JPH0410630Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、脚が動いて人目をひく可動脚マネ
キンに関するものである。

〔従来の技術〕

従来マネキンは、FRP等プラスチツク成形品
からなり両脚が胴部に一体成形されたものであ
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところが、この固定式マネキンにおいては、店
頭で静止しているため沢山のものが並んでいると
特に人目をひきにくい問題点があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案は、上記のような問題点を解決するた
めに、クランク装置を内装した基台と、この基台
上に載置した固定脚と可動脚とを有するマネキン
本体とからなり、前記基台には、クランク装置の
揺動棒に連結して上下往復動する円弧状アームを
頂面に突出し、前記マネキン本体の固定脚は、基
台上に起立固着されて全体を支持し、可動脚は、
胴部に蝶番を介して前後方向に揺動自在に取付け
ると共に膝部の蝶番を介して上肢と下肢を屈曲自
在とし、下肢の下端を前記円弧状アームにに接合
したものである。

〔作用〕

この考案によれば、基台内のクランク装置の揺
動棒によつて上下往復動する円弧状アームが、下
肢の下端を基台頂面の上方で円弧を描いて上下動
させるので、可動脚があたかも歩行しているよう
に膝を上下させて動くようになる。

〔実施例〕

この考案の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。この考案の可動脚マネキンは、電動クランク
装置１を内装した直方体状基台２と、この基台２
上に載置された固定脚３と可動脚４とを有する下
半身マネキン本体５との組合せから成るものであ
る。

前記基台２には、クランク装置１の揺動棒６の
先端に取付けられた上下往復運動（第２図矢印方
向参照）する円弧状アーム７が頂面に突出してい
る。この円弧状アーム７は可動脚４の下端部に接
合されこれに人の歩行とほぼ同様に見える屈曲往
復運動を与えるものである。クランク装置１は減
速モーター８によつて可動脚４がほぼ人の歩行速
度に動くように減速されている。

前記マネキン本体５は、固定脚３及び可動脚４
とも足にはソツクス９及び靴１０がはかされてい
る。固定脚３は、胴部１１に一体連設され支柱１
６を介して重い基台２上に起立固着されて全体を
支持しており、可動脚４が動いても振動するよう
なことはない。

前記可動脚４は、上肢１２と下肢１３とに分割
されると共に膝部の蝶番１４を介して屈曲自在に
連結され、上肢１２は蝶番１５を介して胴部１１
に前後方向揺動自在（第１図矢印方向参照）に取
付けられている。

前記可動脚マネキンは、これを使用する場合、
第４図に示すように、展示すべきスラツクスをは
かせベルトをしめてずり落ちないようにし、クラ
ンク装置を運転せしめると、可動脚が人の歩行と
ほぼ同様に見えるように上下の屈曲往復運動を繰
返すようになり、店頭において視覚で人目を引き
付けるようになる。

なお、この可動脚マネキンは、上半身を連設し
た人体マネキンにも適用され、上衣下衣が揃つた
スーツの展示用にも好適である。

〔効果〕

以上述べたように、この考案に係る可動脚マネ
キンは、一方の脚が人の歩行とほぼ同様に見える
ように屈曲往復運動を繰返すようにしたものであ
つて、店頭において視覚に反応して人目を引きや
すく例えば沢山並んでいても脚が別々に動くため
人目を引きやすく、スラツクス、スーツ等でデス
プレイ効果を高め販売促進に大いに役立つ利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の実施例を示す側面図、第
２図及び第３図は同上の要部縦断側面図及び要部
縦断背面図、第４図は同上の使用状態を示す斜視
図である。 １……クランク装置、２……基台、３……固定
脚、４……可動脚、５……マネキン本体、１２…
…上肢、１３……下肢。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. クランク装置を内装した基台と、この基台上に
   載置した固定脚と可動脚とを有するマネキン本体
   とからなり、前記基台には、クランク装置の揺動
   棒に連結して上下往復動する円弧状アームを頂面
   に突出し、前記マネキン本体の固定脚は、基台上
   に起立固着されて全体を支持し、可動脚は、胴部
   に蝶番を介して前後方向に揺動自在に取付けると
   共に膝部の蝶番を介して上肢と下肢を屈曲自在と
   し、下肢の下端を前記円弧状アームに接合した可
   動脚マネキン。