JPH0410555Y2 - - Google Patents
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- JPH0410555Y2 JPH0410555Y2 JP3679988U JP3679988U JPH0410555Y2 JP H0410555 Y2 JPH0410555 Y2 JP H0410555Y2 JP 3679988 U JP3679988 U JP 3679988U JP 3679988 U JP3679988 U JP 3679988U JP H0410555 Y2 JPH0410555 Y2 JP H0410555Y2
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Landscapes
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Tunnel Furnaces (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
イ 産業上の利用分野
本考案は、連続処理装置に関し、例えば、熱処
理その他の処理を連続的に施す連続処理装置に関
する。
理その他の処理を連続的に施す連続処理装置に関
する。
ロ 従来技術
半導体部品や、セラミツクス基板にスクリーン
印刷によつて所定の回路パターンを形成し、焼成
してなる厚膜集積回路、或いは配向膜や偏向膜が
形成された液晶表示装置用ガラス基板等の電子部
品の熱処理にあつては、塵埃の付着によつて電子
部品の品質が甚だしく劣化するので、清浄な雰囲
気中で熱処理がなされる必要がある。
印刷によつて所定の回路パターンを形成し、焼成
してなる厚膜集積回路、或いは配向膜や偏向膜が
形成された液晶表示装置用ガラス基板等の電子部
品の熱処理にあつては、塵埃の付着によつて電子
部品の品質が甚だしく劣化するので、清浄な雰囲
気中で熱処理がなされる必要がある。
上記電子部品の熱処理を塵埃のない清浄な雰囲
気中で連続的に行う熱処理炉として、炉内に摺動
する部分がなく、従つて塵埃の発生しない所謂ウ
オーキングビーム式搬送機構を用いた連続熱処理
炉の採用が考えられる。
気中で連続的に行う熱処理炉として、炉内に摺動
する部分がなく、従つて塵埃の発生しない所謂ウ
オーキングビーム式搬送機構を用いた連続熱処理
炉の採用が考えられる。
このウオーキングビーム搬送機構は、長形の炉
本体の長さ方向の一端側入口から他端側出口に亘
つて炉本体内を貫通する複数本の位置固定された
平行棒材からなる固定ビームと、この固定ビーム
に平行して上記と同様に炉本体内を貫通する複数
本の平行棒材からなりかつ前記固定ビームに対す
る関係位置が上下及び長さ方向の前後に変位可能
に設けられた移動ビームとを備えている。そし
て、駆動装置によつて前記移動ビームを駆動し
て、この移動ビームを前記固定ビームに対して上
昇、前進、下降、後退の順に反復して周期的に変
位運動させることにより、炉本体内で被加熱物を
前記両ビームに交互に載置させるようにしながら
炉本体の長さ方向に漸次搬送するように構成され
ている。このような搬送機構を備えた連続熱処理
炉は、通常、鋼片や鋼管等の熱処理に使用されて
いる。
本体の長さ方向の一端側入口から他端側出口に亘
つて炉本体内を貫通する複数本の位置固定された
平行棒材からなる固定ビームと、この固定ビーム
に平行して上記と同様に炉本体内を貫通する複数
本の平行棒材からなりかつ前記固定ビームに対す
る関係位置が上下及び長さ方向の前後に変位可能
に設けられた移動ビームとを備えている。そし
て、駆動装置によつて前記移動ビームを駆動し
て、この移動ビームを前記固定ビームに対して上
昇、前進、下降、後退の順に反復して周期的に変
位運動させることにより、炉本体内で被加熱物を
前記両ビームに交互に載置させるようにしながら
炉本体の長さ方向に漸次搬送するように構成され
ている。このような搬送機構を備えた連続熱処理
炉は、通常、鋼片や鋼管等の熱処理に使用されて
いる。
前述のような電子部品の熱処理にあつては、天
井及び炉床に配設された遠赤外線ヒータを熱源に
用いるのが便利である。この場合、固定ビーム、
移動ビームが接触する被加熱物の箇所は、これら
ビームの陰になつて遠赤外線が充分には照射され
ず、加熱され難く、また、熱処理の終了近くの熱
処理炉の冷却ゾーンでは、各ビームの接触する箇
所は冷却速度が大きくなる。このように、被加熱
物の各ビームとの接触箇所は適切な熱処理が施さ
れず、従つてこの箇所は製品化できない部分とな
る。このため、電子部品の熱処理にあつては、被
加熱物をその側縁の僅かな領域で支持するように
して歩留の低下を防ぐようにすることが要請され
る。
井及び炉床に配設された遠赤外線ヒータを熱源に
用いるのが便利である。この場合、固定ビーム、
移動ビームが接触する被加熱物の箇所は、これら
ビームの陰になつて遠赤外線が充分には照射され
ず、加熱され難く、また、熱処理の終了近くの熱
処理炉の冷却ゾーンでは、各ビームの接触する箇
所は冷却速度が大きくなる。このように、被加熱
物の各ビームとの接触箇所は適切な熱処理が施さ
れず、従つてこの箇所は製品化できない部分とな
る。このため、電子部品の熱処理にあつては、被
加熱物をその側縁の僅かな領域で支持するように
して歩留の低下を防ぐようにすることが要請され
る。
上記の要請に応える搬送装置として、第12図
に側面図で、第13図に正面図で概略図示するよ
うな装置が考えられる。即ち、炉床上に棒材46
aを搬送方向に平行に2本固定し、その上方に移
動ビーム49aを配置し、棒材46a上に内側に
折曲するL字形固定載置部46bを等間隔に多数
立設し、移動ビーム49aに同様のL字形移動載
置部49bを等間隔に多数下向きに固定し、棒材
