JPH04103783U - マルチ画面表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現在放送されている番組を簡単に知ることが
できるようにすることを目的とする。 【構成】 テレビジョン信号の垂直ブランキング期間に
挿入された番組情報を抽出する番組情報抽出手段と、前
記番組情報抽出手段によって抽出された番組情報を記憶
する記憶手段と、複数のチャンネルの番組を同時に受信
できる受信手段と、前記受信手段によって受信された複
数のチャンネルの番組をマルチ表示画面として表示する
表示手段と、前記表示手段によって表示されたマルチ表
示画面の各々に対し、前記記憶手段から読み出された各
番組情報を重畳して表示する重畳手段とを備えた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、マルチ画面表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ＴＶ（テレビジョン）受像機によって各チャンネルで放送されている番 組を見る場合、１チャンネルごとにしか見ることができず、他のチャンネルでど のような番組が放送されているかを知りたいときには選局チャンネルを変えて見 ていくか、あるいは新聞や雑誌の番組表で調べるしか方法がなかった。しかし、 前者の方法では全てのチャンネルを変えて見るので時間がかかり、あるチャンネ ルを見たときにコマーシャルが放送されていると、番組が分からずコマーシャル が終わるのを待つ必要があり手間がかかるものであった。また、新聞や雑誌の番 組表で調べるのも煩わしいものであった。

【０００３】 このため、一部のＴＶやＶＴＲでは各チャンネルの放送をマルチ画面表示する 機能があり、各チャンネルを同時に表示してみることができ、しかもこのとき各 画面にはチャンネルが表示され、それぞれの画面が何チャンネルであるのかがわ かるようになっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記手段ではその番組が何チャンネルの番組かが分かるだけで あり、依然として番組の内容を知るには番組表で調べるか、映像から判断する必 要があり、手間は変わらなかった。

【０００５】 したがって、本考案はかかる欠点を解決しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のマルチ画面表示装置は上記課題を解決すべく、テレビジョン信号の垂 直ブランキング期間に挿入された番組情報を抽出する番組情報抽出手段と、前記 番組情報抽出手段によって抽出された番組情報を記憶する記憶手段と、複数のチ ャンネルの番組を同時に受信できる受信手段と、前記受信手段によって受信され た複数のチャンネルの番組をマルチ表示画面として表示する表示手段と、前記表 示手段によって表示されたマルチ表示画面の各々に対し、前記記憶手段から読み 出された各番組情報を重畳して表示する重畳手段とを備えてなる。

【０００７】

【作用】

上記の構成によれば、現在放送されている複数の番組の内容を同時に知ること ができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照しつつ説明する。

【０００９】 図３においてアンテナ８によってキャッチされたテレビジョン信号は、複数の チューナを有するテレビジョン信号受信回路１で受信され、所定の中間周波数信 号に変換された後、マルチ画面表示回路４及び文字放送デコーダ２に供給される 。文字放送デコーダ２は前記テレビジョン信号の垂直ブランキング期間内に挿入 されたテレテキスト信号のうち番組情報に関するもの、例えば番組表、番組の分 類（タイトル）、番組の内容（番組名）を示す情報を抽出し、それを記憶回路３ に記憶せしめるようになっている。

【００１０】 一方、マルチ画面表示回路４はテレビジョン信号受信回路１から得られる各チ ャンネルのテレビジョン信号をオンスクリーン回路５を介してモニタ６に表示す るためのマルチ画面信号を出力する。このようにして、モニタ６にマルチ画面表 示された複数の画像に対し、前記予め記憶回路３に記憶された番組情報から前記 表示された画像に対応する番組情報が読み出され、文字放送デコーダ２を介して オンスクリーン回路５に供給され、該オンスクリーン回路５において前記マルチ 画面信号の各々の画面信号に対し重畳される。

【００１１】 尚、７は制御回路であり、テレビジョン信号受信回路１に対する選局指令、後 述する番組の分類を外部より指定した場合に現在の時間におけるその分類に属す るデータの検出、マルチ画面表示回路４による画面の表示数、オンスクリーン回 路５におけるデータの表示位置などの制御を行う。

【００１２】 次に、本考案の装置の具体的な動作を図１及び図２を参照しつつ説明する。以 下の説明において番組情報については予め全てのチャンネルについて記憶回路に 格納されているものとする。

【００１３】 まず、図１の如くチャンネル番号順にマルチ表示する場合について述べると、 図３において、制御回路７は受信回路１の一つのチューナに対しチャンネルを第 １チャンネルを選局するように制御する。そして、この映像をマルチ画面表示回 路４のメモリの最初の領域に対応する画面の領域（図１の１ｃｈ）に表示する。 同様にして、制御回路７は受信回路１の他のチューナに対しチャンネルを第２チ ャンネルを選局するように制御する。そして、この映像をマルチ画面表示回路４ のメモリの次の領域に対応する画面の領域（図１の２ｃｈ）に表示する。このよ うな動作をマルチ表示した画面数だけ行う。

【００１４】 次に、各画面に対して、現在の時間とチャンネルのデータから、予め記憶回路 ３に記憶されているデータのうちその画面の番組の分類と内容を検出し、オンス クリーン回路５で映像に重畳してモニタ６にオンスクリーン表示する。これをマ ルチ画面表示分だけ繰り返す。このようにして、現在の時間における全てのチャ ンネルの映像がマルチ表示され、さらに番組のチャンネルと分類（タイトル）、 内容が画面上に表示される。よって、映像、番組の分類、内容にしたがって視聴 したい番組をいつでも選択でき、視聴したい番組が見つかればそのチャンネルを 指定することにより通常の画面（１画面）で見ることができる。

【００１５】 次に、番組の分類によりマルチ表示する場合について説明する。 現在放送されている番組に対して番組の分類の指定を行うことにより、予め記 憶回路３に格納されている番組データから、いま放送されている番組の中で指定 された分類に属する番組のチャンネルと個数を検出する。このデータに従って、 制御回路７から受信回路１とマルチ画面表示回路４を制御し、図２の如く指定さ れた分類に属する番組だけが表示される。また同時に、各画面にはチャンネルと 番組の内容がオンスクリーン表示される。

【００１６】

【考案の効果】

以上の通り本考案によれば、現在放送されている番組をマルチ画面表示する際 に、例えば各画面上にチャンネル、番組の分類、内容が同時に表示でき、どのチ ャンネルでどのような番組が放送されているかを簡単に知ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の表示装置により表示された画面の一例
を示す図である。

【図２】本考案の表示装置により表示された画面の他の
例を示す図である。

【図３】本考案のマルチ画面表示装置の概略ブロック図
である。

【符号の説明】

１ テレビジョン信号受信回路 ２ 文字放送デコーダ ３ 記憶回路 ４ マルチ画面表示回路 ５ オンスクリーン回路 ６ モニタ ７ 制御回路 ８ アンテナ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 テレビジョン信号の垂直ブランキング期
   間に挿入された番組情報を抽出する番組情報抽出手段
   と、前記番組情報抽出手段によって抽出された番組情報
   を記憶する記憶手段と、複数のチャンネルの番組を同時
   に受信できる受信手段と、前記受信手段によって受信さ
   れた複数のチャンネルの番組をマルチ表示画面として表
   示する表示手段と、前記表示手段によって表示されたマ
   ルチ表示画面の各々に対し、前記記憶手段から読み出さ
   れた各番組情報を重畳して表示する重畳手段とを備えて
   なるマルチ画面表示装置。