JPH04106545U - 油圧制御機構 - Google Patents
油圧制御機構Info
- Publication number
- JPH04106545U JPH04106545U JP1657791U JP1657791U JPH04106545U JP H04106545 U JPH04106545 U JP H04106545U JP 1657791 U JP1657791 U JP 1657791U JP 1657791 U JP1657791 U JP 1657791U JP H04106545 U JPH04106545 U JP H04106545U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- regulating valve
- pressure regulating
- pump
- oil passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 title claims abstract description 31
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims abstract description 52
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims abstract description 9
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 claims description 10
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 3
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 2
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 abstract description 31
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 144
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 11
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 9
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 8
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 4
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 2
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 2
- 230000004044 response Effects 0.000 description 2
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 2
- 240000007594 Oryza sativa Species 0.000 description 1
- 235000007164 Oryza sativa Nutrition 0.000 description 1
- 230000033228 biological regulation Effects 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 1
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 1
- 235000009566 rice Nutrition 0.000 description 1
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
- Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本考案の目的は、無段変速装置における溝幅設
定のための油路構成をライン圧調圧弁に連通する油路を
用いてあるいはライン圧調圧弁からのバイパス構造によ
る油路を用いて潤滑圧調圧弁へのオイル供給の構成を採
用した場合に、低回転時での潤滑オイルの不足、潤滑圧
回路へのオイル供給によるライン圧の立上りの遅れさら
には動力損失を招くことを防止できる油路構成を備えた
油圧制御機構を得ることにある。 【構成】本考案は、オイルポンプを、所謂、平衡形ベ−
ンポンプで構成し、このベ−ンポンプにおける高圧室に
連通するオイル吐出口を少なくとも2個以上設け、この
オイル吐出口に対して独立してライン圧調圧弁および潤
滑圧調圧弁を接続した油路構成としたことを特徴として
いる。
定のための油路構成をライン圧調圧弁に連通する油路を
用いてあるいはライン圧調圧弁からのバイパス構造によ
る油路を用いて潤滑圧調圧弁へのオイル供給の構成を採