46aと固定載置部46bとで固定支持部46を
構成し、移動ビーム49aと移動載置部49bと
で移動支持部49を構成するようにする。そし
て、移動ビーム49aの上昇U、前進F、下降
D、後退Rの動作の繰返しによつて、被加熱物W
を固定載置部46b、移動載置部49bで交互に
載置しながら搬送する。第12図aは移動ビーム
49aが下降して被加熱物Wが固定載置部46b
に載置された状態を示し、同図bは移動ビーム4
9aが上昇して被加熱物Wが移動載置部49bに
載置された状態を示している。
に側面図で、第13図に正面図で概略図示するよ
うな装置が考えられる。即ち、炉床上に棒材46
aを搬送方向に平行に2本固定し、その上方に移
動ビーム49aを配置し、棒材46a上に内側に
折曲するL字形固定載置部46bを等間隔に多数
立設し、移動ビーム49aに同様のL字形移動載
置部49bを等間隔に多数下向きに固定し、棒材
46aと固定載置部46bとで固定支持部46を
構成し、移動ビーム49aと移動載置部49bと
で移動支持部49を構成するようにする。そし
て、移動ビーム49aの上昇U、前進F、下降
D、後退Rの動作の繰返しによつて、被加熱物W
を固定載置部46b、移動載置部49bで交互に
載置しながら搬送する。第12図aは移動ビーム
49aが下降して被加熱物Wが固定載置部46b
に載置された状態を示し、同図bは移動ビーム4
9aが上昇して被加熱物Wが移動載置部49bに
載置された状態を示している。
このような搬送装置では、移動ビーム49aが
矢印Rのように後退するとき、移動載置部49b
が固定載置部46bに接当しないようにせねばな
らず、このため、移動ビーム49aの前進、後退
の移動距離は、第13図中l1で示す距離以内に制
限されることとなり、移動ビーム49aの前進、
後退の距離を大きくとつて搬送速度を上げ、処理
能力を向上させることができない。
矢印Rのように後退するとき、移動載置部49b
が固定載置部46bに接当しないようにせねばな
らず、このため、移動ビーム49aの前進、後退
の移動距離は、第13図中l1で示す距離以内に制
限されることとなり、移動ビーム49aの前進、
後退の距離を大きくとつて搬送速度を上げ、処理
能力を向上させることができない。
ハ 考案の目的
本考案は、上記の事情に鑑みてなされたもので
あつて、第一及び第二の載置部材への被処理物の
載置部分を狭い領域にしてその歩留を向上し、か
つ、被処理物の搬送速度を所望の速度にして処理
能力の向上を図ることができる連続処理装置を提
供することを目的とししている。
あつて、第一及び第二の載置部材への被処理物の
載置部分を狭い領域にしてその歩留を向上し、か
つ、被処理物の搬送速度を所望の速度にして処理
能力の向上を図ることができる連続処理装置を提
供することを目的とししている。
ニ 考案の構成
本考案の第一の考案は、処理装置本体と;第一
の載置部材及び移動可能な第二の載置部材からな
る被処理物載置手段と;前記第二の載置部材を前
記第一の載置部材に対し反復して変位運動させ、
これにれよりこれら第一及び第二の載置部材間で
被処理物を交互に載置しながらこの被処理物を搬
送する駆動手段とを具備する連続処理装置に於い
て、前記被処理物の搬送方向とは逆方向へ前記第
二の載置部材が復動する際に、この第二の載置部
材が、前記搬送時に比べて外側位置にて移動する
ように構成されていることを特徴とする連続処理
装置に係る。
の載置部材及び移動可能な第二の載置部材からな
る被処理物載置手段と;前記第二の載置部材を前
記第一の載置部材に対し反復して変位運動させ、
これにれよりこれら第一及び第二の載置部材間で
被処理物を交互に載置しながらこの被処理物を搬
送する駆動手段とを具備する連続処理装置に於い
て、前記被処理物の搬送方向とは逆方向へ前記第
二の載置部材が復動する際に、この第二の載置部
材が、前記搬送時に比べて外側位置にて移動する
ように構成されていることを特徴とする連続処理
装置に係る。
本考案の第二の考案は、処理装置本体と;第一
の載置部材及び移動可能な第二の載置部材からな
る被処理物載置手段と;前記第二の載置部材を前
記第一の載置部材に対し反復して変位運動させ、
これによりこれら第一及び第二の載置部材間で被
処理物を交互に載置しながらこの被処理物を搬送
する駆動手段とを具備する連続処理装置に於い
て、前記第一の載置部材と前記第二の載置部材の
移動経路とが上下に重なり合つて配されていて、
前記第二の載置部材が前記被処理物の搬送方向に
沿つて往動及び復動するときに、この往復動の距
離に関係なく前記第一の載置部材と前記第二の載
置部材とが接当しないように構成されていること
を特徴とする連続処理装置に係る。
の載置部材及び移動可能な第二の載置部材からな
る被処理物載置手段と;前記第二の載置部材を前
記第一の載置部材に対し反復して変位運動させ、
これによりこれら第一及び第二の載置部材間で被
処理物を交互に載置しながらこの被処理物を搬送
する駆動手段とを具備する連続処理装置に於い
て、前記第一の載置部材と前記第二の載置部材の
移動経路とが上下に重なり合つて配されていて、
前記第二の載置部材が前記被処理物の搬送方向に
沿つて往動及び復動するときに、この往復動の距
離に関係なく前記第一の載置部材と前記第二の載
置部材とが接当しないように構成されていること
を特徴とする連続処理装置に係る。
ホ 実施例
以下、本考案の実施例を説明する。
第5図及び第6図はウオーキングビーム式搬送
機構を備えた連続熱処理炉を示し、第5図は搬送
方向に沿う断面図、第6図は第5図の−線矢
視断面図である。
機構を備えた連続熱処理炉を示し、第5図は搬送
方向に沿う断面図、第6図は第5図の−線矢
視断面図である。
炉壁、天井、炉床は断熱材3からなつていて、
