JPH0410420Y2 - - Google Patents

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JPH0410420Y2
JPH0410420Y2 JP1985074098U JP7409885U JPH0410420Y2 JP H0410420 Y2 JPH0410420 Y2 JP H0410420Y2 JP 1985074098 U JP1985074098 U JP 1985074098U JP 7409885 U JP7409885 U JP 7409885U JP H0410420 Y2 JPH0410420 Y2 JP H0410420Y2
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cage
length
pocket
recess
circumferential surface
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、円錐ころ軸受、球面ころ軸受、円
筒ころ軸受等のころ軸受の保持器に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
各種工作機械等に組み入まれる軸受外径の大き
な円錐ころ軸受の保持器は、通常、真ちゆうや高
力黄銅等を素材とし、削り出しによつて形成され
ている。このような保持器の従来技術として、特
公昭33−3404号公報に開示されたものが存在す
る。
上記公報に示された保持器は、筒形保持器の内
周面と外周面のいずれか一方に周方向の窪みを設
け、他方に軸方向の窪みを形成して周方向の窪み
と軸方向の窪みの交差部にポケツトを設けた構成
としてある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上記の保持器においては、軸方向の
窪みが、保持器本体の両端面に貫通する構成であ
るため、保持器本体の両端部に設けられたリブの
半径方向の厚みがポケツトの両端部において薄肉
厚となり、保持器の剛性が低く、精度の高い加工
が困難であり、またポケツトに対するころの圧入
時において変形が生じ易いという不都合がある。
特に、断面高さの小さい薄肉軸受の場合は顕著で
ある。
そこで、この考案は上記の不都合を解消し、保
持器の剛性を高めることを技術的課題としてい
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の課題を解形するために、この考案は、円
錐形または円筒形保持器本体の外周面と内周面の
いずれか一方に周方向の溝を設け、他方に軸方向
の窪みを形成して溝と窪みの交差部にポケツトを
設け、上記窪みの軸方向の長さをポケツトに嵌合
するころの長さより長く、かつ保持器本体の両端
面間に納まる長さとしてポケツトの両端部に段部
を設け、窪みの各隅部に丸みをつけた構成とした
ものである。
〔実施例〕 以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
第1図には円錐ころ軸受が示されており、外輪
1と内輪2との間には保持器3が嵌合され、その
保持器3によつて円錐ころ4が支持されている。
上記保持器3は、第2図乃至5図に示すよう
に、円錐形保持器本体10の内周面に周方向の溝
11が形成され、また外周面には軸方向の窪み1
2が等間隔に設けられ、その溝11と窪み12の
形成によつて両者の交差部にポケツト13が形成
されている。
上記溝11の幅寸法は、ポケツト13に嵌合す
る円錐ころ4の長さとほぼ等しくなり、上記ポケ
ツト13に嵌合した円錐ころ4の両端面が溝11
の両側面で案内される。また、窪み12の軸方向
の長さは、上記円錐ころ4の長さより長く、保持
器本体の両端面間に納まる長さとされている。こ
こで窪み12の軸方向長さとは、保持器本体10
の外径面の傾斜方向に沿う長さを言う。窪み12
の長さを上記のように規制することにより、ポケ
ツト13の両端部には段部14が形成され、その
段部14でグリースを保持し得るようになつてい
る。さらに窪み12の各隅部15には丸みが付け
られている。この丸みは、隅部15から亀裂が発
生するのを防止するためのもので、大きな丸みと
するのが好ましく、実施例の場合は、円錐ころ4
に施した面取りの半径より大きくなつている。
16は、隣接するポケツト13間に形成された
柱を示し、その柱16の両側面における内径側部
は、第5図に示すように保持器本体10の軸芯に
向けて傾斜面17に形成され、この傾斜面17で
ポケツト13に嵌合した円錐ころ4の転動面が案
内される。
上記の構成から成る保持器を用いて円錐ころ軸
受を組立てるには、内輪2の外側に保持器本体1
0を嵌め合わせ、その保持器本体10の外径側か
ら各ポケツト13内に円錐ころ4をかち込み、ポ
ケツト13の両端部に形成された段部14にグリ
