減少させ、
マニホルドを軽量化するため、展伸材バイブと鋳物とを
組合せるようになってきている。
ジン性能の向上を図るために、形状が複雑になると共に
、大型化している。また、内部の空気抵抗を減少させ、
マニホルドを軽量化するため、展伸材バイブと鋳物とを
組合せるようになってきている。
たとえば、特開昭６４−２８３３８号公報、特開昭６４
−２８３３９号公報では、押出し加工。
−２８３３９号公報では、押出し加工。
衝撃押出し加工、鍛造等の展伸によって製造した部品を
、ロウ付け等の手段でアルミニウム鋳物ニ接合し、吸気
マニホルドを組み立てることが紹介されている。
、ロウ付け等の手段でアルミニウム鋳物ニ接合し、吸気
マニホルドを組み立てることが紹介されている。
また、特開平２〜１１５３３５号公報では、Ｍｎ、Ｃｒ
、Ｚｒ等を含有するアルミニウム合金ヲ展伸して主管或
いは分岐管を製造し、相互をロウ付げによって接続した
吸気マニホルドが記載されている。当該公報によるとき
、Ｃｒ及びＺｒの添加によりアルミニウム合金の結晶粒
が微細化し、内面平滑性が向上するとされている。また
、Ｍｎの添加により、内面平滑性を損なうことなく、強
度の向上が図られるとされている。
、Ｚｒ等を含有するアルミニウム合金ヲ展伸して主管或
いは分岐管を製造し、相互をロウ付げによって接続した
吸気マニホルドが記載されている。当該公報によるとき
、Ｃｒ及びＺｒの添加によりアルミニウム合金の結晶粒
が微細化し、内面平滑性が向上するとされている。また
、Ｍｎの添加により、内面平滑性を損なうことなく、強
度の向上が図られるとされている。
［発明が解決しようとする課題１
展伸法で製造された部品をアルミニウム鋳物にロウ付け
する際、−１Ｕ的にはＡｌ１−３ｉ系のロウ材を使用し
、約５９０〜６２０℃の温度でロウ付けが行われている
。このとき使用するフラックスとしては、塩化物系及び
フッ化物系がある。塩化物系フラックスを用いたロウ付
けでは、ロウ付け後の接合部表面に腐食性の強い残渣が
残るため、接合部表面を十分に洗浄することが必要とな
る。
する際、−１Ｕ的にはＡｌ１−３ｉ系のロウ材を使用し
、約５９０〜６２０℃の温度でロウ付けが行われている
。このとき使用するフラックスとしては、塩化物系及び
フッ化物系がある。塩化物系フラックスを用いたロウ付
けでは、ロウ付け後の接合部表面に腐食性の強い残渣が
残るため、接合部表面を十分に洗浄することが必要とな
る。
他方、フッ化物系フラックスは、酸化皮膜除去作用が強
いため、少量のフラックス消費量でロウ付けすることが
できる。しかも、ロウ付け後の残渣も非腐食性であるた
め、基本的にはロウ付け後の洗浄を必要としない。
いため、少量のフラックス消費量でロウ付けすることが
できる。しかも、ロウ付け後の残渣も非腐食性であるた
め、基本的にはロウ付け後の洗浄を必要としない。
しかし、何れのフラックスを使用する場合にあっても、
ロウ付けをＡ℃融点直下の高温雰囲気で行うことが要求
される。そのため、ロウ付け温度でアルミニウム鋳物が
軟化し、強度低下やヘタリ等を生じ易くなる。この高温
雰囲気に耐える実用的な鋳物用アルミニウム合金は、未
だ開発されていない。
ロウ付けをＡ℃融点直下の高温雰囲気で行うことが要求
される。そのため、ロウ付け温度でアルミニウム鋳物が
軟化し、強度低下やヘタリ等を生じ易くなる。この高温
雰囲気に耐える実用的な鋳物用アルミニウム合金は、未
だ開発されていない。
本発明は、このような問題を解消するために案出された
ものであり、高温のロウ付け温度にあってもへたること
がな（、高温強度、ロウ付け性に優れ、しかも鋳造し易
いアルミニウム合金を提供することを目的とする。
ものであり、高温のロウ付け温度にあってもへたること
がな（、高温強度、ロウ付け性に優れ、しかも鋳造し易
いアルミニウム合金を提供することを目的とする。
［課題を解決するための手段］
本発明のアルミニウム合金は、その目的を達成するため
、Ｍｎ ： １ 、５＋−２，５重量％、ＮｉＯ，５〜
３．０重量％、Ｆｅ ： ０．２〜０．８重量％、Ｓｉ
：０．２〜０．８重量％、Ｃｕ：１０重量％以下及びＴ
ｉ・０．０５〜０．２５重量％を含有し、Ｍｇ含有量を
０３重量％以下に規制したことを特徴とする。
、Ｍｎ ： １ 、５＋−２，５重量％、ＮｉＯ，５〜
