JP3095463U - 磁石片を内蔵させたアクセサリー - Google Patents

磁石片を内蔵させたアクセサリー

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Abstract

(57)【要約】 【課題】固定対象物の種類を、磁性体製に限らず、非磁
性体製の物品に迄拡げられ、然も、取付け時のポーズの
採らせ方等を工夫次第で様々に変えられる、縫いぐるみ
人形等の、磁石片を内蔵させたアクセサリーを提供す
る。 【解決手段】動物や人の形を模して作られた縫いぐるみ
人形等のアクセサリーの複数箇所に、複数の磁石片を分
散して包埋させることにより、磁性体製の固定対象物は
勿論、布、皮革、プラスチック等の非磁性体製の固定対
象物にも、磁石片同士の間に働く吸引力を利用して挟み
付け状態で固定させられる様にしたことを特徴とする。
そして、縫いぐるみ人形等のアクセサリーの、屈曲自在
に作られた両手、両足の夫々に、互いに吸引し合う磁石
片を包埋させるとよい。又、人形の胴部分の内空部に
も、磁石片を移動自在に包埋させるとよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、内蔵させた磁石片の磁気吸引力を利用して、磁性体製の固定対象物 は勿論、布、皮革、プラスチックなどの非磁性体製の身近な生活用品等の固定対 象物にも着脱自在に固定させることが出来る、磁石片を内蔵させたアクセサリー に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、猿やコアラ等の動物や、人を模してユーモラスにデザインされた縫 いぐるみ人形の、両前足(又は、腕)や両後足(又は、脚)の部分の構造を工夫 することによって、この縫いぐるみ人形を、あたかも、動物や人が樹木の幹を抱 え込んでよじ登っている様な状態で、子供の腕等に固定させることの出来る玩具 が商品化されている。
【0003】 この種の玩具は、物を抱え込む様に湾曲させた両腕や両脚の形状と、その素材 の弾力性等を利用して、人形が、その両腕や両脚を使って、人の腕等にしがみ着 いている様に見えるところに、ユニークな面白さや、愛らしさがあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
然しながら、人形を、固定対象物に固定させる仕組みからして、固定可能な対 象物は、人の腕とか、住居の柱等の様な、言わば、“丸太状の物体”に限られて いた。
【0005】 そこで、本考案の目的は、固定可能な対象物の種類を可及的に拡げることが出 来て、例えば、磁性体製の家具類や飲料缶の他に、布、皮革、プラスチックなど の非磁性体で作られた衣服や鞄類等の身近な生活用品にも、着脱自在に、然も、 工夫次第で様々なポーズを採らせた状態で取り付けることが出来る、“縫いぐる み人形”等の、磁石片を内蔵させたアクセサリーを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する為の、本考案による磁石片を内蔵させたアクセサリーは 、 動物や人の形を模して作られた縫いぐるみ人形等のアクセサリーの複数箇所に 、複数の磁石片を分散して包埋させることにより、 磁性体製の固定対象物は勿論、布、皮革、プラスチック等の非磁性体製の固定 対象物にも、磁石片同士の間に働く吸引力を利用して挟み付け状態で固定させら れる様にしたことを特徴とする。 そして、動物や人の形を模して作られた縫いぐるみ人形等のアクセサリーの、 屈曲自在に作られた両手、両足の夫々に、互いに吸引し合う磁石片が包埋されて おり、 重ね合わせた両手、両足の間に挟み込ませた固定対象物を、磁気吸引力により 挟持出来る様にしたことも特徴とする。 又、縫いぐるみ人形の胴部にも、磁石片を包埋させるとよい。 更に、空洞状の胴部に包埋させた磁石片は、固定せずに、空洞内で移動自在の 状態にして置くとよい。 或いは、磁性体製の固定対象物と、アクセサリーに包埋させた磁石片との間に 挟み込ませた、メモ用紙等の被支持物を、磁気吸引力により固定させられる様に したことも特徴とする。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の一実施例に就いて図1〜図4を参照しながら説明する。 各図に示した様に、この実施例のアクサセリーは、“洗い熊”を模して、ユー モラスに愛くるしくデザインされた縫いぐるみ人形Aである。
【0008】 この縫いぐるみ人形Aは、厚手の起毛布と中芯綿とを使って作られ、図1に示 した様に、頭部1、胴部2、及び尾部3を備えている。
【0009】 胴部2には、図1に示した様に、両前足2A,2Aと、両後足2B,2Bとが 、胴部2と一体に形成されている。 前足2Aと後足2Bとは、中芯綿やスポンジ等のクッション材を詰めないこと によって、前後、左右、上下のあらゆる方向に屈曲自在にしている。
【0010】 胴部2の、胸や腹等の本体部分も、中芯綿を詰めていない。その為、この部分 を引っ張ったり押さえたりすれば、容易に膨らませたり、凹ませることが出来る 。 そして、胴部2を作る際には、図1に示した様に、両前足2A,2Aと、両後 足2B,2Bとの各先端部分に、円板状の永久磁石片4と5を、固定状態で包埋 させている。 図中に示したaは、この固定用のかがり糸である。
【0011】 左右各1組の永久磁石片4,4と5,5とは、両前足2A,2Aと、両後足2 B,2Bとの夫々を、胴部2の前側に向けて重ね合わせる様に屈曲させて行くと (図3参照)、互いに吸引し合う様に、各1組の磁石片の、各対向面側の極性を 互いに相異させている。