これらは鋼板製外殻5に覆われ、天井と炉床との
内側には平板状の赤外線ヒータ2が配置され、炉
内周面はヒータ2をも含めてセラミツクス又は石
英からなる被覆層4によつて被覆されている。こ
れらによつて筒状の炉本体1が構成される。ま
た、炉本体1の一端には開口1aによつて装入口
が形成され、他端には開口1bによつて排出口が
形成されている。
これらは鋼板製外殻5に覆われ、天井と炉床との
内側には平板状の赤外線ヒータ2が配置され、炉
内周面はヒータ2をも含めてセラミツクス又は石
英からなる被覆層4によつて被覆されている。こ
れらによつて筒状の炉本体1が構成される。ま
た、炉本体1の一端には開口1aによつて装入口
が形成され、他端には開口1bによつて排出口が
形成されている。
炉本体1内の両側縁側には、炉床上にステンレ
ス鋼SUS304製の角棒6aが固定配置され、角棒
6aから上方内側に向けてL字形を呈する
SUS304製の固定載置部6bが等間隔に多数固定
されていて、角棒6aと固定載置部6bとで固定
支持部6が構成される。
ス鋼SUS304製の角棒6aが固定配置され、角棒
6aから上方内側に向けてL字形を呈する
SUS304製の固定載置部6bが等間隔に多数固定
されていて、角棒6aと固定載置部6bとで固定
支持部6が構成される。
炉本体1内には断面寸法80mm×40mmの中空のス
テンレス鋼SUS304製の2本の移動ビーム9aが
装入口1a、排出口1bから炉本体1外へ突出す
るように挿入されていて、その両端は炉本体1外
で上下動駆動装置24A,24Aに固定され、上
下動駆動装置24A,24Aは、前進、後退駆動
装置24B,24Bに固定されて、移動ビーム9
aの上下動及び前進後退が可能になつている。上
下動駆動装置24A及び前進、後退駆動装置24
Bについては、後に第1図によつて詳述する。移
動ビーム9aには、炉本体1内で下方内側に向け
てL字形を呈するSUS304製の移動載置部9bが
等間隔に多数固定されていて、移動ビーム9aと
移動載置部9bとで移動支持部9が構成される。
移動載置部9bは、固定載置部6bと同数にして
あり、かつ、板状の被処理物Wの載置位置がその
側縁部になるように、固定載置部6b上に移動載
置部9bの移動経路が位置するようにしてある。
テンレス鋼SUS304製の2本の移動ビーム9aが
装入口1a、排出口1bから炉本体1外へ突出す
るように挿入されていて、その両端は炉本体1外
で上下動駆動装置24A,24Aに固定され、上
下動駆動装置24A,24Aは、前進、後退駆動
装置24B,24Bに固定されて、移動ビーム9
aの上下動及び前進後退が可能になつている。上
下動駆動装置24A及び前進、後退駆動装置24
Bについては、後に第1図によつて詳述する。移
動ビーム9aには、炉本体1内で下方内側に向け
てL字形を呈するSUS304製の移動載置部9bが
等間隔に多数固定されていて、移動ビーム9aと
移動載置部9bとで移動支持部9が構成される。
移動載置部9bは、固定載置部6bと同数にして
あり、かつ、板状の被処理物Wの載置位置がその
側縁部になるように、固定載置部6b上に移動載
置部9bの移動経路が位置するようにしてある。
第7図は、移動支持部材9の左右3個ずつの移
動載置部9b上に被処理物Wが載置、支持されて
いる状態を図解的に示す炉本体内部の概略斜視図
である。
動載置部9b上に被処理物Wが載置、支持されて
いる状態を図解的に示す炉本体内部の概略斜視図
である。
被処理物の搬送は次のようにして遂行される。
上下動駆動装置24A(第5図参照)を駆動し
て第8図aに部分正面図で、同図bに側面図で示
すように、移動ビーム9aが実線位置から一点鎖
線で示す位置に矢印Uの方向に上昇して移動載置
部9bが固定載置部6bの下側からこれよりも上
方に移動し、固定載置部6bに載置されていた被
処理物Wは一点鎖線で示すように移動載置部9b
に移換えられてこれに載置される。次に、前進、
後退駆動装置24B(第5図参照)が駆動して移
動ビーム9aが矢印Fの方向に緩やかに前進し、
被処理物Wは一点鎖線で示す位置から二点鎖線で
示す位置にl2寸法だけ前進する。次に、上下動駆
動装置24Aが駆動して移動ビーム9aが矢印D
の方向に下降し、移動装置部9aが固定載置部6
bよりも下方に移動して被処理物Wは三点鎖線で
示すように固定載置部6bに移換えられてこれに
載置される。次に、前進、後退駆動装置24Bが
駆動し、移動ビーム9aは矢印Rの方向に急速に
後退して元の位置に復する。この後退時に、移動
支持部9は、第8図bに三点鎖線で示すように左
右外側に向つて位置移動し(開き)、後退に際し
て移動載置部9が固定載置部6bに接当又は接触
することのないようにする。この後退が終了する
と、移動支持部9は図中実線で示す元の位置に復
帰する。
て第8図aに部分正面図で、同図bに側面図で示
すように、移動ビーム9aが実線位置から一点鎖
線で示す位置に矢印Uの方向に上昇して移動載置
部9bが固定載置部6bの下側からこれよりも上
方に移動し、固定載置部6bに載置されていた被
処理物Wは一点鎖線で示すように移動載置部9b
に移換えられてこれに載置される。次に、前進、
後退駆動装置24B(第5図参照)が駆動して移
動ビーム9aが矢印Fの方向に緩やかに前進し、
被処理物Wは一点鎖線で示す位置から二点鎖線で
示す位置にl2寸法だけ前進する。次に、上下動駆
動装置24Aが駆動して移動ビーム9aが矢印D
の方向に下降し、移動装置部9aが固定載置部6
bよりも下方に移動して被処理物Wは三点鎖線で
示すように固定載置部6bに移換えられてこれに
載置される。次に、前進、後退駆動装置24Bが
駆動し、移動ビーム9aは矢印Rの方向に急速に
後退して元の位置に復する。この後退時に、移動
支持部9は、第8図bに三点鎖線で示すように左
右外側に向つて位置移動し(開き)、後退に際し
