JPH04104686U - 静電表示素子の可動電極フイルム接続構造 - Google Patents

静電表示素子の可動電極フイルム接続構造

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JPH04104686U
JPH04104686U JP1314591U JP1314591U JPH04104686U JP H04104686 U JPH04104686 U JP H04104686U JP 1314591 U JP1314591 U JP 1314591U JP 1314591 U JP1314591 U JP 1314591U JP H04104686 U JPH04104686 U JP H04104686U
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film
movable electrode
aluminum
electrode film
holder
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Application number
JP1314591U
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Inventor
実 飯塚
Original Assignee
株式会社大真空
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的高い電圧(例えば250V〜300
V)で長時間駆動させても、可動電極フィルムに形成さ
れたアルミニウム膜がフィルムホルダ接続部分において
剥離することがない静電表示素子の可動電極接続構造を
提供する。 【構成】 表面を有色の誘電体層で覆った固定電極板
1,2と、この固定電極板に近接して設けられ、少なく
とも表裏何れかの面に鏡面化したアルミニウム膜32,
33が設けられた可動電極フィルム3と、この可動電極
フィルムのアルミニウム膜下部が接続され、アルミニウ
ムよりイオン化傾向の小さい金属からなるフィルムホル
ダ5とからなり、前記アルミニウム膜のフィルムホルダ
接続部分に炭素含有塗料をコーティングした構成の静電
表示素子。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、表面を誘電体層で覆った固定電極板との間に電圧を印加し、可動電 極フィルムを固定電極板に静電吸引力により吸着させたり、あるいは離反させた りすることにより色彩変化を起こして色彩を表示する受光反射形の静電表示素子 に関するものであり、特に可動電極フィルムとフィルムホルダとの接続構造に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の静電表示素子の構造を一般的な静電表示素子を示す図1、図2とともに 簡単に説明する。静電表示素子は、対向面に各々第1、第2の絶縁性色彩膜1a ,2aを有し、互いに対向して設置される第1、第2の固定電極板1,2と、こ れら固定電極板間にあって導電層を有しかつその表裏面がアルミニウム蒸着膜で 鏡面処理された可動電極フィルム3と、この可動電極フィルム3を導電性接合材 で電気的機械的に接合する錫からなるフィルムホルダ5と、各固定電極板並びに 可動電極フィルムに独立に電圧を印加する手段とを有し、適宜各電極に電圧を印 加することにより生じる静電吸引力により、可動電極フィルム3を第2の固定電 極板2に吸着させ第1の固定電極板1に施された色彩を表示し、あるいは各可動 電極フィルム3を第1の固定電極板1に吸着させ第2の固定電極板2に施された 色彩を表示していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した可動電極フィルムとフィルムホルダの接続構造では、 静電表示装置を長時間駆動させると、この接続部分のアルミニウム膜が絶縁膜化 し、剥離して導通不良を起こすことがあった。これは、可動電極フィルムのアル ミニウムのほうがフィルムホルダの錫よりイオン化傾向が大きいため、この接触 面に一種の電池が形成され、陰極となるアルミニウム側に異種金属接触腐食が生 じ、イオン化したアルミニウムと酸素が結合しアルミナが生成されることによる と考えられる。導通不良が生じると可動電極フィルムに対して所望の電圧が印加 できず、前記した固定電極板への吸着離反の動作がスムーズに行われなくなるこ とがあった。
【0004】 本考案は上記問題点を解決するためになされたもので、比較的高い電圧(例え ば250V〜300V)で長時間駆動させても、可動電極フィルムに形成された アルミニウム膜がフィルムホルダ接続部分において剥離することがない静電表示 素子の可動電極接続構造を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本考案による静電表示素子は、表面を有色の誘 電体層で覆った固定電極板と、この固定電極板に近接して設けられ、少なくとも 表裏何れかの面に鏡面化したアルミニウム膜が設けられた可動電極フィルムと、 この可動電極フィルムのアルミニウム膜下部が接続され、アルミニウムよりイオ ン化傾向の小さい金属からなるフィルムホルダとからなり、前記固定電極板に前 記可動電極フィルムを静電吸引力により吸着させたり、離反させることにより、 色彩変化を起こす静電表示装置において、前記アルミニウム膜のフィルムホルダ 接続部分に炭素含有塗料をコーティングしたことを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】
次に、本考案について図面を参照して説明する。 図1は本考案に関連する一般的な静電表示素子を示す斜視図、図2は図1のA ーA断面図、図3は可動電極フィルムとフィルムホルダの接続部分を示す分解斜 視図である。固定電極板1並びに2は金属板からなり、互いに対向して設置され 、各々の固定部11,21から上方に向かって互いに漸次近接して最近接部を形 成した後、漸次離隔して先端部13,23に至る湾曲部12,22を有し、かつ その対向面には退色性の少ない絶縁性色彩膜1a,2aが先端部から下方に固定 部11,21近傍まで塗布されている。また固定部11,21の下方には一体的 にリード端子14,24が設けられている。