用した場合に、低回転時での潤滑オイルの不足、潤滑圧
回路へのオイル供給によるライン圧の立上りの遅れさら
には動力損失を招くことを防止できる油路構成を備えた
油圧制御機構を得ることにある。 【構成】本考案は、オイルポンプを、所謂、平衡形ベ−
ンポンプで構成し、このベ−ンポンプにおける高圧室に
連通するオイル吐出口を少なくとも2個以上設け、この
オイル吐出口に対して独立してライン圧調圧弁および潤
滑圧調圧弁を接続した油路構成としたことを特徴として
いる。
Description
【0001】
本考案は油圧制御機構に関し、さらに詳しくは、ベルトを掛け回されているプ
−リの溝幅を変速比に応じて可変する際に用いられる油圧制御回路の構造に関す
る。
【0002】
所謂、無段変速機構に用いられる構造としては、一対のプ−リ間にベルトを張
り渡し、このベルトの掛けられているプ−リの溝幅を変化させて駆動側と従動側
とで得られる変速比を変えるようにした構造がある。
ところで、上述したプ−リの溝幅を変化させる機構の一つには、油圧機構を用
いてプ−リを構成している一方の固定円錐板に対し対向する可動円錐板を軸方向
に変位させる構造がある。
上述した油圧機構の一例としては、例えば、オイルポンプとライン圧調圧弁と
を油路で接続し、このライン圧調圧弁により所定の圧力に設定されて吐出される
オイルを上述した可動円錐板の変位制御用油圧回路に導くようにしたものがある
。
ところで、上述した油圧機構にあっては、ライン圧調圧弁において余剰のオイ
ルを潤滑のために循環させることが行われる場合があり、この場合の構造として
は、上述したライン圧調圧弁内に潤滑用オイルの吐出ポ−トを設け、このポ−ト
に潤滑回路を接続した構造や、あるいは、上述したライン圧調圧弁と可動円錐板
の変位制御用油圧回路との間に接続してある油路中に上記潤滑回路に至るバイパ
ス油路を接続した構造がある。
【0003】
しかしながら、上述した油圧制御構造にあっては、オイルポンプの吐出能力が
低い状態に相当する低エンジン回転数の場合に高いライン圧を得ようとする場合
、前者の潤滑構造にあっては潤滑のために用いられるオイルの吐出が殆どなくな
るために潤滑用オイルの不足を来し、また、後者の潤滑構造においてはライン圧
を設定されている油路からの潤滑オイルの取り込みが行われるためにライン圧が
設定値までなかなか上がらなくなり、可動円錐板の変位制御によるベルトの挟持
力設定が容易に行えないことで変速比設定のための応答性が悪くなるという問題
があった。
【0004】
従って、このような問題を解消するために、高吐出量を得られるオイルポンプ
を用いることも考えられるが、このようにすると、ポンプ駆動によるエンジン出
力の低下、所謂、ポンプ損失が増加することによる動力性能悪化を招いて燃費に
も悪影響を及ぼすことになる。
しかも、ライン圧として高圧にしたオイルを潤滑用とする場合にはライン圧よ
りも減圧していることから、潤滑用としての圧力を設定することがライン圧設定
のために駆動したオイルポンプの動力に対して損失分となる。
【0005】
そこで、本考案の目的は、上述した従来の油圧制御機構における問題に鑑み、
オイルポンプの動力損失を抑えて潤滑用オイルの供給を良好に行える構造を備え
た油圧制御機構を得ることにある。
【0006】
この目的を達成するため、本考案は、トルクコンバ−タを用いた自動変速装置
の出力軸を入力側とする駆動プ−リと、このプ−リに対向した位置を出力側とす
る従動プ−リとをそれぞれ備え、これらプ−リの溝幅を変えることでこのプ−リ
に掛けられているベルトの巻き径を変えて変速を行う無段変速装置における上記
プ−リの溝幅調整用の油圧制御機構であって、上記油圧制御機構は、オイルポン
プを平衡形のベ−ンポンプで構成し、このベ−ンポンプにおけるロ−タ外周面と
これに対向するカムリング内壁面との間のオイル収容空間の容積が小さくなる方
向に変化する位置の少なくとも2ヵ所以上を高圧室として形成するとともにこの
高圧室にはオイル吐出口を設け、その各吐出口の一つにライン圧調圧弁への油路
をそして他の一つに潤滑圧調圧弁への油路をそれぞれ接続した油路構成を備えて
いることを特徴としている。
【0007】
本考案によれば、ベ−ンポンプに設けてある複数のオイル吐出口に対してベ−
ンの回転による均一な圧力設定によってオイルが吐出される。
【0008】
以下、図1乃至図5において、本考案実施例の詳細を説明する。
図1および図2は、本考案実施例による油圧制御機構に用いられるオイルポン
プの原理を説明するための模型図である。
【0009】
すなわち、上述したオイルポンプ1は、平衡形のベ−ンポンプで構成してあり
、ロ−タ1Aを収容しているカムリング1Bの内面形状として、ロ−タ1Aに有
するベ−ンがロ−タ1Aの回転により回転中心に向け収縮することのできる位置
の少なくとも2ヵ所以上を高圧室1Cとして構成できる形状とされ、図1では繭
形状とした場合が、そして図2ではおむすび形状とした場合が示されている。つ
まり、高圧室1Cは、ロ−タ1Aの外周面とカムリング1Cの内壁面との間のオ
イル収容空間の容積が小さくなる方向に変化する位置に設けてあることになる。
そして、この高圧室1Cには、オイル吐出口1Dが設けられており、高圧室1