て移動載置部9が固定載置部6bに接当又は接触
することのないようにする。この後退が終了する
と、移動支持部9は図中実線で示す元の位置に復
帰する。
上記のようにして、移動ビーム9aは角棒6a
に対して第9図に示すように移動変位するのを1
サイクルとして繰り返し駆動させる。この駆動で
前進を緩速、後退を急速にするのは、時間的な加
熱特性曲線が段階状にならないよう、緩やかに温
度変化させるためである。このように前進と後退
とで移動速度を変えるには、例えば、回転数を容
易に変化させられる直流モータその他の適宜のモ
ータが、駆動用モータ18(第5図参照)として
便利に使用できる。また、通常の交流誘導モータ
を使用し、自動車の変速に於けると同様にシフト
フオークによるギアチエンジで駆動軸19(第5
図参照)の回転数を変えるようにしても良い。
に対して第9図に示すように移動変位するのを1
サイクルとして繰り返し駆動させる。この駆動で
前進を緩速、後退を急速にするのは、時間的な加
熱特性曲線が段階状にならないよう、緩やかに温
度変化させるためである。このように前進と後退
とで移動速度を変えるには、例えば、回転数を容
易に変化させられる直流モータその他の適宜のモ
ータが、駆動用モータ18(第5図参照)として
便利に使用できる。また、通常の交流誘導モータ
を使用し、自動車の変速に於けると同様にシフト
フオークによるギアチエンジで駆動軸19(第5
図参照)の回転数を変えるようにしても良い。
前述した移動ビーム9aの周期的な変位運動に
より、被処理物Wは炉本体1内を前記の距離l2ず
つ徐々に搬送方向に搬送されて、所定の温度領域
を所定の時間で通過し、所要の熱処理が施され
る。
より、被処理物Wは炉本体1内を前記の距離l2ず
つ徐々に搬送方向に搬送されて、所定の温度領域
を所定の時間で通過し、所要の熱処理が施され
る。
前述したように、移動支持部9は、後退時に第
8図bのように開くことにより、移動載置部9b
が固定載置部6bから常に離れていてこれらが接
当または接触することがなく、移動支持部9の前
進、後退の距離l2は任意の寸法とすることがで
き、l2を所望の大きな寸法とすることによつて被
処理物Wの搬送速度を速めて処理能力の向上を図
ることができる。
8図bのように開くことにより、移動載置部9b
が固定載置部6bから常に離れていてこれらが接
当または接触することがなく、移動支持部9の前
進、後退の距離l2は任意の寸法とすることがで
き、l2を所望の大きな寸法とすることによつて被
処理物Wの搬送速度を速めて処理能力の向上を図
ることができる。
以下、第1図〜第4図によつて移動支持部9の
駆動を詳述する。第1図は駆動装置の正面図、第
2図は第1図の−線矢視側面図、第3図は駆
動装置の平面図、第4図は前述した移動支持部9
の開閉運動を説明するための概略側面図である。
駆動を詳述する。第1図は駆動装置の正面図、第
2図は第1図の−線矢視側面図、第3図は駆
動装置の平面図、第4図は前述した移動支持部9
の開閉運動を説明するための概略側面図である。
固定基台22上には、モータ18が固定され、
モータ18の軸には雄ねじを設けた駆動軸19が
結合していて、雌ねじを設け、固定基台22上に
立設された2個の駆動軸支持板20,20に駆動
軸19が螺合している。駆動軸支持板20,20
の間には、雌ねじを設けた可動基台21が駆動軸
19に螺合していて、モータ18の駆動による駆
動軸19の回動によつて可動基台21がガイド2
3に案内されて往復動するようにしてある。上記
各部分によつて前進、後退駆動装置24Bが構成
される。
モータ18の軸には雄ねじを設けた駆動軸19が
結合していて、雌ねじを設け、固定基台22上に
立設された2個の駆動軸支持板20,20に駆動
軸19が螺合している。駆動軸支持板20,20
の間には、雌ねじを設けた可動基台21が駆動軸
19に螺合していて、モータ18の駆動による駆
動軸19の回動によつて可動基台21がガイド2
3に案内されて往復動するようにしてある。上記
各部分によつて前進、後退駆動装置24Bが構成
される。
可動基台21上にはシリンダ25が立設され、
シリンダ25内にプランジヤ27が嵌入し、プラ
ンジヤ27は、シリンダ25内に配設されたカム
26上に載置されて図示しない駆動手段によるカ
ム26の回動によつて上下動する。プランジヤ2
7の上端面には台板28が固定されている。上記
各部分によつて上下動駆動装置24Aが構成され
る。
シリンダ25内にプランジヤ27が嵌入し、プラ
ンジヤ27は、シリンダ25内に配設されたカム
26上に載置されて図示しない駆動手段によるカ
ム26の回動によつて上下動する。プランジヤ2
7の上端面には台板28が固定されている。上記
各部分によつて上下動駆動装置24Aが構成され
る。
台板28上では移動ビーム9aの端部が抑え板
29によつて台板28に抑え付けられ、移動ビー
ム9aが上下動駆動装置24Aに固定される。移
動ビーム9aの上下動駆動装置24Aへの固定
は、シリンダ25の上端から突出するスピンドル
27の上端近くに雌ねじを設け、移動ビーム9a
の端部をボルト28及びワツシヤ29を使用して
固定する。
29によつて台板28に抑え付けられ、移動ビー
ム9aが上下動駆動装置24Aに固定される。移
動ビーム9aの上下動駆動装置24Aへの固定
は、シリンダ25の上端から突出するスピンドル
27の上端近くに雌ねじを設け、移動ビーム9a
の端部をボルト28及びワツシヤ29を使用して
固定する。
可動基台21の下部は断面半円形としてあり、
ガイド23の断面円弧状の溝23bに嵌入し、溝
23bを案内にして可動基台21が往復動可能に
なつていると共に、駆動軸19を支点としてシリ
ンダ25が傾動可能になつている。ガイド23に
は蟻溝23aが設けてあつて、エアシリンダ30
