JPH04107235U - 表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】液晶表示板体（５）を背面側からランプ（６）
によって照明する表示装置において、光透過性でランプ
（６）光と異なる色に着色させた樹脂成形ホルダ（８）
に前記液晶表示板体（５）を取付ける。液晶表示板体
（５）を支持させるホルダ（８）に着色フィルタ機能を
もたせる。 【効果】液晶表示板体（５）を照明するランプ（６）を
共用しても、液晶表示板体（５）の表示色と異なる別系
統の色表示を容易に行うことができると共に、前記ホル
ダ（８）の一部を他の部材の導光手段として容易に使用
でき、従来に比べてディスプレイ機能の向上並びに着色
構造の簡略化などを容易に図ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は例えば音響機器などに組込んで時間または動作内容などを表示させる 液晶表示板体を備える表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、実開昭６３−１２２３８４号または実開平２−６９１号の公報に示す如 く、液晶表示板体を背面側から照明するランプ光の一部を利用し、スイッチの操 作ボタンなど他の部材を発光させる技術があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来技術は、液晶表示板体を均一に発光させるための導光板、またはラン プの反射板を切欠いて形成した窓を介して、ランプ光の一部を取出していたから 、導光板または窓を介して取出す光がランプ光と同一色となり、液晶表示板体の 表示色と異なる別系統の色表示を容易に行い得ない等のディスプレイ機能上及び 構造上の問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

然るに、本考案は、液晶表示板体を背面側からランプによって照明する表示装 置において、光透過性でランプ光と異なる色に着色させた樹脂成形ホルダに前記 液晶表示板体を取付けたことを特徴とするもので、液晶表示板体を支持させるホ ルダに着色フィルタ機能をもたせたから、液晶表示板体を照明するランプを共用 しても、液晶表示板体の表示色と異なる別系統の色表示を容易に行い得ると共に 、前記ホルダの一部を他の部材の導光手段として容易に使用し得、従来に比べて ディスプレイ機能の向上並びに着色構造の簡略化などを容易に図り得るものであ る。

【０００５】

【実施例】 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。図１は液晶表示板体取付説 明図であり、音響機器などを構成する本機キャビネット（１）前側にフロントキ ャビネット（２）を固定させ、表示回路などを形成するプリント配線基板（３） をフロントキャビネット（２）にビス（４）止め固定すると共に、時間または動 作内容などを表示する液晶表示板体（５）と、液晶表示板体（５）を背面側から 照明する黄色ランプ（６）（６）と、ランプ（６）光を表示板体（５）背面に均 一に照射させる無色透明な導光板（７）と、光透過性でランプ（６）光と異なる 色（緑色）に着色させた樹脂成形ホルダ（８）と、前記配線基板（３）にビス（ ９）止め固定する鉄板製のカバー板（１０）とを備える。

【０００６】 また、図２にも示す如く、前記表示板体（５）を支持する嵌入部（１１）、並 びに前記ランプ（６）（６）を内設させるランプ収納部（１２）（１３）を、前 記ホルダ（８）に形成するもので、前記配線基板（３）にランプ（６）（６）を 固設させ、各ランプ（６）（６）間に導光板（７）を配置させてホルダ（８）を 取付けると共に、前記表示板体（５）をホルダ（８）に嵌込み、この外側からカ バー板（１０）をビス（９）止めによって取付け、配線基板（３）と表示板体（ ５）の間に導光板（７）を挾み、表示板体（５）前面にカバー板（１０）を圧接 させ、表示板体（５）及び導光板（７）及びホルダ（８）をカバー板（１０）に よって配線基板（３）に固定支持させ、フロントキャビネット（２）の表示窓（ １４）に対向させてこの内側に表示板体（５）前面の表示面を位置させている。

【０００７】 さらに、前記配線基板（３）に固定するスイッチ（１５）を前記ホルダ（８） のスイッチ収納部（１６）に内設させると共に、操作ボタン（１７）を出入自在 に内挿させる嵌入部（１８）をホルダ（８）に設け、収納部（１６）と嵌入部（ １８）に貫挿させる軸体（１９）を操作ボタン（１７）に一体形成し、軸体（１ ９）を介してホルダ（８）に操作ボタン（１７）を摺動自在に取付け、軸体（１ ９）に巻装するバネ（２０）によって操作ボタン（１７）を突出支持させる。

【０００８】 また、前記ホルダ（８）の嵌入部（１８）と前記表示窓（１４）の間を遮閉す る遮光仕切（２１）をフロントキャビネット（２）に一体形成すると共に、操作 ボタン（１７）を取付けるフロントキャビネット（２）の操作孔（２２）にホル ダ（８）の嵌入部（１８）先端部を嵌着させ、嵌入部（１８）先端のスイッチ表 示面（２３）をフロントキャビネット（２）前面と略面一に形成している。

【０００９】 そして、前記ランプ（６）の点灯により、導光板（７）で均一化したランプ（ ６）光を液晶表示板体（５）に背部から照射させ、表示板体（５）の照明を行う と共に、前記ホルダ（８）に入射するランプ（６）光は、ホルダ（８）の色（緑 色）に変換された後、ホルダ（８）の嵌入部（１８）の導光作用によってスイッ チ表示面（２３）からフロントキャビネット（２）前面側に放射され、スイッチ 表示面（２３）を緑色に発光させ、操作ボタン（１７）の所在を表示する。

【００１０】 なお、上記実施例において、液晶表示板体（５）支持部と操作ボタン（１７） 支持部とを同一のホルダ（８）に一体形成したが、液晶表示板体（５）支持部を 有するホルダと、操作ボタン（１７）支持部を有するホルダとを、同一樹脂材料 を用いて各別に成形加工した後、それらホルダを接合させてランプ（６）光を導 出させることも行えると共に、この場合、操作ボタン（１７）支持部を有するホ ルダ、及び他の部材のホルダなど、複数の表示面を形成するのに、色違いの着色 樹脂材料を用いて成形加工し、複数の発光色を得ることもできる。

【００１１】

【考案の効果】

以上実施例から明らかなように本考案は、液晶表示板体（５）を背面側からラ ンプ（６）によって照明する表示装置において、光透過性でランプ（６）光と異 なる色に着色させた樹脂成形ホルダ（８）に前記液晶表示板体（５）を取付けた もので、液晶表示板体（５）を支持させるホルダ（８）に着色フィルタ機能をも たせたから、液晶表示板体（５）を照明するランプ（６）を共用しても、液晶表 示板体（５）の表示色と異なる別系統の色表示を容易に行うことができると共に 、前記ホルダ（８）の一部を他の部材の導光手段として容易に使用でき、従来に 比べてディスプレイ機能の向上並びに着色構造の簡略化などを容易に図ることが できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】液晶表示板体の取付説明図。

【図２】樹脂成形ホルダの斜視図。

【符号の説明】

（５） 液晶表示板体 （６） ランプ （８） 樹脂成形ホルダ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 液晶表示板体を背面側からランプによっ
   て照明する表示装置において、光透過性でランプ光と異
   なる色に着色させた樹脂成形ホルダに前記液晶表示板体
   を取付けたことを特徴とする表示装置。