ースを注入したのち、保持器本体10の外側に外
輪1を嵌め合わせる。
上記の組立てにおいて、ポケツト13に対する
円錐ころ4の組込みはかち込みによる方法である
ため、柱16の両端部における隅部15に応力が
集中して隅部15から亀裂が発生し易いが、上記
隅部15に丸みがつけてあり、その丸みは円錐こ
ろ4の面取りに関係なく大きな半径とすることが
できるため、隅部15から亀裂が発生するのを防
止することができる。
また、保持器本体10の外周面に形成した窪み
12の軸方向の長さは、保持器本体10の両端面
間に納まる寸法であるため、保持器本体10の両
端部に形成されたリブ18,18の半径方向の厚
みは大きく、円錐ころ4の組込みによつてリブ1
8が変形するという不都合の発生を防止すること
ができる。
上記円錐ころ軸受けの組立て状態において、円
錐ころ4の転動面は柱16の両側の傾斜面17で
案内され、また円錐ころ4の両端面は溝11の両
側面で案内され、その端面案内部に近接して段部
14が設けられ、その段部14にグリースが注入
されているため、端面案内部に対するグリースの
潤滑が良好に行なわれ、潤滑不足による円錐ころ
軸受の事故の生防止に効果を挙げることができ
る。
実施例の場合は、保持器本体10として円錐形
のものを示したが、保持器本体10の形状はこれ
に限定されず、円筒形のものであつてもよい。ま
た、保持器本体10に設けた溝11および窪み1
2の形成位置は実施例に限定されず、保持器本体
10の内周面に窪み12を形成し、外周面に溝1
1を設けるようにしてもよい。なお、保持器本体
10の内周面に窪み12を設ける場合は、保持器
本体10の内側から加工する必要があり、ツール
のシヤンク長さの関係から保持器の内径に応じて
加工上の制約を受けるため、保持器本体10の外
周面に窪み12を設ける方が加工上有利である。
〔加工〕
以上のように、この考案は、筒形保持器本体の
内周面と外周面のいずれか一方に周方向の溝を設
け、他方に軸方向の窪みを形成して溝と窪みの交
差部にポケツトを形成し、上記窪みの軸方向の長
さをポケツトに組込むころの長さより長くすると
共に、保持器本体の両端面間に納まる寸法とした
ので、保持器本体の両端部に形成されるリブの半
径方向の厚みを周方向の全体にわたつて均一な厚
みすることができる。このため、保持器本体の剛
性を高めることができ、ポケツトの加工時におけ
る保持器本体の変形を防止し、高精度の加工を施
すことができる。
また、窪みの軸方向の長さをころの長さより長
くしたので、隅部につける丸みの半径をころの面
取りに関係なく大きくすることができ、ポケツト
に対するころの組込み時においてポケツト隅部か
ら亀裂が発生するのを防止することができる。
さらに、ポケツトの両端部に段部を設けたの
で、その段部でグリースを保持することができ、
ころの端面案内部に対するグリースの潤滑を良好
に行なわせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る保持器を用いた円錐
ころ軸受けの縦断正面図、第2図は同上の保持器
を示す一部拡大断面図、第3図は同上の平面図、
第4図は同上の斜視図、第5図は同上の縦断側面
図である。 10……保持器本体、11……溝、12……窪
み、13……ポケツト、14……段部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 環状保持器本体の外周面と内周面のいずれか一
    方に周方向の溝を設け、他方に軸方向の窪みを等
    間隔に形成して溝と窪みの交差部にポケツトを形
    成し、上記窪みの軸方向の長さをポケツトに嵌合
    するころの長さより長くし、かつ保持器本体の両
    端面間に納まる長さとしてポケツトの両端部に段
    部を設け、窪みの各隅部に丸みをつけたころ軸受
    の保持器。
JP1985074098U 1985-05-16 1985-05-16 Expired JPH0410420Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JPS61188026U JPS61188026U (ja) 1986-11-22
JPH0410420Y2 true JPH0410420Y2 (ja) 1992-03-16

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ID=30614077

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JP2015206392A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 日本精工株式会社 かご形保持器付ころ軸受

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