C内のオイルを吐出させるようになっている。
【0010】
すなわち、オイル吐出口1Dは、カムリング1Bの形状から得られる高圧室1
Cの数にあわせた数で設けてあり、図1の例では、後述するオイル吸入口1Ea
をロ−ラ1Aの回転中心をはさんで対称位置に設けた場合にその位置と直角な対
称位置に設けてあり、その一方1D1が図3に示すように、ライン圧調圧弁2に
至る油路2Aに連通させてあり、そして他方1D2が潤滑圧調圧弁3に至る油路
3Aに連通させてある。なお、図3中、符号4は、ライン圧調圧弁2および潤滑
圧調圧弁3からの余剰オイルのドレイン油路を示している。
【0011】
また、上述した各高圧室1Cに対し、ロ−タ1Aの回転方向における高圧室1
Cの後方側には、ベ−ンが外方に向け伸長することによりオイルを吸引すること
のできる負圧室1Eが設けてある。つまり、この負圧室1Eは、上述したロ−タ
1Aとカムリング1Bとの間の容積が大きくなる方向に変化する位置に設けてあ
り、この負圧室1Eに連通させてあるオイル吸入口1Eaを介して容積が大きく
なる時点に発生する負圧によって負圧室1E内にオイルを吸引するようになって
いる。そして、この負圧室1E内に吸引されたオイルは、ロ−タ1Aの回転によ
り高圧室1Cに至った時点、つまり、オイル収容空間の容積が小さくなるときの
圧縮圧力により吐出されるようになっている。
【0012】
本実施例は以上のような構造であるから、図3において、オイルパン内のオイ
ルはストレ−ナ5を介して不純物を除去された後にオイルポンプ1により吸引さ
れ、内部のロ−タ1Aが回転することで各高圧室からオイル吐出口1Dを介して
各調圧弁に吐出される。
【0013】
一方、図1の例ではオイルと吐出口1Dがロ−タ1Aの回転中心をはさんで2
ヵ所に設けてあったが、図2に示す例は、カムリング1Bの内面形状によって得
られる高圧室1Cを3ヵ所に設定した場合であり、この場合には等分割位置にオ
イル吸入口1Eaを設け、図4に示すように、これと隣合う関係をもたせて残り
の等分割位置の高圧室の一つ1D1にライン圧調圧弁2に至る油路2Aが、また
他の一つ1D2に潤滑圧調圧弁3に至る油路3Aが、さらに別の一つ1D3に、
例えば図示しないソレノイド弁の作動用しきい圧を設定するモジュレ−タ弁(図
示されず)における制御油圧を発生させるためのコントロ−ル圧調圧弁6に至る
油路6Aがそれぞれ連通させてある。
【0014】
さらに、図5に示す油路構成は、図4に示した油路構成においてライン圧調圧
弁2と潤滑圧調圧弁3とのドレイン油路4を共通とする代りに、それぞれの調圧
弁にドレイン油路4を設けることも可能である。
【0015】
上述した実施例によれば、1個のオイルポンプによりその大きさをさほど大き
くしないでも、各オイル吐出路への圧力損失を低下させないようにすることがで
きる。
【0016】
以上、本考案によれば、カムリング内部で回転するロ−タにより高圧室を形成
できるベ−ンポンプによりオイルポンプを構成し、このオイルポンプにおけるカ
ムリングの形状によって得られる高圧室にオイル吐出口を設けてライン圧調圧弁
と潤滑圧調圧弁との油路を独立させて、かつ、オイルポンプによる各高圧室で発
生する均一な圧力をそのまま作用させることができる。従って、ライン圧の変化
による潤滑オイルの不足を未然に防ぐことができる。また、潤滑オイルを供給す
る際のライン圧の低下を生じさせることがないので、無断変速機構におけるベル
トの挟持圧力の応答性を劣化させるようなことが未然に防止できる。
【0017】
さらに、本考案によれば、ライン圧調圧弁と潤滑圧調圧弁とを独立した油路に
よりオイルポンプと連通させたので、ライン圧に比べ圧力の低い潤滑圧を独自に
設定することができ、これにより、ライン圧設定のために費やされるポンプ出力
が無駄にされるようなことを未然に抑えて動力損失の発生を小さくすることがで
きる。また、1個のポンプを用いた場合においても、高出力を得るために大型な
構造のものとしなくても、要求される圧力を得ることができる。
【提出日】平成4年5月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はベーン型オイルポンプに関する。
【0002】
所謂、無段変速機構に用いられる構造としては、一対のプ−リ間にベルトを張
り渡し、このベルトの掛けられているプ−リの溝幅を変化させて駆動側と従動側
とで得られる変速比を変えるようにした構造がある。
ところで、上述したプ−リの溝幅を変化させる機構の一つには、油圧機構を用
いてプ−リを構成している一方の固定円錐板に対し対向する可動円錐板を軸方向
に変位させる構造がある。
上述した油圧機構の一例としては、例えば、オイルポンプとライン圧調圧弁と
を油路で接続し、このライン圧調圧弁により所定の圧力に設定されて吐出される
オイルを上述した可動円錐板の変位制御用油圧回路に導くようにしたものがある
。
ところで、上述した油圧機構にあっては、ライン圧調圧弁において余剰のオイ
ルを潤滑のために循環させることが行われる場合があり、この場合の構造として
は、上述したライン圧調圧弁内に潤滑用オイルの吐出ポ−トを設け、このポ−ト
