JP3016464U - 人形置物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 丈夫で汚れ難く、製造コスト廉価で、見る者
に表情を種々に想像させ余韻のあるものとなさしめる新
規な人形置物を提供する。 【構成】 頭部２は無模様の金属球で、そして胴部３、
腕部４及び脚部５のそれぞれは必要に応じ適当に屈曲さ
れた金属細棒で形成すると共にこれらの金属球及び金属
細棒を互いに固着して形成したものとした人形１を主体
としたことを特徴とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は人形を主体とした人形置物に関する。

【０００２】

【従来の技術】

人形を主体とした装飾用の置物は従来より種々のものが存在しているが、これ らの置物は壊れ易いとか汚れ易いものであったり或いは、精巧に過ぎて高価であ るばかりでなく却って余韻のないものとなっているものも少なくない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

本考案は新規な基本構造のものであって壊れ難く、汚れ難く、構造簡易にして 製造コスト廉価で、しかも見るものに余韻を残すようなものとなる人形置物を提 供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段及び作用】

上記目的を達成するため本考案においては、頭部を無模様の金属球で、そして 胴部、腕部及び脚部のそれぞれを必要に応じ適当に屈曲された金属細棒で形成す ると共にこれら金属球及び金属細棒を互いに固着して形成したものとした人形が 主体であるものとなす。

【０００５】 本考案によれば人形がその全体を金属球及び金属細棒で形成されたものとなり 、このさい金属球及び金属細棒を互いに固着した構成は人形の製造を簡易となす 。また無模様の金属球からなる頭部は胴部、腕部及び脚部の姿態との関連により 本考案品を見る者にその顔の表情を種々に想像させ人形を余韻のあるものとなす 。また人形の単純な構成は、本考案品を陳列された商品などの傍に置いた場合に 人形そのものの存在感を訴えるよりも、むしろ視界に映る商品の配列の単調状態 に変化を与え、商品を引き立てるものとなる。

【０００６】 上記考案において、腕部及び脚部をなす金属細棒はその一端に肩部関節或いは 大腿部関節を表すための比較的大きい膨大部を形成し、他端に手部或いは足部を 表すための比較的小さい膨大部を形成する。このようにすれば、腕部及び脚部を なす金属細棒が胴部をなす金属細棒の適当位置に結合されただけで人間の腕や脚 の感じを違和感なく表現するものとなる。

【０００７】 また、人形の形成において必要に応じその乳房や臀部を金属半球で形成するの であり、これによれば人形が丸みを帯び女性らしいものとなる。

【０００８】 さらに金属細棒、金属板又は金属管などからなる付属用具と、金属板からなる 基台とを形成し、これら付属用具及び基台を人形に関連させて一体状に固定する 。これによれば付属用具が人形の姿態に意味を持たせて人形を趣の深いものとな し、また基台は人形を安定的に自立させるほか付属用具を固定し得るものとなる 。

【０００９】

【実施例】

図１は本考案に係る人形置物を示し、（ａ）はゴルフのスイングをしている様 子を表現したもの、（ｂ）はサーフィンを楽しむ様子を表現したもの、（ｃ）は 楽器を用いて演奏をしている様子を表現したもの、そして（ｄ）は女性が入浴を している様子を表現したものである。

【００１０】 図において、１は人形で頭部２、胴部３、腕部４、そして脚部５からなってお り、その詳細は次のとおりである。

【００１１】 即ち、頭部２は鋼、アルミ又は合金などの金属（以下、適当金属と略す）から なる無模様の球をそのまま用いたものとなしてある。

【００１２】 胴部３、腕部４及び脚部５のそれぞれは適当金属からなる細棒を適当に屈曲し て形成してなる。

【００１３】 このさい、各細棒は丸棒であっても或いは板材を細く切断した角棒などであっ ても差し支えない。また腕部４及び脚部５をなす細棒は一端に肩部関節或いは大 腿部関節を表すための比較的大きい膨大部ａを形成し、他端に手部或いは足部を 表すための比較的小さい膨大部ｂを形成したものとなす。

【００１４】 女性を表現するさいは胴部３をなす細棒の上部に図中の（ｄ）に示すように適 当金属からなる一対の無模様の半球ｃ、ｃを固着したり、或いは同細棒の下部に 臀部をなす同様な半球ｄを固着するようになす。

【００１５】 ６ａ〜６ｄは適当金属からなる細棒、板材又は管材などで形成した付属用具で 、具体的には６ａはゴルフ用具、６ｂはサーフィン用具、６ｃは演奏用具、６ｄ は入浴用具を表現している。

【００１６】 ７は適当金属からなる基台で図示例では四角板となしてある。

【００１７】 上記した球、半球、金属細棒、付属用具及び基台は溶接とか適当な接着材など で互いに関連させて固着されるのであり、このさい金属細棒は予め直状のものを 作成してこれを適当に屈曲して組み立てるようにしてもよいし、或いは当初から 鋳造などで特定形状品となされたものを組み立てるようにしてもよい。

【００１８】 そして人形、付属用具及び基台には必要に応じ塗料などで適当な着色を施す。

【００１９】

【考案の効果】

上記の如く構成した本考案によれば、全体が金属で単純な構造であるため丈夫 で汚れ難く、製造コストを廉価となし得るのであり、また無模様の金属球が頭部 であるため見る者にその表情などを種々に想像させ余韻のあるものとなる。また 商品陳列台などの商品の傍に置くと、視界に変化を与え、商品を引き立てるなど の利点もある。

【００２０】 請求項２のものによれば膨大部の存在により細棒が人間の腕や脚の感じを違和 感なく表現するものとなる。

【００２１】 請求項３のものによれば半球の存在により人形が丸みを帯び女性らしいものと なる。

【００２２】 請求項４のものによれば付属用具により人形が趣の深いものとなり、また基台 により人形などが安定的に自立するものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る人形置物を示し、（ａ）はゴルフ
のスイングをしている様子を表現したもの、（ｂ）はサ
ーフィンを楽しむ様子を表現したもの、（ｃ）は楽器を
用いて演奏をしている様子を表現したもの、そして
（ｄ）は女性が入浴をしている様子を表現したものであ
る。

【符号の説明】

１ 人形 ２ 頭部 ３ 胴部 ４ 腕部 ５ 脚部 ６ａ〜６ｄ 付属用具 ７ 基台 ａ及びｂ 膨大部 ｃ及びｄ 半球

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 頭部は無模様の金属球で、そして胴部、
   腕部及び脚部のそれぞれは必要に応じ適当に屈曲された
   金属細棒で形成すると共にこれらの金属球及び金属細棒
   を互いに固着して形成したものとした人形を主体とした
   ことを特徴とする人形置物。
2. 【請求項２】 腕部及び脚部をなす金属細棒の一端に肩
   部関節或いは大腿部関節を表すための比較的大きい膨大
   部を形成し、他端に手部或いは足部を表すための比較的
   小さい膨大部を形成したことを特徴とする請求項１記載
   の人形置物。
3. 【請求項３】 人形の乳房又は臀部を金属半球で形成し
   たことを特徴とする請求項１又は２記載の人形置物。
4. 【請求項４】 金属細棒、金属板又は金属管などからな
   る付属用具と、金属板からなる基台とを形成し、これら
   付属用具及び基台を人形に関連させて一体状に固定した
   ことを特徴とする請求項１〜３の何れかに記載の人形置
   物。