３．０重量％、Ｆｅ ： ０．２〜０．８重量％、Ｓｉ
：０．２〜０．８重量％、Ｃｕ：１０重量％以下及びＴ
ｉ・０．０５〜０．２５重量％を含有し、Ｍｇ含有量を
０３重量％以下に規制したことを特徴とする。
また、このアルミニウム合金は、Ｃｒ：０．０５〜０．
２５重量％、Ｚｒ ： ０．０５〜０．２５重量％及び
Ｂｏｏ、０００５〜０．００５重量％を含有することも
できる。
２５重量％、Ｚｒ ： ０．０５〜０．２５重量％及び
Ｂｏｏ、０００５〜０．００５重量％を含有することも
できる。
［作 用］
通常の鋳物用アルミニウム合金としては、Ａ！−Ｓｉ合
金、Ａｌ−Ｃｕ合金、Ａｆｆ−Ｍｇ合金等がある。／１
ｌｊ２〜Ｓｉ系合金は、Ｓ１含有量が多いＡｌ２〜３ｉ
系を基本としており、共晶量が多く、Ａ℃−Ｓｉ二元共
品点である５７７°Ｃ以下の瀉融温度を示す。Ａρ−Ｃ
ｕ系合金は、共晶量こそ少ないものの、偏析による局部
的な濃縮がある。そのため、Ａｌ２〜Ｃｕ二元共品点で
ある５４８℃以下の溶融温度を示すことが多い。これら
の系統の合金においてＳｉ、Ｃｕ等の共晶を少なくする
ことにより、合金の溶融温度は高くなるが、強度が低下
することはもちろん、溶湯流動性、引は性耐鋳造割れ発
生等の鋳造性が著しく低下する。
金、Ａｌ−Ｃｕ合金、Ａｆｆ−Ｍｇ合金等がある。／１
ｌｊ２〜Ｓｉ系合金は、Ｓ１含有量が多いＡｌ２〜３ｉ
系を基本としており、共晶量が多く、Ａ℃−Ｓｉ二元共
品点である５７７°Ｃ以下の瀉融温度を示す。Ａρ−Ｃ
ｕ系合金は、共晶量こそ少ないものの、偏析による局部
的な濃縮がある。そのため、Ａｌ２〜Ｃｕ二元共品点で
ある５４８℃以下の溶融温度を示すことが多い。これら
の系統の合金においてＳｉ、Ｃｕ等の共晶を少なくする
ことにより、合金の溶融温度は高くなるが、強度が低下
することはもちろん、溶湯流動性、引は性耐鋳造割れ発
生等の鋳造性が著しく低下する。
これに対し、Ａ、ｎ−Ｍｇ系合金は、溶融温度が比較的
高く、耐熱性も優れている。しかし、一般的に合金中の
Ｍｇ元素は、昇温に応じて活発化する拡散によって表層
部に析出する。このＭｇは、酸化物及び反応生成物を形
成し易いため、ロウ付け性を低下させる傾向がある。特
に、フッ化物系フラックスを使用してロウ付けを行う場
合、その影響を強く受けるため、接合部の劣化が著しく
、十分な強度をもったものが得られない。
高く、耐熱性も優れている。しかし、一般的に合金中の
Ｍｇ元素は、昇温に応じて活発化する拡散によって表層
部に析出する。このＭｇは、酸化物及び反応生成物を形
成し易いため、ロウ付け性を低下させる傾向がある。特
に、フッ化物系フラックスを使用してロウ付けを行う場
合、その影響を強く受けるため、接合部の劣化が著しく
、十分な強度をもったものが得られない。
この点、本発明においては、基本合金系を溶融温度の高
いＡ９−Ｍｎ−Ｎｉ系とし、Ｓｉ、Ｃｕ等の含有量を必
要最小限に留めた。Ｍｎ及びＮｉは、共晶の形成によっ
て合金の鋳造性を向上させる。しかし、多量のＭｎを含
有させるとき、合金の溶解温度が上昇する欠点が現れる
。そこで、Ｍｎ含有量の上限を規制し、その作用をＮｉ
添加によって補完した。この基本系にＣｕ、Ｆｅ、Ｍｇ
を添加して強度の改善を図り、Ｔｉ或いはＴｉ及びＢの
添加によって耐鋳造割れ性及び引は性を改善した。また
、必要に応じて、結晶微細化による鋳造割れの防止、高
温における組織安定化のために、Ｃｒ、Ｚｒを添加した
。
いＡ９−Ｍｎ−Ｎｉ系とし、Ｓｉ、Ｃｕ等の含有量を必
要最小限に留めた。Ｍｎ及びＮｉは、共晶の形成によっ
て合金の鋳造性を向上させる。しかし、多量のＭｎを含
有させるとき、合金の溶解温度が上昇する欠点が現れる
。そこで、Ｍｎ含有量の上限を規制し、その作用をＮｉ
添加によって補完した。この基本系にＣｕ、Ｆｅ、Ｍｇ
を添加して強度の改善を図り、Ｔｉ或いはＴｉ及びＢの
添加によって耐鋳造割れ性及び引は性を改善した。また
、必要に応じて、結晶微細化による鋳造割れの防止、高
温における組織安定化のために、Ｃｒ、Ｚｒを添加した
。
以下、各成分の作用及び含有量を説明する。
Ｍｎ：本発明アルミニウム合金の主要合金成分である。
Ｍｎは、合金の溶融温度を高く維持すると共に、良好な
機械的性質及び鋳造性を確保する。
機械的性質及び鋳造性を確保する。
