JPH04106182A - 非石綿系摩擦材 - Google Patents

非石綿系摩擦材

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JPH04106182A
JPH04106182A JP22244890A JP22244890A JPH04106182A JP H04106182 A JPH04106182 A JP H04106182A JP 22244890 A JP22244890 A JP 22244890A JP 22244890 A JP22244890 A JP 22244890A JP H04106182 A JPH04106182 A JP H04106182A
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fiber
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filler powder
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Eiji Matsuoka
英司 松岡
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車のブレーキパッド、ブレーキライニン
グ、クラッチフェーシング等として使用される摩擦材で
あって、繊維成分として石綿を含まず、摩擦係数が安定
し、且つ対面(ロータ)攻撃性の小さい非石綿系摩擦材
に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、自動車のブレーキパッド、ブレーキライニング、
クラッチフェーシング等に使用される摩擦材は、その基
材として石綿が多く使用されているが、石綿はその粉塵
が人体への有害性を指摘された結果、その使用を規制さ
れつつあり、石綿を使用しない摩擦材に対する要求が強
くなってきている。
そこで、石綿を使用しない非石綿系摩擦材について多く
の提案がなされているが、それらの多くは繊維成分とし
て耐熱性有機繊維、ガラス繊維。
金属繊維を用い、結合材としてフェノール樹脂等の熱硬
化性樹脂を、充填材粉末成分として黒鉛。
硫酸バリウム、アルミナ等を用いたものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
然し乍ら、結合材として上記のフェノール樹脂等の熱硬
化性樹脂を使用した摩擦材は、高温下では前記樹脂が溶
融または分解してガスが発生し、フェード現象を起こし
て摩擦係数が不安定になるという問題がある。
この問題を解決するために、前記樹脂成分を摩擦材全量
の15〜25体積%と少量に抑えているのが現状である
が、有機結合材を減少させると、摩擦材の強度及び耐摩
耗性の低下を避けることは出来なかった。即ち、非石綿
系の摩擦材にあっては、石綿系の摩擦材に比して結合材
の量を多くしないと、摩擦材としての充分な強度及び耐
摩耗性を得られないのである。
そこで、繊維成分中に鉄系繊維を含ませたものも考えら
れたが、鉄系繊維を用いた摩擦材は一般に熱伝導率が高
く、高温時の耐摩耗性や対フェード性等には優れている
ものの、重量が重かったり、高温時に発火するという問
題点があるばかりでなく、ディスクロータなどの相手材
に対する攻撃性が大きいという欠点がある。
従って、本発明が解決しようとする課題は、上記の非石
綿系摩擦材において、相手材の摩耗を極力少なくするこ
とのできる非石綿系の摩擦材を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記の課題を解決することを目的としてなされ
たもので、その構成は、石綿以外の繊維成分と、フェノ
ール樹脂等の熱硬化性樹脂成分と。
黒鉛、硫酸バリウム等の充填材粉末成分とを含有する摩
擦材において、前記充填材粉末成分の少なくとも一部に
マンガン化合物とりん酸化合物を含むことを特徴とする
ものである。
即ち、本発明の発明者は、相手材の摩耗を少なくするこ
とのできる非石綿系摩擦材を得ることし目的として研究
を重ねた結果、充填材成分において、その一部にマンガ
ン化合物とりん酸化合物を含ませると、相手材の対面に
耐摩耗性の優れた被膜が形成され、所期の目的を達成で
きることを知得し1本発明をなし遂げたのである。
而して、本発明において、繊維成分として使用されるも
のには、アラミド繊維等の有機繊維、ガラス繊維、ロッ
クウール、セラミックス繊維等の無機繊維、銅、青銅、
アルミニウム、黄銅等の金属繊維が挙げられる。
また、結合材としては、フェノール樹脂、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂またはそれらの変性樹脂のような熱硬化性樹
脂や、ポリアセタール、芳香族ポリイミド樹脂、フッ素
樹脂等の耐熱性樹脂が挙げられ、充填材としては、黒鉛
、金属粉、二硫化モリブデン、カシューダストのような
潤滑作用のあるものや、硫酸バリウム、炭酸カルシウム
等が挙げられる。更に、摩擦調整剤としてアルミナ等が
使用される。
更に、本発明の要点である充填材に添加されるマンガン
化合物とりん酸化合物の量は、摩擦材全量に対して共に
0.5〜10%で、それらを合計した量が3〜15体積
%程度であることが望ましい。
これは、その量が3体積%よりも小さいと、対面に耐摩
耗性の被膜を形成できず、15体積%以上になると、摩
擦性能が悪化するからである。
〔発明の作用〕
本発明摩擦材は非石綿系摩擦材であって、充填材成分の
一部にマンガン化合物とりん酸化合物を含ませることに
より、相手材の対面に耐摩耗性の被膜を形成し、対面攻
撃性が向上する。
〔実施例〕
次に本発明の実施例について説明する。
繊維基材として、アラミド繊維、ロックウール及び銅繊
維を、結合材としてフェノール樹脂をそれぞれ用い、充
填材として黒鉛、硫酸バリウム及びマンガン化合物であ
るフェロマンガンとりん酸化合物であるりん酸カルシウ
ムを用いて、これらを均一に混合し、室温、圧力400
kg/−で予備成型した後、温度150℃、圧力400
kg/cJで10分間、加熱加圧成型し、次いで温度1
80℃で6時間熱処理して、表1に示す実施例1.nの
摩擦材を得″た。
また、上記実施例の組成において、フェロマンガン及び
りん酸カルシウムを含まない比較例を得た。
これらの摩擦材の対面摩耗試験の結果を表2に示す。
合物とりん酸化合物を含む充填材成分とから成るもので
、マンガン化合物とりん酸化合物を含ませた結果、対面
(ロータ)摩耗が上記衣の通り向上するので、自動車の
ブレーキパッド、ブレーキライニング、クラッチフェー
シング等に使用する摩擦材として好適である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 石綿以外の繊維成分と、フェノール樹脂等の熱硬化
    性樹脂成分と、黒鉛、硫酸バリウム等の充填材粉末成分
    とを含有する摩擦材において、前記充填材粉末成分の少
    なくとも一部にマンガン化合物とりん酸化合物を含むこ
    とを特徴とする非石綿系摩擦材。 2 マンガン化合物とりん酸化合物の量が摩擦材全量に
    対して、共に0.1〜15.0体積%であり、両者を合
    わせた量が3〜15体積%であることを特徴とする請求
    項1に記載の非石綿系摩擦材。 3 石綿以外の繊維成分がアラミド繊維等の有機繊維、
    ガラス繊維、ロックウール、セラミック繊維等の無機繊
    維、銅、青銅、アルミニウム、黄銅等の金属繊維である
    ことを特徴とする請求項1に記載の非石綿系摩擦材。
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JPH0719270A (ja) * 1993-06-30 1995-01-20 Daido Metal Co Ltd 摩擦用部材
JP2017186469A (ja) * 2016-04-07 2017-10-12 日立化成株式会社 摩擦材組成物、該摩擦材組成物を用いた摩擦材および摩擦部材

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