を支持するエアシリンダ支持台33に設けられた
蟻33aが蟻溝23aに嵌入し、エアシリンダ支
持台33に固定され、かつシリンダ25を両側か
ら挟む対の押え板34によつてエアシリンダ30
は、エアシリンダ支持台33と共にシリンダ25
の往復動によつてこれと一緒に往復動するように
してある。エアシリンダ30のピストンロツド3
0aにはコネクテイングロツド31がピン32A
によつて揺動可能に取り付けられ、コネクテイン
グロツド31はシリンダ25にピン32Bによつ
て揺動可能に取り付けられている。エアシリンダ
30を駆動してピストンロツド30aを突出させ
ると、第2図に三点鎖線で示すように、シリンダ
25は所定角度傾く。ピストンロツド30aを元
の位置に復帰させるとシリンダ25は実線位置に
復する。上記各部分によつて傾動駆動装置24C
が構成される。上記の傾動によつて第4図に示す
ように、移動ビーム9a及び移動載置部9bが上
下動駆動装置24Aと共に三点鎖線で示すように
傾き、移動支持部9の復動距離を大きくしても移
動載置部9bが固定載置部6bに接当することが
なくなる。
ガイド23の断面円弧状の溝23bに嵌入し、溝
23bを案内にして可動基台21が往復動可能に
なつていると共に、駆動軸19を支点としてシリ
ンダ25が傾動可能になつている。ガイド23に
は蟻溝23aが設けてあつて、エアシリンダ30
を支持するエアシリンダ支持台33に設けられた
蟻33aが蟻溝23aに嵌入し、エアシリンダ支
持台33に固定され、かつシリンダ25を両側か
ら挟む対の押え板34によつてエアシリンダ30
は、エアシリンダ支持台33と共にシリンダ25
の往復動によつてこれと一緒に往復動するように
してある。エアシリンダ30のピストンロツド3
0aにはコネクテイングロツド31がピン32A
によつて揺動可能に取り付けられ、コネクテイン
グロツド31はシリンダ25にピン32Bによつ
て揺動可能に取り付けられている。エアシリンダ
30を駆動してピストンロツド30aを突出させ
ると、第2図に三点鎖線で示すように、シリンダ
25は所定角度傾く。ピストンロツド30aを元
の位置に復帰させるとシリンダ25は実線位置に
復する。上記各部分によつて傾動駆動装置24C
が構成される。上記の傾動によつて第4図に示す
ように、移動ビーム9a及び移動載置部9bが上
下動駆動装置24Aと共に三点鎖線で示すように
傾き、移動支持部9の復動距離を大きくしても移
動載置部9bが固定載置部6bに接当することが
なくなる。
次に、前記の上下動駆動装置24A、前進、後
退駆動装置24B及び傾動駆動装置24Cによつ
て被処理物を炉本体内で搬送し、熱処理を施す方
法を説明する。
退駆動装置24B及び傾動駆動装置24Cによつ
て被処理物を炉本体内で搬送し、熱処理を施す方
法を説明する。
まず、第5図のヒータ2に給電して炉本体1内
を所定の温度分布に加熱する。次に、第1図の駆
動軸19を回動させて可動基台21を後退させ、
かつ移動ビーム9aを下位に位置せしめておく。
この状態で第5図に示す移動支持部材9の装入口
1aから炉本体1外に出ている移動載置部9b上
に被処理物Wを図示しない移換え装置によつて位
置せしめる。次に、第1図のカム26を回動させ
てスピンドル27を上昇させる(前記Uの運動)
と、移動載置部9bが上昇して被処理物Wを載
置、支持する。以降、移動ビーム9aの前述した
F−D−R−U−F−D−R……の運動を繰り返
すと共に、新しい被処理物が前記のようにして
次々に第二の支持部9bに載置され、被処理物W
は炉本体1内を通過し、所定の熱処理が施され
る。移動ビーム9aの下降Dが終了して被処理物
Wが固定載置部6bに載置されると、第4図で説
明したように、移動支持部9が左右に開き、移動
ビーム9aの後退R時にはこの後退の距離を大き
くとつても移動載置部9bが固定載置部6bに接
当しないようになる。また、移動ビーム9aの後
退Rが終了すると、移動支持部9は元の位置に復
して次の上昇Uに備えられる。熱処理が終了して
排出口1bから炉本体1外へ排出された被処理物
W(仮想線で示す。)は、前述した逆の手順に従つ
て図示しない移換え装置によつて次々に移動載置
部9bから取り外され、次の工程に搬送される。
を所定の温度分布に加熱する。次に、第1図の駆
動軸19を回動させて可動基台21を後退させ、
かつ移動ビーム9aを下位に位置せしめておく。
この状態で第5図に示す移動支持部材9の装入口
1aから炉本体1外に出ている移動載置部9b上
に被処理物Wを図示しない移換え装置によつて位
置せしめる。次に、第1図のカム26を回動させ
てスピンドル27を上昇させる(前記Uの運動)
と、移動載置部9bが上昇して被処理物Wを載
置、支持する。以降、移動ビーム9aの前述した
F−D−R−U−F−D−R……の運動を繰り返
すと共に、新しい被処理物が前記のようにして
次々に第二の支持部9bに載置され、被処理物W
は炉本体1内を通過し、所定の熱処理が施され
る。移動ビーム9aの下降Dが終了して被処理物
Wが固定載置部6bに載置されると、第4図で説
明したように、移動支持部9が左右に開き、移動
ビーム9aの後退R時にはこの後退の距離を大き
くとつても移動載置部9bが固定載置部6bに接
当しないようになる。また、移動ビーム9aの後
退Rが終了すると、移動支持部9は元の位置に復
して次の上昇Uに備えられる。熱処理が終了して
排出口1bから炉本体1外へ排出された被処理物
W(仮想線で示す。)は、前述した逆の手順に従つ
て図示しない移換え装置によつて次々に移動載置
部9bから取り外され、次の工程に搬送される。
次に、実際の操業結果について説明する。
この例では、炉本体1の内部の長さを5m、炉
本体内の最高加熱温度を550℃、固定載置部6b
及び移動載置部9bのピツチを夫々80mm、移動ビ