このようなＭｎの作用は、含有量が１．５重量％未満で
は十分に得られない。逆に、Ｍｎ含有量が２．５重量％
を超えると、溶解温度が上昇する。
は十分に得られない。逆に、Ｍｎ含有量が２．５重量％
を超えると、溶解温度が上昇する。
また、鋳造組織が粗大化し、機械的性質及び鋳造性が劣
化する。そこで、Ｍｎ含有量を、１．５〜２．５重量％
の範囲に規制した。
化する。そこで、Ｍｎ含有量を、１．５〜２．５重量％
の範囲に規制した。
Ｎｉ：Ｍｎと同様な作用を呈し、Ｍｎ含有にょる溶解温
度の上昇をＮｉ添加で抑え、不足するＭｎの作用をＮｉ
で補完する。特に、Ｎ１添加によって共晶量が増加し、
鋳造性の改善が図られる。このような効果は、Ｎ１含有
量が０．５重量％未満であると十分に得られない。しか
し、Ｎｉを３０重量％を超えて添加するとき、鋳造性が
劣化する。そこで、Ｎｉ含有量を、０５〜３．０重量％
に規制した。
度の上昇をＮｉ添加で抑え、不足するＭｎの作用をＮｉ
で補完する。特に、Ｎ１添加によって共晶量が増加し、
鋳造性の改善が図られる。このような効果は、Ｎ１含有
量が０．５重量％未満であると十分に得られない。しか
し、Ｎｉを３０重量％を超えて添加するとき、鋳造性が
劣化する。そこで、Ｎｉ含有量を、０５〜３．０重量％
に規制した。
Ｆｅ二金合金機械的性質を向上させ、鋳造割れを抑制す
る上で有効である。しかし、０．２重量％未満では十分
な効果が得られない。また、０８重量％を超えてＦｅを
添加すると、合金組織が脆くなり、機械的性質及び鋳造
性が劣化する。そこで、Ｆｅ含有量を、０．２〜０．８
重量％の範囲に規制した。
る上で有効である。しかし、０．２重量％未満では十分
な効果が得られない。また、０８重量％を超えてＦｅを
添加すると、合金組織が脆くなり、機械的性質及び鋳造
性が劣化する。そこで、Ｆｅ含有量を、０．２〜０．８
重量％の範囲に規制した。
Ｓｌ、鋳造性及び機械的性質を向上させる上で、０．２
重量％以上のＳｉを含有させることが必要である。しか
し、０．８重量％を超えてｓｌを含有させるとき、合金
の溶融温度が著しく低下し、高温強度を劣化させる。ま
た、Ｓｉ含有量を０８重量％以下に抑えることによって
、アルマイト処理時に合金表面が灰黒色化することが防
止できる。これらの点で、Ｓｉ含有量を、０２〜０８重
量％の範囲に規定した。
重量％以上のＳｉを含有させることが必要である。しか
し、０．８重量％を超えてｓｌを含有させるとき、合金
の溶融温度が著しく低下し、高温強度を劣化させる。ま
た、Ｓｉ含有量を０８重量％以下に抑えることによって
、アルマイト処理時に合金表面が灰黒色化することが防
止できる。これらの点で、Ｓｉ含有量を、０２〜０８重
量％の範囲に規定した。
Ｃｕ：機械的性質を向上させる上で、有効な元素である
。この作用を得るため、０．４重量％以上のＣｕを含有
させることが必要である。しかし、１．０重量％を超え
るＣｕの含有は、合金の溶融温度を低下させ、高温強度
を劣化させる原因となるので好ましくない。
。この作用を得るため、０．４重量％以上のＣｕを含有
させることが必要である。しかし、１．０重量％を超え
るＣｕの含有は、合金の溶融温度を低下させ、高温強度
を劣化させる原因となるので好ましくない。
Ｔｉ：耐鋳造割れ性を初めとする鋳造性の改善に有効な
元素である。しかし、Ｔ１含有量がｏ、０５重量％未満
であるとき、十分な効果が得られない。逆に、０２５重
量％を超えると、鋳造性及び機械的性質を劣化させる。
元素である。しかし、Ｔ１含有量がｏ、０５重量％未満
であるとき、十分な効果が得られない。逆に、０２５重
量％を超えると、鋳造性及び機械的性質を劣化させる。
この点で、Ｔｉ含有量を、０．０５〜０．２５重量％の
範囲に設定した。
範囲に設定した。
Ｂ ：Ｔｉとの共存によって、鋳造性、特に耐鋳造割れ
性を改善する。このＢ含有の効果は、ｏ、。
性を改善する。このＢ含有の効果は、ｏ、。
００５重量％以上で現れる。しかし、０．００５重量％
を超えてＢを含有させるとき、粗大結晶が形成され、機
械的性質が劣化する。また、合金内部に異物が発生し、
合金が脆化する。そこで、Ｂ含有量は、Ｔｉとの共存に
おいて０．０００５〜０．００５重量％の範囲に設定し
た。
を超えてＢを含有させるとき、粗大結晶が形成され、機