【0007】 第1、第2の固定電極板1,2間には可動電極フィルム3が設置されている。 この可動電極フィルム3は図2に示すように、柔軟で薄い弾性フィルム(例えば ポリカーボネート)31を芯材とし、その表裏面にはアルミニウム膜32,33 が4μmの厚みで形成され鏡面処理されている。そして、この可動電極フィルム のフィルムホルダ接続部34にはアルミニウム膜32の上から炭素含有塗料8が 20〜30μmの厚みで形成されている。
【0008】 フィルムホルダ5は金属板からなり、その下方部は細長くリード端子化(51 )されている。このフィルムホルダ5には前記フィルムホルダ接続部34が導電 性接合材7により導通接続されている。そしてフィルムホルダ5を絶縁性スペー サ41,42で狭持し、その外側を固定電極板1,2の固定部11,12で狭持 した状態で、ビス61,62等で固定することにより、各固定電極板、並びに可 動電極フィルムが電気的に独立して固定される。
【0009】 本考案は、上記実施例のように2つの固定電極板と1つの可動電極フィルムの 組合せによる2色表示型に限定されるものではなく、例えば、2つの固定電極板 と2つの可動電極フィルムの組合せによる3色表示型における可動電極フィルム の接続構造にも適用できる。また、フィルムホルダの材質も錫のみならず、錫と なんらかの合金であっても良く、アルミニウムに対してイオン化傾向の小なる金 属に対してであれば本考案を適用することができる。
【0010】
【比較例】
本考案品(炭素含有塗料塗布品)と従来品との比較例を以下に示す。両者は基 本的な構成は図1に示すのと同じ構成であり、可動電極フィルムの芯材は厚さ4 μmのポリカーボネート、アルミニウム膜は厚さ0.02〜0.03μm、絶縁 性色彩膜は厚さ1〜2μm、フィルムホルダは錫板であり、本考案品にはフィル ムホルダ接続部に炭素含有塗料が厚さ20〜30μmで塗布されている。350 Vの交流電圧を24時間連続して印加したところ、従来品においては固定電極へ の吸着離反動作が小さくなり、48時間後には電圧印加にもかかわらず吸着離反 動作が停止していた。本考案品においては48時間駆動後も吸着離反動作に変化 は見られなかった。これら試験後、アルミニウム膜からフィルムホルダを外し接 続部分を観察すると、従来品はアルミニウム膜が剥離しフィルムホルダに付着し ていたが、本考案品はそのような事象は見られなかった。なお、前記炭素含有塗 料の塗布範囲は前記フィルムホルダ接続部全面でも、半分でも結果は同じであっ た。これら本考案品と従来品の差異は、アルミニウムと錫で形成されていた一種 の電池が、炭素がその間に入ることにより、両者が短絡して電位差がなくなり異 種金属間接触腐食が進行しなくなったことによると考えられる。
【0011】
【考案の効果】
本考案によれば、可動電極フィルムのフィルムホルダ接続部分において、アル ミニウム膜上に炭素含有塗料をコーティングしたことにより、アルミニウム膜が 剥離することはなくなった。よって、従来構造に較べて動作不良が減少し、きわ めて動作信頼性の高い静電表示素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に関連する静電表示素子を示す斜視図。
【図2】図1の断面図。
【図3】可動電極フィルムとフィルムホルダの接続構造
を示す分解斜視図。
【符号の説明】
1,2 固定電極板 3 可動電極フィルム 5 フィルムホルダ 1a 第1の絶縁性色彩膜 2a 第2の絶縁性色彩膜 32,33 アルミニウム膜

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面を有色の誘電体層で覆った固定電極
    板と、この固定電極板に近接して設けられ、少なくとも
    表裏何れかの面に鏡面化したアルミニウム膜が設けられ
    た可動電極フィルムと、この可動電極フィルムのアルミ
    ニウム膜下部が接続され、アルミニウムよりイオン化傾
    向の小さい金属からなるフィルムホルダとからなり、前
    記固定電極板に前記可動電極フィルムを静電吸引力によ
    り吸着させたり、離反させることにより、色彩変化を起
    こす静電表示装置において、前記アルミニウム膜のフィ
    ルムホルダ接続部分に炭素含有塗料をコーティングした
    ことを特徴とする静電表示素子の可動電極フィルム構
    造。
JP1314591U 1991-02-15 1991-02-15 静電表示素子の可動電極フイルム接続構造 Pending JPH04104686U (ja)

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JP1314591U JPH04104686U (ja) 1991-02-15 1991-02-15 静電表示素子の可動電極フイルム接続構造

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JPH04104686U true JPH04104686U (ja) 1992-09-09

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ID=31747431

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JP1314591U Pending JPH04104686U (ja) 1991-02-15 1991-02-15 静電表示素子の可動電極フイルム接続構造

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