ーム9aの前進、後退の距離を420mmとしてある。
このような条件で、長さ400mm、幅300mmの板状被
処理物(この例では液晶表示装置用ガラス基板)
を炉本体内に20mm間隔で装入するようにして14
mm/secの平衡搬送速度で搬送し、連続熱処理を
行つたところ、1時間当りの被処理物Wの処理数
は240であつた。この処理能力は第12図、第1
3図の装置による同じ操業条件(移動ビーム9a
の前進、後退の距離のみ異なる。)での操業に較
べて、約2倍である。
本体内の最高加熱温度を550℃、固定載置部6b
及び移動載置部9bのピツチを夫々80mm、移動ビ
ーム9aの前進、後退の距離を420mmとしてある。
このような条件で、長さ400mm、幅300mmの板状被
処理物(この例では液晶表示装置用ガラス基板)
を炉本体内に20mm間隔で装入するようにして14
mm/secの平衡搬送速度で搬送し、連続熱処理を
行つたところ、1時間当りの被処理物Wの処理数
は240であつた。この処理能力は第12図、第1
3図の装置による同じ操業条件(移動ビーム9a
の前進、後退の距離のみ異なる。)での操業に較
べて、約2倍である。
この例では、第4図及び第8図bに示すよう
に、移動支持部9は傾斜して左右に移動するよう
にしているが、移動支持部9を垂直にした儘で左
右に開くように移動させるようにしても良い。ま
た、移動支持部9のこれら移動は、エアシリンダ
の駆動によるほか、カム機構、リンク機構等、他
の適宜の機構によつて良い。
に、移動支持部9は傾斜して左右に移動するよう
にしているが、移動支持部9を垂直にした儘で左
右に開くように移動させるようにしても良い。ま
た、移動支持部9のこれら移動は、エアシリンダ
の駆動によるほか、カム機構、リンク機構等、他
の適宜の機構によつて良い。
第10図及び第11図は、移動支持部の動作を
上昇、前進、下降、後退の4動作のみとした例を
示す。
上昇、前進、下降、後退の4動作のみとした例を
示す。
第10図に炉本体1の断面図で示すように、炉
床上に固定された角棒36a上にL字形の固定載
置部36bが先端側の折曲部を外側に向けて等間
隔に多数立設し、これらによつて固定支持部36
が構成される。移動ビーム39aは角棒36aよ
りも外側に位置していて、移動ビーム39aに等
間隔に多数下向きに固定されたL字形の移動載置
部39bは、先端側の折曲部が内側に向いてい
て、移動載置部39bの先端側折曲部の往復動経
路は固定載置部36bの先端側折曲部と上下方向
に重なり合うようにしてある。移動ビーム39a
と移動載置部39bとで移動支持部39が構成さ
れる。図中実線で示す下降位置で、移動載置部3
9bの先端は固定載置部36bから僅かに離れて
いて、後退時に両者が接触しないようにしてあ
る。移動支持部39が上昇して被処理物Wが移動
載置部39bに載置された状態は、図中一点鎖線
で示してある。
床上に固定された角棒36a上にL字形の固定載
置部36bが先端側の折曲部を外側に向けて等間
隔に多数立設し、これらによつて固定支持部36
が構成される。移動ビーム39aは角棒36aよ
りも外側に位置していて、移動ビーム39aに等
間隔に多数下向きに固定されたL字形の移動載置
部39bは、先端側の折曲部が内側に向いてい
て、移動載置部39bの先端側折曲部の往復動経
路は固定載置部36bの先端側折曲部と上下方向
に重なり合うようにしてある。移動ビーム39a
と移動載置部39bとで移動支持部39が構成さ
れる。図中実線で示す下降位置で、移動載置部3
9bの先端は固定載置部36bから僅かに離れて
いて、後退時に両者が接触しないようにしてあ
る。移動支持部39が上昇して被処理物Wが移動
載置部39bに載置された状態は、図中一点鎖線
で示してある。
第11図は炉本体内の固定支持部36と移動支
持部39とを示す第7図と同様の概略斜視図であ
る。固定支持部36、移動支持部39の材料は、
前述の例に於けると同様に、ステンレス鋼
SUS304としている。
持部39とを示す第7図と同様の概略斜視図であ
る。固定支持部36、移動支持部39の材料は、
前述の例に於けると同様に、ステンレス鋼
SUS304としている。
この例に於ける上記以外の装置全体の構造は、
傾動駆動装置24Cが不要となるほかは前述した
第1図〜第3図及び第5図〜第9図の例に於ける
と異なるところはない。
傾動駆動装置24Cが不要となるほかは前述した
第1図〜第3図及び第5図〜第9図の例に於ける
と異なるところはない。
第10図、第11図の例では、前述の第1図〜
第9図の例に較べて処理能力に変わりない。ま
た、被処理物Wの搬送中に搬送方向と直交する方
向の僅かなずれがあると、固定載置部36b、移
動載置部39bに接触することによつて前述した
ように熱処理後に使用できなくなる領域が僅か乍
ら広くなり、従つて歩留が僅か低下するのである
が、傾動駆動装置(第2図の24C)のような移
動支持部39を左右に開くための駆動装置が不要
になり、設備費が軽減される。
第9図の例に較べて処理能力に変わりない。ま
た、被処理物Wの搬送中に搬送方向と直交する方
向の僅かなずれがあると、固定載置部36b、移
動載置部39bに接触することによつて前述した
ように熱処理後に使用できなくなる領域が僅か乍
ら広くなり、従つて歩留が僅か低下するのである
が、傾動駆動装置(第2図の24C)のような移
動支持部39を左右に開くための駆動装置が不要
になり、設備費が軽減される。
上記いずれの例にあつても、移動支持部の往復
動距離を大きくとつて搬送速度を上げ、処理能力
を向上させるほか、熱処理に長時間を要する場合
は上記往復動の距離を小さくとつて搬送速度を遅
くし、所定時間の熱処理を施すようにすることが
できる。即ち、熱処理の仕様に対応して被処理物
の搬送速度を所望の速度にするよう、搬送速度を