械的性質が劣化する。また、合金内部に異物が発生し、
合金が脆化する。そこで、Ｂ含有量は、Ｔｉとの共存に
おいて０．０００５〜０．００５重量％の範囲に設定し
た。
Ｃｒ：任意成分として添加される元素であり、結晶を微
細化させると共に、高温での組織を安定化させる。しか
し、Ｃｒ含有量が０．０５重量％未満では、十分な効果
が得られない。逆に、０．２５重量％を超えＣｒを含有
させると、粗大結晶が生じ易くなり、高温強度が劣化す
る。そこで、Ｃｒ含有量を、０．０５〜０．２５重量％
の範囲に設定した。
細化させると共に、高温での組織を安定化させる。しか
し、Ｃｒ含有量が０．０５重量％未満では、十分な効果
が得られない。逆に、０．２５重量％を超えＣｒを含有
させると、粗大結晶が生じ易くなり、高温強度が劣化す
る。そこで、Ｃｒ含有量を、０．０５〜０．２５重量％
の範囲に設定した。
Ｚｒ：任意成分として添加される元素であり、Ｃｒと同
様に結晶を微細化させると共に、高温での組織を安定化
させる。このような効果は、Ｚｒ含有量が０．０５重量
％を超えるときに現れる。しかし、０，２５重量％を超
えてＺｒを含有させると、粗大結晶が生じ易くなり、高
温強度が劣化する。そこで、Ｚｒ含有量を、０．０５〜
０．２５重量％の範囲に設定した。
様に結晶を微細化させると共に、高温での組織を安定化
させる。このような効果は、Ｚｒ含有量が０．０５重量
％を超えるときに現れる。しかし、０，２５重量％を超
えてＺｒを含有させると、粗大結晶が生じ易くなり、高
温強度が劣化する。そこで、Ｚｒ含有量を、０．０５〜
０．２５重量％の範囲に設定した。
Ｍｇ：Ｍｇは、Ａ Ｒ−Ｍ ｎ −Ｎ ｉ系合金の溶融
温度を低下させ、高温強度やロウ付け性に悪影響を与え
る元素である。そこで、Ｍｇ含有量を、０゜３重量％以
下に続開した。
温度を低下させ、高温強度やロウ付け性に悪影響を与え
る元素である。そこで、Ｍｇ含有量を、０゜３重量％以
下に続開した。
なお、本発明のアルミニウム合金は、以上に説明した自
動車用の吸気マニホルドの外に、耐熱性が良好なことを
活用して、各種の産業機械等の構成部品、家電製品、家
庭用機器、器物等として使用することができる。また、
表面処理によって灰黒色化せず、優れた表面性状を有す
る製品として使用される。
動車用の吸気マニホルドの外に、耐熱性が良好なことを
活用して、各種の産業機械等の構成部品、家電製品、家
庭用機器、器物等として使用することができる。また、
表面処理によって灰黒色化せず、優れた表面性状を有す
る製品として使用される。
［実施例］
第１表に示した成分・組成をもつアルミニウム合金を溶
解し、鋳込み温度７６０℃、金型温度４００℃で第１図
に示した形状の多孔フランジ付き鋳物１を金型鋳造した
。
解し、鋳込み温度７６０℃、金型温度４００℃で第１図
に示した形状の多孔フランジ付き鋳物１を金型鋳造した
。
（以下、このページ余白）
鋳造された鋳物の組織、鋳造欠陥、材料強度等を調べ、
鋳造条件と共に第２表に併せ示した。なお、第２表にお
ける良品率は、１水準の鋳造品２０個について引け１割
れ、湯回り不良等の欠陥を調査して求めた。結晶粒度は
、鋳造品の一部についてマクロ結晶粒度を測定すること
によって求めた。また、溶融温度は、温湯凝固時の冷却
曲線を記録し、凝固終了温度を読み取ることによって求
めた。
鋳造条件と共に第２表に併せ示した。なお、第２表にお
ける良品率は、１水準の鋳造品２０個について引け１割
れ、湯回り不良等の欠陥を調査して求めた。結晶粒度は
、鋳造品の一部についてマクロ結晶粒度を測定すること
によって求めた。また、溶融温度は、温湯凝固時の冷却
曲線を記録し、凝固終了温度を読み取ることによって求
めた。
次いで、第１図に示すように、アルミニウム合金鋳物１
に、展伸法で製造したＪＩＳ Ａ３００３のアルミニ
ウム合金バイブ２をロウ付けした。
に、展伸法で製造したＪＩＳ Ａ３００３のアルミニ
ウム合金バイブ２をロウ付けした。
このとき、鋳物１及びバイブ２を組み立て、フッ化物系
フラックスと共に線径１．６ｍｍのワイヤ状Ａ℃−３ｉ
合金ＪＩＳ Ａ４０４５をロウ材３としてセットし、
雰囲気温度が６１０℃に設定された露点−３５度以下の
窒素ガス雰囲気炉に装入した。これによって、鋳物１及