【0012】 更に、空洞状の胴部2には、 永久磁石片4,5と同形の2枚の永久磁石片6 ,6を、磁力により互いに重ね合わされた状態で、固定させずに、移動自在に収 めている。 この2枚重ねの永久磁石片6,6は、普段は、図1に示した様に、その扁平面 が胴部2の腹・背面と対向した配置状態で、空洞状の胴部2の中に収まっている 。
【0013】 次に、縫いぐるみ人形Aを、固定対象物に着脱自在に固定させる仕方に就いて 、その一例を、図2を参照しながら説明する。 この事例の固定対象物は、スチール製の飲料缶Bである。そして、“洗い熊” に似せて作られた縫いぐるみ人形Aを、図示の様に、缶の飲み口を覗き込んでい る様なポーズで、永久磁石片4〜6の磁気吸引力により固定させている。
【0014】 その為、飲料を飲む時に、子供は勿論のこと、大人でさえ、自づから、安らい だ楽しい雰囲気に浸ることが出来る。 又、飲み口を覗き込んでいる“洗い熊”のポーズは、眺めているだけでも、こ の煩雑極まりない日常生活の中にあっては、心が安らぐ。
【0015】 次に、図3は、かわいい縫いぐるみ人形Aを、衣服の襟Cの部分に、まとい付 かせた様なポーズで取付けた、別の事例を示している。 この場合、両前足2A,2Aと、両後足2B,2Bとを、夫々、胴部2の手前 側に向けて重ね合わせる様に屈曲させ、この両手両足の間に襟Cを挟み込ませて いる。
【0016】 この様な状態にすると、永久磁石片4と4、及び5と5の間に作用する磁気吸 引力によって、縫いぐるみ人形Aを、衣服の襟Cにシッカリ固定させることが出 来る。
【0017】 この様に、両前足2A,2Aと、両後足2B,2Bの夫々を、胴部2の前側に 廻して重ね合わせた状態にすれば、衣服の襟でなくても、例えば、図示は省いた が、ショルダーバッグの肩掛バンド等に取付けることも出来る。
【0018】 次に、図4は、縫いぐるみ人形Aを、スチール製の家具・調度品D、例えば、 勉強机の引き出しの部分に、前向きの姿勢で取付けた、更に別の固定事例を示し ている。 この場合、左右に拡げた前・後両足2A,2Bに包埋された永久磁石片4,5 の磁気吸着力によって、縫いぐるみ人形Aは、引き出しの前面に固定される。 或いは、勉強机の上に据え置かれたスチール製の本棚等に取付けてもよい。
【0019】 固定対象物としての、スチール製の家具・調度品Dは、勿論、勉強机に限られ ず、例えば、冷蔵庫や衣類乾燥機等であってもよい。
【0020】 その場合には、スチール製の家具・調度品Dと、縫いぐるみ人形Aに包埋させ た磁石片4〜6との間に、図4中に仮想線で示した様に、メモ用紙等の被支持物 Eを挟み込ませれば、縫いぐるみ人形Aと一緒に、メモ用紙等を固定させること も出来る。
【0021】 上記の各固定事例以外にも、縫いぐるみ人形Aは、永久磁石片をそれ内蔵させ 4本の手足が屈曲自在である特性を活用すれば、工夫次第で、磁性体に限られず 、非磁性体製の身近な様々な生活用品等の固定対象物に、好みのポーズを採らせ た状態で取付けることが出来る。
【0022】 そして、縫いぐるみ人形Aの形は、勿論、洗い熊に限られず、様々なかわいい 動物や、“ピエロ”等を模したデザインを自由に創作すればよい。 或いは、複数の縫いぐるみ人形Aを、夫々の磁気吸引力を利用して、互いに手 を繋いだ様な状態で、固定対象物に取り付けることも出来る。
【0023】 更には、本考案によるアクセサリーは、いわゆる、縫いぐるみ人形に限られず 、中芯綿やスポンジ等の柔軟芯材を全く使わずに作られた布製の人形や、手・足 や首の部分に関節を設けたプラスチック製の人形その他の、各種の玩具であって もよい。
【0024】
【考案の効果】
以上の説明によって明らかな様に、本考案による磁石片を内蔵させたアクセサ リーは、以下に列挙した如き、極めて好ましいユニークな機能を備えている。 (a) 手足が屈曲自在に作られた、縫いぐるみ人形等のアクセサリーを、磁 性体製の固定対象物の望みの箇所に、然も、好みの様々なポーズを採らせながら 、ワンタッチ操作で着脱自在に取付けられる。 (b) 固定対象物が、布、皮革、プラスチック等の非磁性体製であっても、 両手足に内蔵させた各1組の磁石片の相互間に働く磁気吸引力を利用して、固定 対象物を挟み付けた状態で着脱自在に取付けられる。 (c) 従って、固定対象物が、“丸太状の物体”に限られた在来の玩具とは 異なって、アクセサリーの購入者の工夫次第で、実に様々な物体に取付けられる 。 (d) 然も、取り付ける時のポーズの採らせ方は、既存品の様に、唯1種類 に限られず、工夫次第で、様々なポーズを採らせて楽しむことも出来る。 (e) 磁性体製の固定対象物と、アクセサリーの磁石片との間に働く磁気吸 引力を利用して、アクセサリーと共に、メモ用紙等の被支持物を固定させること も出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すもので、アクセサリー
としての縫いぐるみ人形の透視正面図である。
【図2】同上、縫いぐるみ人形を、スチール製の飲料缶
に、飲み口をのぞき込む様なポーズで取付けた状態を示
す斜視図である。
【図3】同上、縫いぐるみ人形を、その磁気吸着力を利
用して、衣服の襟にしがみ着いた様なポーズの挟付状態
で固定させた有様を示す部分斜視図である。
【図4】同上、縫いぐるみ人形を、その磁気吸着力を利
用して、スチール製の家具の側面に、前向きの姿勢で固
定させた状態を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
A 縫いぐるみ人形(アクセサリー) 1 頭部 2 胴部 2A 前足 2B 後足 3 尾部 4〜6 磁石片 a かがり糸 B 飲料缶 C 洋服の襟 D スチール製の家具・調度品 E メモ用紙(被支持物)