可変にすることが可能である。
動距離を大きくとつて搬送速度を上げ、処理能力
を向上させるほか、熱処理に長時間を要する場合
は上記往復動の距離を小さくとつて搬送速度を遅
くし、所定時間の熱処理を施すようにすることが
できる。即ち、熱処理の仕様に対応して被処理物
の搬送速度を所望の速度にするよう、搬送速度を
可変にすることが可能である。
また、炉本体の長さが長く、又は加熱温度が高
くて移動ビームが炉本体内で撓むような場合は、
本出願人が特願昭63−25019(特開平1−200188号
公報)号で提示したように、移動ビームの炉本体
外での支持を、移動ビームに作用する曲げモーメ
ントが小さくなるように搬送方向に対して所定の
角度を以て支持するようにすることができる。ま
た、本出願人が実願昭62−58917(実公平3−8952
号公報)号で提示したように、移動ビームを炉本
体内で支持する支柱を炉本体を貫通して設け、こ
の支柱を上下動のみさせ、この支柱の上端で移動
ビームを磁石の反撥力を利用して非接触で支持す
る構造とすることができる。
くて移動ビームが炉本体内で撓むような場合は、
本出願人が特願昭63−25019(特開平1−200188号
公報)号で提示したように、移動ビームの炉本体
外での支持を、移動ビームに作用する曲げモーメ
ントが小さくなるように搬送方向に対して所定の
角度を以て支持するようにすることができる。ま
た、本出願人が実願昭62−58917(実公平3−8952
号公報)号で提示したように、移動ビームを炉本
体内で支持する支柱を炉本体を貫通して設け、こ
の支柱を上下動のみさせ、この支柱の上端で移動
ビームを磁石の反撥力を利用して非接触で支持す
る構造とすることができる。
本考案に基づく連続処理装置は、前述した液晶
表示装置用ガラス基板の熱処理以外に、厚膜集積
回路、各種プリンタ用の感熱記録ヘツド、そのほ
か各種セラミツクス基板等の電子部品、更に、鋼
材、鋳造品、鍛造品等の材料や素形材の熱処理に
も適用できる。また、これらの処理は、加熱処理
のほか、冷却処理、雰囲気処理、シヨツトピーニ
ング等の機械的表面処理等種々の処理を連続的に
施す装置として本考案が適用可能である。これら
の場合、角棒及び固定載置部によつて構成される
固定支持部や、移動ビーム及び移動載置部によつ
て構成される移動支持部は、適宜の形状の載置部
材であつてよく、それらの材料も被処理物、処理
の種類に応じて適宜の材料を使用することができ
る。
表示装置用ガラス基板の熱処理以外に、厚膜集積
回路、各種プリンタ用の感熱記録ヘツド、そのほ
か各種セラミツクス基板等の電子部品、更に、鋼
材、鋳造品、鍛造品等の材料や素形材の熱処理に
も適用できる。また、これらの処理は、加熱処理
のほか、冷却処理、雰囲気処理、シヨツトピーニ
ング等の機械的表面処理等種々の処理を連続的に
施す装置として本考案が適用可能である。これら
の場合、角棒及び固定載置部によつて構成される
固定支持部や、移動ビーム及び移動載置部によつ
て構成される移動支持部は、適宜の形状の載置部
材であつてよく、それらの材料も被処理物、処理
の種類に応じて適宜の材料を使用することができ
る。
ヘ 考案の効果
第一の考案では、上述の如く被処理物載置手段
を構成する移動可能な第二の載置部材が被処理物
の搬送方向とは逆方向に復動する際に、搬送時に
比べて外側位置に移動するようにしている。ま
た、第二の考案では、第二の載置部材が搬送方向
に沿つて往復動するときに、この往復動の距離と
関係なく第一の載置部材と第二の載置部材とが接
当しないようにしている。従つて、第一の考案、
第二の考案共に、第一、第二の載置部材が接当す
ることがないので、第二の載置部材の往復動の距
離を所望の距離に設定でき、この距離を大きくし
て搬送速度を大きくし、処理能力の増大を図るこ
とができ、また、上記距離を短くして搬送速度を
小さくし、長時間の処理を施すこともできる。そ
の結果、処理の仕様に対応した処理時間が設定で
き、自由度が高く、産業上の利用価値は大きい。
を構成する移動可能な第二の載置部材が被処理物
の搬送方向とは逆方向に復動する際に、搬送時に
比べて外側位置に移動するようにしている。ま
た、第二の考案では、第二の載置部材が搬送方向
に沿つて往復動するときに、この往復動の距離と
関係なく第一の載置部材と第二の載置部材とが接
当しないようにしている。従つて、第一の考案、
第二の考案共に、第一、第二の載置部材が接当す
ることがないので、第二の載置部材の往復動の距
離を所望の距離に設定でき、この距離を大きくし
て搬送速度を大きくし、処理能力の増大を図るこ
とができ、また、上記距離を短くして搬送速度を
小さくし、長時間の処理を施すこともできる。そ
の結果、処理の仕様に対応した処理時間が設定で
き、自由度が高く、産業上の利用価値は大きい。
第1図〜第11図は本考案の実施例を示すもの
であつて、第1図は上下動駆動装置、前進、後退
駆動装置及び傾動駆動装置の一部破砕正面図、第
2図は第1図の−線矢視断面図、第3図は上
下動駆動装置、前進、後退駆動装置及び傾動駆動
装置の平面図、第4図は傾動駆動装置によつて移
動支持部が左右に開く状態を図解的に示す要部概
略側面図、第5図は連続熱処理炉の搬送方向に沿
う断面図、第6図は第5図の−線矢視断面
図、第7図は炉本体内の固定支持部及び移動支持
部を示す斜視図、第8図は移動支持部及び被処理
物の運動を説明するための概略図で、同図aは概
略部分正面図、同図bは概略側面図、第9図は移
動ビームの変位運動要領を説明するための説明
図、第10図は他の例による炉本体及びその内部
の断面図、第11図は他の例による炉本体内の固
定支持部及び移動支持部を示す斜視図である。第
12図及び第13図は従来例を示すものであつ
て、第12図は移動支持部の上下動を示し、同図