びバイブ２が接合された。
フラックスと共に線径１．６ｍｍのワイヤ状Ａ℃−３ｉ
合金ＪＩＳ Ａ４０４５をロウ材３としてセットし、
雰囲気温度が６１０℃に設定された露点−３５度以下の
窒素ガス雰囲気炉に装入した。これによって、鋳物１及
びバイブ２が接合された。
ロウ付けした製品の継ぎ平部３の接合状況を、外観評価
及び断面のミクロ組織観察によって評価した。そして、
良好な継ぎ平部を○、やや不良を△、不良を×に区分し
て判定した。
及び断面のミクロ組織観察によって評価した。そして、
良好な継ぎ平部を○、やや不良を△、不良を×に区分し
て判定した。
耐熱性は、ロウ付け前後の鋳物１の形状変化により表し
た。変形（ベタリ）がほとんどみもれなかったものを○
、若干の変形を生じたものを△。
た。変形（ベタリ）がほとんどみもれなかったものを○
、若干の変形を生じたものを△。
溶融及び著しく変形したものを×で判定した。
これらのロウ付け性についても、第２表に併せ示した。
本発明に従ったアルミニウム合金では、溶解２Ｂ度が高
いために、従来のＡｆｆ−Ｓｉ系や／ｌ！−ＣＵ系に比
較して鋳造温度を若干高くする必要がある。しかし、結
晶粒子の粗大化を招くことなく、均一で微細な鋳造組織
をもっていた。
いために、従来のＡｆｆ−Ｓｉ系や／ｌ！−ＣＵ系に比
較して鋳造温度を若干高くする必要がある。しかし、結
晶粒子の粗大化を招くことなく、均一で微細な鋳造組織
をもっていた。
また、第２表から明らかなように、６１０℃のロウ付け
温度に晒されても、本発明のアルミニウム合金鋳物は、
所期の形状特性及び耐熱性を示しており、何らヘタリ等
の欠陥を発生することなく良好な接合強度でロウ付けさ
れていることが判かる。そして、吸気マニホルドとして
の用途に十分耐えるものであった。
温度に晒されても、本発明のアルミニウム合金鋳物は、
所期の形状特性及び耐熱性を示しており、何らヘタリ等
の欠陥を発生することなく良好な接合強度でロウ付けさ
れていることが判かる。そして、吸気マニホルドとして
の用途に十分耐えるものであった。
これに対し、Ａｆｆ−３ｉ系合金にあっては、溶融温度
が低いため、ロウ付け時の加熱により一部変形成いは溶
融したところがみられた。
が低いため、ロウ付け時の加熱により一部変形成いは溶
融したところがみられた。
なお、以上の例においては、フッ化物系フラックスを使
用したロウ付けを説明した。しかし、本発明のアルミニ
ウム合金は、塩化物系フラックスを使用したロウ付けに
よっても、十分使用に耐える製品とすることができる。
用したロウ付けを説明した。しかし、本発明のアルミニ
ウム合金は、塩化物系フラックスを使用したロウ付けに
よっても、十分使用に耐える製品とすることができる。
［発明の効果コ
以上に説明したように、本発明のアルミニウム合金は、
溶融温度の高いＡｊ２〜Ｍｎ−Ｎｉ系を基本とし、制限
された量のＳｉ、Ｃｕ、Ｔｉ等を添加することによって
鋳造性９機械的強度等の改善を図っている。そして、フ
ッ化物系フラックスを使用したときのロウ付け性を劣化
させるＭｇの含有量を低（抑えているため、フッ化物系
のフラックスを使用したロウ付けによっても、何らヘタ
リ等の悪影響を生じることなく、良好な機械的性質及び
耐熱性を呈する。しかも、表面処理によって灰黒色化す
ることがなく、良好な表面性状をもった製品となる。
溶融温度の高いＡｊ２〜Ｍｎ−Ｎｉ系を基本とし、制限
された量のＳｉ、Ｃｕ、Ｔｉ等を添加することによって
鋳造性９機械的強度等の改善を図っている。そして、フ
ッ化物系フラックスを使用したときのロウ付け性を劣化
させるＭｇの含有量を低（抑えているため、フッ化物系
のフラックスを使用したロウ付けによっても、何らヘタ
リ等の悪影響を生じることなく、良好な機械的性質及び
耐熱性を呈する。しかも、表面処理によって灰黒色化す
ることがなく、良好な表面性状をもった製品となる。
第１図は、本発明実施例において吸気マニホルドとして
使用されるＡ２合金鋳物にパイプをロウ付けした状態を
示す。 １：Ａ２合金鋳物 ２：展伸法によるＡε合金バイブ ３：ロウ材 手続補正書 （自発） 平成 ３年 ９月 ５日 平成０２年特 許 願 第２２３１２８号２、発明の名
