JPH04104712U - 自動車用電動カーテン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車走行中におけるカーテンの移動を防止
する。 【構成】 上レール１と下レール２間に配設されたカー
テン３の上端部は上レール１に沿って移動可能な駆動ラ
ンナー４により支持され、又、カーテン３の下端部は下
レール２に沿って転動する下ランナー５に連結されてお
り、下レール２の任意位置には磁石８が配設され、この
磁石８により任意の位置で下ランナー５の転動を止めて
カーテン３の移動を防止することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自動車用の電動カーテンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動車用の電動カーテンは図４に示すように、上レール１と下レール２ 間に開閉可能にカーテン３が配設されており、このカーテン３の上端部は上レー ル１に沿って電動式で移動できる駆動ランナー４に支持されており、カーテン３ の下端部は下レール２に転動可能な下ランナー５に連結された構造となっており 、図５は下レール２と下ランナー５の断面構成図であり、下ランナー５にはカー テンフック６が取り付けられており、このカーテンフック６がカーテン３の下端 部に連結される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来構造においては、図４において駆動ランナー４がＡの位置に移 動した時にカーテン３の右縁部は斜め状態となり、カーテン３の自重及び駆動ラ ンナー４の推力により前記下ランナー５が下レール２に沿って転動し、Ａ位置に 垂直にカーテン３の右縁部が配置されるものであり、カーテン３の下端部を支持 する下ランナー５は自由に下レール２に沿って転動移動ができるものであるため 、自動車の走行中にこの下ランナー５が転動してカーテン３の下端部が移動し、 視界の妨げとなるという問題点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、カーテンの下端部の 移動を止めることのできる自動車用電動カーテンを提供せんことを目的とし、そ の要旨は、上レールと下レール間に配設されたカーテンの上端部は、前記上レー ルに沿って移動可能な駆動ランナーに支持されているとともに、カーテンの下端 部は前記下レールに沿って転動する下ランナーに連結されている電動カーテンに おいて、前記下レールの任意位置に前記下ランナーの転動を止める磁石を配設し たことである。

【０００５】

【作用】

下レールの任意位置には磁石が配設されており、この磁石により下ランナーを 固定することができ、カーテンの移動を防ぐことができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は電動カーテンの正面図であり、図２は図１における下レールと下ランナ ー付近の断面構成図である。

【０００７】 上レール１には電気を供給することにより自動する駆動ランナー４が設けられ ており、この駆動ランナー４にカーテン３の上端部が支持されており、下レール ２には転動可能に多数の下ランナー５が嵌め込まれており、この下ランナー５の 軸部にカーテンフック６が取り付けられて、カーテンフック６を介し下ランナー ５にカーテン３の下端部が連結されている。

【０００８】 本例においては、下レール２に溶接等の手段により張出板７が固設されており 、この張出板７は前記カーテンフック６側に傾斜して設けられ、その張出板７の 長手方向の任意位置には磁石８が取り付けられている。

【０００９】 このような構造においては、図１に示すように、駆動ランナー４が上レール１ に沿ってＡの位置に移動した時にはカーテン３の右縁部が傾斜状となり、この傾 斜によりカーテン３の下端部は傾斜した分だけ上方に引き上げられることとなる ため、カーテンフック６は磁石８から離れ、下レール２に沿って下ランナー５は 自由に転動できる状態となり、カーテン３の下端部はＡ点の真下位置まで移動す ることができる。

【００１０】 又、移動完了後にはカーテン３の右縁部は垂直状となるため、下端部のカーテ ンフック６がその位置に配設された磁石８に磁着され、下ランナー５の転動は固 定されることとなり、カーテン３はこの状態で自由に動くことはない。 従って、車の走行中に下ランナー５が自由に転動して移動することはなく、カ ーテン３の移動による視界の妨げが防止される。

【００１１】 尚、図３に断面図で示すように、前記駆動ランナー４を構成することもできる 。 即ち、図３に示すように、上レール１の内側に対向状にコミテーター１０と磁 石１１を配設しておき、このコミテーター１０と磁石１１間に駆動ランナー４の 上部を配置させ、駆動ランナー４にはコミテーター１０側へ突出状にブラシ１２ ，１２を設けておくと、駆動ランナー４の移動時にコミテーター１０に電流が供 給されるとブラシ１２から駆動ランナー４内のコイルに電流が流れ、駆動ランナ ー４内のコイルにＳ極，Ｎ極が発生し、前記磁石１１の極と反発して駆動ランナ ー４が磁石１１から離され、自由に上レール１に沿って移動することができる状 態となり、この状態で駆動ランナー４が所定位置まで移動されて停止した時には 、電流の供給が止まることにより磁石１１に駆動ランナー４の裏側プレートが吸 引されて、磁石１１に駆動ランナー４が固定状となる。 このように駆動ランナー４も停止時には固定状態となる構造にしておけば、よ り強固にカーテン３の走行時における移動を防止することができる。

【００１２】 尚、図３において、図中１３はカーテンフックであり、カーテン３の上端部に 連結されるものである。 尚、前記磁石８は下レール２の長手方向に所定間隔で複数個配設しておくこと もでき、その設置位置は自由に設定することができる。 又、本例においては、磁石８によりカーテンフック６を磁着させる構造を示し たが、磁石８により下ランナー５を磁着できる構造としても良い。

【００１３】

【考案の効果】 本考案は、上レールと下レール間に配設されたカーテンの上端部は、前記上レ ールに沿って移動可能な駆動ランナーに支持されているとともに、カーテンの下 端部は前記下レールに沿って転動する下ランナーに連結されている電動カーテン において、前記下レールの任意位置に前記下ランナーの転動を止める磁石を配設 したことにより、磁石により下ランナーの転動を止めて自動車走行中におけるカ ーテンの移動を良好に防止することができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】電動カーテンの正面構成図である。

【図２】図１における下レールと下ランナー周辺の断面
構成図である。

【図３】上レールと駆動ランナー周辺の断面構成図であ
る。

【図４】従来の電動カーテンの正面構成図である。

【図５】図４における下レールと下ランナー周辺の断面
構成図である。

【符号の説明】

１ 上レール ２ 下レール ３ カーテン ４ 駆動ランナー ５ 下ランナー ６ カーテンフック ７ 張出板 ８ 磁石

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上レールと下レール間に配設されたカー
   テンの上端部は、前記上レールに沿って移動可能な駆動
   ランナーに支持されているとともに、カーテンの下端部
   は前記下レールに沿って転動する下ランナーに連結され
   ている電動カーテンにおいて、前記下レールの任意位置
   に前記下ランナーの転動を止める磁石を配設したことを
   特徴とする自動車用電動カーテン。