に潤滑回路を接続した構造や、あるいは、上述したライン圧調圧弁と可動円錐板
の変位制御用油圧回路との間に接続してある油路中に上記潤滑回路に至るバイパ
ス油路を接続した構造がある。
【0003】
しかしながら、上述した油圧制御構造にあっては、低エンジン回転数でオイル
ポンプの吐出量が低い場合に高いライン圧を得ようとすると、前者の潤滑構造に おいて
は潤滑のために用いられる余剰オイルの吐出が殆どなくなるために潤滑用
オイルの不足を来し、無段変速機内の各摺動部が摩耗したり、焼き付くという問 題があった。
また、後者の潤滑構造においてはライン圧を設定されている油路からの潤滑オ
イルの取り込みが行われるためにライン圧が設定値まで上がらなくなり、可動円
錐板の変位制御によるベルトの挟持力設定が容易に行えないことにより、ベルト のスリップが発生したり
変速比設定のための応答性が悪くなるという問題があっ
た。
【0004】
そこで、このような問題を解消するために、理論吐出量の大きいオイルポンプ
を用いることも考えられるが、このようにすると、ポンプの駆動によるエンジン
出力の低下、所謂、ポンプ損失が増加することによる動力性能悪化を招いて燃費
にも悪影響を及ぼすことになる。
しかも、上述の如くライン圧として、一旦、高圧にしたオイルを減圧して潤滑
用とする場合には、直接、潤滑用としての圧力を設定する場合に比べて、ライン
圧に設定した圧力の差分、オイルポンプの動力が増えることになる。
つまり、ライン圧を設定するために費やした分がこの圧から減圧される分だけ オイルポンプの駆動効率に対しての損失分となる。
【0005】
そこで、本考案の目的は、上述した従来の油圧制御機構における問題に鑑み、
オイルポンプの動力損失を抑えてオイルの供給を良好に行える構造を備えたベー ン型オイルポンプ
を得ることにある。
【0006】
この目的を達成するため、本考案は、原動機により駆動されるロータと、同ロ ータ外周面に対向するカムリングと、上記ロータ外周面と上記カムリング内壁面 との間に少なくとも2箇所以上形成されたポンプ室と、同ポンプ室毎に形成され た吐出口とを備え、同吐出口がそれぞれ要求油圧の異なる油路へ接続された
こと
を特徴としている。
【0007】
本考案によれば、ベ−ンポンプに設けてある複数のオイル吐出口をライン圧調 圧弁と潤滑圧調圧弁とへそれぞれ独立して接続しているので、ライン圧の低下を 招くことなく安定した油圧が得ら
れる。
【0008】
以下、図1乃至図4において、本考案実施例の詳細を説明する。
図1および図2は、本考案実施例によるベーン型オイルポンプの原理を説明す
るための模型図である。
【0009】
すなわち、上述したオイルポンプ1は、所謂、平衡形のベ−ンポンプで構成し
てあり、ロ−タ1Aを収容しているカムリング1Bの内面形状として、ロ−タ1
Aに有するベーン1A1がロ−タ1Aの回転により回転中心に向け収縮すること
のできる位置の少なくとも2ヵ所以上をポンプ室として構成することができる形
状とされており、図1ではポンプ室を2箇所に設けることのできる繭形状とした
場合が、そして図2ではポンプ室を3箇所に設けることのできる三角形状とした
場合が示されている。
【0010】
上述したポンプ室における吐出部をなす高圧室1C1、1C2は、ロータ1A の図示矢印方向への回転に従って、ベーン1A1により仕切られる
空間の容積が 徐々に
小さくなる側に位置している。従って、この高圧室1C1、1C2を通過 するときには、ベーン1A1はロータ1Aの中心に向け収縮する方向にリフトす る。
そして、この高圧室1C1、1C2においては、ロータ1Aが回転するに従い 、ベーン1A1により仕切られる空間の容積が徐々に小さくなることによって得 られる圧力の上昇を利用して内部のオイルが吐出されるようになっている
。
このため、高圧室1C1、1C2には、オイル吐出口1D1、1D2が回転中 心をはさんで対称な位置に設けられており、このオイル吐出口のうち、図1に示 したカムリング1Bの内面形状の場合でいうと、符号1D1で示すものは、図3 に示すように、ライン圧調圧弁2に至る油路2Aに接続され、また、符号1D2 で示すものは図3において潤滑圧調圧弁3に至る油路3Aに接続されている。
なお、図3中、符号4は、ライン圧調圧弁2及び潤滑圧調圧弁3からの余剰オ
イルのドレイン路を示している。
【0011】
一方、図1において、ロータ1Aの回転に従って上記高圧室1C1、1C2と 対向する位置でベーン1A1により仕切られる空間の容積が徐々に拡大する
側に
は、ポンプ室における吸引部をなす負圧室1Eが設けられている。従って、この 負圧室を通過するときには、ベーン1A1はロータ1Aの外側に向け伸長する方 向にリフトする。
そして、負圧室1Eにおいては、ロータ1Aが回転するに従い、ベーン1A1 により仕切られている空間の容積が徐々に拡大していくときに発生する負圧によ って、
オイルが内部に吸引されるようになっている。
このため、負圧室1Eにはオイル吸入口1Eaが設けられており、このオイル 吸入口1Eaを介して負圧室1E内にオイルを導入するようになっている
。