称 耐熱性及びロウ付け性に優れたアルミニウム合金 ３、補正をする者 事件との関係 特 許 出願人 東京都港区三田三丁目１３番１２号 ４、代理人 ５、補正の対祢 明細書 ６、補正の内容 ■、明細書の「特許請求の範囲」を、以下の通り補正す
る。 記 ２、特許請求の範囲 （１） Ｍｎ： １． ５−２． ５重量％。 Ｎｉ：０．５〜３． ０重量％。 Ｆｅ： ０． ２〜０． ８重量％。 Ｓｉ： ｏ、２〜０．８重量％。 Ｃｕ： ０． ４−１． ０重量％及びＴｉ： ０．
０５〜０．２５重素置 を含有し、Ｍｇ含有量を０． ３重量％以下に規制した
ことを特徴とする耐熱性及びロウ付け性に優れたアルミ
ニウム合金。 （２） Ｍｎ： １． ５−２． ５重量％。 Ｎｉ： ｏ、 ５〜３．０重量％。 Ｆｅ： ０． ２〜０． ８重量％。 Ｓｉ：０．２〜０． ８重量％。 Ｃｕ： ０． ４〜１． 重量％。 Ｔｉ：Ｑ、 ０５〜０．２５重ｔ％及びＥ ：
０．０００５−０．００５１１％を含有し、Ｍｇ含有量
を０．３重量％以下に規制したことを特徴とする耐熱性
及びロウ付け性に優れたアルミニウム合金。 ＜３） Ｍｎ： １． ５〜２． ５重量％。 Ｎｉ：Ｑ、５〜３．０重量％。 Ｆｅ：Ｑ、２〜０．８重量％。 Ｓｉ： ｏ、 ２〜０． ８重量％。 Ｃｕ： ０． ４−１． ０重量％。 Ｔｉ： ０．０５〜０．２５重量％ を含有し、更にＣｒ：Ｑ、０５〜０．２５重量％及び／
又はＺｒ：Ｑ、 ０５〜０．２５重量％を含有し、Ｍ
ｇ含有量を０．３重量％以下に規制したことを特徴とす
る耐熱性及びロウ付け性に優れたアルミニウム合金。 （４） Ｍｎ： １． ５−２． ５重量％。 Ｎｉ： ０．５〜３，０重量％。 Ｆｅ： ０． ２〜０． ８重量％。 Ｓユニ０．２〜０． ８重量％。 Ｃｕ： ０． ４−１． ０重量％。 Ｔｉ： ０． ０５−０． ２５１（ｆｆｉ％
。 Ｂ：Ｑ、０００５−０．００５重量％ を含有し、更にＣｒ： ０． ０５−０． ２５重ｆ
ｆｉ％及び／又はＺｒ： ０． ０５−０． ２５ｆ
ｊｊ１％を含有し、Ｍｇ含有量を０．３重量％以下に規
制したことを特徴とする耐熱性及びロウ付け性に優れた
アルミニウム合金。 第１図 ■、明細書の「発明の詳細な説明」の欄の第６頁第５行
〜第６行のｒｃｕ： １．Ｏ重量％以下」 を、 ｒＣｕ： ０．４〜１．０重量％」と補正する。
使用されるＡ２合金鋳物にパイプをロウ付けした状態を
示す。 １：Ａ２合金鋳物 ２：展伸法によるＡε合金バイブ ３：ロウ材 手続補正書 （自発） 平成 ３年 ９月 ５日 平成０２年特 許 願 第２２３１２８号２、発明の名
称 耐熱性及びロウ付け性に優れたアルミニウム合金 ３、補正をする者 事件との関係 特 許 出願人 東京都港区三田三丁目１３番１２号 ４、代理人 ５、補正の対祢 明細書 ６、補正の内容 ■、明細書の「特許請求の範囲」を、以下の通り補正す
る。 記 ２、特許請求の範囲 （１） Ｍｎ： １． ５−２． ５重量％。 Ｎｉ：０．５〜３． ０重量％。 Ｆｅ： ０． ２〜０． ８重量％。 Ｓｉ： ｏ、２〜０．８重量％。 Ｃｕ： ０． ４−１． ０重量％及びＴｉ： ０．
０５〜０．２５重素置 を含有し、Ｍｇ含有量を０． ３重量％以下に規制した
ことを特徴とする耐熱性及びロウ付け性に優れたアルミ
ニウム合金。 （２） Ｍｎ： １． ５−２． ５重量％。 Ｎｉ： ｏ、 ５〜３．０重量％。 Ｆｅ： ０． ２〜０． ８重量％。 Ｓｉ：０．２〜０． ８重量％。 Ｃｕ： ０． ４〜１． 重量％。 Ｔｉ：Ｑ、 ０５〜０．２５重ｔ％及びＥ ：
０．０００５−０．００５１１％を含有し、Ｍｇ含有量
を０．３重量％以下に規制したことを特徴とする耐熱性
及びロウ付け性に優れたアルミニウム合金。 ＜３） Ｍｎ： １． ５〜２． ５重量％。 Ｎｉ：Ｑ、５〜３．０重量％。 Ｆｅ：Ｑ、２〜０．８重量％。 Ｓｉ： ｏ、 ２〜０． ８重量％。 Ｃｕ： ０． ４−１． ０重量％。 Ｔｉ： ０．０５〜０．２５重量％ を含有し、更にＣｒ：Ｑ、０５〜０．２５重量％及び／
又はＺｒ：Ｑ、 ０５〜０．２５重量％を含有し、Ｍ
ｇ含有量を０．３重量％以下に規制したことを特徴とす
る耐熱性及びロウ付け性に優れたアルミニウム合金。 （４） Ｍｎ： １． ５−２． ５重量％。 Ｎｉ： ０．５〜３，０重量％。 Ｆｅ： ０． ２〜０． ８重量％。 Ｓユニ０．２〜０． ８重量％。 Ｃｕ： ０． ４−１． ０重量％。 Ｔｉ： ０． ０５−０． ２５１（ｆｆｉ％