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動物や人の形を模して作られた縫いぐる
    み人形等のアクセサリーの複数箇所に、複数の磁石片を
    分散して包埋させることにより、 磁性体製の固定対象物は勿論、布、皮革、プラスチック
    等の非磁性体製の固定対象物にも、磁石片同士の間に働
    く吸引力を利用して挟み付け状態で固定させられる様に
    したことを特徴とする磁石片を内蔵させたアクセサリ
    ー。
  2. 【請求項2】 動物や人の形を模して作られた縫いぐる
    み人形等のアクセサリーの、屈曲自在に作られた両手、
    両足の夫々に、互いに吸引し合う磁石片が包埋されてお
    り、 重ね合わせた両手、両足の間に挟み込ませた固定対象物
    を、磁気吸引力により挟持出来る様にしたことを特徴と
    する磁石片を内蔵させたアクセサリー。
  3. 【請求項3】 縫いぐるみ人形の胴部にも、磁石片が包
    埋されていることを特徴とする請求項2記載の磁石片を
    内蔵させたアクセサリー。
  4. 【請求項4】 空洞状の胴部に包埋させた磁石片は、固
    定せずに、空洞内で移動自在にしたことを特徴とする請
    求項3記載の磁石片を内蔵させたアクセサリー。
  5. 【請求項5】 磁性体製の固定対象物と、アクセサリー
    に包埋させた磁石片との間に挟み込ませた、メモ用紙等
    の被支持物を、磁気吸引力により固定させられる様にし
    たことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    磁石片を内蔵させたアクセサリー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018061800A (ja) * 2016-10-16 2018-04-19 タイズ株式会社 ぬいぐるみ玩具と装着具との組合せ

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