従って、ロータ1Aの回転に従い、ベーン1A1が負圧室1Eを通過するとき にオイル吸入口1Eaからオイルが負圧室1E内に吸引され、吸引されたオイル は、ベーン1A1が高圧室1C1、1C2を通過するときに、オイル吐出口1D 1、1D2を介してライン圧調圧弁2および潤滑圧調圧弁3に向け吐出される。
【0012】
本実施例は以上のような構造であるから、図3において、オイルパン内のオイ
ルはストレ−ナ5を介して不純物を除去された後にロ−タ1Aの回転に従って、
オイルポンプ1の負圧室1E内に吸引され、そして高圧室1C1、1C2からオ
イル吐出口1D1、1D2を介して各調圧弁2、3に向けて吐出される。
【0013】
一方、図1および図3に示した例では、オイルと吐出口1Dがロ−タ1Aの回 転中心をはさんで2ヵ所に設けてあったが、図4には、図2に示したように、カ ムリング1Bの内面形状によって得られるポンプ室を3ヵ所(図2において、符 号1C1、1C2、1C3で示す高圧室を有するポンプ室)に設定した場合の油 路接続図が示されている。この場合には、各高圧室のうち、高圧室1C1にはラ イン圧調圧弁2に至る油路2Aが、そして高圧室1C2には潤滑圧調圧弁3に至 る油路3Aが、さらに今一つの高圧室1C3には、例えば、図示しないソレノイ ド弁の作動により各調圧弁を制御する基準圧を設定するためのコントロール圧調 圧弁6に至る油路6Aがそれぞれ接続されている
。
【0014】
上述した構成によれば、1個のオイルポンプによりその大きさをさほど大きく しないでも、各オイル吐出口への吐出量を低下させないようにすることができる
。
【0015】
以上、本考案によれば、カムリング内部で回転するロ−タにより高圧室を形成
できるベ−ンポンプによりオイルポンプを構成し、このオイルポンプにおけるカ
ムリングの形状によって得られる高圧室にオイル吐出口を設けてライン圧調圧弁
と潤滑圧調圧弁との油路を独立させ、かつ、オイルポンプによる各高圧室で発生
する均一な圧力をそのまま各油圧装置や潤滑部分に作用させることができる。
従って、ライン圧の変化による潤滑オイルの不足を未然に防ぐことができる。
また、潤滑オイルを供給する際のライン圧の低下を生じさせることがないので、
無段変速機構におけるベルトの挟持圧力の応答性を劣化させるようなことが未然
に防止できる。
【0016】
さらに、本考案によれば、ライン圧調圧弁と潤滑圧調圧弁とを独立した油路に よりオイルポンプと連通させたので、ライン圧に比べ圧力の低い潤滑圧を独自に 設定することができ、これにより、ライン圧設定のために費やされるポンプ出力 が無駄にされるようなことを未然に抑えて動力損失の発生を小さくすることがで きる。また、1個のポンプを用いた場合においても、高出力を得るために大型な 構造のものとしなくても、要求される圧力を得ることができる。
【図1】本考案実施例による油圧制御機構に用いられる
オイルポンプの原理構造を説明するための模型図であ
る。
オイルポンプの原理構造を説明するための模型図であ
る。
【図2】図1に示したオイルポンプの変形例構造を説明
するための模型図である。
するための模型図である。
【図3】図1に示したオイルポンプを用いた油圧制御機
構を説明するための油圧回路図である。
構を説明するための油圧回路図である。
【図4】図1に示したオイルポンプを用いた油圧制御機
構の他の構成を説明するための油圧回路図である。
構の他の構成を説明するための油圧回路図である。
【図5】図1に示したオイルポンプを用いた油圧制御機
構のさらに別の構成を説明するための油圧回路図であ
る。
構のさらに別の構成を説明するための油圧回路図であ
る。
1 オイルポンプ
1A ロ−タ
1B カムリング
1C 高圧室
1D オイル吐出口
2 ライン圧調圧弁
2A 油路
3 潤滑圧調圧弁
3A 油路
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 ベーン型オイルポンプ
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例による油圧制御機構に用いられる
オイルポンプの原理構造を説明するための模型図であ
る。
オイルポンプの原理構造を説明するための模型図であ
る。
【図2】図1に示したオイルポンプの変形例構造を説明
するための模型図である。
するための模型図である。
【図3】図1に示したオイルポンプを用いた油圧制御機
構を説明するための油圧回路図である。
構を説明するための油圧回路図である。
【図4】図2に示したオイルポンプを用いた油圧制御機
構の他の構成を説明するための油圧回路図である。
構の他の構成を説明するための油圧回路図である。
【符号の説明】
1 オイルポンプ
1A ロ−タ
1A1 ベーン
1B カムリング
1C1、1C2、1C3 高圧室
1D オイル吐出口
2 ライン圧調圧弁
2A 油路
3 潤滑圧調圧弁
3A 油路
6 コントロール圧調圧弁
6A 油路
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
Claims (1)
- 【請求項1】トルクコンバ−タを用いた自動変速装置の
出力軸を入力側とする駆動プ−リと、このプ−リに対向
した位置を出力側とする従動プ−リとをそれぞれ備え、