。 Ｂ：Ｑ、０００５−０．００５重量％ を含有し、更にＣｒ： ０． ０５−０． ２５重ｆ
ｆｉ％及び／又はＺｒ： ０． ０５−０． ２５ｆ
ｊｊ１％を含有し、Ｍｇ含有量を０．３重量％以下に規
制したことを特徴とする耐熱性及びロウ付け性に優れた
アルミニウム合金。 第１図 ■、明細書の「発明の詳細な説明」の欄の第６頁第５行
〜第６行のｒｃｕ： １．Ｏ重量％以下」 を、 ｒＣｕ： ０．４〜１．０重量％」と補正する。
Claims (4)
- （１）Ｍｎ：１．５〜２．５重量％， Ｎｉ：０．５〜３．０重量％， Ｆｅ：０．２〜０．８重量％， Ｓｉ：０．２〜０．８重量％， Ｃｕ：１．０重量％以下及び Ｔｉ：０．０５〜０．２５重量％ を含有し、Ｍｇ含有量を０．３重量％以下に規制したこ
とを特徴とする耐熱性及びロウ付け性に優れたアルミニ
ウム合金。 - （２）Ｍｎ：１．５〜２．５重量％， Ｎｉ：０．５〜３．０重量％， Ｆｅ：０．２〜０．８重量％， Ｓｉ：０．２〜０．８重量％， Ｃｕ：１．０重量％以下， Ｔｉ：０．０５〜０．２５重量％及びＢ：０．０００５
〜０．００５重量％を含有し、Ｍｇ含有量を０．３重量
％以下に規制したことを特徴とする耐熱性及びロウ付け
性に優れたアルミニウム合金。 - （３）Ｍｎ：１．５〜２．５重量％， Ｎｉ：０．５〜３．０重量％， Ｆｅ：０．２〜０．８重量％， Ｓｉ：０．２〜０．８重量％， Ｃｕ：１．０重量％以下， Ｔｉ：０．０５〜０．２５重量％ を含有し、更にＣｒ：０．０５〜０．２５重量％及び／
又はＺｒ：０．０５〜０．２５重量％を含有し、Ｍｇ含
有量を０．３重量％以下に規制したことを特徴とする耐
熱性及びロウ付け性に優れたアルミニウム合金。 - （４）Ｍｎ：１．５〜２．５重量％， Ｎｉ：０．５〜３．０重量％， Ｆｅ：０．２〜０．８重量％， Ｓｉ：０．２〜０．８重量％， Ｃｕ：１．０重量％以下， Ｔｉ：０．０５〜０．２５重量％， Ｂ：０．０００５〜０．００５重量％を含有し、更にＣ
ｒ：０．０５〜０．２５重量％及び／又はＺｒ：０．０
５〜０．２５重量％を含有し、Ｍｇ含有量を０．３重量
％以下に規制したことを特徴とする耐熱性及びロウ付け
性に優れたアルミニウム合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22312890A JPH04107236A (ja) | 1990-08-24 | 1990-08-24 | 耐熱性及びロウ付け性に優れたアルミニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22312890A JPH04107236A (ja) | 1990-08-24 | 1990-08-24 | 耐熱性及びロウ付け性に優れたアルミニウム合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04107236A true JPH04107236A (ja) | 1992-04-08 |
Family
ID=16793250
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22312890A Pending JPH04107236A (ja) | 1990-08-24 | 1990-08-24 | 耐熱性及びロウ付け性に優れたアルミニウム合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04107236A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1590495A1 (en) * | 2002-12-20 | 2005-11-02 | Alcoa Inc. | Al-ni-mn casting alloy for automotive and aerospace structural components |
| US8349462B2 (en) | 2009-01-16 | 2013-01-08 | Alcoa Inc. | Aluminum alloys, aluminum alloy products and methods for making the same |