aは移動支持部下降時の要部側面図、同図bは移
動支持部上昇時の要部側面図、第13図は移動ビ
ームの変位運動を説明するための要部正面図であ
る。 なお、図面に示された符号に於いて、1……炉
本体、1a……装入口、1b……排出口、2……
ヒータ、6,36……固定支持部、6a,36a
……角棒、6b,36b……固定載置部、9,3
9……移動支持部、9a,39a……移動ビー
ム、9b,39b……移動載置部、19……駆動
軸、21……可動基台、23……ガイド、24A
……上下動駆動装置、24B……前進、後退駆動
装置、24C……傾動駆動装置、25……シリン
ダ、26……カム、27……スピンドル、30…
…エアシリンダ、31……コネクテイングロツ
ド、33……エアシリンダ支持台、34……押え
板、W……被処理物、l1,l2……移動支持部の往
復動距離である。
であつて、第1図は上下動駆動装置、前進、後退
駆動装置及び傾動駆動装置の一部破砕正面図、第
2図は第1図の−線矢視断面図、第3図は上
下動駆動装置、前進、後退駆動装置及び傾動駆動
装置の平面図、第4図は傾動駆動装置によつて移
動支持部が左右に開く状態を図解的に示す要部概
略側面図、第5図は連続熱処理炉の搬送方向に沿
う断面図、第6図は第5図の−線矢視断面
図、第7図は炉本体内の固定支持部及び移動支持
部を示す斜視図、第8図は移動支持部及び被処理
物の運動を説明するための概略図で、同図aは概
略部分正面図、同図bは概略側面図、第9図は移
動ビームの変位運動要領を説明するための説明
図、第10図は他の例による炉本体及びその内部
の断面図、第11図は他の例による炉本体内の固
定支持部及び移動支持部を示す斜視図である。第
12図及び第13図は従来例を示すものであつ
て、第12図は移動支持部の上下動を示し、同図
aは移動支持部下降時の要部側面図、同図bは移
動支持部上昇時の要部側面図、第13図は移動ビ
ームの変位運動を説明するための要部正面図であ
る。 なお、図面に示された符号に於いて、1……炉
本体、1a……装入口、1b……排出口、2……
ヒータ、6,36……固定支持部、6a,36a
……角棒、6b,36b……固定載置部、9,3
9……移動支持部、9a,39a……移動ビー
ム、9b,39b……移動載置部、19……駆動
軸、21……可動基台、23……ガイド、24A
……上下動駆動装置、24B……前進、後退駆動
装置、24C……傾動駆動装置、25……シリン
ダ、26……カム、27……スピンドル、30…
…エアシリンダ、31……コネクテイングロツ
ド、33……エアシリンダ支持台、34……押え
板、W……被処理物、l1,l2……移動支持部の往
復動距離である。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 処理装置本体と;第一の載置部材及び移動可
能な第二の載置部材からなる被処理物載置手段
と;前記第二の載置部材を前記第一の載置部材
に対し反復して変位運動させ、これによりこれ
ら第一及び第二の載置部材間で被処理物を交互
に載置しながらこの被処理物を搬送する駆動手
段とを具備する連続処理装置に於いて、前記被
処理物の搬送方向とは逆方向へ前記第二の載置
部材が復動する際に、この第二の載置部材が、
前記搬送時に比べて外側位置にて移動するよう
に構成されていることを特徴とする連続処理装
置。 2 処理装置本体と;第一の載置部材及び移動可
能な第二の載置部材からなる被処理物載置手段
と;前記第二の載置部材を前記第一の載置部材
に対し反復して変位運動させ、これによりこれ
ら第一及び第二の載置部材間で被処理物を交互
に載置しながらこの被処理物を搬送する駆動手
段とを具備する連続処理装置に於いて、前記第
一の載置部材と前記第二の載置部材の移動経路
とが上下に重なり合つて配されていて、前記第
二の載置部材が前記被処理物の搬送方向に沿つ
て往動及び復動するときに、この往復動の距離
に関係なく前記第一の載置部材と前記第二の載
置部材とが接当しないように構成されているこ
とを特徴とする連続処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3679988U JPH0410555Y2 (ja) | 1988-03-18 | 1988-03-18 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3679988U JPH0410555Y2 (ja) | 1988-03-18 | 1988-03-18 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01140495U JPH01140495U (ja) | 1989-09-26 |
JPH0410555Y2 true JPH0410555Y2 (ja) | 1992-03-16 |
Family
ID=31263387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3679988U Expired JPH0410555Y2 (ja) | 1988-03-18 | 1988-03-18 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0410555Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-03-18 JP JP3679988U patent/JPH0410555Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01140495U (ja) | 1989-09-26 |
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