これらプ−リの溝幅を変えることでこのプ−リに掛けら
れているベルトの巻き径を変えて変速を行う無段変速装
置における上記プ−リの溝幅調整用の油圧制御機構であ
って、上記油圧制御機構は、オイルポンプを平衡形のベ
−ンポンプで構成し、このベ−ンポンプにおけるロ−タ
外周面とこれに対向するカムリング内壁面との間のオイ
ル収容空間の容積が小さくなる方向に変化する位置の少
なくとも2ヵ所以上を高圧室として形成するとともにこ
の高圧室にはオイル吐出口を設け、その各吐出口の一つ
にライン圧調圧弁への油路をそして他の一つに潤滑圧調
圧弁への油路をそれぞれ接続した油路構成を備えている
ことを特徴とする油圧制御機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1657791U JPH04106545U (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 油圧制御機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1657791U JPH04106545U (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 油圧制御機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04106545U true JPH04106545U (ja) | 1992-09-14 |
Family
ID=31903560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1657791U Pending JPH04106545U (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 油圧制御機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04106545U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140032034A (ko) * | 2012-09-03 | 2014-03-14 | 현대자동차주식회사 | 차량용 자동변속기의 유압공급시스템 |
-
1991
- 1991-02-27 JP JP1657791U patent/JPH04106545U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140032034A (ko) * | 2012-09-03 | 2014-03-14 | 현대자동차주식회사 | 차량용 자동변속기의 유압공급시스템 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5918573A (en) | Energy efficient fluid pump | |
US20110165010A1 (en) | Vane pump | |
US7086366B1 (en) | Energy efficient fluid pump | |
JP2971593B2 (ja) | 弁開閉時期制御装置 | |
US6247904B1 (en) | Oil pump apparatus | |
JP2988101B2 (ja) | 弁開閉時期制御装置 | |
JP2975082B2 (ja) | Vベルト式無段変速機の油圧制御装置 | |
JPH0223901Y2 (ja) | ||
JPH04106545U (ja) | 油圧制御機構 | |
US5618165A (en) | Variable displacement and constant pressure pump | |
US5685266A (en) | Ring gear pumps | |
CA2229056C (en) | Three stage self-regulating gerotor pump | |
JPH0786322B2 (ja) | エンジンオイル供給装置 | |
JPS5923092A (ja) | 内燃機関に使用される可変容量型ベ−ン・ポンプ | |
JP3608688B2 (ja) | オイルポンプ装置 | |
JPH0596478U (ja) | ベーン型オイルポンプ | |
JPH04107550U (ja) | 油圧制御機構 | |
JP2589503Y2 (ja) | ベーン型オイルポンプ | |
JP3350633B2 (ja) | ギヤ駆動式のオイルポンプ | |
JP2003193819A (ja) | 内燃機関のオイルポンプ装置 | |
JPH033987A (ja) | 可変容量型ベーンオイルポンプ | |
JPH04107549U (ja) | 油圧制御機構 | |
JPH0115842Y2 (ja) | ||
KR100552197B1 (ko) | 가변 오일 펌프 | |
JPH1073084A (ja) | オイルポンプ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970527 |