| RU2730821C1 (ru) * | 2019-12-27 | 2020-08-26 | Общество с ограниченной ответственностью "Объединенная Компания РУСАЛ Инженерно-технологический центр" | Жаропрочный порошковый алюминиевый материал |
| CN115679159A (zh) * | 2022-11-03 | 2023-02-03 | 福建科源新材料股份有限公司 | 一种高温钎焊用Al-Ni-Mn合金材料及其流变压铸成型方法 |
-
1990
- 1990-08-24 JP JP22312890A patent/JPH04107236A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1590495A1 (en) * | 2002-12-20 | 2005-11-02 | Alcoa Inc. | Al-ni-mn casting alloy for automotive and aerospace structural components |
| EP1590495A4 (en) * | 2002-12-20 | 2006-02-08 | Alcoa Inc | AL-NI-MN MOLDING ALLOY FOR STRUCTURAL COMPONENTS USED IN THE AUTOMOTIVE OR AEROSPATIAL INDUSTRY |
| US8349462B2 (en) | 2009-01-16 | 2013-01-08 | Alcoa Inc. | Aluminum alloys, aluminum alloy products and methods for making the same |
| US8950465B2 (en) | 2009-01-16 | 2015-02-10 | Alcoa Inc. | Aluminum alloys, aluminum alloy products and methods for making the same |
| RU2730821C1 (ru) * | 2019-12-27 | 2020-08-26 | Общество с ограниченной ответственностью "Объединенная Компания РУСАЛ Инженерно-технологический центр" | Жаропрочный порошковый алюминиевый материал |
| WO2021133227A1 (ru) * | 2019-12-27 | 2021-07-01 | Общество С Ограниченной Ответственностью "Объединенная Компания Русал Инженерно -Технологический Центр" | Жаропрочный порошковый алюминиевый материал |
| CN114829643A (zh) * | 2019-12-27 | 2022-07-29 | 俄罗斯工程技术中心有限责任公司 | 耐热铝粉材料 |
| JP2023507928A (ja) * | 2019-12-27 | 2023-02-28 | オブシュチェストボ・エス・オグラニチェノイ・オトベツトベノスティウ“オベディネナヤ・コンパニヤ・ルサール・インツェネルノ－テフノロギチェスキー・ツェントル” | 耐熱アルミニウム粉末材料 |
| CN115679159A (zh) * | 2022-11-03 | 2023-02-03 | 福建科源新材料股份有限公司 | 一种高温钎焊用Al-Ni-Mn合金材料及其流变压铸成型方法 |
| CN115679159B (zh) * | 2022-11-03 | 2023-09-12 | 福建科源新材料股份有限公司 | 一种高温钎焊用Al-Ni-Mn合金材料及其流变压铸成型方法 |
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